目次
基本スペック

CPU | Ryzen 7 7800X3D |
グラフィックボード | RTX 5070 |
メモリ | DDR5 16GB |
容量 | 1TB (NVMe Gen4×4) |
価格 | 239,800円 |
その他のPCスペックはこちら
サイズ | 約220×405×39 |
電源 | 750W BRONZE |
光学ドライブ | – |
マザーボード | AMD A620A チップセット |
PCケース | NEXTGEARオリジナル |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:2.9
同価格帯の平均:3.7
同価格帯の平均:2.3
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:3.4
同価格帯の平均:2.6
メリット
- コスパが高め
- 4Kゲーミングも狙える
- 動画編集もある程度可能
- 無線LANが無い
- デフォはイルミ非対応
- 高級グレードとは言えない
マウスコンピューターのWEB限定モデルからスタートしたNEXTGEARシリーズのゲーミングPC。
G-Tuneよりも低価格路線のシリーズですがNEXTGEAR JG-A7G70はRyzen 7 7800X3DとRTX 5070を組み合わせたミドルエンド~ハイクラスといってよい高クラス仕様です。
ややこしいのがNEXTGEAR JG-A7G70と同じ名前なのに違う構成のPCがいくつかあります。こちらは旧世代のRyzen 7 7800X3Dが搭載しているモデルです。
旧世代ですがゲーム性能はトップクラスで、RTX 5070 12GBの性能を引き出すには十分。
なおPCケースがリニューアルされました。
それでは詳しくみていきましょう。
ゲーム性能はどのくらい?
DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
---|---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070 12GB」を搭載。
DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。ミドルエンドクラス性能になっており、価格と性能バランスが丁度よいグラフィックボードといえます。
下記は実際にRTX 5070 12GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ | マーベルライバルズ | Delta Force | ヘルダイバー2 | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 122.89 | 269 | 319 | 277 | 258 |
フルHD最高 | 92.19 | 129 | 162 | 142 | 153 |
WQHD低 | 98.80 | 199 | 237 | 212 | 190 |
WQHD最高 | 72.55 | 92 | 137 | 111 | 112 |
4K低 | 63.27 | 115 | 133 | 118 | 112 |
4K最高 | 45.29 | 50 | 92 | 65 | 66 |
DLSS/FSRを使わないとしてもフルHDであれば高画質でも高フレームレートを余裕で出すことができ、WQHD解像度でも高画質で概ね高いフレームレートを出すことができます。
4Kは高画質はやや厳しいですが、低画質にすれば十分遊べるレベル。
DLSS/FSRを使わないとしても高画質ならWQHD解像度、低画質なら4Kゲーミングを前提に遊ぶことができそうです。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはDLSS4マルチフレーム生成やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ DLSS3 | マーベルライバルズ DLSS4MFG | Delta Force DLSS3 | サイバーパンク2077 DLSS4 MFG | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 168.79 | 723 | 440 | 576.24 | 399 |
フルHD最高 | 147.75 | 523 | 336 | 472.28 | 289 |
WQHD低 | 153.41 | 537 | 324 | 431.39 | 303 |
WQHD最高 | 130.32 | 398 | 254 | 354.80 | 225 |
4K低 | 122.70 | 345 | 177 | 289.51 | 174 |
4K最高 | 97.72 | 267 | 145 | 220.57 | 137 |
DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになりWQHD解像度の高画質でも超高フレームレートは余裕。4K高画質設定も十分高フレームレートと、4Kゲーミングも余裕で遊べるようになります。
特にマルチフレーム生成を使った場合は余裕そのもの。モンハンワイルズのような超重量級のゲームではフレームレートの伸びは減りますが、それでも十分高フレームレートで遊ぶことができます。
動画編集性能はどのくらい?
Ryzen 7 7800X3Dの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。15分動画です。

