こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!
遂に!Intelの10nmプロセスを採用した最新第12世代がリリースされました!
今回はミドルエンドクラスCPUであるCore i5 12600Kをレビューしていきます。
特にRyzen 5 5600Xとの比較結果に注目です。
詳しいレビューは下記記事を参考にしてください。
Core i5 13600KFを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較
グラボ搭載予定の方はより安価なCore i5 12600KF(内蔵グラフィック無し)もあります。
目次
Core i5 12600K(F)の特徴とは?
開発コードネーム「Alder Lake」のCore i5 12600K(F)。
現在日本で新品購入しやすいミドル~ハイスペック帯のCPU一覧です。
(Fモデルがあるものはそちらを優先)
※横スクロールできます
CPU/APU | Core™ i9-12900KF | Core™ i9-12900F | Core™ i9-11900K | Core™ i9-11900F | Core™ i7-12700KF | Core™ i7-12700F | Core™ i7-11700KF | Core™ i7-11700F |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新世代 | 最新世代 | 1世代前 | 1世代前 | 最新世代 | 最新世代 | 1世代前 | 1世代前 |
コア数 | 16(P-core 8/E-core 8) | 16(P-core 8/E-core 8) | 8 | 8 | 12(P-core 8/E-core 4) | 12(P-core 8/E-core 4) | 8 | 8 |
スレッド数 | 24 | 24 | 16 | 16 | 20 | 20 | 16 | 16 |
ベース周波数 | (P)3.2 GHz(E)2.4 GHz | (P)2.4 GHz(E)1.8 GHz | 3.5 GHz | 2.5 GHz | (P)3.6 GHz(E)2.7 GHz | (P)2.1 GHz(E)1.6 GHz | 3.6 GHz | 2.5 GHz |
ターボ・ブースト | (P)5.1 GHz(E)3.9 GHz | (P)5.0 GHz(E)3.8 GHz | 5.3 GHz | 5.2 GHz | (P)4.9 GHz(E)3.8 GHz | (P)4.8 GHz(E)3.6 GHz | 5.0 GHz | 4.9 GHz |
(L3)キャッシュ | 30 MB | 30 MB | 16 MB | 16 MB | 25 MB | 25 MB | 16 MB | 16 MB |
最大メモリー速度対応 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵グラフィック | – | – | UHD Graphics 750 | – | – | – | – | – |
TDP/PBP | 125W | 65W | 125W | 65W | 125W | 65W | 125W | 65W |
小売り価格 | 70,980円 | – | 62,379円 | 47,400円 | 48,780円 | 43,799円 | 40,980円 | 36,880円 |
※横スクロールできます
CPU/APU | Core™ i5-12600KF | Core™ i5-11600KF | Core™ i5-12600 | Core™ i5-12500 | Core™ i5-12400F | Core™ i5-11400F |
---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新世代 | 1世代前 | 最新世代 | 最新世代 | 最新世代 | 1世代前 |
コア数 | 10(P-core 6/E-core 4) | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 |
ベース周波数 | (P)3.7 GHz(E)2.8 GHz | 3.9 GHz | 3.3 GHz | 3.0 GHz | 2.5 GHz | 2.6 GHz |
ターボ・ブースト | (P)4.9 GHz/(E)3.6 GHz | 4.9 GHz | 4.8 GHz | 4.6 GHz | 4.4 GHz | 4.4 GHz |
(L3)キャッシュ | 20 MB | 12 MB | 18 MB | 18 MB | 18 MB | 12 MB |
最大メモリー速度対応 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵グラフィック | – | – | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | – | – |
TDP/PBP | 125W | 125W | 65W | 65W | 65W | 65W |
