【微妙か】RTX 5060 Tiのゲーム性能をベンチマーク! | こまたろPC
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【微妙か】RTX 5060 Tiのゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

Nvidia RTX 5000シリーズからいよいよコア需要であるミドルクラスRTX 5060 Tiが登場しましたので、性能をベンチマークしていきます。

RTX 5060 Tiのスペックは?

※横スクロールできます

GPU RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
世代 最新 旧世代 最新 旧世代
プロセッサ数 6144 5888 4608 4352
Tensorコア数 192 Gen 5 466 Gen 4 144 Gen 5 136 Gen 4
RTコア数 48 Gen 4 67 Gen 3 48 Gen 4 34 Gen 3
ベースクロック 2160 MHz 1920 MHz 2410 MHz 2310 MHz
ブーストクロック 2510 MHz 2480 MHz 2570 MHz 2535 MHz
メモリスピード 28.0 Gbps 21.0 Gbps 28.0 Gbps 18.0 Gbps
メモリ量 GDDR7 12GB GDDR6X 12GB GDDR7 16/8GB GDDR6 8GB
メモリバス帯域幅 672 GB/s 504 GB/s 448 GB/s 288 GB/s
TGP 250W 200W 180W 165/160W
電源コネクタ 12VHPWR ×1
8Pin×2(変換)
12VHPWR ×1
8Pin×2(変換)
8Pin×1 8Pin×1
ここがポイント!
  • メモリ帯域幅が大幅アップ
  • メモリ/Tensor/RTコアが最新世代へ
  • DLSS4 MFGに対応
  • グラフィックメモリが16GBと8GB版を用意

RTX 5060 TiはRTX 4060 Tiの後継グラフィックボード。いわゆるミドルクラスです。

今までのRTX 5000シリーズ同様、RTコアやTensorコアも最新世代になっており、加えて最大3フレームのフレーム生成ができるDLSS4/Multi-Frame Generationも使えます。

また当初から16GBと8GBメモリ版の2種類のRTX 5060 Tiを用意しており、価格重視かメモリ重視かを選ぶことが可能です。

最近のゲーム事情からみればメモリが多いことに越したことはありませんが、RTX 5060 Tiの性能からみれば8GBでも賄える可能性はありそうです。(高画質設定etcとかにしないから)

今回使用したRTX 5060 Ti

Palit RTX 5060 Tiのパッケージ

今回使用したのはPalitの RTX 5060 Ti 8GBです。

安さ重視ということでおそらく1位2位を争う安さになっています。8GBでどこまでいけるのか。

Palit RTX 5060 Tiの本体

安いグレードということもあり見た目に関しては高級感とかはありませんね。光る要素もありません。

Palit RTX 5060 Tiのアウトプット

出力はHDMIx1のDisplay Portx3で一般的。

Palit RTX 5060 Tiの電源

電源は旧来の8pinタイプの電源1つ。最新規格の12VHPWRでないのはこのクラスではかなりありがたいです。

電源ユニットの買い替えとか、変換プラグとかいりません。

ゲーム性能検証

それではここから実際のゲームをつかって計測していきます。

なおRTX 5060 Ti 8GBの場合Gen4経由だと最大10%ほどの性能低下が起こるとのことで、Gen5経由で計測しています。

検証ポイント
  • RTX 4060 Ti/RX 9070との実力差は?
  • ワットパフォーマンスはいかに
  • フレームレート安定性はどうか

本来であればRadeonのライバルはRX 9060 XTになる予定ですが、この執筆地点では販売されていませんので、代わりにRX 9070にどこまで近づけるかを見ていきます。

またRTX系でも旧世代との性能差はもちろん、上位のRTX 4070とかに対してはどうかも気になりますね。

モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。

サンブレイク以来の最新作で、販売数も過去いちの様子。

以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

モンスターハンターワイルズにおけるDLSS3利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス。
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD最低 168.79 143.85 129.50 108.49 93.17
フルHD最高 147.75 120.49 47.22 44.51
フルHDレイトレ中 140.54 108.06
WQHD最低 153.41 128.93 115.84 96.94 82.34
WQHD最高 130.32 103.32
WQHD最高レイトレ中 123.48 100.21
4K最低 122.70 101.56 90.01 75.59 63.32
4K最高 97.72 81.67
4K最高レイトレ中 92.49 72.36

まずはフレームレート生成を利用したDLSS3利用時からと言いたかったのですが、いきなり大問題

RTX 5060 Tiでは最高画質設定になるとエラーがおこり換装できませんでした。

RTX 4060 TiなどはFPSがおちるため、自主的に測定をやめましたがエラー落ちはありません。

おなじ8GBのグラフィックメモリなのでメモリ不足というよりはRTX 5060 Ti固有の問題化もしれませんが、どちらにしろDLSS3以外のFSR、DLSS/FSR不使用でも同様のエラーとなりました。

いずれ機を見て再測定したいと思います。

マーベルライバルズ(Marvel Rivals)