フルHDであればおよそ7~13分と快適にエンコードできるレベルですが、4K解像度になると25分超えとできないレベルではないですが結構待ち時間が発生します。
RTX 5070とのハードウェアエンコードであればもう少し早くなりますが、基本はフルHD~2K相当の動画編集が良いかとおもいます。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
NEXTGEAR JG-A7G60はコスパは4.8、同価格帯平均は4.3ですから、コスパは他のPCよりも大分コスパが上で、トップクラスのコスパの良さになっています。
またPCパーツの高級度は3.0、平均が2.6ですから低価格路線でありながら、全体的なスペックもそれなりの高水準と悪くないゲーミングPCです。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR5 16GB
Ryzen 7 7800X3DはDDR5にしか対応していませんので、必然的にDDR5が搭載。
メモリ動作クロックが5200MHzとRyzen 7 7800X3Dの定格に合わせてあるのは高水準。他社では4800MHzメモリを利用していることもありますから、よりRyzen 7 7800X3Dの性能を活かせます。
メモリ容量はこの価格帯としては水準レベルではありますが、他のPCでは32GBメモリ搭載という場合もあるので高水準というわけではありません。
メモリ不足によって動作不快にはならない過不足ない仕様といったところでしょうか。でも定格5200MHzメモリですから、全然悪くないと思います。
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランド不明、読み書き速度は不明ですが、Gen4規格で遅いということはないので、ゲームロード時間や編集のサムネイル表示でイライラすることは少ないかと思います。
容量に関しては1TBと水準レベル。沢山のゲームやデータを保存してもすぐに容量不足に悩まされることはないかと思います。
電源:750W BRONZE
電源ユニットは750Wのブロンズ認証電源です。メーカー不明ですが、他社ではGOLD認証が標準のケースもあるので、高水準とは言えません。
ただGOLDだからといってゲーム性能に影響するとかはほとんどないため、予算をなるべく抑えるという点で、抑えられるところを抑えた仕様かと思います。
容量はRyzen 7 7800X3DとRTX 5070 12GBの組み合わせとしては丁度良い容量で、こちらも過不足ないスペックと言えます。
マザーボード:AMD A620A チップセット
マザーボードはメーカ不明のAMD A620A チップセットを採用したMicroATXです。
AM5対応ですが古めのチップセットでさらに安価グレードとなっており高級とはいえないです。ただ高グレードにしたとしてもゲーム性能にはほとんど影響しませんから、ここも価格を抑えるために抑えられるところを抑えた仕様かと思います。
チップセットの仕様およびMicroATXという観点から拡張カードなどの拡張性には乏しいです。
CPUファン: 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)
CPUクーラーはマウスコンピューターオリジナルの水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)が搭載されています。
Ryzen 7 7800X3Dはある程度の熱が発生するCPUですので、水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)は過不足ないレベルといえるでしょう。
ネット関連:有線LANのみ
無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。
【NEXTGEAR】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル
PCケースはNEXTGEAR専用です。
220(幅)×405(奥行き)×390(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では中間くらいのサイズになっています。

PCケースはホワイトとブラックの2色展開となっていますが、NEXTGEAR JG-A7G70はブラック仕様となります。
PCケースはリニューアルされ新しいデザインになりました。前回のエックスラインを取り入れつつフロント部分をメッシュにすることでエアフローを改善しています。またよりイルミネーションが楽しみ安くもなっていますね。
またフロントの片サイドにあるマゼンタカラーのアクセントも特徴的。スーパーマゼンタと呼ぶらしくNEXTGEARシリーズの新たなテーマカラーに。
マゼンタカラーはPCケースではありそうでないので、個性派にもおすすめ。

サイドは強化ガラスパネル採用なので、中身がイルミネーション対応のPCパーツであれば楽しむことができます。
NEXTGEARシリーズはG-Tuneより安価なタイプが多いですが、最新ケースはかなり力強い個性派のデザインに仕上げた印象ですね。