(パソコン工房)LEVEL-M2P5-R45-LAXをレビュー | こまたろPC

(パソコン工房)LEVEL-M2P5-R45-LAXをレビュー

基本スペック

(パソコン工房)LEVEL-M2P5-R45-LAX

LEVEL-M2P5-R45-LAXの製品画像
CPU Ryzen 5 4500
グラフィックボード RTX 3050
メモリ DDR4 16GB
容量 500GB NVMeSSD
サイズ 約幅210mm×奥行350mm×高さ392mm ※最大突起物除く
電源 650W BRONZE
光学ドライブ 光学ドライブ非搭載
マザーボード ASRock B550M-PRO4
PCケース ミニタワー / microATX PCケース
OS Windows 11 Home
PCの評価
コスパ 3.5
同価格帯の平均:4.3
(3.5)
ゲーム性能 0.5
同価格帯の平均:0.8
(1.0)
動画編集性能 0.8
同価格帯の平均:1.8
(1.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.4
(3.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.0
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.4
(2.0)

メリット

  • 価格設定はゲーミングPC最安
  • 過不足はないスペックは満たす
  • 内部が見えやすいPCケース
デメリット

  • 無線LANが無い
  • ストレージ容量がやや心もとない
  • ゲームによっては性能不足を感じる

LEVEL-M2P5-R45-LAXはLEVELθシリーズの一つであるフレームレス構造のPCケースを利用したゲーミングPCで、その中でもRyzen 5 4500とRTX 3050のかなり安さ重視の構成です。

今ではかなり珍しくなってしまったほどの安い価格設定で、ゲーミングPCとしては最安といっても過言ではないでしょう。

ただ安いため構成としてはRyzen 5 4500とRTX 3050のかなり旧世代のコンビ。両者ともに今も現役で搭載しているPCも多く現役中ですが、高性能とはいえない構成です。

それでは詳しくみていきましょう。

ゲーム性能はどのくらい?

DLSS4 DLSS3 FSR4 FSR3 SM AFMF
× ×

※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表

ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 3050 6GB」を搭載。

最新のRTX 5000シリーズから数えて2世代前のグラフィックボードでかつエントリーモデルであるため、高性能というわけではないですが、低価格のグラボが少ないことから今も搭載PCが多いです。

DLSS4には対応しているものの、DLSS4の真骨頂であるマルチフレーム生成は使えませんし、DLSS3のフレーム生成も使えない点は注意です。とにかく安さを重視していますので、ここは仕方ないでしょう。

下記は実際にRTX 3050 6GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。。

AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合

入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。

モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

RTX 3050 6GBにおけるノーマル時のフレームレート結果
モンハンワイルズ マーベルライバルズ Delta Force ヘルダイバー2 CoD:BO6
フルHD低 46.93 120 114 98 94
フルHD最高 28.27 59 65 48 52
WQHD低 35.36 75 72 67 64
WQHD最高 22.50 34 48 35 37
4K低 21.19 37 35 36 34
4K最高 9.90 14 24 17 21

旧世代のエントリーモデルということもあって、お世辞にも高いゲーム性能とはいえませんが、それでもフルHD低画質付近ならゲームによってはそれなりの高フレームレートを出せてはいます。

ただモンハンワイルズにあるようにフルHDでも力不足のケースもあるため、DLSS/FSRを利用しない場合は、フルHD低中画質でそれなりには遊べる性能を見ておくのが良いでしょう。

DLSS4/DLSS3を使う場合

続いてはDLSS4マルチフレーム生成やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。

モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

RTX 3050 6GBにおけるDLSS利用時のフレームレート結果
モンハンワイルズ DLSS3 マーベルライバルズ DLSS2 Delta Force DLSS3 サイバーパンク2077 DLSS4 CoD:BO6 DLSS3
フルHD低 62.43 199 159 122.87 141
フルHD最高 40.22 87 121 80.08 81
WQHD低 51.44 158 113 86.66 108
WQHD最高 31.45 69 88 52.34 65
4K低 34.40 71 62 46.63 66
4K最高 19.84 39 50 25.20 42