続いても無料で遊べる話題の新作マーベルライバルズです。

すでにプレイヤー数も多い大人気ゲームになっています。

グラフィック周りも充実しており、特にDLSS4のマルチフレーム生成にも対応。(ただし制約あり)

マーベルライバルズにおけるDLSS2利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 352 313 354 303 299 268
フルHD最高 193 180 224 179 164 132
WQHD低 292 249 277 249 207 228
WQHD最高 180 152 163 132 130 102
4K低 206 153 167 139 142 93
4K最高 110 95 111 81 77 59

今回はDLSS2を利用して計測。RadeonはDLSSは使えませんのでFSRの結果を掲載しています。

マーベルライバルズは比較的軽く、またDLSSも利用していることもありRTX 5060 Tiでもかなりの高フレームレートが出ています。

4K低画質でも130fpsを超えており十分遊べるレベル。

ただ肝心のRTX 4060 Tiと比べるとほとんど差がないフレームレートであることがわかります。画質によってはRTX 4060 Tiのほうが上回ることもありあまりパッとしません。RX 9070にも及びませんね。

マーベルライバルズにおけるDLSS2利用時のRTX 5060 Ti 1%Low
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 255 229 268 216 210 170
フルHD最高 149 140 142 133 119 99
WQHD低 220 187 211 183 179 147
WQHD最高 122 115 119 106 97 89
4K低 153 126 129 115 97 83
4K最高 90 79 78 71 60 50
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 344.00 266.00 349.00 259.00 257.00 244.00
落差平均 57.33 44.33 58.17 43.17 42.83 40.67
平均相対標準偏差(%) 44.11 40.69 13.87 54.44 40.63 59.97

1%Lowを加味してフレームレートの安定性をみます。

落差の点ではRTX 5060 TiもRTX 4060 Tiもほとんどかわりませんが、ばらつき度合いではRTX 5060 Tiのほうが大きく、安定性面ではRTX 5060 Tiが劣っている結果に

ぱっとしません。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス。
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 269 265 288 216 214 172
フルHD最高 129 136 133 104 103 81
WQHD低 199 204 193 154 140 116
WQHD最高 92 99 85 72 66 53
4K低 115 116 102 80 69 56
4K最高 50 54 45 36 29 24

マーベルライバルズもPvPですので入力遅延が気になる方もいらっしゃるかと思います。

DLSSやFSRなど未使用の状態で計測してみました。

DLSSを使わなくてもそれなりにはでておりRTX 5060 TiでもWQHD低画質までは高フレームレートを維持できる結果。

対RTX 4060 TiとはDLSS利用じよりはWQHD以降で10fpsくらいのそれなりの差はでていますが、メインとなるフルHDでは全く違いがでておらず、性能が凄く進化したなあという印象はもてません。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5060 Ti 1%Low。
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 212 204 207 176 161 135
フルHD最高 108 107 100 85 78 64
WQHD低 161 161 147 123 116 93
WQHD最高 80 88 70 62 55 44
4K低 95 91 75 66 58 46
4K最高 44 44 37 32 25 21
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 154.00 179.00 210.00 118.00 128.00 99.00
落差平均 25.67 29.83 35.00 19.67 21.33 16.50
平均相対標準偏差(%) 71.65 64.90 69.40 67.11 56.43 63.47

1%Lowを鑑みるとどうか。

落差においてはRTX 4060 TiのほうがRTX 5060 Tiよりも多いですが、ばらつきという面ではRTX 5060 Tiのほうが劣っています。

RTX 5060 Tiのほうが画質や解像度に影響しやすいですが、基本的には落差が少ないほうが望ましいので、ここではRTX 5060 Tiのほうが良いかなというところでしょう。

マーベルライバルズにおけるDLSS4 MFG利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス。
RTX 5080/4x RTX 5070 Ti/4x RTX 5070/4x RTX 5060 Ti
フルHD低 828 802 723 541
フルHD最高 636 599 523 403
WQHD低 678 681 537 366
WQHD最高 494 464 398 283
4K低 470 439 345 243
4K最高 343 335 267 181

さて最後にRTX 5000シリーズ真骨頂、DLSS4 MFGを利用した場合を見ていきます。あくまで参考値として。

今回は最大である3フレーム生成で計測。さすがはMFGといいますか今まで同様RTX 5060 Tiでも信じられないようなフレームレートが出ています。4K最高画質でも140fps付近ですから十分遊ぶことが可能。

入力遅延が気になる人には使えませんが、DLSS4 MFGを使えるのはRTX 5060 Tiの大きな利点でしょう。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

今もなおグラフィック周りのアップデートはされており、

いつのまにかDLSS4にも対応していました。

サイバーパンクにおけるDLSS4利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 385.60 357.48 302.32 248.98
フルHD ウルトラ 302.77 268.47 222.65 205.24
フルHD レイトレウルトラ 219.97 202.07 137.38 132.85
WQHD低 284.71 251.12 214.24 184.88
WQHD ウルトラ 222.24 171.45 157.99 136.53
WQHD レイトレウルトラ 160.12 139.76 54.81 43.82
4K最低 192.74 160.06 137.93 117.80
4K ウルトラ 136.78 90.92 47.03 74.88
4K レイトレウルトラ 96.59 79.75 23.32 23.61

