こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
RTX 4000シリーズも出そろってくるなか、ハイクラスエントリー的な位置にあるRTX 4070がリリースされました。
「ちょっと贅沢した高性能グラフィックボード」の実力はいかに!?ゲーム性能をみていきます。
目次
RTX 4070のスペックや価格は?
現在日本で購入しやすいNVidiaミドル~ハイクラスエントリーの
グラフィックボード一覧です。
※横スクロールできます
GPU | RTX 3080 Ti | RTX 3080 | RTX 4070 Ti | RTX 3070 Ti | RTX 4070 | RTX 3070 | RTX 4060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 4060 | RTX 3060 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 旧世代 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 |
プロセッサ数 | 10240 | 8704/8960 | 7680 | 6144 | 5888 | 5888 | 4352 | 4864 | 3072 | 3584 |
Tensorコア数 | 320 Gen3 | 272/280 Gen3 | 240 Gen 4 | 192 Gen3 | 184 Gen 4 | 184 Gen3 | 136 Gen 4 | 152 Gen3 | 112 Gen3 | |
RTコア数 | 80 Gen2 | 68/70 Gen2 | 60 Gen 3 | 48 Gen2 | 48 Gen 3 | 46 Gen2 | 34 Gen3 | 38 Gen2 | 28 Gen2 | |
ベースクロック | 1370MHz | 1440/1260MHz | 2310 MHz | 1580MHz | 1920 MHz | 1500MHz | 2310 MHz | 1410MHz | 1830 MHz | 1320MHz |
ブーストクロック | 1670MHz | 1710MHz | 2610 MHz | 1770MHz | 2480 MHz | 1730MHz | 2540 MHz | 1670MHz | 2460 MHz | 1780MHz |
メモリスピード | 19Gbps | 19Gbps | 21Gbps | 19Gbps | 21Gbps | 14Gbps | 18Gbps | 14Gbps | 17Gbps | 15Gbps |
メモリ量 | 12GB GDDR6X | 10/12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 | 8/16GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6 |
メモリバス帯域幅 | 912GB/s | 760/912 GB/s | 504GB/s | 608GB/s | 504GB/s | 448GB/s | 288GB/s | 448GB/s | 272GB/s | 360GB/s |
TDP | 350W | 320/350W | 285W | 290W | 200W | 220W | 160/165W | 200W | 115W | 170W |
電源コネクタ | 8pin × 2 | 8pin × 2 | 8pin × 2 12VHPWR ×1 | 8pin × 2 | 8pin × 1 12VHPWR ×1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 12VHPWR ×1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 |
前世代のRTX 3070と比較したポイントは、
- RTX 4000シリーズ特有のDLSS3対応
- メモリはGDDR6Xで4GB増加
- Tensorコア、RTコアともに次の世代へ
- TDPは20W低い
- ベース/ブーストクロックも大幅増
と、大幅な変更になっているといってよい仕様。
特にAda Lovelace新アーキテクチャの省電力構造が良いのか、
パワーアップしているのにRTX 3070よりTDPが低いのは驚きです。
CUDAコア数に変更はないものの、メモリやTensorコア、RTコアなど、色々パワーアップしていますので、
ゲーム性能はかなり上がっているのではと期待できます。
性能比較はRTX 3070はもちろんですが、一つ上のRTX 3080との性能差にも注目です。
今回使用したRTX 4070
今回使用したのはPalitの「Dual」です。
Palitはドスパラが専任代理店を務める、比較的リーズナブルな路線のメーカーです。
こちらのタイプの補助電源は8pin x1。グラフィックボードの種類によっては最新の12VHPWR ×1タイプもあるので注意が必要。
ということで早速検証に入っていきましょう。
- RTX 3080との性能差は?
- DLSS3の実力は?
- 消費電力はどのくらい低い?
- RTX 4070に最適なCPUは何?
