こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
RTX 4000シリーズも出そろってくるなか、ミドルクラスのRTX 4060 Tiに関してゲーム性能をみていきます。
目次
RTX 4060 Tiのスペックは?
現在日本で購入しやすいNVidiaミドル~ハイクラスエントリーの
グラフィックボード一覧です。
※横スクロールできます
GPU | RTX 3080 Ti | RTX 3080 | RTX 4070 Ti | RTX 3070 Ti | RTX 4070 | RTX 3070 | RTX 4060 Ti | RTX 3060 Ti | RTX 4060 | RTX 3060 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 旧世代 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 |
プロセッサ数 | 10240 | 8704/8960 | 7680 | 6144 | 5888 | 5888 | 4352 | 4864 | 3072 | 3584 |
Tensorコア数 | 320 Gen3 | 272/280 Gen3 | 240 Gen 4 | 192 Gen3 | 184 Gen 4 | 184 Gen3 | 136 Gen 4 | 152 Gen3 | 96 Gen4 | 112 Gen3 |
RTコア数 | 80 Gen2 | 68/70 Gen2 | 60 Gen 3 | 48 Gen2 | 48 Gen 3 | 46 Gen2 | 34 Gen3 | 38 Gen2 | 24 Gen3 | 28 Gen2 |
ベースクロック | 1370MHz | 1440/1260MHz | 2310 MHz | 1580MHz | 1920 MHz | 1500MHz | 2310 MHz | 1410MHz | 1830 MHz | 1320MHz |
ブーストクロック | 1670MHz | 1710MHz | 2610 MHz | 1770MHz | 2480 MHz | 1730MHz | 2540 MHz | 1670MHz | 2460 MHz | 1780MHz |
メモリスピード | 19Gbps | 19Gbps | 21Gbps | 19Gbps | 21Gbps | 14Gbps | 18Gbps | 14Gbps | 17Gbps | 15Gbps |
メモリ量 | 12GB GDDR6X | 10/12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 | 8/16GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6 |
メモリバス帯域幅 | 912GB/s | 760/912 GB/s | 504GB/s | 608GB/s | 504GB/s | 448GB/s | 288GB/s | 448GB/s | 272GB/s | 360GB/s |
TDP | 350W | 320/350W | 285W | 290W | 200W | 220W | 160/165W | 200W | 115W | 170W |
電源コネクタ | 8pin × 2 | 8pin × 2 | 8pin × 2 12VHPWR ×1 | 8pin × 2 | 8pin × 1 12VHPWR ×1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 12VHPWR ×1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 |
前世代のRTX 3060 Tiと比較したポイントは、
- RTX 4000シリーズ特有のDLSS3対応
- CUプロセッサ数は減少
- Tensorコア、RTコアともに次の世代へ
- TDPは約40W低い
- ベース/ブーストクロックも大幅増
と、大幅な変更になっているといってよい仕様。
特にAda Lovelace新アーキテクチャの省電力構造が良いのか、
RTX 3060 TiよりTDPがかなり低いです。
ただCUDAコア数は減少、代わりにTensorコア、RTコアがパワーアップなので、
DLSSやレイトレ利用と不使用で何か違いが出てくるかもしれません。
今回使用したRTX 4060 Ti
今回使用したのはMSIの「VENTUS 2X」です。
MSIの定番のシリーズ。
こちらのタイプの補助電源は8pin x1。
ということで早速検証に入っていきましょう。
- RTX 3060 Tiとの性能差は?
- DLSS3の実力は?
- 消費電力はどのくらい低い?
前世代のRTX 3060 Tiとの性能差そしてRTX 4000シリーズのウリであるDLSS3も気になります。
前述の高負荷であるレイトレはFPS低下が大きいですが、このDLSSと組み合わせることでFPSをある程度確保できます。
利用にはソフト側の対応が必要で、昨今だとフォートナイトやモンハンなどが対応しています。
利用できるのはRTX2000/3000/4000シリーズのみです。
なお新しくDLSS3が登場し、こちらはCPU負荷を最小で飛躍的に高フレームレートを出すことが可能。RTX 4000のみ対応
主なDLSS対応ゲーム一覧(Nvidia公式サイト)
それではゲームのベンチマークを見ていきます。
なおCPUはCore i7 13700Kを利用しています。
Apex Legends
まずは人気のバトロワゲーム、ApexLegendsです。
グラフィックボードの性能の影響をうけやすいゲームです。
グラフィックボードの性能も高いため、差を見やすくするため4K解像度にて検証しています。
このゲームではDLSSを利用することはできませんのでRTX 4060 Tiのパフォーマンスが気になるところですが、
一応RTX 3060 Tiよりはフレームレートが出ていました。
ただRTX 4070の進化から比べると大きな進化という感じは無く、
価格を考えればRTX 3060 Tiでも十分という感じです。
ストリートファイター6
続いては人気シリーズの最新作ストリートファイター6です。
こちらもDLSSの機能はないため、RTX 4060 Tiの良さがでるか?