まずはDLSS4利用時の結果。Radeonは利用できないのでありません。

さすがにDLSS4ではRTX 4000よりもRTX 5000シリーズのほうが適応が良いのか、RTX 4060 Tiを概ねRTX 5060 Tiが上回る結果に。特にメインであるフルHDでは大分フレームレート差が大きいです。

サイバーパンクにおけるDLSS4利用時のRTX 5060 Ti 1%パフォーマンス
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 223 236 144 95
フルHD ウルトラ 179 159 88 89
フルHD レイトレウルトラ 121 114 82 62
WQHD低 174 165 129 90
WQHD ウルトラ 146 117 79 78
WQHD レイトレウルトラ 105 95 27 36
4K最低 136 126 75 73
4K ウルトラ 105 58 42 49
4K レイトレウルトラ 73 62 17 10
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 739.52 589.08 614.67 586.59
落差平均 82.17 65.45 68.30 65.18
平均相対標準偏差(%) 35.32 27.72 76.39 57.97

1%Lowをみていきます。

単純なフレームレートではRTX 5060 Tiのほうが高い結果でしたが、安定性という面では落差もばらつきもRTX 5060 Tiのほうが大きく、安定性ではRTX 4060 Tiに劣る結果となりました。

サイバーパンクにおけるFSR3利用時のRTX 5060 Ti パフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 495.33 451.65 447.01 376.92 328.45
フルHD ウルトラ 367.04 362.11 303.68 267.97 241.01
フルHD レイトレウルトラ 254.32 228.25 226.54 183.59 152.77
WQHD低 399.78 431.38 327.35 290.96 253.26
WQHD ウルトラ 281.40 310.14 204.02 200.71 167.75
WQHD レイトレウルトラ 189.32 193.82 160.33 125.09 105.71
4K低 233.39 293.91 181.04 163.60 141.49
4K ウルトラ 155.21 174.60 103.88 105.19 79.73
4K レイトレウルトラ 105.02 109.45 84.43 72.37 57.41

続いてはFSR3利用でみていきます。

FSRにおいてもRTX 5060 TiがRTX 4060 Tiを上回る結果は変わらず、さらにDLSSよりも差が大きくなっています。

ウルトラ画質でも20~30fps違いますからこれは大きな差。

ただRX 9070には大きく水をあけられていますね。やはりライバル的にはRX 9060 XTになりそう。

サイバーパンクにおけるFSR3利用時のRTX 5060 Ti 1%パフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 202 156 188 114 117
フルHD ウルトラ 163 118 140 99 91
フルHD レイトレウルトラ 130 90 122 94 36
WQHD低 190 152 161 92 109
WQHD ウルトラ 153 115 113 78 83
WQHD レイトレウルトラ 119 113 105 27 37
4K低 148 164 110 79 84
4K ウルトラ 99 76 69 60 57
4K レイトレウルトラ 83 79 62 39 40
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 1193.81 968.28 1104.40 873.58
落差平均 132.65 107.59 122.71 97.06
平均相対標準偏差(%) 50.13 52.58 45.61 45.71

では1%Lowを見てみると、ばらつきに関してはさほど違いはないものの、RTX 5060 TiのほうがRTX 4060 Tiよりも落差も大きいため、やはり安定性面ではRTX 5060 Tiのほうが欠けています。

サイバーパンクにおけるDLSS4 MFG利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5080 RTX 5070 Ti 4x RTX 5070 RTX 5060 Ti
フルHD低 712.30 712.89 576.24 449.20
フルHD ウルトラ 578.34 591.31 472.28 377.58
フルHD レイトレウルトラ 622.17 451.82 370.95 171.53
WQHD低 578.77 520.43 431.39 309.39
WQHD ウルトラ 477.26 426.29 354.80 256.28
WQHD レイトレウルトラ 482.68 330.24 269.20 46.76
4K最低 412.09 362.32 289.51 204.38
4K ウルトラ 304.11 265.44 220.57 139.79
4K レイトレウルトラ 243.65 210.16 164.88 14.75

DLSS4 MFG利用時のフレームレートを参考値として掲載します。

マーベルライバルズと同様にフレームレートは鬼の爆伸び。やはりRTX 5000の真骨頂はMFGですね。

ただ注意したいのがこれまでのRTX 5000と違い、RTX 5060 TiはWQHD/4Kウルトラ画質+レイトレではパフォーマンスが安定しない結果に。

このあたりはグラフィックメモリ不足が響いているのかもしれません。

Delta Force

続いては最近リリースされた、無料のFPSゲーム、デルタフォースです。

バトルフィールド風、タルコフ風、ストーリーモードの3つを用意する意欲作。

こちらもグラフィック周りは結構しっかりしており、DLSS3のフレームレート生成にも対応しています。

デルタフォースにおけるDLSS3利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 440 358 342 281 235
フルHD最高 336 283 266 238 188
WQHD低 324 246 237 188 156
WQHD最高 254 199 194 156 123
4K低 177 126 116 91 75
4K最高 145 103 89 77 57