小売り価格 | 35,650円 | 28,470円 | 32,799円 | 29,381円 | 23,480円 | 19,476円 |
※横スクロールできます
CPU/APU | Ryzen™ 9 5950X | Ryzen™ 9 5900X | Ryzen™ 7 5800X | Ryzen™ 5 5600X |
---|---|---|---|---|
世代 | 最新世代 | 最新世代 | 最新世代 | 最新世代 |
コア数 | 16 | 12 | 8 | 6 |
スレッド数 | 32 | 24 | 16 | 12 |
ベース周波数 | 3.40GHz | 3.70GHz | 3.80GHz | 3.70GHz |
ターボ・ブースト | 4.90GHz | 4.80GHz | 4.70GHz | 4.60GHz |
(L3)キャッシュ | 64MB | 64MB | 32MB | 32MB |
最大メモリー速度対応 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵グラフィック | – | – | – | – |
TDP | 105W | 105W | 105W | 65W |
小売り価格 | 87,698円 | 65,980円 | 47,980円 | 36,480円 |
Core i5 12600KFはミドルクラスの上位に位置するCPUで、
AMDで言えばRyzen 5 5600Xがライバルと言えるでしょう。
今回の第12世代は大幅な変更となっており、
注目すべき特徴は沢山ありますが、代表的な項目として、
- プロセスルールが14nm→10nmへ
- ソケットがLGA1700へ。よってマザボは600番台が必須。
- Pコア(Performanceコア)とEコア(Efficientコア)の2種類が内蔵
- DDR5とDDR4のメモリに対応
- PCIe5.0の対応
- キャッシュや内部バス幅も向上
といったものがあげられます。
マザーボードとメモリの対応について
ソケットがLGA1700になったことで、マザーボードも600番台の種類を準備する必要があります。
Z690を筆頭に、H670, B660, H610となりますが、
もう一つ注意したいのがDDR5メモリ対応版とDDR4メモリ対応版にさらに分かれる点です。
第12世代IntelはDDR5およびDDR4メモリの両方に対応していますが、
マザーボードの設計上、DDR5とDDR4両方に対応しているマザーボードは無く、
DDR5版かDDR4番かのマザーボードを選ぶことになります。
どちらに対応なのかは、マザーボードの名前はスペックから確認することが可能です。
※上記は今回使用したGIGABYTEのZ690 UD。DDR4とDDR5版がある
CPUクーラーの準備について
LGA1700に変更になったことで、CPUクーラーのマウンター対応も必要になります。
今後市場に並ぶCPUクーラーはLGA1700対応が増えると思いますが、
すでに自身が持っているCPUクーラーを利用したい場合は、
別途LGA1700用マウンターを手に入れる必要があります。
手に入れる方法としては、
- 1.購入した代理店で無償で提供or有償対応
- 2.LGA1700用リテンションキットが別途発売されている
- 3.そもそも該当のCPUクーラーは対応予定がない
3の場合はどうにもなりませんが、1か2で対応できる可能性がありますので、
確認してみてください。
※上記は虎徹や無限五、ASSASSIN III用のLGA1700マウンターキット。こまたろは別途購入した。
PコアとEコアとWindowsバージョン
第12世代IntelではPコア(Performanceコア)とEコア(Efficientコア)という、
2種類のコアが搭載されており、それぞれに特徴があります。
得意不得意な仕事があるため、処理を適切に割り振るほうが仕事効率が良くなるのですが、
その仕事の割り振りはOSが最終決定する仕様になっています。
そしてIntel曰くWindows11のほうが10より適切に割り振ることができると述べています。
シングル性能が強く、レイテンシーが短い特徴があります。
ピーク性能が高いので、重い処理が来た時に対応できます。
Eコア(Efficientコア)はHyper-Threading非対応で消費電力が低め、
並列処理が得意なため、エンコードのようなCPUを一定時間使い続けるような処理に向いています。
こちらは外装。デザインは第11世代とほぼ変わっていませんね
なお純正クーラーは付属していませんので、別途用意する必要があります。
こちらが本体。パッケージと違って明らかに変わりました。
※左がLGA1700、右がLGA1200
前世代のLGA1200と比べると明らかに縦長になっているのがわかります。
もちろんマザーボード側も変わっています。
特に金具の開け閉め方が変わっており、
個人的にはちょっと固くなってやり難くなった印象です。
ベンチマークソフトで性能を見る
それではCore i5 12600Kの性能をチェックしていみましょう!
