RTX 3080のゲーム性能をベンチマーク! | こまたろPC
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RTX 3080のゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

NVidiaの最新「Ampere」アーキテクチャを採用したRTX3000シリーズが発売されました。

今回はその中からRTX 3080についてゲーム性能、消費電力やメモリ不足について比較していきます。

RTX 3080のスペックや価格は?

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GPU RTX 3090 RTX 3080 Ti RTX 2080 Ti RTX 2080 SUPER RTX 3080 RTX 2080 RTX 3070 Ti RTX 2070 SUPER RTX 3070 RTX 2070 RTX 3060 Ti RTX 3060 RTX 2060 SUPER RTX 2060
世代 最新 最新 1世代前 1世代前 最新 1世代前 最新 1世代前 最新 1世代前 最新 最新 1世代前 1世代前
プロセッサ数 10496 10240 4352 3072 8704/8960 2944 6144 2560 5888 2304 4864 3584 2176 1920
Tensorコア数 328 Gen3 320 Gen3 544 Gen2 384 Gen2 272/280 Gen3 368 Gen2 192 Gen3 320 Gen2 184 Gen3 288 Gen2 152 Gen3 112 Gen3 272 Gen2 240 Gen2
RTコア数 82 Gen2 80 Gen2 68 Gen1 48 Gen1 68/70 Gen2 46 Gen1 48 Gen2 40 Gen1 46 Gen2 36 Gen1 38 Gen2 28 Gen2 34 Gen1 30 Gen1
ベースクロック 1400MHz 1370MHz 1350MHz 1650MHz 1440/1260MHz 1515MHz 1580MHz 1605MHz 1500MHz 1410MHz 1410MHz 1320MHz 1470MHz 1365MHz
ブーストクロック 1700MHz 1670MHz 1545MHz 1815MHz 1710MHz 1710MHz 1770MHz 1770MHz 1730MHz 1620MHz 1670MHz 1780MHz 1650MHz 1680MHz
メモリスピード 19.5Gbps 19Gbps 14Gbps 15.5Gbps 19Gbps 14Gbps 19Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 15Gbps 14Gbps 14Gbps
メモリ量 24GB GDDR6X 12GB GDDR6X 11GB GDDR6 8GB GDDR6 10/12GB  GDDR6X 8GB GDDR6X 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 12GB GDDR6 8GB GDDR6 12GB GDDR6
メモリバス帯域幅 936GB/s 912GB/s 616 GB/s 496GB/s 760/912 GB/s 448GB/s 608GB/s 448GB/s 448GB/s 448GB/s 448GB/s 360GB/s 448GB/s 336GB/s
TDP 350W 350W 250W 250W 320/350W 215W 290W 215W 220W 175W 200W 170W 175W 160W
電源コネクタ 8pin × 2 8pin × 2 8pin × 2 8pin & 6pin 8pin × 2 8pin & 6pin 8pin × 2 8pin & 6pin 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1

RX3000シリーズでは3番目に高性能(2022年2月地点)で、

価格からもハイエンドなグラボになります。

  • プロセスが8nm、RT/Tensorコア/メモリも次世代へ
  • 前世代RTX2080の性能2倍のポテンシャル
  • 消費電力も300W以上へ

新アーキテクチャによりCUDAコア数の増加はもちろん、

RTコアは前代比最大1.7倍の2世代へ、Tensorコアも前代比最大2倍の3世代が搭載され、

グラフィックメモリもGDDR6Xを搭載しています。

帯域幅も760GB/sに大幅に向上し、総じてかなりのパワーアップに。

実際は最適化やCPUボトルネックなど色々あるとは思いますが、

ポテンシャルではRTX2080の2倍の性能のようです。

つまり前世代RTX2080tiよりも高性能ということになります。

RTX 3080 12GB版登場
CUDAコア、メモリバスなどアップしたRTX 3080強化版がリリースされました。
今後はRTX 3080 12GB版に置き換わっていくかとおもいます。
本章ではRTX 3080 10GB版での比較となります。

 

価格もRTX2000系がおかしなことになっているのもあり、

性能コスパとしては悪くないとおもいます。

ただ絶対的な価格は高いことと、

消費電力が300W越えで最低でも750W電源が推奨要件であることからも、

発熱や消費電力の点では中々苦労しそうです(笑)

なお下位モデルのRTX3070やRTX3060tiも検証しています。

RTX 3070のゲーム性能をベンチマーク!RTX 3060 Tiのゲーム性能をベンチマーク!