まずはDLSS3を利用した場合の結果です。

DLSSを使っていることもありRTX 5060 TiでもWQHDぐらいまでならかなりの高フレームレートを出しており十分快適レベル。4Kも高フレームレートとまではいえないですが十分遊べそうです。

RTX 4060 Tiに対しても総じてより高いフレームレートを出せており、特にフルHDではかなりの差になっています。このゲームではRTX 5060 Tiのパフォーマンス良さそうです。

デルタフォースにおけるDLSS3利用時のRTX 5060 1%Lowパフォーマンス
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 262 202 203 178 175
フルHD最高 228 207 170 165 127
WQHD低 213 155 161 115 116
WQHD最高 169 158 128 110 89
4K低 139 109 76 69 61
4K最高 106 83 50 26 6
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 559.00 401.00 456.00 368.00 260.00
落差平均 93.17 66.83 76.00 61.33 43.33
平均相対標準偏差(%) 18.40 37.93 12.54 37.46 31.05

では1%Lowを見てみるとRTX 4060 TiよりもRTX 5060 Tiのほうが解像度や画質の影響を比較的に受けずパフォーマンス発揮できているものの、フレームレートの落ち込みは大きいようです。

ただWQHDまでなら十分高フレームレートを維持できてはいるので、まあまあの結果ではあるでしょう。

デルタフォースにおけるFSR3利用時のRTX 5060 Tiのパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 400 298 329 267 264 224
フルHD最高 245 196 217 155 201 145
WQHD低 316 229 241 201 196 156
WQHD最高 194 161 158 94 137 101
4K低 184 146 131 109 101 80
4K最高 124 111 87 56 72 54

続いてはFSR利用時です。

DLSSと打って変わってRTX 4060 TiのほうがRTX 5060 Tiよりもパフォーマンス高い結果に。特に高画質領域ではかなりのフレームレート差がでてしまっています。

当然RX 9070には遠く及びません。

デルタフォースにおけるFSR3利用時のRTX 5060 Tiの1%Lowパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 264 262 254 216 180 167
フルHD最高 220 138 199 116 106 59
WQHD低 270 190 195 144 139 119
WQHD最高 172 140 128 48 93 80
4K低 167 118 115 97 89 72
4K最高 111 93 78 9 44 46
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 259.00 200.00 194.00 252.00 320.00 217.00
落差平均 43.17 33.33 32.33 42.00 53.33 36.17
平均相対標準偏差(%) 55.42 35.42 52.02 39.28 27.82 22.56

では1%Lowを加味してみると、フレームレートの落ちとしてはRTX 5060 Tiのほうが少ないですが、ばらつき面では圧倒的にRTX 5060 Tiのほうが悪い結果に。

そもそも高画質領域ではRTX 5060 Tiは60fpsを維持できていない解像度もありますし、もともとのフレームレートが悪いため、やはりRTX 4060 Tiのほうが良い結果かなと思います。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 319 241 240 282 192 165
フルHD最高 162 150 140 194 118 90
WQHD低 237 178 157 223 127 99
WQHD最高 137 125 104 151 89 68
4K低 133 107 77 132 61 47
4K最高 92 74 53 91 44 34

Delta Forceはアップスケーリングやフレームレート生成を使わなくてもかなり高いフレームレートを出せるゲームのようです。

何も使わないケースでは再びRTX 5060 TiがRTX 4060 Tiを大きく上回り、大きいケースでは80fps以上差がでています。ようやく圧勝というような結果です。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5060 Ti 1%Low
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 266 108 212 219 141 130
フルHD最高 125 88 117 168 98 79
WQHD低 212 144 140 161 109 79
WQHD最高 102 108 89 114 79 60
4K低 106 75 66 41 55 39
4K最高 82 62 46 53 41 2
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 187.00 290.00 101.00 317.00 108.00 114.00
落差平均 31.17 48.33 16.83 52.83 18.00 19.00
平均相対標準偏差(%) 37.90 54.30 18.04 50.87 49.76 73.08

1%Lowを見るとフレームレートの落ち方もばらつきもRTX 5060 Tiのほうが大きく、安定性面では劣る結果となりました。

ただそもそもRTX 5060 Tiのほうが圧倒的にフレームレートが出ていることもあり、落ち込みが大きいと言ってもRTX 5060 Tiのほうが1%Lowもフレームレートが大きいので、このケースに関してはさほど問題ではないでしょう。

