目次
基本スペック

CPU | Ryzen 7 9800X3D |
グラフィックボード | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 【NVMe SSD PCIe4.0】1TB Crucial製 |
価格 | 294,800円 |
サイズ | 幅(W):約230mm x 高さ(H):約500mm x 奥行(D):約465mm |
電源 | 750W GOLD |
光学ドライブ | 無し |
マザーボード | ASRock B650 Pro RS |
PCケース | フロンティア オリジナルPCケース |
CPUクーラー | サイドフロー空冷クーラー |
OS | Windows 11 Home 64bit版 [正規版] |
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:2.4
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:3.6
同価格帯の平均:2.9
メリット
- RTX 5070 Ti搭載としてはかなり安い。コスパ最強
- 4Kゲーミングも余裕な性能
- 利用されるパーツがメーカー製が多い
- 無線LANが標準装備
- 標準のCPUクーラーがやや弱い
- PCケースのデザインは少し古さを感じる
- このクラスとしては物足りない高級感
FRGHLMB650/WS609/NTKはFRGHKMシリーズの一つで、比較的ハイクラス~ハイエンドクラスが多いラインナップ群の一つです。
このゲーミングPCもRyzen 7 9800X3DとRTX 5070 Tiを組み合わせた最新ハイクラス仕様となっており、ゲーミング性能が高いです。特にRyzen 7 9800X3Dはゲーム性能最強のひとつですから、スペックの高さがわかります。
それでは詳しくみていきましょう。
ゲーム性能はどのくらい?
DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
---|---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070 Ti 16GB」を搭載。
DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。4K入門に丁度良いハイクラスなグラフィックボードとなっています。
またMSI製を明記されています。メーカ指定が不明なケースも多いですがフロンティアはMSI製コラボモデルが多いのが特徴のひとつです。
下記は実際にRTX 5070 Ti 16GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ | マーベルライバルズ | Delta Force | ヘルダイバー2 | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 131.32 | 361 | 340 | 284 | 211 |
フルHD最高 | 104.10 | 167 | 234 | 176 | 131 |
WQHD低 | 110.19 | 275 | 291 | 248 | 163 |
WQHD最高 | 84.99 | 123 | 195 | 136 | 97 |
4K低 | 75.01 | 159 | 166 | 142 | 101 |
4K最高 | 56.00 | 72 | 114 | 80 | 56 |
DLSS/FSRを使わないとしても4K低画質で十分高フレームレートが出せています。ただ最高画質となってくるとゲームによってはあまりフレームレートが十分でない場合もあり、やや力不足を感じるところ。
DLSS/FSR不使用であればWQHD~4K低画質までがメインターゲットになるでしょう。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはDLSS4マルチフレーム生成やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ DLSS3 | マーベルライバルズ DLSS4MFG | Delta Force DLSS3 | サイバーパンク2077 DLSS4 MFG | CoD:BO6 DLSS3 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 195.29 | 802 | 513 | 712.89 | 431 |
フルHD最高 | 168.41 | 599 | 405 | 591.31 | 309 |
WQHD低 | 181.30 | 681 | 398 | 520.43 | 336 |
WQHD最高 | 153.83 | 464 | 309 | 426.29 | 245 |
4K低 | 148.88 | 439 | 228 | 362.32 | 198 |
4K最高 | 124.19 | 335 | 185 | 265.44 | 151 |
DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになり不使用ではフレームレートに不安のあった4K高画質でも、十二分な超高フレームレートを出すことができています。
最高クラスの4Kゲーミングモニターをかなり堪能できるレベルです。
逆にフルHDでは性能の無駄遣いになってしまうので、最低でもWQHD解像度以上で遊ぶのが最適なゲーミングPCです。
動画編集性能はどのくらい?
Ryzen 7 9800X3Dの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。15分動画になります。