今回使用したRTX 3080

GainwardのRTX 3080 PHOENIX GS 10Gです。ちょっと珍しいブランドですね(笑)

ヨーロッパでは老舗ブランドで、

日本には再上陸らしく今はPalitグループに属している模様です。

アウトプットはDisplayPortが3つ、HDMIがひとつ。

補助電源は8pin x2となっています。

それでは最新ゲームでどの程度動くのか?検証していきます。

今回CPUは非常にゲーミング性能が高いRyzen 5 5600Xを利用しました。

より上位のRyzen9 5900Xとも検証していますので、気になる方は閲覧してみてください。

Ryzen9 5900Xの性能ベンチマーク!ゲーム・動画編集は?Ryzen5 5600Xの性能ベンチマーク!ゲーム・動画編集

 

フォートナイト

まずは人気ゲームのフォートナイトです。

DLSSやレイトレにも対応し、βですがDirectX 12も選択することができます。

全ゲームに総じて言えることですが、

フルHDの低画質だとソフト側の問題なのかグラボパワーがフルには使えません。

別途Ryzen9 5900Xでも同じ結果なのでCPUのボトルネックというより、

フルHD低ぐらいではRTX 3080のパワーを使い余している感があります。

 

フォートナイト自体は動作が軽いほうのゲームになりますので、

RTX 3080をフルHDで遊ぶには余裕そのもの。

4KでもDLSSを用いれば中画質144fps以上は安定して遊ぶことができます。

レイトレはさすがの高負荷で低画質60fpsを超えるのがやっとです。

DLSS
DLSSとはGeforceが開発した機械学習により、ゲーム負荷を減らす技術です。
利用することでより高解像度・高画質・高FPSに遊べます。
GeforceのRTX2000、3000シリーズのみ利用可能です。
主なDLSS対応ゲーム一覧(Nvidia公式サイト)

Apex Legends

こちらも人気のゲームです。

CPUパワーの影響は少なめで、グラフィックボードパワーがかなり影響大。

Apexではゲーム側でFPS値の上限が300fpsのようで、

フルHDではパワーが余り過ぎて計測になりませんでした(笑)

240fpsのゲーミングモニター利用も余裕です。

 