今回グラフィックボードはRTX3080を使用し、CPUクーラーは無限五を利用しています。
またDDR5メモリのWindows11の環境で計測した結果を比較しています。
下記記事にてDDR4とDDR5、Windows10と11でどれだけ性能差があるのか?を比較していますので、
興味がある方はご参考いただければと思います。
インテル12世代CPUでDDR5とDDR4を比較!Win10 vs Win 11も
- Ryzen 5 5600Xとの性能差は?
- 消費電力と発熱はいかほどか
- 日本ではいまいち地味な600系だが・・・?
日本ではミドルクラスはCore i5 11400のような400系が人気で、
600系はちょっと地味な存在です。
ただ前世代から相当パワーアップしている期待があるので、
発売価格も考えると実はねらい目のCPUかも?しれません。
FireStrike
DirectX 11ベースの定番ベンチマークソフトから。
まずはフルHDから。
CPU性能を示すPhisicsスコアではRyzen 5 5600Xに約23.3%差と圧倒。
明らかに第12世代の進化がすごい!・・・と言いたいところですが、
グラフィックボードとの統合テストのCombinedでは、
Ryzen 5 5600Xにかなり負けています。
4Kでも同様の傾向がみられており、
CPU性能は凄いが、グラボとセットとなると不安が残る結果です。
特にゲームは結局グラボが主役ですので、このあたりゲーム実測でどう影響するか?
TimeSpy
DirectX 11ベースでは煮え切らない結果でしたが、
DirectX 12ベースではどうでしょうか?
こちらに関してはRyzen 5 5600Xより明らかに優秀という結果に。
TOTALスコアでは約11.7%とかなりの差です。
また旧世代のCore i7 11700Kや上位のRyzen 7 5800Xよりも上の結果にもなっており、
(Core i7 11700Kより約1.9%、Ryzen 5 5800Xより約2.4%↑)
もしかしてゲーム性能かなりすごい?予感がします。
4Kではマルチタスク性能の影響か、
Core i7 11700KやRyzen 7 5800Xとの差は縮んでいるものの、
それでもCore i5 12600Kのほうが上という結果には驚きです。
(Core i7 11700Kより約1.4%、Ryzen 5 5800Xより約1.7%↑)
ハイクラスCPUにも匹敵するゲーム性能を持っている可能性がでてきました。
PC Mark10
ゲーム性能以外のパフォーマンスも見ていきましょう。PC Mark 10です。
先ほどのゲーム用ベンチマークと違い、思ったよりパッとしない結果です。
Ryzen 5 5600Xにオフィスソフトの快適性を示すProductivityでは負けていますし、
WEB閲覧やビデオ会議、アプリ起動など一般用と、
画像・動画編集・3Dレンダリングなどクリエイティブ用途でも大きな差はありません。
若干クリエイティブ用途でCore i5 12600Kが上か?といったところ。
動画編集については後程実測していきます。
フォートナイト
ここからは実際にゲームを使ってゲーム性能を見ていきます。
まずは人気バトロワゲームのフォートナイトです。
DirectX 11ベースにて計測します。
DirectX 11用ベンチマークソフトでは懸念が残っていましたが、杞憂だったかもしれません。
Ryzen 5 5600Xより明らかにフレームレートが高く、
特に低負荷のフルHDでは60fpsほどなので、圧倒的な差になっています。
それどころかCore i7 11700KやRyzen 7 5800Xにも30~60fpsほどの差があり、
ものすごいパフォーマンスを発揮しています。
Apex Legends
続いても大人気のバトロワゲームです。
このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いため、
CPU性能による違いは顕著に出にくいですがが果たして。
RTX3080が高性能でフルHDでは上限300fpsに張り付くので、
4Kのみ計測しています。
いやあ、第12世代のゲーム性能は凄い。。。
あまりCPU性能の違いが出にくいこのゲームでも、
4K低画質ではRyzen 5 5600Xに8fpsほど差がでています。
