こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
Radeon RX 6000シリーズのミドルクラス「RX 6600 XT」。
ゲーム性能や消費電力、特徴についてレビューしていきます。
目次
RX 6600 XTのスペックや価格は?
現在日本で購入しやすいNVidiaエントリ~ミドルクラスの
グラフィックボード一覧です。
※横スクロールできます
GPU | RX 6700XT | RX 7600 | RX 6600XT | RX 6600 | RX 6500XT |
---|---|---|---|---|---|
世代 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 旧世代 | 旧世代 |
ストリーミングプロセッサ数 | 2560 | 2048 | 2048 | 1792 | 1024 |
Ray Accelerator数 | 40 | 32 | 32 | 28 | 16 |
Infinity Cache | 96MB | 32MB | 32MB | 32MB | 16MB |
ゲーム周波数 | 2424 MHz | 2250 MHz | 2359 MHz | 2044 MHz | 2610 MHz |
ブースト周波数 | 2581 MHz | 2655 MHz | 2589 MHz | 2491 MHz | 2815 MHz |
メモリスピード | 16 Gbps | 18 Gbps | 16 Gbps | 14 Gbps | 18 Gbps |
メモリ量 | 12GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 4GB GDDR6 |
メモリバス帯域幅 | 384 GB/s | 288 GB/s | 256 GB/s | 224 GB/s | 144 GB/s |
TDP | 230 W | 165W | 160 W | 132 W | 107 W |
電源コネクタ | 8 pin + 6 pin | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 8pin × 1 | 6pin × 1 |
- RTX3060より省電力
- PCIe 4.0 x8接続
RX6600 XTはRadeon6000シリーズでは中間のミドルクラス。
大きな変更点としてはRX6700 XTはPCIe4.0 x16接続に対して、x8接続と半分。
ただ性能的にはこれで十分という判断かもしれませんね。
またライバルとなるRTX3060よりは省電力というのが特徴です。
ただしDLSSを利用することができないため、
ゲームによっては不利になることは否めません。
後は最近増えているFSR対応ゲームでどのくらいパフォーマンスを発揮できるかもポイントでしょう。
低解像度にして負荷を下げる代わりにのアップスケーリングで解像度の劣化を防ぎ、結果として高FPS値を実現する。
こちらもソフト側の対応が必要です。GeForce、Radeonの両方で利用可能。
主なFSR対応ゲーム一覧(AMD公式サイト)
![](https://jiyunagomataro.com/wp-content/uploads/2021/03/RTX3060_02_result-160x160.jpg)
![](https://jiyunagomataro.com/wp-content/uploads/2021/10/RX6600_00-160x160.jpg)
今回使用したRX6600 XT
今回使用したのはSAPPHIREの「PULSE」です。
AMDといったらSAPPHIREという人も多いと思います。
高級感があるという感じではないですが、そつのない良い感じのデザインです。
補助電源は8pin x1。
ミドルクラスとしては普通です。
出力ポートはHDMI x1 DisplayPort x3。
こちらも一般的な構成です。
- FSR利用時の性能
- RTX3060との性能差
- 消費電力はどのくらい低いのか
ミドルクラスとしてライバルとなるRTX3060との性能差に注目です。
DLSSだけ対応しているゲームではRTX3060が有利ですので、
FSR対応ゲームでRTX3060より性能が高くないと性能としては劣ることになります。
あとは消費電力の低さにも注目でしょう。
なお使用したCPUはゲーム性能が高いCore i7 12700Kです。
![](https://jiyunagomataro.com/wp-content/uploads/2021/12/Core-i7-12700K_01-160x160.jpg?v=1639517909)
Apex Legends
まずは人気のバトロワゲーム、ApexLegendsです。
グラフィックボードの性能の影響をうけやすく、
DLSSやFSRといった機能は実装されていないゲームです。
わずかではありますがRTX3060よりやや高フレームレートの結果となりました。
特に低負荷である低画質時は10fps前後の差があります。
フォートナイト
続いても人気FPSのフォートナイトです。
ベータ版のDirectX 12がありますが、今回はDirectX 11にて計測しています。
フォートナイトはDLSS対応ゲームということもあり、
RTX3060のほうがRX6600 XTより圧倒的に性能が上の結果になりました。
フォートナイトは比較的低負荷なゲームですので、
RX6600 XTでも低画質なら4Kでも十分に遊べるので性能的には問題ありませんが、
RTX3060ならDLSSを使うことで高画質でも高フレームレートで遊べます。
Escape From Tarkov
β版でありながら日本でもどんどん人気になっているハードコアFPSです。
現在は144fps上限値になっていますが、
GeForce系だけ上限が外せる設定があるため、基本はGeForce系のパフォーマンスが良いです。
このゲームもFSRには対応しておらずグラボパワーが結構必要です。
性能的にはRTX3060とRX6600 XTはほぼ互角化と思いますが、
RTX系は144fps上限の撤廃ができるため、結果的にRTX3060のほうが高フレームレートで遊べます。
唯一4K低画質ではRX6600 XTのほうが高フレームレートですが、