RTX 3080との比較、消費電力についても気になりますが、やはりRTX 4000シリーズのウリであるDLSS3も気になります。
前述の高負荷であるレイトレはFPS低下が大きいですが、このDLSSと組み合わせることでFPSをある程度確保できます。
利用にはソフト側の対応が必要で、昨今だとフォートナイトやモンハンなどが対応しています。
利用できるのはRTX2000/3000/4000シリーズのみです。
なお新しくDLSS3が登場し、こちらはCPU負荷を最小で飛躍的に高フレームレートを出すことが可能。RTX 4000のみ対応
主なDLSS対応ゲーム一覧(Nvidia公式サイト)
それではゲームのベンチマークを見ていきます。
なおCPUはCore i7 13700KFを利用しています。
Apex Legends
まずは人気のバトロワゲーム、ApexLegendsです。
グラフィックボードの性能の影響をうけやすいゲームです。
グラフィックボードの性能も高いため、差を見やすくするため4K解像度にて検証しています。
想像以上にRTX 4070のパフォーマンスが良いです。
RTX 3070に対しては30fps以上は上回っているほか、RTX 3080に肉薄する結果を出しています。
一応WQHDメインのグラフィックボードということですが、
リリースから時間が経っているゲームなら4Kゲーミングも十分狙える性能です。
サイバーパンク2077
続いても長らくロングセラーとなっているサイバーパンク2077です。
比較的要求スペックの高いゲームで、グラフィックボード性能が重要です。
まめにアップデートされているゲームで、最新のDLSS3にも対応しています。
今回はレイトレ利用時もみていきます。
DLSS2を利用した結果です。
レイトレーシングを利用するとギリギリですが、不使用であれば100fpsほどは確保できるため、
十分4Kゲーミングも可能な性能。
RTX 3070に対しては20~30fpsほど上回っており、RTX 3080にも特にレイトレ利用時は上回るケースも出ています。
レイトレーシングが新しいGen3搭載によりパフォーマンスがアップしていることが起因しているのかもしれません。
全体的にはRTX 3080にやや下回るものの、十分4Kゲーミング可能な結果となっています。
さて、サイバーパンクではRTX 4000の真骨頂であるDLSS3.0に対応しています。
上記はDLSS3.0と2.0利用時のフレームレート比較。
明らかにフレームレートが高くなっており4K最高画質のレイトレーシング利用でも、
100fpsに近い結果を出しています。
RTX 3080に対してもRTX 4070は大きくフレームレートを上回っています。
DLSS2ではRTX 3080に一歩及ばずですが、DLSS3が使えるゲームではRTX 4070の魅力がグッと増します。
Marvel’s Spider-Man Remastered
もう少しDLSS3の魅力に迫るため、対応しているスパイダーマンのゲームで検証します。
こちらも比較的要求スペックが高いゲームで、グラフィックボードの性能が要求されます。
まずはDLSS2.0利用時です。
WQHDはもちろん4K最高画質でも166fpsほど確保できており、十分快適に遊べる結果に。
RTX 3070に対してはフルHD~WQHDであまり違いがでませんでしたが、
ソフト側がRTX 4070の性能をフル活用していない様子で、最近では良くある現象です。
4Kではきっちりとフレームレートの差が生じています。
またRTX 3080に対しては、このゲームではほぼ互角と言ってよい結果。
レイトレーシングのパフォーマンスを見ても、互角と言って良く、
4KではRTX 3080のパフォーマンスを上回っているところをみると、
やはり最新のGen3 RTコアになった効果は大きいようです。
さて注目のDLSS3の利用時ですが、これは逆の意味で驚く結果に。
DLSS3利用時のほうがDLSS2のときよりパフォーマンスが落ちてしまっています。
おそらくNVidiaのプロファイルの問題で、DLSS2でもあることなので時間経過とともに解決するかもですが、
必ずしもDLSS3の効果が炸裂するわけでもない点は注意が必要ですね。
モンスターハンターサンブレイク
続いては根強い人気のロングセラーであるモンスターハンターサンブレイクです。
比較的軽めの要求スペックですが、このシリーズはDLSS利用では最適化が遅く、
最新のグラフィックボードほどパフォーマンスが出ていない印象があります。
やはりというか予想通りRTX 4070のパフォーマンスがあまりよくありません。
RTX 3000シリーズ出たての頃もこのような傾向があったため、今後時間が経てばパフォーマンスが良くなる可能性はあります。
逆にRTX 3080のパフォーマンスが凄まじく、ここでは50fps以上の差で完敗です。
CoD:MW2
続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア2です。
要求スペックは高く、DLSSやFSRなど最新技術にもしっかり対応しています。
今度はRTX 4070のパフォーマンスがとても良い結果に。
RTX 3070に対しては20~60fps差と段違いで、
RTX 3080に対しても最大で30fpsほど上回っているケースも。
4K最高画質でも遊べる結果を出しています。
最新ゲームほど最新世代のグラフィックボードの性能の良さが目立つことが多いので、
本ゲームも最新アーキテクチャのRTX 4070の良さが出たのかもしれません。
Overwatch2
最後は人気のゲームであるOverwatch2も計測しました。
正直グラフィカル部分はあまり力を入れていない印象で、DLSS非対応ですし、
要求スペックも高くないため、RTX 4070のような高価なグラフィックボードでなくても十分遊べるゲームです。
FSR1.0に対応していますので、利用して計測します。
要求スペックが軽いためエピック画質(最高画質)でないと違いがはっきりしませんが、
RTX 3080 > RTX 4070 > RTX 3070という順当な結果となっています。
RTX 3080には及びませんが、4Kでも十分遊べる性能で、大健闘と言ってよいでしょう。
消費電力が魅力?