極設定ではRTX3080の性能限界ぽく違いがありませんが、
やはりCore i5 12600Kはゲーム性能がかなり高そうです。
Escape From Tarkov
β版でありながら日本でもどんどん人気になっているハードコアFPSです。
DLSSやFSRの機能はなく、高画質、高解像度ならグラボやCPU性能の要求値が高いゲームです。
ただRTX3080が高性能でWQHD以下は144fps張り付くため、4Kのみ比較。
このゲームではちょっとムラのある結果に。
低画質ではRyzen 5 5600Xに約30fps差と明らかに突出。
ただウルトラ画質では逆に13fpsほど下回る結果になりました。
ソフト側の最適化不足か、はたまた別の問題なのかはわかりませんが、
どちらにせよ最大フレームレートを狙うという点では、
Core i5 12600Kは優秀なのは間違いありません。
VALHEIM
続いては累計500万本突破した北欧サバイバルゲームのヴァルヘイムです。
DLSSやFSRといった低負荷高FPSを支援する機能が使えないため、
高画質、高解像度ならグラボやCPU性能の要求値が高いゲームです。
このゲームでは旧APIと新APIであるVulkanベースの起動が選べます。
今回もVulkanベースで計測しています。
このゲームでは残念ながら、Core i5 12600Kのパフォーマンスが良くありません。
Ryzen 5 5600Xには同等か10fpsほど下回る結果になっており、
同じ第12世代のCore i7 12700Kが良いパフォーマンスを発揮しているのを見ると、
ソフト側の最適化影響による性能低下かと思われます。
開発進行形のゲームなので今後パフォーマンス改善があるかもしれません。
サイバーパンク2077
続いてはDLSSやレイトレに対応しているサイバーパンクを見ていきます。
かなり動作スペックが高いゲームです。
DLSSやレイトレを利用したケースでも、
Core i5 12600Kの性能の高さがわかる結果となりました。
Ryzen 5 5600Xとは最大37fpsほど差が出ていますし、
概ねすべての画質、解像度設定で上の結果となっています。
またRyzen 7 5800X/Ryzen 9 5900X/Core i7 11700Kなど、
並み居るハイクラスCPUよりも高パフォーマンスです。
FarCry6
続いてはFarCry6です。
このゲームはDLSSの対抗となるFSRに対応したゲームとなっており、
Core i5 12600KのFSRパフォーマンスを見ていきたいところ。
レイトレを利用した場合も計測しました。
FSR利用時でもRyzen 5 5600Xより明らかに性能が上の結果に。
20~30fpsは違いますので、もはや全然勝負になっていないと言えるでしょう。
このゲームはAMDのロゴがでるRyzen有利なゲームかと思ったのですが、
どうやらそのようなことはなかったようです(笑)
Back 4 Blood
こちらもFSR対応のBack 4 Bloodです。
DLSSにも対応しており、その両方でのCore i5 12600Kパフォーマンスを見ていきます。
4Kも計測しました。
こちらもRyzen 5 5600Xには安定して上。
またRyzen 7 5800Xにも圧倒しています。
ただ他のゲームでは上回っていたCore i7 11700Kよりは下となり、
より他コア他スレッドなCore i7 12700K、Ryzen 9 5900Xには大差で負けている点から、
Pコアの少なさやマルチタスク性能の差が出ている結果ともいえます。
Battlefield 2042
最後に今回のゲームでは最も新しいBattlefield 2042です。
正直最適化が甘い印象で、まだまだすべてのCPUにおいて改善の余地がありそうですが、
ひとまず現状のフレームレートを計測します。
DLSSやレイトレ対応ですので、利用しました。
新しいゲームなのでどうかな?と思ったのですが、
安定的にRyzen 5 5600Xに圧倒的な差がで勝っています。
20~30fpsぐらい違うのでこのゲームでこの差はかなり大きいです。
基本的にはマルチタスク性能が高いほうが高パフォーマンスの傾向があるため、
Core i5 12600Kがマルチタスク性能もしっかりと進化したと言えそう。
動画編集・ゲーム配信性能はどうか?