RTX3060のほうが全体的に良いでしょう。
モンスターハンターライズ
大人気のモンスターハンターシリーズの最新作です。
こちらもDLSSやFSRといった機能は今のところありません。
このゲームは非常に特殊で性能が高いグラボのほうが、返ってフレームレートが伸びません。
ソフトの最適化の問題で、性能が使い切れていないと思われます。
そのためRTX3060もRX6600 XTも高パフォーマンスとは言えないですが、
その両者で比較するとRX6600 XTのほうが性能が低い結果となりました。
差も30~40fpsある時もありこのゲームではRTX3060がベストでしょう。
サイバーパンク2077
色んな意味で話題になりました人気ゲームです。
最新パッチでFSRに対応しました。
最新世代のRTXやRXも登場する中でも比較的重いサイバーパンクで十分検討している結果です。
フルHDだけでなくWQHDも快適に遊べるフレームレートを出すことができています。
ただレイトレーシング利用になるとフルHDでもちょっと厳しいかなというところ。
ストリートファイター6
続いては人気シリーズの最新作ストリートファイター6です。
DLSSの機能がないので、DLSSが使えないRX 6600 XTにはむしろありがたいゲームかもしれません。
フルHD~WQHD低画質くらいまでならかなり余裕のあるフレームレートを出すことができました。
ファイティンググラウンドでは60fps固定ですが、安定して60fps固定を狙うことが十分可能。
RX 6600 XTは旧世代になりましたが、まだまだ最新ゲームでも遊ぶことができます。
CoD:MW2
続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア2です。
要求スペックは高く、DLSSやFSRなど最新技術にもしっかり対応しています。
FSRを利用して計測。
こちらも比較的新しいゲームですが、FSRを利用すればフルHDはもちろん、WQHD高画質でもある程度快適に遊ぶことができます。
またRTX系より相性が良いためか、RTX 3060やRTX 4060よりもフレームレートが上回っており、
かなりハイパフォーマンスな結果といえるでしょう。
Overwatch2
続いては人気のゲームであるOverwatch2も計測しました。
FSRに対応していますので、利用して計測します。
比較的軽いゲームですので低画質領域では上限fpsにもなるなど、4Kまで余裕。
最高画質でもWQHDくらいまでなら十分快適に遊ぶことができる結果です。
RTX 3060 Tiには少々下回っている感じですが、価格を考えれば十分検討しています。
ディアブロ4
最後は最新のゲームであるディアブロ4です。
こちらはDLSSとFSR両方に対応していますが、
RTX系はDLSSをRX系はFSRを利用して比較します。
ディアブロ4はわりと要求スペックが高いゲームですが、
やはりFSRを利用できればフルHDはもちろん、WQHDでも十分快適に遊べるフレームレート。
RTX 3060 Tiと比べると低いパフォーマンスではありますが、
最新ゲームでも十分遊べるゲーム性能はまだまだ有しています。
消費電力について
ゲーム性能としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。
DLSS対応ではRTX3060のほうが圧倒的ですが、FSRでは概ねRX6600 XTが良いかと思います。
では次に消費電力の観点で見ていきましょう。
下記はFFベンチマーク起動時の消費電力です。
※横スクロールできます
GPU | RTX3060ti | RTX3060 | RX6600 XT | RTX3050 | RX6600 | GTX1660S | RX6500XT | GTX1650 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最小電力(W) | 11.367 | 10.334 | 4.282 | 10.68 | 3.000 | 16.713 | 6.526 | 8.321 |
最大電力(W) | 224.306 | 169.638 | 135.033 | 129.567 | 100.000 | 128.525 | 80.038 | 69.123 |
平均電力(W) | 170.823 | 142.900 | 97.362 | 113.28 | 87.406 | 117.611 | 75.451 | 63.673 |
やはりRTX3060に比べれば圧倒的に消費電力が低い!
RX6000系の特徴ともいえますが、アイドリング時も半分ほどですし、
最大電力も30W差、平均も40W以上も差が省電力です。
DLSSが使えないという難点はあるものの、
全体のフレームレートの成績を鑑みても、
ワットパフォーマンスはRX6600 XTのほうが上かと思います。
冷却も比較的楽になりますから、小型のPCケースにも搭載しやすいでしょう。
RX6600 XTはどんな人におすすめ?
- FSR対応ゲームでは概ねRTX3060より性能が上
- 省電力でワットパフォーマンスはRTX3060より優れている
- 条件がそろえばWQHDや4Kでも遊べる
- DLSSが使えないので選択肢が狭い
- DLSSのみ対応ゲームでは圧倒的にRTX3060に負ける
個人的には結構おすすめできるグラフィックボードです。
FSR機能なども駆使できれば、フルHDでは高画質高フレームレートで遊べますし、
WQHDや4Kの高解像度でも十分遊べるゲームも存在します。
また省電力であるために、電源も大容量が不要ですのでPC構築のトータルコストも抑えられ、
かつ冷却が簡単になるので、小型PCなどにも組み込みやすいでしょう。
またFSR利用時はRTX3060より高フレームレート出すことが多い点もメリット。
ただRX6000系全般に言えることですが、DLSSが使えないのは不利なのは否めません。
DLSSだけ対応しているゲームも数多くあり、
そういったゲームだとRTX3060に圧倒的な差をつけられてしまいます。
またDLSSとFSR両対応ゲームであっても、DLSSはFSRよりも綺麗なグラフィックで遊べる特徴があるため、
両方を自由に選択できるRTX3060は魅力的です。
幅広く安定的に遊べるという点ではRX6600 XTはどうしても見劣りしてしまいますね。