CoD:BO6

続いても人気のシリーズCall of DutyからBlack Ops 6です。

最新グラフィックにしっかり対応しているほうのゲームで、DLSS3/FSR3/XeSSのいずれにも対応しています。

Cod:BO6におけるDLSS3利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 399 349 294 272
フルHD極 289 256 187 188
WQHD最低 303 257 211 193
WQHD極 225 196 151 143
4K最低 174 143 116 103
4K極 137 116 82 80

まずはDLSS3利用時です。

CoD:BO6では結構高負荷ではありますが、DLSS利用ということもありRTX 5060 TiであってもWQHDまでなら高画質150fps付近の高フレームレートを出すことができています。

ただRTX 4060 Tiに対しては若干高いという程度にとどまっており、ほぼほぼ互角に近い性能に留まっています。

Cod:BO6におけるDLSS3利用時のRTX 5060 Ti 1%Low
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 192 155 139 129
フルHD極 135 119 81 78
WQHD最低 146 123 100 89
WQHD極 104 86 68 62
4K最低 82 65 53 48
4K極 63 54 36 34
RTX 5070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 805.00 715.00 564.00 539.00
落差平均 134.17 119.17 94.00 89.83
平均相対標準偏差(%) 18.14 18.14 23.01 16.21

CoDはかなりスピード感が高いPvPゲームなのでフレームレート安定性も重要。

平均フレームレートはどっこいどっこいという感じでしたが、フレームレートの落ち、ばらつきともにRTX 5060 Tiのほうが大きく、RTX 4060 Tiよりも劣っている結果となってしまいました。

まあただそれでも単純なフレームレートだけみればRTX 5060 Tiのほうが若干優秀であるのでそこまで悪いわけではないです。

Cod:BO6におけるFSR3利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 452 429 435 357 334
フルHD極 307 188 280 234 215
WQHD最低 360 391 322 264 251
WQHD極 255 156 231 172 176
4K最低 223 301 189 154 143
4K極 167 176 145 101 94

続いてはFSR3利用時のパフォーマンスです。

DLSSと同様若干RTX 5060 Tiのほうが高いものの、大きくRTX 4060 Tiを上回るほどの結果ではないです。

RX 9070にも大きく水をあけられていますし、パッとしませんねえ。

Cod:BO6におけるFSR3利用時のRTX 5060 Ti 1%パフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 213 122 217 162 257
フルHD極 128 58 125 98 90
WQHD最低 176 206 153 124 134
WQHD極 124 63 121 77 90
4K最低 104 124 111 133 122
4K極 76 66 66 77 46
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 943.00 1002.00 809.00 611.00 474.00
落差平均 157.17 167.00 134.83 101.83 79.00
平均相対標準偏差(%) 20.98 45.70 18.23 20.57 36.85

1%Lowを加味すると、さきほどと違ってばらつきではRTX 5060 Tiのほうが小さいですが、フレームレート落差では RTX 5060 Tiのほうがかなり大きい結果となりました。

ただメインターゲットとなるフルHDではRTX 5060 Tiのほうが安定していますので、あまりはっきりしない結果ではあるものの、悪くはありません。

CoDはPvPなので入力遅延重視の人もいるでしょう。

DLSSなど何も使わない状態で計測した結果です。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 258 260 250 155 191
フルHD極 153 127 143 84 102
WQHD最低 190 229 180 108 132
WQHD極 112 121 101 57 74
4K最低 112 143 105 60 73
4K極 66 83 60 30 41

重いゲームではあるのでさすがにDLSSなど使わないとフレームレートの伸びは厳しいですが、それでも低画質であればWQHDまで遊べるフレームレートは出ています。

ただ残念ながらフレームレート自体はRTX 4060 Tiに完敗となっており、特に低画質では30~50fpsくらいは下回る大敗。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5060 Ti 1%Low
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD最低 198 164 186 120 142
フルHD極 108 65 97 59 61
WQHD最低 140 165 125 81 95
WQHD極 77 64 65 38 47
4K最低 76 102 69 43 50
4K極 42 49 36 19 24
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 250.00 354.00 261.00 134.00 194.00
落差平均 41.67 59.00 43.50 22.33 32.33
平均相対標準偏差(%) 24.48 17.27 26.98 26.16 18.63

1%Lowを見ると、ばらつき面ではRTX 5060 Tiが劣っていますが、落差ではRTX 5060 Tiのほうが小さい結果。ただ落差が少ないとはいえ元々のフレームレートが高くないため、正直高画質では厳しい結果。

まあRTX 4060 Tiも高画質では厳しいのでそこまで差はないですが、逆を言えば最新世代なのに大きな差をつけられていません。

ヘルダイバー2

続いても人気のゲームであるヘルダイバー2です。

リリースから時間が経過しましたが、

今までと違い、グラフィック周りは結構保守的でDLSS、FSR、XeSSのいずれにも対応していません。

ヘルダイバー2におけるRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 277 193 229 226 171 149
フルHDウルトラ 142 115 113 109 80 74
WQHD低 212 151 165 104 121 103
WQHDウルトラ 111 91 85 79 64 54
4K低 118 91 90 52 64 54
4Kウルトラ 65 56 49 20 36 29