RTX 3080に概ね迫るゲーム性能で、DLSS3.0がうまく刺されば圧倒的にフレームレートを上回ることもあり、
WQHDメインというよりは4Kゲーミングも積極的に狙っていける性能を示しました。
ではRTX 4000シリーズのもう一つの魅力である消費電力も計測します。
今回はFFベンチマークソフトを利用し4K最高画質で計測しています。
なお今回はCore i7 13700KF/DDR5 5600MHz 32GB/Z790の構成によるシステム電力の最大値も計測しています。
※横スクロールできます
GPU | RTX 3080 | RTX 4070 | RTX 3070 | RX 3060 Ti | RX 3060 |
---|---|---|---|---|---|
システム最大(W) | 522 | 341 | 377 | 343 | 311 |
GPU最大電力(W) | 325.267 | 200.649 | 226.311 | 225.674 | 174.906 |
GPU平均電力(W) | 312.601 | 185.419 | 213.813 | 205.293 | 153.569 |
RTX 4070の驚くべき省電力性です。
GPU単体の最大電力は200Wほどで、これは旧世代より26Wも低い結果。平均も30Wほど低いです。
RTX 3080との比較はさらに歴然で最大は125Wも、平均も225Wほどという圧倒的差。
ゲーム計測の結果を鑑みれば、RTX 4070はRTX 3080より明らかにワットパフォーマンスが上です。
夏場などでは特にグラフィックボードの発熱の多さとパフォーマンス低下は課題になりやすいので、
RTX 4070は排熱対策という観点でも非常に使いやすいグラフィックボードと言えるでしょう。
CPUは何と組み合わせるのがベストか?
さて70番台のグラフィックボードは守備範囲が広いクラスで、
発売されているゲーミングPCを見ても、安さ重視と性能重視の多彩なCPUとの組み合わせが多いです。
安さ重視であればCore i5 13400(F)やRyzen 5 7600、性能重視ならCore i7 13700(K)(F)やRyzen 7 7700などです。
では実際どのくらいCPUのボトルネックが発生しRTX 4070の性能を活かせないのか?
簡単ではありますが、いくつかのゲームでCore i7 13700KF/Core i5 13400Fで比較しました。
まずはサイバーパンクにてDLSS2.0利用時です。
4KではRTX 4070の性能限界があるのかあまり差は出ていませんが、
WQHD、フルHDとRTX 4070の負荷が小さくなるほど、Core i7 13700KFとCore i5 13400Fのフレームレート差が顕著です。
40~50fpsは差がありますので馬鹿にできません。
ただしDLSS3.0では先ほどよりも差が縮まっています。
DLSS3.0は2.0よりもCPU性能差の影響を受けにくく、グラフィックボードに負荷がかかる仕様ですので、
Core i7 13700KFとCore i5 13400Fの性能差の影響度が低くなったとみるべきでしょう。
続いてはスパイダーマンのDLSS2.0利用時です。
こちらもサイバーパンクと同様にCore i7 13700KFとCore i5 13400Fのフレームレート差が顕著で、
最大で60fps近く差がでています。またこのゲームでは4K解像度でも差が。
Core i5 13400FではRTX 4070の性能を活かしきれないのは間違いないようです。
同じくDLSS3.0でも計測。
先ほどのサイバーパンクと同様、DLSS2.0と比べるとフレームレート差は縮まっています。
ただしそれでも9~20fpsくらいはCore i7 13700KFのほうが上回っていますので、
Core i5 13400Fの性能不足を感じます。
念のためCoD:MW2のDLSS2.0利用でも計測。
今までと違って4KではCore i5 13400Fのほうがパフォーマンスがいい(笑)
とはいえWQHD以下ではやはり圧倒的にCore i7 13700KFのパフォーマンスが良いので、
Core i5 13400FとRTX 4070との組み合わせはベストではないようです。
もちろんDLSS利用なのでプロファイルの関係もあり、必ずしも断定はできませんが、
RTX 4070と組み合わせるならCore i7系やRyzen 5 7600X以上のゲーム性能が高いCPUと組み合わせたほうが無難ではありそうです。
RTX 4070はどんな人におすすめ?
