目次
基本スペック
(マウスコンピューター)NEXTGEAR JG-A7G5A

CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックボード | RTX 3050 |
メモリ | DDR4 16GB |
容量 | 1TB (NVMe Gen4×4) |
価格 | 114,800円 |
サイズ | 約220×411×39 |
電源 | 550W BRONZE |
光学ドライブ | – |
マザーボード | AMD B550 チップセット |
PCケース | NEXTGEARオリジナル |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:0.8
同価格帯の平均:1.8
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:3.4
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:2.4
メリット
- 価格設定はゲーミングPCとしては最安級
- コスパも高め
- ストレージ容量が多め
- 無線LANが無い
- フレーム生成が使えない
- ゲームによってはゲーム性能不足
マウスコンピューターのWEB限定モデルからスタートしたNEXTGEARシリーズのゲーミングPC。G-Tuneよりも低価格路線で特にNEXTGEAR JG-A7G5Aはその中でも低価格となっており、価格設定はゲーミングPCとしては最安級になっています。
Ryzen 7 5700XとRTX 3050の旧世代コンビで、しかもどちらも2世代前の古い構成。とはいえ両者とも今も低価格路線のゲーミングPCでは現役で活躍しています。
それでは詳しくみていきましょう。
ゲーム性能はどのくらい?
DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
---|---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 3050 6GB」を搭載。
最新のRTX 5000シリーズから数えて2世代前のグラフィックボードでかつエントリーモデルであるため、高性能というわけではないですが、低価格のグラボが少ないことから今も搭載PCが多いです。
DLSS4には対応しているものの、DLSS4の真骨頂であるマルチフレーム生成は使えませんし、DLSS3のフレーム生成も使えない点は注意。
下記は実際にRTX 3050 6GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ | マーベルライバルズ | Delta Force | ヘルダイバー2 | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 46.93 | 120 | 114 | 98 | 94 |
フルHD最高 | 28.27 | 59 | 65 | 48 | 52 |
WQHD低 | 35.36 | 75 | 72 | 67 | 64 |
WQHD最高 | 22.50 | 34 | 48 | 35 | 37 |
4K低 | 21.19 | 37 | 35 | 36 | 34 |
4K最高 | 9.90 | 14 | 24 | 17 | 21 |
旧世代のエントリーモデルということもあって、お世辞にも高いゲーム性能とはいえませんが、それでもフルHD低画質付近ならゲームによってはそれなりの高フレームレートを出せてはいます。
ただモンハンワイルズにあるようにフルHDでも力不足のケースもあるため、DLSS/FSRを利用しない場合は、フルHD低中画質でそれなりには遊べる性能を見ておくのが良いでしょう。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはDLSS4マルチフレーム生成やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ DLSS3 | マーベルライバルズ DLSS2 | Delta Force DLSS3 | サイバーパンク2077 DLSS4 | CoD:BO6 DLSS3 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 62.43 | 199 | 159 | 122.87 | 141 |
フルHD最高 | 40.22 | 87 | 121 | 80.08 | 81 |
WQHD低 | 51.44 | 158 | 113 | 86.66 | 108 |
WQHD最高 | 31.45 | 69 | 88 | 52.34 | 65 |
4K低 | 34.40 | 71 | 62 | 46.63 | 66 |
4K最高 | 19.84 | 39 | 50 | 25.20 | 42 |
DLSSを利用すればフレームレートは向上するものの、DLSS3以降のマルチフレーム生成が使えず、アップスケーリングのみなのでフレームレートの伸びは限定的。
それでも多くのゲームで高画質でもフルHDで遊べるだけのフレームレートはでています。ただモンハンワイルズのようににっちもさっちもいかないゲームもあることには注意が必要です。
WQHD解像度も低画質ならいけるゲームもありますが、過度な期待はしないほうが良いでしょう。あくまでフルHDメインで。
動画編集性能はどのくらい?
Ryzen 7 5700Xの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。15分動画です。

フルHDであればおよそ15~18分と一応は実用には耐えれるエンコード時間にはなっていますが、早いかといわれるとあまり早くはありません。4K解像度も停止することなく編集はできましたが実用には程遠い遅さ。
またRTX 3050とのハードウェアエンコードもありますが、グラボパワーもあまりないため期待はできません。
動画編集に関しては基本的には向いていないでしょう。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
NEXTGEAR JG-A7G5Aはコスパは4.5、同価格帯平均は4.1ですから、コスパは他の平均よりもやや高いゲーミングPCと言えるでしょう。
PCパーツの高級度は2.5、平均が2.3ですから決して高級感とかはなく普通ではありますので、単純に価格設定の安さでコスパの高さを出しています。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR4 16GB
Ryzen 7 5700XはDDR4にしか対応していませんので、DDR5ではありません。比べればメモリ速度は落ちてしまいますが、このクラスであればさほど気にする必要もなし。
メモリ容量はこの価格帯としては十分良い搭載量でメモリ不足で動作がカクついたり、エラー落ちしたりすることはないでしょう。
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランド不明、読み書き速度は不明ですが、Gen4規格で遅いということはないので、ゲームロード時間や編集のサムネイル表示でイライラすることは少ないかと思います。
容量に関しては1TBとこのクラスでは500GB付近も普通にあるので、その点を踏まえれば高水準な搭載量です。
沢山のゲームやデータを保存してもすぐに容量不足に悩まされることはないかと思います。
電源:550W BRONZE
電源ユニットは550Wのブロンズ認証電源です。メーカー不明ですが、特によくも悪くもない標準的なグレードです。
容量も過不足なく、Ryzen 7 5700XとRTX 3050 6GBの組み合わせであれば十分です。
マザーボード:AMD B550 チップセット
マザーボードはメーカ不明のAMD B550 チップセットを採用したMicroATXです。
CPUが旧世代ということもありマザーボードも旧世代のB550シリーズで安価な分類ではありますが、性能面では特に問題はなく十分PCのパワーを引き出してくれるマザーボードです。
MicroATXですので拡張性はそこまでありませんが、かわりにややコンパクトになります。
CPUファン: 空冷CPUクーラー
CPUクーラーは空冷式の標準タイプとなっています。
高性能ではないですが、Ryzen 7 5700Xであれば無理に水冷である必要もなく十分に冷やすことができますので、熱による性能低下の心配は少ないでしょう。
ネット関連:有線LANのみ
無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。
【NEXTGEAR】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル
PCケースはNEXTGEAR専用です。
220(幅)×424(奥行き)×410(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では中間くらいのサイズになっています。

PCケースはホワイトとブラックの2色展開となっていますが、NEXTGEAR JG-A7G5Aはブラック仕様となります。
またこのグレードは中身がガラスパネルではあるものの、標準ではLEDイルミネーションに対応していませんので、別途オプションで選択する必要があります。

NEXTGEARの最大の特徴といえるのが前面のXのようなクロスデザイン。
ありそうでみかけない個性的なデザインで、真ん中にはマゼンタカラーのロゴがシンプルに配置されています。
また上下にメッシュがありファンがLED仕様であれば、光の演出も楽しむことができるようでした。
NEXTGEARシリーズはG-Tuneより安価なタイプが多いですが、ケースはありきたりではなく個性的です。