WQHD低解像度までなら高フレームレートが出ており問題なくゲームはできる結果ではあるものの、RTX 4060 Tiと比べると優劣まちまちの煮え切らない結果。

一応メインであるフルHDではRTX 5060 Tiのほうが圧倒的にフレームレートが高いので悪くはありませんが、最新世代として圧倒という感じにならないのは残念です。

ヘルダイバー2におけるRTX 5060 Ti 1%Lowパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
フルHD低 167 161 216 192 146 128
フルHDウルトラ 142 102 110 71 40 69
WQHD低 189 131 159 67 114 84
WQHDウルトラ 105 83 83 78 34 46
4K低 114 84 88 35 62 52
4Kウルトラ 62 53 48 16 28 26
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 4060
落差合計 146.00 83.00 27.00 131.00 112.00 58.00
落差平均 24.33 13.83 4.50 21.83 18.67 9.67
平均相対標準偏差(%) 81.51 58.96 68.75 76.46 68.47 57.64

また1%Lowを加味してみても、落差もばらつきもRTX 4060 TiよりRTX 5060 Tiのほうが劣っている結果となりました。

それでもメインターゲットのフルHDであれば、RTX 4060 Tiは高画質で40fpsになっていますが、RTX 5060 Tiは70fpsを維持できていますので、実際にはRTX 5060 Tiのほうが快適性は高いでしょう。

バルダーズゲート3

最後は世界的に人気になったバルダーズゲート3です。

リリースから大分経過しましたが、今なお根強い人気。

グラフィック設定はシンプルで、DLSS2とFSR2のみ対応で、XeSSには対応していません。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRTX 5060 Tiパフォーマンス
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 219 175 220 193 169
フルHDウルトラ 175 137 167 144 126
WQHD低 219 174 194 163 142
WQHDウルトラ 171 136 147 124 106
4K低 146 160 125 112 96
4Kウルトラ 120 128 100 86 72

今回はFSR利用時の結果。

RTX 5060 Tiでも十分に高フレームレート出すことができており、ゲームの性質を考えれば4Kウルトラ設定でも十分遊べるレベル。

バルダーズゲートはあまり解像度で違いが出ないゲームで、またグラボをフル活用しない設定もおおいため、そこまでグラボ差は生じていないですが、

RTX 4060 Tiよりも概ね20fpsほどは高い結果となっており、このゲームでは良い結果を出すことができました。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRTX 5060 Ti 1%Low
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
フルHD低 83 113 70 143 108
フルHDウルトラ 51 90 71 114 90
WQHD低 68 107 68 62 102
WQHDウルトラ 60 91 34 105 80
4K低 36 103 36 102 74
4Kウルトラ 34 91 32 80 59
RTX 5070 RX 9070 RTX 4070 RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti
落差合計 718.00 315.00 642.00 216.00 198.00
落差平均 119.67 52.50 107.00 36.00 33.00
平均相対標準偏差(%) 15.15 25.78 19.22 55.78 34.27

1%Lowをみてみましょう。

このゲームなぜか上位グラボになるとフレームレートの落ち込みが激しく散々な結果なのですが、RTX 5060 Tiは相性が良いのか、中々の高フレームレートを維持できています。

RTX 4060 Tiに比べてばらつきも落差も大きいので安定性では負けていますが、絶対的なフレームレートは高く維持できていますので、悪い結果ではありません。

ゲームのワットパフォーマンス

色々なゲームで計測してきましたが、続いてはワットパフォーマンスも見ていきましょう。

電力もりもりなら性能がアップするのは当たり前なので、やはりワッパも気になるところです。

スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 5070 11066 200.612 236.407 55.16
RX 9070 10214 119.173 139.830 85.70
RTX 4070 10670 179.780 198.178 59.35
RTX 5060 Ti 10457 125.193 151.340 83.53
RTX 4060 Ti 8924 123.321 145.718 72.38

まずはFFベンチマークをDLSS利用で4K最高品質の高負荷で実施した時の結果です。

消費電力ではRTX 5060 TiとRTX 4060 Tiも、平均最大ともにほとんど同じですが、スコアは大きくRTX 5060 Tiが上回っています。

まあ今までさんざんゲームベンチマークしたので、そこまでゲーム性能差がないことはわかってしまっていますが、少なくともFFベンチマークでは圧倒的にRTX 5060 Tiのほうがワットパフォーマンスは上。

サイバーパンクにおけるRTX 5060 Tiあたりのワットパフォーマンス計算用フレームレートグラフ
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 5070 222.19 162.20 134.18 96.30
RTX 5070 4x 354.65 273.74 218.57 164.58
RX 9070 317.52 197.26 177.34 110.43
RTX 5060 Ti 163.32 54.04 91.38 32.87
RTX 5060 Ti 4x 252.70 44.97 37.36 21.35
RTX 4060 Ti 95.30 54.39 44.68 22.47