ストリートファイター6では120fpsが最大値であるため低解像度では違いが見えにくいですが、
4K高画質では違いがでています。
そして結果はRTX 3060 Tiのほうがフレームレートが高い結果に。
WQHDではRTX 4060 Tiのほうが高いものの、やはりRTX 4070/3070と違い明確な性能差が感じられません。
このあたりCUDAコアの減少が響いている可能性があります。
サイバーパンク2077
続いても長らくロングセラーとなっているサイバーパンク2077です。
比較的要求スペックの高いゲームで、グラフィックボード性能が重要です。
まめにアップデートされているゲームで、最新のDLSS3にも対応しています。
今回はレイトレ利用時もみていきます。
DLSSではTensorコアが重要になってくる機能です。
RTX 4060 TiではTensorコアが次世代になっており、その効果がこのゲームで表れているように見えます。
RTX 3060 Tiよりも15~20fpsは上回っており、DLSSが使えないゲームと比べると明確な差です。
またレイトレもRTコアが重要ですが、RTX 4060 Tiでは次世代になっています。
RTX 3060 Tiと比べると確実なフレームレートの差になっており、やはり最新世代の力を見ることができます。
さてサイバーパンクでは最新のDLSS3機能に対応しています。
そしてRTX 4060 Tiを含むRTX 4000シリーズの最大のメリットはDLSS3が使えること。
RTX 3060 Tiは使えません。
DLSS3は飛躍的にフレームレートを向上させることができ、実際サイバーパンクでもDLSS3を使うと一気にフレームレートが上がっています。
RTX 4060 TiのDLSS2利用やRTX 3060 Tiと比べれば違いは一目瞭然です。
DLSS3が使える場合RTX 4060 Tiの性能が火をふきます。
CoD:MW2
続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア2です。
要求スペックは高く、DLSSやFSRなど最新技術にもしっかり対応しています。
DLSS2を利用した計測結果です。
このゲームでもRTX 3060 Tiに対して明確なフレームレート差があり、
RTX 4060 Tiの性能向上、特にTensorコアが最新世代へ変わったことの進化がわかります。
Overwatch2
続いては人気のゲームであるOverwatch2も計測しました。
正直グラフィカル部分はあまり力を入れていない印象で、DLSS非対応ですし、
要求スペックも高くないため、RTX 4070のような高価なグラフィックボードでなくても十分遊べるゲームです。
今までのようなDLSSではなくFSR1.0に対応していますので、利用して計測します。
FSRはDLSSと違いTensorコアの利点は活かせません。
RTX 4060 TiとRTX 3060 Tiを比較してみると、結果はまちまちといったところで、
RTX 4060 Tiが常にRTX 3060 Tiを上回る結果ではありません。
むしろRTX 3060 Tiのフレームレートのほうが大きく上回っていることもあり、
ここはCUDAコアの少なさが影響しているのかもしれません。
タルコフ
続いても長らく人気のEscape From Tarkovです。
β版(ほぼ永遠のw)ですがグラフィック関係は日々改善されており、DLSSやFSRにも対応しています。
DLSSを利用した結果です。
このゲームは144fpsがMAXなので低負荷では違いが出ませんが、高負荷ではある程度の差が出ています。
ただそこまで大きな差ではなく、ややRTX 4060 Tiのほうがフレームレートがでているかなという程度。
WQHDゲーミングでも高画質高フレームレートを安定して狙える点は魅力的ですが、
RTX 3060 Tiとのパフォーマンス差があまり出ないのは残念。
ディアブロ4
最後は最新のゲームであるディアブロ4です。
こちらもDLSS3に対応していますが、測定段階ではまだ最適化不足を感じたため、
DLSS2にて計測しています。
このゲームではRTX 4060 TiがRTX 3060よりも優位である結果がはっきりとは得られませんでした。
確かに高負荷の設定では明らかにフレームレートが上回っていますが、
低負荷ではRTX 3060 Tiが上回っています。
このあたりは最新ゲームならではの最適化の問題かもしれません。
今後定期的にアップデートしていきます。
消費電力が魅力?
