目次
基本スペック

CPU | Core i5 14400F |
グラフィックボード | RTX 5070 |
メモリ | DDR4 32GB |
容量 | 【NVMe・PCIe4.0】1TB |
サイズ | 220x411x441mm |
電源 | 7507W BRONZE |
光学ドライブ | – |
マザーボード | MSI PRO B760M-A WIFI DDR4 |
PCケース | Thermaltake S100 Tempered Glass Micro-ATX |
OS | Windows 11 Home 64bit [DSP版] |
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:2.4
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:3.6
同価格帯の平均:3.1
同価格帯の平均:2.5
メリット
- コスパが最強クラスの良さ
- メモリ搭載量が多い
- 主要なPCパーツのメーカーがはっきりしている
- 無線LANが装備
- PCパーツのグレードはやや低め
- PCケースも高級感はない
- ややRTX 5070の性能を100%活かせない構成
AG-IR10B76M4GB7-TS1は秋葉原に居を構えるパソコンショップアークが提供するゲーミングPCです。
大手BTOメーカーと違っていて、自作erする人も利用するパーツを利用したゲーミングPCとなっており、AG-IR10B76M4GB7-TS1もそのひとつです。
Core i5 14400FとRTX 5070 12GBを組み合わせており、構成としてはややアンバランス。RTX 5070の性能をフル活用するにはCore i5 14400Fではベストとはいえませんが、及第点といったところでそのかわり安くなっています。
それでは詳しくみていきましょう。
ゲーム性能はどのくらい?
DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
---|---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070 12GB」を搭載。
DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。ミドルエンドクラス性能になっており、価格と性能バランスが丁度よいグラフィックボードといえます。
下記は実際にRTX 5070 12GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ | マーベルライバルズ | Delta Force | ヘルダイバー2 | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 122.89 | 269 | 319 | 277 | 258 |
フルHD最高 | 92.19 | 129 | 162 | 142 | 153 |
WQHD低 | 98.80 | 199 | 237 | 212 | 190 |
WQHD最高 | 72.55 | 92 | 137 | 111 | 112 |
4K低 | 63.27 | 115 | 133 | 118 | 112 |
4K最高 | 45.29 | 50 | 92 | 65 | 66 |
DLSS/FSRを使わないとしてもフルHDであれば高画質でも高フレームレートを余裕で出すことができ、WQHD解像度でも高画質で概ね高いフレームレートを出すことができます。
4Kは高画質はやや厳しいですが、低画質にすれば十分遊べるレベル。
DLSS/FSRを使わないとしても高画質ならWQHD解像度、低画質なら4Kゲーミングを前提に遊ぶことができそうです。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはFSRを使った場合のフレームレート計測結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ DLSS3 | マーベルライバルズ DLSS4MFG | Delta Force DLSS3 | サイバーパンク2077 DLSS4 MFG | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 168.79 | 723 | 440 | 576.24 | 399 |
フルHD最高 | 147.75 | 523 | 336 | 472.28 | 289 |
WQHD低 | 153.41 | 537 | 324 | 431.39 | 303 |
WQHD最高 | 130.32 | 398 | 254 | 354.80 | 225 |
4K低 | 122.70 | 345 | 177 | 289.51 | 174 |
4K最高 | 97.72 | 267 | 145 | 220.57 | 137 |
DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになりWQHD解像度の高画質でも超高フレームレートは余裕。4K高画質設定も十分高フレームレートと、4Kゲーミングも余裕で遊べるようになります。
特にマルチフレーム生成を使った場合は余裕そのもの。モンハンワイルズのような超重量級のゲームではフレームレートの伸びは減りますが、それでも十分高フレームレートで遊ぶことができます。
動画編集性能はどのくらい?
Core i5 14400Fの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。15分動画です。

フルHD解像度であれば早い!というレベルではないにせよ、7分~15分程度とエンコードが止まることもなく十分可能なレベル。ただ4Kになるとかなり遅くなり力不足は否めません。
15分動画でこのエンコードですから、もっと長い動画だと実用レベルではありません。フルHDメインの編集だけできると考えるのが良いでしょう。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
AG-IR10B76M4GB7-TS1はコスパは5.0、同価格帯平均は4.5ですから他のPCよりもコスパが高い上に、良さはトップクラス。
理由はPCパーツの高級度が2.0で平均が2.5ですから、やや安価なPCパーツで構成されていることでゲーム性能に対して価格設定自体は相当に安くなっているためです。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR4 32GB
Core i5 14400FはDDR4にしか対応していませんので、DDR5ではありません。比べればメモリ速度は落ちてしまいますが、このクラスであればさほど気にする必要もなし。また3200MHzメモリで、Core i5 14400Fの定格クロックとなるため良いです。
メモリ容量は32GBを搭載。DDR4とはいえメモリ量が多いのはメリットが大きく、メモリを喰うゲームやゲーム配信、複数のタスクを同時に動かすなどしてもまずメモリ不足にはなりにくい環境です。
ストレージ:Kingston 1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランドもSSDでは超有名なKingston製となっており、品質も良し。
容量も1TBとあり、このクラスとしては高水準。沢山のゲームやデータを保存することが可能で、直ぐに容量不足に悩まされることは少ないでしょう。
電源: Antec製 750W ブロンズ

電源ユニットは750Wのブロンズ認証電源です。電源では超有名なAntec製で高グレードモデルではありませんがメーカーがはっきりわかるのがアークのいいところ。
他ではこのクラスだとゴールド認証のこともありますが、安さに還元されると思えば特にブロンズでも問題ありません。
容量はCore i5 14400FとRTX 5070の構成としては十分な電源容量です。
マザーボード:MSI PRO B760M-A WIFI DDR4(Micro ATX)

マザーボードはMSI製のPRO B760M-A WIFI DDR4を利用しています。
マザーボードの超有名MSI製であり、高グレードというわけではないですが安価モデルでもないので、価格設定を鑑みればむしろ十分。全く問題がありません。
CPUファン:Intel純正CPUクーラー
CPUクーラーは標準仕様はIntel純正CPUクーラーになっています。
純正というと物足りなさを感じることもありますが、Core i5 14400Fであれば冷却には問題ないレベルで、その分価格に還元されていると思えば良し。
どうしても気になる方はオプションで色々なCPUクーラーを選択することができます。
ネット関連:無全/有線LAN対応
AG-IR10B76M4GB7-TS1には標準で有線LANはもちろん、Wi-Fi 6Eの無線LANにも対応しています。
最新規格のWiFi 7ではないですが十分高速ですし、デスクトップゲーミングPCでは無線LANに対応しておらず別途子機を取り付ける必要があるのも多いです。特にこのクラスではそうなので、無線LAN対応だけで結構大きなメリットかと思います。
PCケース:Thermaltake S100 Tempered Glass Micro-ATX
PCケースはThermaltake製 S100 Tempered Glassを利用しています。
220(幅)×411(奥行き)×441(高さ) mmですので、一般的なミニタワーと呼ばれるクラスの大きさで、ゲーミングPCの中ではやや小さめといったところですが、小型PCまではいきません。

ThermaltakeはCPUクーラーなどでも有名ですが、特にPCケースでは知らない人がいない企業。
Thermaltake製 S100 Tempered Glassはその中で安価グレードのPCケースとなっており、高級感という意味ではあまりないのは事実です。
ただ一昔前のこのグレードのPCケースよりは安っぽさが消えており、奇抜さのあるデザインではないですが、サイドに強化ガラスを採用しイルミネーションを楽しむことができます。