こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
GeforceもRTX3000番台がリリースされましたが、
以前一番下のエントリークラスとなる、「GTX1650」。
レビューポイントはズバリ最新のゲームでも遊ぶことができるのか!?です。
なお、本計測はGDDR5版を利用していますが、
特別な理由が無い限りはGTX1650 GDDR6版のほうがより性能の向上が期待できます。
(厳密には4種類あるのですが、混乱してしまうので価格とGDDR6版を買えば問題ありません)
目次
GTX1650のスペックや価格は?
ベンチマーク詳細に入る前にざっとおさらい。
GTX1650はGeforceの最新グラボRTXの廉価ゲーミングPCとなっており、
RTコア、Tensorコアを省くことで安さを提供しています。
※横スクロールできます
GPU | RTX3060ti | RTX3060 | RTX2060 | RTX3050 | GTX 1660ti | GTX 1660 SUPER | GTX 1660 | GTX1650 SUPER | GTX1650 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新 | 最新 | 1世代前 | 最新 | 2世代前 | 2世代前 | 2世代前 | 2世代前 | 2世代前 |
プロセッサ数 | 4864 | 3584 | 1920 | 2560 | 1536 | 1408 | 1408 | 1280 | 896 |
Tensorコア数 | 152 Gen3 | 112 Gen3 | 240 Gen2 | 80 Gen3 | – | – | – | – | – |
RTコア数 | 38 Gen2 | 28 Gen2 | 30 Gen1 | 20 Gen2 | – | – | – | – | – |
ベースクロック | 1410MHz | 1320MHz | 1365MHz | 1550MHz | 1500MHz | 1530MHz | 1530MHz | 1530MHz | 1485MHz |
ブーストクロック | 1670MHz | 1780MHz | 1680MHz | 1780MHz | 1770MHz | 1785MHz | 1785MHz | 1725MHz | 1665MHz |
メモリスピード | 14Gbps | 15Gbps | 14Gbps | 14Gbps | 12Gbps | 14Gbps | 8Gbps | 12Gbps | 8Gbps or 12Gbps |
メモリ量 | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6 | 12GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 6GB GDDR6 | 6GB GDDR6 | 6GB GDDR5 | 4GB GDDR6 | 4GB GDDR5 or 6 |
メモリバス帯域幅 | 448GB/s | 360GB/s | 336GB/s | 224GB/s | 288GB/s | 336GB/s | 192GB/s | 192GB/s | 128GB/s or 192GB/s |
TDP | 200W | 170W | 160W | 130W | 120W | 120W | 120W | 100W | 75W |
電源コネクタ | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 6ピン×1 | 不要 or 6ピン×1 |
レイトレ用、機械学習用のコアが無いものの、アーキテクチャはRTXと同じTuringとなっており、
CUDAコア数増加、メモリスピード強化されたことで、
補助電源不要ながら前世代よりも高いパフォーマンスを発揮します。
(ただしモデルによって補助電源要)
またロープロファイル版が出ているので、スリム型PCをゲーミングPC化するのにも役立ちます。
加えて上位クラスと同様なGDDR6採用版も登場しています。
現在の価格を考えると、ライバルはRadeonのRX6500 XTです。
RX6500 XTの詳細は下記をご参照ください。
RX 6500 XTのゲーム性能ベンチマーク!【低価格の救世主】今回使用したGTX1650
今回ベンチマークで試したのは、msiのAERO ITX GDDR5です。
ショートゲーミングPCとして人気で、小型なPCにも組み込みやすいグラボです。
GTX1650は基本的に電源不要。省電力派にはもってこい!
アウトはHDMIとDVI、DisplyPortが一つずつ。このあたりは前世代から変わっていませんね。
CPUはCorei5-9400Fを使用。CPUによるボトルネックの心配はないです。
基本的なベンチマーク性能は?
最新ゲーム検証の前に、GTX1650がどの程度の性能なのか、基本的なベンチマークソフトで簡単に見ていきます。
まずは定番のFireStrike。
まだまだゲームしては主流のDirectX11ベースになります。フルHDです。
結果としては前世代のGTX1050の1.34倍と2倍まではいかなかったな・・・
とはいえかなりの性能アップですし、GTX1050tiに対しても1.2倍の性能なので、
確実に強くなっていることは確かです。
RX 5500XT/RX570には約1.5倍差で負けており、やはり価格が安い分は・・・という感じです。
もう一つDirectX12ベースのTimeSpy。
最近は12を採用するゲームも増えており、今後は主流になってくるので重要な検証です。
こちらは前世代GTX1050に対して1.88倍とDirectX11と比べると圧倒的な伸び!
