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ゲーミングPCの1か月電気代は?
およそ1,351円~1,438円が目安となるでしょう。
ゲーミングPCは各PCパーツで消費電力が異なるため、ここでは2023年現在の定番スペック別に、
月額電気料金の目安を示します。1日8時間、30日を1か月として算出しています。
なお電気代は消費電力×使用時間×1KWhあたりの電力量単価で求めることができ、
電力量単価については下記サイトより公表されている最新のデータで算出しました。
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価格帯(本体のみ) | スペック/クラス | 主流PCパーツ要素 | 最大電力量目安 | 1か月電気料金目安 (1日8時間使用として) |
---|---|---|---|---|
15万以下 | エントリー/安さ重視 | Ryzen 5 4500/RTX 3050/ DDR4 16GB/NVMe | 250W | 2,144円(100%性能活用) 1,072円(50%性能活用) |
15~20万程度 | ミドル/フルHDメイン | Core i5 13400F/RTX 3060 Ti DDR4 16GB/NVMe | 315W | 2,701円(100%性能活用) 1,351円(50%性能活用) |
20~30万前後 | アッパーミドル/フルHD~WQHD | Core i7 13700F/RTX 3070 DDR4 16GB/Gen4 NVMe | 335W | 2,875円(100%性能活用) 1,438円(50%性能活用) |
30~40万前後 | ハイクラス/WQHD~4K | Core i7 13700KF/RTX 4070 Ti DDR5 32GB/Gen4 NVMe | 460W | 3,946円(100%性能活用) 1,973円(50%性能活用) |
40~50万前後 | 準最強/4K | Core i9 13900KF/RTX 4080DDR5 32GB/Gen4 NVMe | 495W | 4,250円(100%性能活用) 2,125円(50%性能活用) |
50万以上 | 最強/4K | Core i9 13900KF/RTX 4090DDR5 32GB/Gen4 NVMe | 650W | 5,573円(100%性能活用) 2,787円(50%性能活用) |
100%性能活用とは、特に電力を喰うCPUとグラフィックボードを100%利用した状態で、
現実的にはまず難しい使い方です。
待機状態(アイドリング)やフルで性能を活用していない時間帯のほうが圧倒的に多いため、
50%性能活用ぐらい見ておけば十分です。
現在主流であるミドルクラス~アッパーミドルクラスであれば、1,351円~1,438円くらいが電気代の目安となります。
つけっぱなしにすると電気代は?
ゲーミングPCを所有する人の中には電源を落とさずにつけっぱなしにする方もいらっしゃいます。
電気代に関してはやはりゲーミングPCのスペック、アプリケーションの稼働状況など、どういう状態でのつけっぱなしにもよりますが、
最新の電力消費が激しいCore i9 13900KF/RTX 4090の最高スペックで、およそ130W前後消費します。
なので深夜~明け方まで8時間つけっぱなしとすると、月約1,156円ほど余計に電気代がかかる計算です。
もう少しスペックを落としたとしても50W前後ですから、月約445円ほど、つけっぱなしだと余計にかかります。
スリープ状態の電気代は?
スリープ状態はほとんど消費電力が無く1W~5Wほどとなっているため、電気代も最大数十円程度となります。
そのためスリープ状態はゲーミングPCの電気代節約には有効です。
電源容量 = 消費電力ではない
ゲーミングPCのスペックを見ると「500W BRONZE 電源」や「800W GOLD 電源」、「1200W PLATINUM電源」といった文言を見かけます。
これらのワット数は搭載されている電源ユニットの最大供給電源容量を表していますが、
これだけみると「え?ゲーミングPCの消費電力ってそんなに高いの?」と思ってしまいます。
ですが実際は電源容量 = 消費電力ではないです。
ゲーミングPCを含むパソコンは相当される最大消費電力の2倍の容量の電源ユニットを用意するというスタンダードがあります。
電源ユニットには負荷効率というものがあり、電源容量に対して50%くらいの消費電力が最も効率が良くなる特性があります。
つまり負荷率50%くらいが最も電源コンセントからPCパーツに電気を効率的に送れるということ。
例えば500W電源なら、消費電力250W、
800Wなら400W、1200Wなら600Wといった具合です。
つまり現段階ではゲーミングPCのおよその最大消費電力は電源容量の2分の1と考えることも可能です。
また「最大」消費電力がポイントで、ゲーミングPCが100%フル稼働したら、その消費電力になるということ。
実際のゲーミングPCの使用方法では100%フル活用できるシーンは非常に少なく、
待機状態~高負荷が随時変わりながら、伴って消費電力も変わっていきます。
人によって使い方は違うため一概には言えませんが、平均的には50%ほど活用できればいい方でしょう。
つまり実際に使うゲーミングPCの消費電力は電源容量の4分の1程度と見積もることもできます。
もちろん最大消費電力になるケースもありますから、電源ユニットはその想定に対応できるよう選ぶ必要があります。
BTOパソコンなどでは概ねこの点を考慮しているため、500W、800W、1200Wといった電源ユニットが選ばれるわけです。
電気代の節約方法
さてここからはなるべきゲーミングPCの電気代を節約するために取れる簡単な方法をまとめます。
シャットダウンかスリープ状態の活用
ゲーミングPCをシャットダウンした状態はもちろん、スリープ状態も消費電力がほとんどありません。
細かく言えばシャットダウンのほうが消費電力は0に近いわけですが、起動時に大きな消費電力がかかるため、
長くパソコンを使わない場合はシャットダウンを、
頻繁にゲーミングPCのON/OFFを繰り返すような場合は、スリープ状態を活用するのがおすすめです。
ゲームのグラフィック設定を低負荷にする
ゲーミングPCで最も消費電力が高いパーツがグラフィックボードです。
グラフィックボードは特にゲームのグラフィック要素を決める重要なパーツで、
フレームレート、画質設定(高画質とか低画質とか)、解像度(1980 x 1080とか3840×2160)で消費電力も決まってきます。
負荷が高いほど消費電力も激しいので、フレームレート、画質設定、解像度などを少し落とすのも電気代節約に有効です。
画質設定なら高画質→中画質、解像度は4K→WQHDのようにです。
フレームレートに関しては、フレームレート無制限になっているゲームもありますので、
90fps、120fps、144fps固定のようにフレームレートを制限すると、グラフィックボードの負荷を下げることができます。
CPUを電圧が低いモデルを選ぶ
既に購入済みであれば取れない手段ですが、これからゲーミングPCが欲しいという人は、
CPUに注目してみてください。
CPUはCore i5 13400FとかRyzen 5 7600Xとかで表されているスペックです。
CPUについて詳しく知りたい方は参照先の記事を確認してほしいですが、
とにかく「K」と「X」の英語が無いCPUを選ぶと消費電力を抑えることができます。
もちろん消費電力が高いCPUのほうがパフォーマンスが良いことが多いですが、
昨今の低消費タイプはゲーミング性能が優秀なので、
電気代重視であれば十分選ぶ価値はあります。