BTOでゲーミングPCを選ぶ際のCPUの見分け方って? | こまたろPC
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BTOでゲーミングPCを選ぶ際のCPUの見分け方って?

こんにちは!こまたろです(‘Д’)!

ゲーミングPCのスペックをチェックする際に「CPU」という項目を見かけます。

今回はこのCPUの見方・選び方について解説していきます。

CPUって何?

プロセッサーという別名でも呼ばれることがあるCPUは、

ゲーミングPCの中核をになるPCパーツです。

「Core i5 13400」とか「Ryzen 5 7600X」のような表記がされています。

人間の頭脳のような部分で、CPU以外の各種PCパーツとデータのやり取りをして、

制御や演算をおこないます。

CPU性能が高いと何が良い?

CPU性能が高いと・・・
  • 何をやるにも動作が軽くなり、フリーズしにくい
  • ゲームでより高い画質、解像度、フレームレートが出せる
  • 動画編集時間が早くなる
  • ゲーム配信が安定する

全ての制御や演算に関わってくるので、WEB閲覧、アプリ起動・動作、動画視聴など、

パソコンでできることすべての動作が軽く安定します。

CPUが遅いと動作がもっさりしたり、フリーズしてしまうこともあります。

 

またゲーム全般に関わる環境も良くなります。

ゲーム性能ではグラフィックボードが一番の要因ではあるものの、

特に高性能グラフィックボードにおいてはCPUがボトルネックとなり性能を活かしきれないケースも。

それなりのグラボにはそれなりのCPUが必要です。

 

4Kなど高解像度の動画編集をしたり、エンコード時間を早くしたい、

ゲームで良い品質で安定して配信したいといったクリエイティブ作業にもCPUは重要です。

性能と価格、消費電力の関係

基本的に性能の高さと価格・消費電力はトレードオフの関係にあります。

CPUを動かすには電力が必要ですが、性能が高いほど消費電力が激しくなる傾向にあります。

また性能が高いほど価格が高くなるので、当然ゲーミングPCの価格も高くなります。

さらに消費電力が高いと、そもそも供給するPCの電源パーツもより価格が高い種類が必要になります。

ゲーミングPCに関わるCPUの種類

CPUの働きが分かったところで、次はCPUの種類です。

「Core i5 14400F」とか「Ryzen 5 7600X」など色々な名前が存在しますが・・・

今は2社だけ覚えればOK

スマホでも同様ですが、CPUには色々な会社が存在しています。

ただゲーミングPCの業界では2社だけ覚えれば十分です。

ひとつはIntel社、もうひとつがAMD社です。

数十年の間、この2社がゲーミングPCのCPUでしのぎを削っています。

そしてCPU名には一定のルールがあり、性能を見分けることが可能です。

「Core i」シリーズを展開するIntel社

Intelのシリーズ名

Intelは「Core i7 14700KF」や「Core i5 14400F」といった、

名前の頭に「Core i」がつくCPUを作っています。

「Core i」と表記されていたらIntelと判断できます。

なお「Core i」を種類とかブランド名という言い方もしていて定まった呼び名はありません。

[aleart title=”その他のシリーズもあるけど・・・”] 「Core i」以外にも「Pentium」「Celeron」というシリーズも展開していますが、
ゲーミングPCとしては性能が低く、BTOで上記2つをゲーミングPCとして選ぶのはおすすめできません。
[/aleart]

「Ryzen」シリーズを展開するAMD社

Ryzenシリーズ名

AMD社は「Ryzen 7 7800X」や「Ryzen 5 7600X」といった、

名前の頭に「Ryzen」がつくCPUを作っています。

「Ryzen」と表記されていたらAMDと判断できます。

Intelの性能の見方

Intel社の「Core i」シリーズについて詳しくみていきましょう。

グレード

Intelのグレード名

「Core i」の後ろにつく「7」とか「5」とかの数字はグレードのようなものです

ここを「シリーズ」と言うこともあります。

※横スクロールできます

グレード 性能の立ち位置 代表的なCPU
9 最上位(ハイエンド)の性能 Core i9 14900K(F)、Core i9 14900HX
7 上位(ハイクラス)の性能 Core i7 14700K(F)、Core i7 14700HX
5 中位(ミドルクラス)性能  Core i5 14400(F)、Core i5 13420H
3 下位(エントリークラス)性能 Core i3 14100F

数字が高くなるほど高性能と考えれば良く、また価格も高くなります。

さらに細かく性能はわかれていきますが、

まずはざっくりとこの数字を目安に性能を測れます。

グレードとフレームレート
CPUは各ゲームのソフトウェア側の最適化も影響してくるので、グレードが上がれば単純にフレームレートが出せるというものではないですが、
大別としてはグレードが上がるほどゲームは快適です。