- 前世代に比べて圧倒的な省電力、ワットパフォーマンス
- WQHDだけでなく4Kも十分狙えるゲーム性能
- 最新ゲームほど新アーキテクチャが効果よし
- DLSS3.0利用でRTX 3080を大幅に超えることも
- DLSS2.0利用ではRTX 3080のほうがコスパは上
個人的にはかなりおすすめできるグラフィックボードかなという印象です。
消費電力はRTX 3080より圧倒的に少ないのにRTX 3080に迫る性能で、4Kゲーミングも十分狙え、
排熱対策も含めたゲーミングPCとしての組みやすさはRTX 3080より優秀です。
またやはりDLSS3.0を利用できる利便性は大きく、対応ゲームであれば最適化もありますが、
RTX 3080を上回ることフレームレートが出せるのは魅力です。
デメリットはDLSS2.0利用ではRTX 3080のほうが若干フレームレートが高いことが多く、
価格を見ればコスパは見劣っている点ですが、
DLSS3.0対応ゲームが今後増えてくること、最新ゲームには最新アーキテクチャのほうが相性が良い点を考えれば、
WQHD~4Kゲーミングを狙うならRTX 4070は素直におすすめできます。
RTX 4070搭載のおすすめゲーミングPC
(パソコン工房)LEVEL-R779-LC137KF-TLX
![LEVEL-R779-LC137KF-TLX [Windows 11 Home]の製品画像](https://jiyunagomataro.com/wp-content/uploads/2019/12/r-class.jpg)
CPU | Core i7 13700KF |
グラフィックボード | RTX 4070 |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 1TB NVMeSSD [PCIe 4.0×4] |
大きさ | 約幅220mm×奥行493mm×高さ465mm ※最大突起物除く |
同価格帯の平均:3.9
同価格帯の平均:3.4
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:4.1
同価格帯の平均:3.6
同価格帯の平均:3.1
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、293fps | 最高画質、135fps |
フォートナイト | 高画質、208fps | 高画質、123fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、208fps | 高画質、145fps |
タルコフ | 最高画質、167fps | 最低画質、177fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、307fps | 最高画質、123fps |
※参考値であり保証するものではありません。
RTX 4070とCore i7 13700KFを組み合わせたゲーミングPCです。
RTX 4070の性能を活かすのにバランスの良い構成で、4Kゲーミングも可能な性能をもっています。
加えて価格が抑えられたPCでコスパは最強レベル。
DDR5メモリ 32GB搭載でフレームレートが安定性も良いです。
(フロンティア)FRGAG-B760/WS413/NTK

CPU | Core i7 13700F |
グラフィックボード | RTX 4070 |
メモリ | DDR4 32GB |
容量 | 1TB M.2 NVMe SSD |
大きさ | 幅(W):約210mm x 高さ(H):約457mm x 奥行(D):約465mm |
同価格帯の平均:3.9
同価格帯の平均:2.6
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:2.8
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、293fps | 最高画質、135fps |
フォートナイト | 高画質、208fps | 高画質、123fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、208fps | 高画質、145fps |
タルコフ | 最高画質、167fps | 最低画質、177fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、307fps | 最高画質、123fps |
※参考値であり保証するものではありません。
RTX 4070とCore i7 13700Fを組み合わせたゲーミングPCです。
Core i7 13700KFよりはゲーム性能は落ちますが、RTX 4070との組み合合わせとしては中々良く、
また価格もかなり安くなるため、安めの4KゲーミングPCとしては最適。
コスパもトップレベルの良さです。