ゲーム性能としてはDLSS2/DLSS3が使えるゲームでは概ねRTX 4060 Tiの進化が見られる結果ですが、
それ以外では微妙な結果となっています。
ではRTX 4000シリーズのもう一つの魅力である消費電力も計測します。
今回はFFベンチマークソフトを利用し4K最高画質で計測しています。
なお今回はCore i7 13700KF/DDR5 5600MHz 32GB/Z790の構成によるシステム電力の最大値も計測しています。
※横スクロールできます
GPU | RTX 4070 | RTX 3070 | RTX 4060 Ti | RX 3060 Ti | RX 3060 |
---|---|---|---|---|---|
システム最大(W) | 341 | 377 | 285 | 343 | 311 |
GPU最大電力(W) | 200.649 | 226.311 | 156.892 | 225.674 | 174.906 |
GPU平均電力(W) | 185.419 | 213.813 | 135.292 | 205.293 | 153.569 |
さすがは省電力がウリのRTX 4060 Tiといったところで、
RTX 3060 Tiに対して最大消費電力・平均消費電力ともに約70Wも低いです。
70Wは相当差があり、ゲーム性能のパフォーマンスを見ればワットパフォーマンスは明らかにRTX 4060 Tiが上です。
また消費電力が低いということは、PC内の熱の上昇も抑えられますから、熱による性能低下リスクも減り、
結果、高負荷状態でも長時間パフォーマンスを維持しやすいです。
RTX 4060 Tiはどんな人におすすめ?
- 前世代に比べて圧倒的な省電力、ワットパフォーマンス
- DLSSやDLSS3・レイトレが使えるゲームでは概ね前世代より優秀
- DLSSが利用できないゲームではRTX 3060 Tiを下回ることも
計測した所感としては手放しにはおすすめしにくいグラフィックボードの印象です。
さすがにTensor/RTコアが新世代になったことで、DLSSやレイトレ対応ゲームでは概ねパフォーマンスがよくなりますし、
DLSS3利用ではRTX 3060 Tiとのフレームレートは相当に上回ります。
この点は魅力的ですが、DLSS利用ができないゲームではCUDAコアの減少の影響か、
逆にRTX 3060 Tiのフレームレートを下回ることもあるため、ゲームによってどちらがおすすめか変わります。
今後はDLSSやDLSS3対応ゲームは増えるとは思いますが、必ずしもRTX 3060 Tiの性能を上回るとは限らない点は留意です。
ただフルHD高画質高フレームレートは安定して狙え、WQHDでも高フレームレートを狙うことはできるポテンシャルはあること、
また消費電力が少ないことから、電気代を気にする方や、小型のゲーミングPCが欲しい人には向いているグラフィックボードです。
RTX 4060 Ti搭載のおすすめゲーミングPC
(フロンティア)FRGXB760/WS831/NTK

CPU | Core i5 13400F |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4 16GB |
容量 | 512GB M.2 NVMe SSD |
大きさ | 幅(W):約190mm x 高さ(H):約356mm x 奥行(D):約421mm |
同価格帯の平均:3.9
同価格帯の平均:1.6
同価格帯の平均:2.3
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:2.4
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、290fps | 最高画質、115fps |
フォートナイト | 高画質、201fps | 高画質、117fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、208fps | 高画質、135fps |
タルコフ | 最高画質、147fps | 最低画質、147fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、281fps | 最高画質、109fps |
※参考値であり保証するものではありません。
最新世代のRTX 4060 TiとCore i5 13400Fを搭載した新ミドルスタンダード構成です。
最新世代の新ミドルスタンダードといえる構成で、RTX 4060 Tiの性能を活かせるバランスの良いCPUとの組み合わせです。
価格も抑えらえておりコスパは最強レベル。
(アーク)AG-IC10B66AGL6I-MVR

CPU | Core i5 13400F |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4 16GB |
容量 | 【NVMe・PCIe4.0】1TB |
大きさ | 205x457x390mm |
同価格帯の平均:3.7
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:2.8
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.7
同価格帯の平均:2.5
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、288fps | 最高画質、113fps |
フォートナイト | 高画質、197fps | 高画質、115fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、206fps | 高画質、133fps |
タルコフ | 最高画質、144fps | 最低画質、136fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、265fps | 最高画質、101fps |
※参考値であり保証するものではありません。
おなじくRTX 4060 TiとCore i5 13400Fを組み合わせたゲーミングPC。
ゲームロード時間が短いGen4 SSD搭載なのもメリット。
(セブン)ZEFT G28E-Cube

CPU | Core i7 13700F |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4 16GB |
容量 | 1TB NVMe SSD |
大きさ | 185x292x377 mm |
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:3.1
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、290fps | 最高画質、115fps |
フォートナイト | 高画質、201fps | 高画質、117fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、208fps | 高画質、135fps |
タルコフ | 最高画質、147fps | 最低画質、147fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、281fps | 最高画質、109fps |
※参考値であり保証するものではありません。
最新世代のRTX 4060 TiとCore i7 13700Fを組み合わせたゲーミングPCです。
CPUはより高性能な組み合わせで、RTX 4060 Tiの性能を活かすには十分な性能。
加えて人気の省スペースPCケースの「NR200P MAX」を採用しているのが最大のメリット。
小型PCは割高になりやすいですが、本ゲーミングPCはセールもありコスパもトップクラスの良さ。