続いてはサイバーパンク2077のベンチマークで計測。

念のためWQHDと4Kに関してウルトラ画質設定、レイトレ使用と未使用を計測します。

なおRTX 5060 Tiの4xはDLSS4 MFGの3フレーム補完を利用した場合です。

サイバーパンク2077における各グラボの平均消費電力結果
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 5070 192.866 187.747 218.912 215.449
RTX 5070 4x 198.613 194.945 220.938 215.070
RX 9070 121.733 117.660 117.830 115.249
RTX 5060 Ti 129.320 122.180 146.365 138.452
RTX 5060 Ti 4x 128.282 123.017 138.841 115.377
RTX 4060 Ti 135.359 115.693 147.496 106.415
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 5070 213.614 214.631 242.125 238.275
RTX 5070/4x 223.113 219.915 246.318 238.941
RX 9070 138.290 136.561 136.564 132.437
RTX 5060 Ti 145.603 142.358 159.054 157.883
RTX 5060 Ti 4x 147.547 144.327 157.289 152.382
RTX 4060 Ti 156.181 136.415 158.594 124.892
サイバーパンク2077における各グラボの1Wあたりのパフォーマンス結果
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 5070 1.15 0.86 0.61 0.45
RTX 5070/4x 1.79 1.40 0.99 0.77
RX 9070 2.61 1.68 1.51 0.96
RTX 5060 Ti 1.26 0.44 0.62 0.24
RTX 5060 Ti 4x 1.97 0.37 0.27 0.19
RTX 4060 Ti 0.70 0.47 0.30 0.21

消費電力に関しては設定でまちまちといったところで、RTX 5060 TiとRTX 4060 Tiに大きな違いなく、またフレームレートレートも例外はあるものの、結果まちまちといったところ。

ただワットパフォーマンスを計算してみるとわずかではありますがRTX 4060 Tiのほうが優勢であり、FFと違ってRTX 5060 Tiが良いという感じにはなりませんでした。

クリエイティブ性能

続いてはクリエイティブ用途でもいくつか見ていきます。

まずは動画編集から。利用したのはAdobe Premiereです。

Adobe PremiereにおけるRTX 5060 Tiのパフォーマンス
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
RTX 5070 03:49 11:09 03:44 11:30
RX 9070 10:16 29:53 10:09 30:37
RTX 5060 Ti 04:45 18:21 03:58 18:05
RTX 4060 Ti 11:43 59:06 09:44 117:45

H264およびH265モードでの結果です。

Adobeに関してはそもそもRTX 4060 Tiの相性が悪いのか4Kエンコードは話にならなく、圧倒的にRTX 5060 Tiのほうが早いですが、フルHDに関しても明らかにRTX 5060 Tiが高速にエンコードできています。

このあたりメモリ帯域幅が大きく向上したことによるものなのか。RTX 5000系は総じてエンコードの成績はいいので、動画編集用途ではRTX 5060 TiのほうがRTX 4060 Tiより優れているかもしれません。

続いては3Dモデリングソフトのプラグインで利用されるV-Rayベンチマークです。RTXモードで計測。

V-RayにおけるRTX 5060 Tiのスコアと消費電力、ワットパフォーマンスのグラフ
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 5070 6539 107.056 158.397 61.08
RTX 4070 2893 119.945 150.230 24.12
RTX 5060 Ti 4341 68.346 103.523 63.52
RTX 4060 Ti 3281 62.305 96.494 52.66

消費電力ではわずかにRTX 5060 Tiのほうが高いものの、ほとんどRTX 4060 Tiとは変わらず、その割にスコアは大幅にRTX 5060 Tiが高くなっています。

結果、ワットパフォーマンスはRTX 5060 TiがRTX 4060 Tiに大きく差をつけておりかなり良い結果。やはりクリエイティブ性能はかなり進化しているかも。

最後にオープンソースの3DCGソフトであるBlenderでもベンチマークします。

BlenderにおけるRTX 5060 Tiのスコアと消費電力、ワットパフォーマンスのグラフ
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 5070 6157.33 117.593 153.105 52.36
RTX 4070 5198.68 131.917 172.243 39.41
RTX 5060 Ti 4241.18 84.612 106.029 50.13
RTX 4060 Ti 3783.40 74.767 117.554 50.60

BlenderではRTX 5060 Tiが10WほどRTX 4060 Tiより高い結果となっており、スコアもRTX 5060 Tiのほうが高かってですが、ワットパフォーマンスとしては微差でRTX 4060 Tiが上回る結果に。

まあRTX 5060 Tiが大幅に悪いとかはないので、ここはほぼ互角と考えても良いのではないでしょうか。

RTX 5060 Tiのベンチマーク総評

ここがメリット
  • DLSS4 MFGを利用するとFPSは飛躍的に向上する
  • クリエイティブ用途のパフォーマンスが良い
デメリット
  • MFGを使わないとRTX 4060 Tiと大きなゲーム性能差がない
  • ワットパフォーマンスの優位性を示せない
  • ドライバーが安定していない?