4Kにおいても最高画質にて144fps以上はわりと安定できる感じ。

より安定性を考慮すれば中画質144fpsゲーミングモニター利用でいけるでしょう。

Escape From Tarkov

β版でありながら日本でもどんどん人気になっているハードコアFPSです。

すでに下位のRTX3070でもフルHDは上限値張り付きですので、計測するまでもありません。

ターゲットの4Kゲーミングでは78~146fspといったところ。

β版であることもあるかもしれませんが、

やはりDLSSやFSRといった低負荷で高fpsを確保できる機能が使えないため、

負荷がかなり高いゲームとなっています。

とはいえ最低~低画質であれば高fpsでの及第点な結果かと思います。

Back 4 Blood

続いても人気のゲームBack 4 Bloodです。

DLSSおよびFSRの両方に対応しており、

グラフィック機能の充実が伺えるゲームです。

計測結果からDLSSよりFSRのほうがパフォーマンスが良かったため、その結果を掲載しています。

さすがはFSRの効果と言いますが、4K解像度であっても、

最高画質156fpsと、4K144Hzのような最強クラスのゲーミングモニターにもバッチリ対応できる結果です。

RTX 3080は4Kターゲットではあるものの、

やはりDLSSやFSR機能が無い場合は高fpsは困難なことがあります。

モンスターハンターワールド

こちらも長らくロングセラーのゲーム。

最近、WQHD画質以上ならDLSSが利用できるようになっています。

結構要求スペックの高いゲームとなっていますが。。。

フルHDは最高画質144fpsぐらいまでというところ。

今までのゲームと比べるとやはりかなり動作が重いゲームですね。

4Kではゲーミングモニター利用はぎりぎりきびしそう。

ゲームによっては4K高画質60fpsぐらいが限度となりそうです。

ウォッチドッグスレギオン

ということで最新の重量級ゲームで計測します。

DirectX 12対応はもちろん、DLSSおよびレイトレも対応しています。

このゲームもフルHD低画質ではRTX 3080を100%利用できず、

FPS値が単純に伸びる感じではありません。

総じてゲーミングモニター利用は難しく、60fpsが妥当というところ。

しかしすごいのが4K最高画質DLSS/レイトレONという、

CPUもグラボも高負荷の状況で60fps以上で遊べるところ。

今までは4Kでも高負荷環境では性能不足でしたが、

やはりRTX2080ti越えということもあり、4Kを最高環境で遊ぶことができました。

サイバーパンク2077

続いても話題のゲームです。

DLSSやレイトレに対応しており、NVidiaロゴが出るRTX3000系に有利なゲームに見受けられます。

かなり動作スペックが高いゲームですが、さすがRTX 3080。

フルHDなら最高画質レイトレありでも100fpsほど。

4K最高画質レイトレありでは惜しくも60fps届きませんでしたが、

中画質レイトレでなら60fps越えで遊べます。

最適化不足も指摘されていますので、今後はさらにFPS値が伸びる可能性もあります。

最新ゲームでも最高の環境で遊ぶことができそうです。

Call of Duty Black Ops Cold War

最後に人気のFPSゲームです。

こちらも重量級ゲームになりますね。

DLSSやレイトレに対応しています。

DLSSを利用すればフルHDでは240fps以上、

4Kなら最高画質144fpsを確保でき、

まさに高スペックゲーミングモニター性能をちゃんと活かせるグラボと言えます。

高FPSのほうが重要なゲームとは思いますが、レイトレを利用しても60fps台は余裕で確保できそうですね。

さすがにレイトレ利用で高FPSはRTX 3080でも難しいか。

Battlefield 2042

有名なBattlefield 2042です。

正直最適化が甘い印象で、

グラフィックボードの利用率が改善の余地がありそうな動きではありますが。。。

ひとまず現状のフレームレートを計測します。

DLSSやレイトレ対応ですので、利用しました。

ハイクラスなだけあってフルHDでは十分に快適に遊べそうです。

ただ低負荷だとグラフィックボードの利用率が余っているため、

フル活用できていない様子。

そのためRTX3070やRTX3060tiとの差があまりないため、

コスパ的には悪い結果になっています。今後の改善に期待。

4KになるとRTX 3080の性能が少し活かせているかなと思います。

RTX3070よりも高fpsで安定できすし、

120fps前後ですから4K144Hzゲーミングモニター利用も及第点でしょう。

グラフィックメモリ容量および消費電力

ゲーミング性能が高いことは間違いありませんが、

気になる要素が2つあります。

消費電力

RTX 3080は高性能ですが、推定消費電力はなんと320W。

当然推奨電源の要求値も高くなります。

そこでどの程度電力を消費するか、システム電力を測定しました。

その他の主なパーツ構成は、

Ryzen 5 5600X、DDR4-3200 16GB、B550 Steel Legendです。

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システム消費電力(W)
アイドリング 73
FFベンチ フルHD 432
FFベンチ 4K 415
ウォッチドックスレギオン
フルHD DLSS ON
390
ウォッチドックスレギオン
フルHD レイトレ/DLSS ON
401
ウォッチドックスレギオン
4K レイトレ/DLSS ON
431
フォートナイト
4K レイトレ/DLSS ON
433
モンスターハンター
DX12 4K 最高画質
427
サイバーパンク2077
4K レイトレ/DLSS ON
447

Ryzen 5 5600Xがアイドリング電力が高いこともありますが、

73W付近と結構高め。

ゲームでは4K・レイトレ・DLSS ONなど、

グラボ・CPUに高負荷をかけた状態でおよそ400~440W付近となりました。

もうほとんど電子レンジですね(汗

 

グラボの排熱もすごく、

サイド型空冷クーラーだとどうもグラボの熱の影響を受けてしまっている感じがします。
(虎徹よりグラボとの距離が近くなる無限五が冷えないケースが見受けられた)

グラフィックメモリは不足しちゃう?