Ryzen 5 5600Xに対してほぼすべてのゲームで圧倒した結果となりました。
では動画編集作業はどうでしょうか?
あくまで参考の参考ぐらいの気持ちでみてください。
Adobe Premiere Pro 2020
有名な編集ソフト「Adobe Premiere Pro 2020」で計測します。
動画の長さは15分60fps、フルHD・4K動画でH.264/365の4パターンを計測。
まずはCPU性能を使うソフトウェアエンコードから。
シングル性能も強くなったし、なんやかんや16スレッドあるCore i5 12600Kなので、
動画編集性能もかなりの高パフォーマンスです。
Ryzen 5 5600Xとの差は圧倒的ですし、
8コア16スレッドのRyzen 7 5800Xより早く、
12コア24スレッドのRyzen 9 5900Xよりもほぼ早いという、
上位のハイクラスCPUよりもエンコード時間が早い結果に驚きです(笑)
コア性能の強化はもちろん、CPU内部バスの大幅向上、
Eコアによる高効率化の恩恵など色々改善された結果と言えるのではないでしょうか?
続いてはRTX3080の性能も利用するハードウェアエンコード結果です。
グラフィックボードと作業分担したとしても傾向は変わりません。
やはりCore i5 12600KはRyzen 5 5600XやRyzen 7 5800Xよりも高速にエンコードすることが可能です。
メモリやグラフィックボードとの外部バスも改善されているわけですし、
やはり今回のアーキテクチャはかなり良さそうな設計だなと感じます。
Aviutl
もう一つ、無料ではかなり有名な「Aviutl」でも計測しました。
H.264/265のフルHDを計測しています。
まずはソフトウェアエンコードから。
こちらもAdobeと同様の結果と言ってよいでしょう。
Ryzen 5 5600XやRyzen 7 5800X、そしてCore i7 11700Kより高速です。
つまりソフト側の最適化によるものではなく、
単純にCore i5 12600Kは動画編集も凄いパフォーマンスを発揮すると言えそう。
RTX3080の性能を使うハードウェアエンコードではどうでしょうか?
こちらは正直あまり差がでませんでした。
消費電力は?
ゲーム性能およびクリエイティブ性能において、
ハイクラスにも匹敵する性能を持っていることがわかりましたが、
消費電力はどうでしょうか?
600K系はミドルクラスと言ってもK付ということもあり、
結構消費電力は高めの傾向がありましたが、
Core i5 12600Kには今までと違い省電力なEコア搭載されており、
変化があるのか?
ゲームでは
ゲーム利用を模擬してFFベンチマーク時の電力測定です。
※横スクロールできます
CPU/APU | Core i9 12900KF | Core i7 12700K | Core i7 11700K | Core i5 12600K | Ryzen9 5900X | Ryzen7 5800X | Ryzen5 5600X |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最小電力(W) | 25.827 | 20.897 | 14.427 | 14.902 | 41.391 | 33.669 | 32.132 |
最大電力(W) | 80.224 | 63.851 | 79.204 | 106.53 | 110.59 | 121.357 | 64.014 |
平均電力(W) | 66.485 | 52.247 | 67.680 | 43.921 | 97.681 | 67.099 | 53.115 |
やっぱりEコアは凄いのかもしれないと感じさせる結果に。
最大電力はRyzen 5 5600Xより圧倒的に高かったものの、
アイドル時の最小電力、および平均消費電力は10W以上低めと、
Ryzen 5 5600Xより省電力ということがわかります。
性能も基本的に上ですから、
ゲームでCore i5 12600Kはワットパフォーマンスも凄いということになります。
動画編集では
Adobe PremiereにてH.264 フルHD ソフトウェアエンコードで消費電力測定です。
※横スクロールできます
CPU/APU | Core i9 12900KF | Core i7 12700K | Core i5 12600K | Ryzen9 5900X | Ryzen7 5800X | Ryzen5 5600X |
---|---|---|---|---|---|---|
最小電力(W) | 2.964 | 3.371 | 11.117 | 46.158 | 34.022 | 34.082 |
最大電力(W) | 207.439 | 147.758 | 113.966 | 140.84 | 115.144 | 74.785 |
平均電力(W) | 166.719 | 118.575 | 91.47 | 124.118 | 93.581 | 69.103 |
動画編集になると残念ながら消費電力は高くなっていますね。
アイドル時のはRyzen 5 5600Xより20Wほど低いものの、
最大消費電力は40W、平均でも20Wほど高い結果となっています。
CPU負荷が高くなり、Pコアをフル活用せざるおえないため、
結果消費電力は高くなっているのかとおもいます。
まあコアスレッド数の差を考えればRyzen 5 5600Xより高くなるのは当然ですし、
圧倒的にエンコード時間のパフォーマンスが良いため、
ワットパフォーマンスが悪いわけではないです。
CPUクーラーの冷却性能はどの程度必要?