世代とランク

Intelの世代名

連続する数字はプロセッサナンバーと呼ばれることが多いですが、

ここから性能を2つ推し測ることができます。

連続する数字の最初の1もしくは2文字は世代を表しています。

「Core i7 14700K」で言えば「14」の数字なので第14世代ということになります。

「Core i7 9700K」であれば「9」の数字で第9世代ということですね。

現在Intelの最新世代は第14世代で、それ以外は旧世代と認識しましょう。

同じグレードであれば最新世代のほうが当然性能は高くなります。

Intelのランク名

後半の3桁の数字は、そのグレードにおけるランクのような存在です。

グレードの「9」や「7」で性能を推し量ることができるとお話しましたが、

さらにそのグレードの中にも性能が細分化されていることがあり、

その性能の差を測るのが3桁の数字となります。

例えば第14世代の「Core i5」のグレードには、

「Core i5 14600K」「Core i5 14500」「Core i5 14400」と言った種類が存在します。

単純に3桁の数字が大きいほど、同グレードでより高性能と覚えてください。

製品群、カテゴリー

Intelの製品群名

最後の末尾にあるアルファベットは、製品群、用途、カテゴリーなど呼ばれています。

このアルファベットは言わばそのCPUのコンセプトのような位置づけで、

アルファベットを見ることで、何の製品向けでどのくらいの性能か測れます。

現在主流のアルファベットをご紹介しています。

※横スクロールできます

アルファベット 意味 性能目安 価格目安 消費電力目安
K パワーアップ版
デスクトップ向け
非常に高い 高価 高い
無印 標準版
デスクトップ向け
普通 普通 普通
T 省電力モデル
デスクトップ向け
低い 普通 低い
F 内蔵グラフィック非搭載
デスクトップ向け
普通 ちょっと安い 普通

デスクトップ版はシンプルで「K」「無印(アルファベット無し)」「T」の4つ。

その中でもBTOゲーミングPCに関わるのは「K」「無印(アルファベット無し)」「F」の3つです。

例えば「Core i7 14700K」と「Core i7 14700」という二つが存在しますが、

より高性能なのは「Core i7 14700K」、省電力で安いのが「Core i7 14700」と判断できます。

 

またIntel CPUには内蔵グラフィックが搭載されており、

グラフィックボードが無くても動きますが、

内蔵グラフィック非搭載の「F」はグラフィックボードが必須となります。

性能は「無印」と同等で、価格は「無印」よりちょっと安いです。

例えば「Core i9 14900K」や「Core i9 14900」はグラフィックボード無しでもOK、

「Core i9 14900KF」や「Core i9 14900F」はグラフィックボード必須と判断できます。

※横スクロールできます

アルファベット 意味 性能目安 価格目安 消費電力目安
H パワーアップ版
ノートPC向け
高い 普通 普通
HK 最上位版
ノートPC向け
高い 高い 高い
P 通常版
ノートPC向け
普通 普通 普通
U 省電力版
薄型ノートPC向け
低い 普通 低い
G1/G4/G7 内蔵GPU搭載版
ノートPC向け
数値が高いほど、
内蔵GPUが高い
数値が高いほど高い 数値が高いほど高い

ノートパソコン向けは少しややこしいですが、

「HK」「H」「P」「U」の4つが読めれば概ねOKです。

AMDの性能の見方

AMD社の「Ryzen」シリーズについて詳しくみていきましょう。

グレード

Ryzenのグレード名

「Ryzen」の後ろにつく「7」とか「5」とかの数字はグレードのようなものです

ここを「シリーズ」と言うこともあります。

※横スクロールできます

グレード 性能の立ち位置 代表的なCPU
9 最上位(ハイエンド)の性能 Ryzen 9 7950X3D、Ryzen 9 7900X3D
7 上位(ハイクラス)の性能 Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 7700X
5 中位(ミドルクラス)性能 Ryzen 5 7600X、Ryzen 5 5500
3 下位(エントリークラス)性能 Ryzen 3 4100

数字が高くなるほど高性能と考えれば良く、また価格も高くなります。

さらに細かく性能はわかれていきますが、

まずはざっくりとこの数字を目安に性能を測れます。

グレードとフレームレート
CPUは各ゲームのソフトウェア側の最適化も影響してくるので、グレードが上がれば単純にフレームレートが出せるというものではないですが、
大別としてはグレードが上がるほどゲームは快適です。