RTX 3080のスペックが公開されたときに言われたのが、

「10GBのメモリじゃ少ないのでは?」

ということ。確かにRTX2080tiはGDDR6とはいえ11GBですから、

それより少ないですね。

ということでゲームのグラボメモリ利用量を測定してみました。

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設定 メモリ消費量
ウォッチドックス レギオン DX12 フルHD 最高画質 8.063 GB
FFベンチ フルHD DX12 フルHD 最高画質
レイトレ
9.076 GB
FFベンチ 4K DX12 4K 最高画質
レイトレ/DLSS ON
9.818 GB
ウォッチドックスレギオン
フルHD DLSS ON
DX12 4K 最高画質 7.02 GB
ウォッチドックスレギオン
フルHD レイトレ/DLSS ON
DX12 4K 最高画質
レイトレ/DLSS ON
8.378 GB
ウォッチドックスレギオン
4K レイトレ/DLSS ON
DX12 4K 最高画質
レイトレ/DLSS ON
5.994 GB
フォートナイト
4K レイトレ/DLSS ON
DX12 4K 極画質 8.000 GB
モンスターハンター
DX12 4K 最高画質
DX12 4K 最高画質
レイトレ
7.368 GB

基本的に4Kおよびレイトレ利用でメモリ消費量はあがり、

DLSSではメモリ消費量が下がります。

いくつかの人気or重量級ゲームを高負荷時で測定した結果、

なんとか10GB以内には収まってしました

なので現状の最新ゲームであればメモリ不足になることは少なそうです。
(グラボメモリがあるだけ使うゲームは例外)

 

とはいえ今後のことを考えるとやっぱり心もとないですね。

噂ではメモリ増強版のRTX 3080 TiなのかRTX 3080 SUPERの登場も噂されていますので、

気になる方はそちらの登場を待ったほうがいいかもしれません。

RTX 3080はどんな人におすすめ?

ここがメリット
  • 軽いゲームなら4Kでも144~240fps狙える
  • 重量級・最新ゲームでも4K高画質の良環境で遊べる
  • 人気ゲームはDLSS/レイトレ対応が増え、性能を活かしやすい
デメリット
  • 高価
  • フルHD低画質高FPSでは性能を活かしきれない
  • さすがに4Kレイトレは60fpsがやっとか
  • 現状は10GBでも足りるが、今後はどうなるか

RTX2080の2倍の性能!というだけのことはあり、

ゲーミング性能の高さは間違いありません。

バトロワ系の比較的動作が軽いゲームならフルHDは240fpsも狙えますし、

4K144Hzの最上位ゲーミングモニター利用も高画質でいけちゃいます。

また最新ゲームでもDLSS対応なら4K144fpsが狙えるなど、

まさに4Kゲーミングでも高画質高FPSで遊べる性能を持っています。

さすがにレイトレ利用時で高FPSは狙えませんでしたが、

60fpsなら高画質で遊ぶこともできちゃいます。

 

対してフルHD利用を考えるなら、

240fpsゲーミングモニターを利用する人以外は過剰スペックでしょう。

低画質ではゲーム側がグラボ性能をフルに発揮できていないケースも見られ、
(5900Xでも同じだったので5600Xのボトルネックではなさそう)

ソフト側の最適化なのか不明ですが、何にせよ宝の持ち腐れです。

排熱処理もしっかりおこなわないと、PC性能の抑制・低下を招くので、

CPUクーラー形状、PCケース形状・ファンなど、

色々気を使うところも多いレベル高めなグラボですので、

ご自身のゲーム環境を鑑みて選ぶのがよいかと思います。

個人的には4Kモニターを利用したいならRTX 3080の満足度は高くおすすめできます。

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