ゲーム性能ではCore Ultraを超え最強であるRyzen 7 9800X3Dですが、動画編集に関してはまだCore Ultra シリーズに劣後します。
とはいえ15分動画でフルHDにおいて5~10分くらいですから、十分速いエンコード時間です。4Kは20分前後ですから、さらに長い4K動画編集となると高速とは言い難いですね。可くらいです。
メインはフルHD~2K相当ぐらいが良いかと思います。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
FRGHLMB650/WS609/NTKはコスパは5.0、同価格帯平均は4.0ですから他のPCと比較すると大きくコスパを上回り、しかも最強クラスのコスパの良さをほこるゲーミングPCです。
PCパーツの高級度が3.0、平均が2.9ですから特別すごい高級なグレードという感じではないのですが、圧倒的な価格設定の安さでこの鬼コスパを実現しているPCになります。
このクラスになってくると全体的な高級感を求めるユーザーもいますから、そういう方には物足りないかもしれません。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR5 32GB
Ryzen 7 9800X3DはDDR5のみ対応ですので、必然的にDDR5メモリを使用しています。
搭載量は32GBで安い価格設定の場合16GB搭載も往々にしてあるのですが、32GBの搭載を維持しているのが凄い。まずゲームでメインメモリ不足でゲームの動作が不安定することはないでしょう。沢山のアプリケーションを動かすこともできます。
またポイントが高いのがメモリ動作クロックがRyzen 7 9800X3D定格の5600MHzをちゃんと使っていること。メモリ動作クロックがやや低いメモリを使っていることも普通ですので、ここは地味に良いです。
ストレージ:Crucial製 1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランドもSSDでは超有名なCrucial製となっており、品質も良し。
容量に関しては1TBと水準レベル。沢山のゲームやデータを保存してもすぐに容量不足に悩まされることはないかと思います。
電源:850W GOLD
電源ユニットは750Wのゴールド認証電源です。メーカー不明ですが日本製コンデンサ仕様とは明記されていますので、悪くはないレベル。
電源容量はRyzen 7 9800X3DとRTX 5070 Ti 16GBの組み合わせとしては過不足ない感じです。
マザーボード:MSI B650 GAMING PLUS WIFI

マザーボードはMSI製のB650 GAMING PLUS WIFIを利用しています。
マザーボードのメーカー不明が多い中、MSI社製とわかるのは良いです。チップセットはB650でB850が最新ですから一つ前ではあること、Ryzen 7 9800X3Dだと他では高級グレードのマザーボードを使っている場合もありますが、こちらはミドルグレードなので見劣りするといえばします。
ただそこはかなり安い価格設定のためには致し方ないでしょう。及第点レベルの仕様です。
ATX仕様なので拡張性も豊か。配信するかたはのちのちビデオキャプチャボード増設も楽です。
CPUファン:CPS RT400-BK

CPUクーラーは標準ではサイド型の空冷クーラーとなっています。
メーカー指定でPCCOOLER製のCPS RT400-BKというモデルを利用していますが、高グレードというわけでもなく、Ryzen 7 9800X3Dの冷却としてはやや不満はあるかなあというところ。
個人的には一つ上の空冷クーラーもしくは簡易水冷クーラーをオプション選択するのがおすすめです。アップグレード費用を踏まえても十分コスパの高さは維持できますし。
ネット関連:無全/有線LAN対応
FRGHLMB650/WS609/NTKには標準で有線LANはもちろん、Wi-Fi 6Eの無線LANにも対応しています。
最新規格のWiFi 7ではないですが十分高速ですし、デスクトップゲーミングPCでは無線LANに対応しておらず別途子機を取り付ける必要があるのも多いなかでは良い仕様です。
PCケース:フルタワーケース(ATX)
PCケースはフロンティアオリジナルのPCケースになります。
230(幅)×465(奥行き)×500(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では一般的なフルタワーPCケース仕様で、大きい分類になります。設置個所は選んでしまいますね。

デザインは正直なところ保守的です。一つ前の世代のデザインといえばいいでしょうか。ただ使いやすいデザインということで今も沢山のPCでこの形状に似たタイプが存在しています。
大きいほうのケースですので、室内空間に余裕ができRyzen 7 9800X3DとRTX 5070 Tiをメインとして発生する熱に対しても比較的容易に排熱しやすいというメリットもあります。
またマザーボードの拡張性とPCケース空間の広さが相まって拡張したりメンテナンスしやすいというのもメリットであるでしょう。
カラーは2色展開。ホワイトとブラックです。

前面に3連ファン、内部にもイルミネーション仕様であればかなりRGBイルミネーションを楽しむことができるのも特長です。