今まで色々なRTX 5000シリーズを計測していきましたが、一番微妙なグラフィックボードでは?と感じてしまいました。

RTX 4070を越せないばかりかRTX 4060 Tiとの比較でも、そこまで大きなフレームレート差をだせず場合によっては互角以下のケースも見受けられました。

モンハンワイルズのエラーはおそらくドライバの問題なので解消されるとは思いますが、そこを抜いてもん~・・・という結果。

もちろんDLSS4 MFGを使えばとてつもないフレームレートが出せるのはRTX 4060 Tiにはない利点ですし、ハマるゲームではRTX 4060 Tiを圧倒することもあったので、

性能が劣るということではないのですが、RTX 3060 TiからRTX 4060 Tiのときと比べると物足りなさを感じる気はします。

クリエイティブ性能は良さそうですが、多くの人はゲーム用途が目的でしょう。

Nvidihaは物理的に性能アップするよりもAI処理を利用したソフトウェアも駆使してフレームレートや画質向上を目指す方針ではあると思うので、仕方ないことかもしれません。

基本的にはDLSS4 MFGを使う前提でRTX 5060 Tiを検討するのが良いでしょう。

RTX 5060 Ti搭載のおすすめゲーミングPC

(フロンティア)FRGKB550/WS417/NTK

FRGKB550/WS417/NTKの製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RTX 5060 Ti
メモリ DDR4 32GB
容量 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.6
(5.0)
ゲーム性能 2.5
同価格帯の平均:1.9
(2.5)
動画編集性能 2.5
同価格帯の平均:2.9
(2.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.7
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、76fps(100fps) 最低画質、59fps(90fps)
マーベルライバルズ 最高画質、93fps(148fps) 最高画質、60fps(116fps)
ヘルダイバー2 最低画質、161fps 最低画質、113fps
Path of Exile 2 最高画質、(114fps) 最高画質、(90fps)
タルコフ 最高画質、116fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、237fps 最高画質、163fps
Delta Force 最高画質、118fps(213fps) 最高画質、89fps(140fps)
Apex 最高画質、214fps 最高画質、158fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

フロンティアからRyzen 5 5700Xと組み合わせたゲーミングPCです。

旧世代ではありますが、今もなおミドルクラスを中心に採用されているCPUで、RTX 5060 Tiであれば良い組み合わせ。

メモリも32GB、ゲームロード時間の短いGen4 NVMe SSD搭載と、全体的なスペックも良くまとまっています。

(パソコン工房)LEVEL-M1A6-R77-SKX

LEVEL-M1A6-R77-SKXの製品画像
CPU Ryzen 7 7700
グラフィックボード RTX 5060 Ti
メモリ DDR5 16GB
容量 500GB NVMeSSD
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.6
(5.0)
ゲーム性能 3.0
同価格帯の平均:1.9
(3.0)
動画編集性能 3.8
同価格帯の平均:2.9
(4.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.7
(3.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、94fps(127fps) 最低画質、75fps(112fps)
マーベルライバルズ 最高画質、119fps(194fps) 最高画質、77fps(147fps)
ヘルダイバー2 最高画質、97fps 最高画質、75fps
Path of Exile 2 最高画質、(150fps) 最高画質、(122fps)
タルコフ 最高画質、144fps
オーバーウォッチ2 最高画質、278fps
Delta Force 最高画質、129fps(261fps) 最高画質、97fps(179fps)
Apex 最高画質、288fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

パソコン工房から旧世代ですがゲーム性能的にはかなり高いRyzen 7 7700との組み合わせ。

RTX 5060 Tiの性能を活かすには十分。

ただメモリとSSDがゲーム性能を損なうレベルではないですが、普通になっています。

(ドスパラ)GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載

GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載の製品画像
CPU Core i7 14700F
グラフィックボード RTX 5060 Ti
メモリ DDR5 16GB
容量 500GB SSD (M.2 NVMe Gen4)
価格 234,980円
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.7
(5.0)
ゲーム性能 3.0
同価格帯の平均:2.3
(3.0)
動画編集性能 4.3
同価格帯の平均:3.4
(4.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.9
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.3
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.7
(3.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、94fps(127fps) 最低画質、75fps(112fps)
マーベルライバルズ 最高画質、119fps(194fps) 最高画質、77fps(147fps)
ヘルダイバー2 最高画質、97fps 最高画質、75fps
Path of Exile 2 最高画質、(150fps) 最高画質、(122fps)
タルコフ 最高画質、144fps
オーバーウォッチ2 最高画質、278fps
Delta Force 最高画質、129fps(261fps) 最高画質、97fps(179fps)
Apex 最高画質、288fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

ドスパラからCore i7 14700Fと組み合わせたゲーミングPCです。

RTX 5060 Tiの性能を活かすには十分なゲーム性能をもっており、またゲーム配信時のフレームレート安定性も強い構成です。

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