世代とランク

Ryzenの世代名

連続する数字はプロセッサナンバーと呼ばれることが多いですが、

ここから性能を2つ測ることができます。

連続する数字の最初の1文字は世代を表しています。

ただRyzenはちょっとややこしいことになっており、

世代とこの番号は必ずしも一致しません。

こちらに関してはRyzenのCPU性能比較表にて解説していますが、

番号が大きいほど最新世代に近いと覚えるのが早いです。

なお最新世代は7000番台です。

同じグレードであれば最新世代のほうが当然性能は高くなります。

Ryzenのランク名

後半の3桁の数字は、そのグレードにおけるランクのような存在です。

グレードの「9」や「7」で性能を推し量ることができるとお話しましたが、

さらにそのグレードの中にも性能が細分化されていることがあり、

その性能の差を測るのが3桁の数字となります。

例えば「Ryzen 5 7600」と「Ryzen 7500」であれば「Ryzen 5 7600」のほうが性能が上になります。

製品群、カテゴリー

Ryzenの製品群

最後の末尾にあるアルファベットは、製品群、用途、カテゴリーなど呼ばれています。

このアルファベットは言わばそのCPUのコンセプトのような位置づけで、

アルファベットを見ることで、何の製品向けでどのくらいの性能か測れます。

現在主流のアルファベットをご紹介しています。

※横スクロールできます

アルファベット 意味 性能目安 価格目安 消費電力目安
X パワーアップ版
デスクトップ向け
高い 高価 高い
無印 標準版
デスクトップ向け
普通 普通 普通
G/GE/GT 内蔵グラフィック搭載
デスクトップ向け
普通 普通 普通
3D 3D V-cacheを搭載 非常に高い 高価 高い

デスクトップ向けRyzen CPUでは「X」「無印(アルファベット無し)」「G」、「3D」の4つを覚えれば十分です。

「X」は標準のパワーアップされたCPUと考えれば良く、

性能は最も高いですが、消費電力と価格は高いです。

例えば「Ryzen 5 7600X」と「Ryzen 5 7600」なら「Ryzen 5 7600X」のほうが性能が高い傾向にあります。

加えて最近は3D V-cacheと呼ばれる最新技術を搭載した「3D」タイプがあり、

「X」よりもさらにゲーム性能が上になっています。

例えば「Ryzen 9 7950X3D」や「Ryzen 7 7800X3D」があります。

 

「G」は内蔵グラフィック搭載のCPUです。
(厳密には内蔵グラフィックという位置づけではないが差し支えない)

Intelと違いRyzen CPUは基本内蔵グラフィックが無く、グラフィックボードが必須です。

ただ「G」に関しては内蔵グラフィックがあるためグラフィックボードが無しでもOKです。

例えば「Ryzen 5 7600X」と「Ryzen 5 7600」はグラフィックボード必須ですが、

「Ryzen 5 8600G」はグラフィックボードが無くてもかまいません。

※横スクロールできます

アルファベット 意味 性能目安 価格目安 消費電力目安
HX 最上位版
ノートPC向け
高い 高い 高い
H 通常版
ノートPC向け
普通 普通 普通
HS 省電力版
薄型ノートPC向け
低い 普通 低い
U 超省電力版
薄型ノートPC向け
とても低い 普通 とても低い

ノートパソコンは「HX」「H」「HS」「U」の4つが読めればOKです。

 

BTOメーカーはどこも同じCPU

Intel社の「Core i」やAMD社の「Ryzen」がゲーミングPCで利用されるCPUであり、

BTO各社ごとのCPUは存在していません。

そのためこの2種類のCPUが読めれば、どのBTOパソコンのCPU性能も推し量ることが可能です。

ではどのBTOゲーミングPCが良いのか?は、

同じCPUやスペックで比較したときの価格、BTOの知名度・サポート体制、デザインなどで、

判断していくことになります。

各社の特徴とおすすめなBTOパソコンについても解説していますので、

気になる方はそちらを参考にしてください。

実際の快適さはレビューなどを参考にするしかない

以上がCPU性能の見方になります。

今までの内容が理解できれば、そのCPUの種類や性能、価格や消費電力を推し量ることができます。

しかし実際にはもう少し複雑で、

利用したいソフトウェアやゲームによってもCPUの性能というのは上下します。

CPUはあくまでハードウェアであって、それを100%活かせるかはソフトウェア次第ということです。

また別途説明しているグラフィックボードやメモリ、CPUクーラーなどによっても性能に影響してきます。

「あのゲームではどのくらいフレームレートが出るのか」

「どのくらい動画編集が快適なのか」

といった内容は実際に動かさなければわかりませんので、レビューなどを参考にするほかありません。

当サイトでもおすすめのゲーミングPCについて、実測のゲームデータも掲載していますので、

参考にしてみてください。