おそらくCUDAコア増加とメモリバス帯域増加が寄与したと思われます。
TurningはDirectX12に強い傾向にあるとされているので、
将来性の意味でも前世代よりもかなり期待できます。
GTX1050tiも比じゃありません。
こちらも先ほどと同様、
RX 5500XTには約35%負け、RX570には9.2%負けとなっています。
では実際のゲームではどうか見ていきましょう。
フォートナイト
まずは人気ゲームのフォートナイトです。
ゲームの動作自体はまったく問題ない結果。
最高画質でも60fps以上確保できており、補助電源不要としてはかなり優秀です。
また中画質まで画質を調整すれば144fpsゲーミングモニターぐらいなら、
安定して使える結果になっています。
さてライバルとなるRX570とは中画質~最高画質では同等の結果に。
RX 5500XTでは中画質以上になると、差が大きくなっています。
VALORANT
こちらは話題の最新ゲーム「VALORANT」です。
FPSのPvPなのでFPS値は重要ですね。
このゲームではRyzen 5 3600とB550マザボを利用しています。
VALORANTはかなり軽いゲームになっており、
GTX1650でもかなり余裕という結果です。
このゲームに限ってはゲーミングモニターも視野に入れられますね。
PUBG
続いてはバトロワの火つけ役PUBGです。
比較的動作の軽いゲームになります。
高画質でも問題なくゲームはできそうですが、
高FPSを狙うゲーミングモニター利用は少々厳しい結果となっています。
Apex Legends
現在大人気バトロワゲームですね!
こちらは画質が向上するとグラフィックメモリを大量に必要なゲームでして、
基本的にグラフィックメモリが少ないGeforce系より、多めなAMDのRadeon寄りのゲームとされています。
60fpsで遊ぶには十分な性能であることがわかりましたが、
やはりといいますか、メモリの少なさ、帯域の小ささがネックになった結果だと思います。
全体的にRX570に差をつけられており、メモリ帯域が改善されたGTX1650 SUPERとの差はさらにすごいです。
実際高グラフィックで計測すると、FPSが大きく落ち込むときがあり、
グラフィックメモリを多く利用するゲームでは少し弱点がでたなという感じです。
昨今はグラフィックメモリを大量消費するゲームが増えてきたこともあり、
FPSやTPSで高FPS安定を狙うのであれば、GTX1650では今後不安なケースも増えてくると推測できます。
ダイイングライト2
こちらも最新ゲームの人気作です。
それなりに要求スペックが高いですがどうでしょうか?
まあぎりぎり遊べるってところでしょうか。
フルHD低画質なら60fpsは超えることは一応できます。
ただ高速をウリにするゲームなのと、フルHD低画質は画質が結構粗いため、
快適に遊べるレベルではありません。
このように最新の要求スペックが高いゲームでは、
GTX1650は力不足になりつつあることも加味しておくべきでしょう。
Escape From Tarkov
β版でありながら日本でもどんどん人気になっているハードコアFPSです。
タルコフはかなり重いゲームですが、
フルHD低画質ならとりあえず遊ぶことができそうです。
画質を少しでも上げると一気にフレームレートが下がるので、
あくまで遊べるレベルという感じでしょうか。
モンスターハンターライズ
大人気のモンスターハンターシリーズの最新作です。
新しいゲームではあるものの、
比較的軽いゲームですのでGTX1650でも十分快適に遊ぶことができそうです。
フルHDのみならずWQHDや4Kの高解像度でもOK。
このようにコンシューマーゲームの移植系PCゲームはスペックが軽い傾向にあるので、
GTX1650でも十分に対応できます。
サイバーパンク2077
話題の新作サイバーパンク2077です。
かなり要求スペックの高いゲームで、最適化具合もあり、
中々快適にゲームをするにはゲーミング性能が必要ですが。。。
やっぱりむずかしい(笑)
推奨スペックがGTX1660 SUPER相当なので、GTX1650には荷が重いようです。
まだまだこれからリリースされる最新ゲームでも活躍できますが、
超重量級ゲームでは今後新作を遊ぶのは厳しくなってくるかもしれません。
レインボーシックスシージ
最後は相変わらずe-Sportsで大人気なゲーム。
動作はかなり軽い分類になります。
さすがに動作が軽い。
最高画質でも144fps以上安定して遊ぶことができます。
ゲーミングモニター利用を考えている人にも対応できますね。
GTX1650は基本ゲーミングモニター利用を考えないほうがよいですが、
レインボーシックスシージのような軽いゲームなら利用可になってきます。
GTX1650はどういう人におすすめ?
- フルHD60fpsなら大抵のゲームが問題なく遊べる
- 価格重視なら貴重な選択肢
- ロープロファイル対応で、スリム型PCをゲーミング化へ
- 補助電源不要モデルがある
- 最新の超重量級ゲームはついていけなくなってきた
- 価格高騰でコスパは悪くなっている
前世代から確実なパフォーマンス向上をしており、
エントリークラスとしては相変わらず優秀なGPUだと思います。
GDDR6版ではメモリ帯域も向上しており、
結果GDDR5に比べ約10%ほど性能が高いようなので、
それなりの性能となります。
懸念点はリリースから月日が経ったこともあり、
要求スペックの高い最新ゲームでは快適に遊ぶことが難しくなってきました。
まだまだ活躍できるものの、将来性の意味ではややスペック不足です。
ただ軽いゲームならゲーミングモニター利用できますから、
やりたいゲームの要求スペックを確認し購入するようにしましょう。
なお他のTuring世代も検証しています。
気になる方はご参照ください。
GTX1650 SUPERの性能をベンチマーク!GTX1650とも比較GTX1660 SUPERのゲーム性能をベンチマーク!