続いてはどの程度の冷却性能が必要か見ていきます。
発熱を抑えるのが楽であれば、小型PCへの搭載など幅も広がります。
ということでいくつかの項目でCPUクーラーの性能テストをします。
※横スクロールできます
OCCT | FFベンチマーク | FarCry6 | 動画ハードウェア エンコード | 動画ソフトウェア エンコード | |
---|---|---|---|---|---|
虎徹 markII | 78℃ | 60℃ | 62℃ | 63℃ | 74℃ |
無限五 revB | 73℃ | 67℃ | 59℃ | 62℃ | 72℃ |
やっぱりCore i5 12600Kはあれだけの性能を持っていながら、
かなり消費電力を抑えたなと思える結果となりました。
中型の空冷クーラーである虎徹クラスでも十分にCPU性能を活かせそうです。
CPUに高負荷となりOCCTやソフトウェアエンコードでは70℃後半ですが、
それでも80℃以下に抑えられているのは凄い。
多くの人が利用しそうなゲームやハードウェアエンコードなど、
CPU負荷の少なめなシチュエーションなら60℃台でバッチリです。
無理に簡易水冷や大型空冷クーラーにする必要もなく、
比較的小型なPCでも十分組み込めそうです。
Core i5 12600K(F)はどういった人におすすめ?
- ゲーム性能、クリエイティブ性能でRyzen 5 5600Xを圧倒
- Core i7 11700KやRyzen 7 5800XなどハイクラスCPUよりも性能が上
- RTX3080のようなハイクラスグラボでも十分対応できる
- ワットパフォーマンスが高い
- 消費電力が比較的低めで冷却は楽め
- Ryzenより性能コスパも圧倒的に良い
- Core i7 12700Kとは結構なゲーム性能の差がある
- Core i5 12400の価格と性能を見るとやや割高
- 動画編集などクリエイティブ作業する人でなるべく価格を抑えたい
- 最強ではなくとも高コスパなゲーミングPCが欲しい
Core i5 12600Kの登場によって、
Ryzen 5 5600XやRyzen 7 5800Xを買う意義はほぼ無くなってしまったと言ってよいでしょう。
ゲーム性能やクリエイティブ性能でほぼ圧倒している状況ですし、
価格を見てもCore i5 12600Kのほうがコスパが明らかに高いです。
さすがにCore i7 12700Kよりは性能が見劣りするものの、
比較的価格を抑えた高性能PCを作るのであれば、Core i5 12600Kはめちゃおすすめ。
ゲームからクリエイティブまで全方面で安定して高いパフォーマンスを発揮できると思います。
デメリットとしてはCore i5 12400(F)の存在でしょう。
ゲーム性能はCore i5 12600Kのほうが高いものの、
価格と消費電力を鑑みると、Core i5 12400(F)のほうが購入利用しやすいです。
またさらにゲーム性能を求めるならCore i7 12700K(F)まで行ってしまおう!
という考えの人も多いと思いますので、またしても中途半端な存在になってしまうかもしれません。
Core i7 12700Kを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較Ryzen 7 5800Xの性能ベンチマーク!ゲーム・動画編集は?Ryzen5 5600Xの性能ベンチマーク!ゲーム・動画編集Core i5 12400Fを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較