DLSSを利用すればフレームレートは向上するものの、DLSS3以降のマルチフレーム生成が使えず、アップスケーリングのみなのでフレームレートの伸びは限定的。

それでも多くのゲームで高画質でもフルHDで遊べるだけのフレームレートはでています。ただモンハンワイルズのようににっちもさっちもいかないゲームもあることには注意が必要です。

WQHD解像度も低画質ならいけるゲームもありますが、過度な期待はしないほうが良いでしょう。あくまでフルHDメインで。

コスパとしてはどうか

当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。

LEVEL-M2P5-R45-LAXはコスパは3.5、同価格帯平均は4.1ですからコスパはそれなりには悪いゲーミングPCではあります。

ただ価格設定の安さに特化した構成ではあるので、ゲーム性能と価格のバランスが崩れるのは仕方ないところ。ただ価格設定自体はとにかく安いです。

PCパーツの高級度は2.5、平均が2.3ですから価格重視とはいえ水準レベルは満たしている構成。高価とはいえませんが、価格のわりに良いと言えます。

詳しく各パーツについてみていきます。

メモリ:DDR4 16GB

Ryzen 5 4500はDDR4にしか対応していませんので、DDR5ではありません。比べればメモリ速度は落ちてしまいますが、このクラスであればさほど気にする必要もなし。

メモリ容量はこの価格帯としては十分良い搭載量で、メモリ不足で動作もっさりや落ちるとうことはないでしょう。

ストレージ:500GB Gen4 NVMe SSD

メインストレージはGen3規格のNVMe SSDを採用しています。ブランド不明、読み書き速度は不明な点は問題ないとして最近はGen4規格が標準にはなっていますので、そこから比べると低水準。ただGen3でも十分読み書きは早くゲームロード時間でイライラすることは少ないでしょう。

容量に関しては500GBと標準サイズではありこの価格なら十分検討している搭載量です。実用性を考えるなら1TBにアップグレードしたほうがいいですが、安さ重視なら及第点。

電源:650W BRONZE

電源ユニットは650Wのブロンズ認証電源です。メーカー不明ですが、特によくも悪くもない標準的なグレードです。

容量はRyzen 5 4500とRTX 3050 6GBの構成としては結構余裕のある電源容量ではあります。後々もう少しだけ上のグラフィックボード換装にも耐えられるレベルです。

マザーボード:AMD B550 チップセット マイクロATXマザーボード

マザーボードはASRock製のB550M-PRO4を利用しています。

マザーボードのメーカー不明が多い中、OEM版ではなく一般販売されているマザーボードを使っているのは高水準。とはいえすでに大分古いマザーボードですので、全体から見ればかなり安価ではあります。

ただ、Ryzen 5 4500であれば十分すぎるマザーボードで全く問題なし。

MicroATXですので拡張性はそこまでありませんが、かわりにややコンパクトになります。

CPUファン:空冷CPUクーラー

CPUクーラーは標準空冷CPUファンとなっています。

Ryzen 5 4500は熱の心配はかなり少ないほうですので、必要十分。とはいえせっかくPCケース的にはイルミネーションが楽しめるタイプなのに、CPUクーラーがイルミネーション非対応なのは残念。

ネット関連:有線LANのみ

LEVEL-M2P5-R45-LAXには無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。

PCケース:ミニタワーケース (MicroATX)

PCケースはパソコン工房LEVELθオリジナルです。

210(幅)×401(奥行き)×422(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では中間くらいのサイズになっています。

PCケースはフロント部分に柱が無いピラーレス構造と呼ばれる最近人気のタイプになっています。

大きさは約幅210mm×奥行350mm×高さ392mmですので、やや小型のゲーミングPCになります。

下部は電源ユニットが搭載されており、そちらはパンチライン利用でオーディオ機器のような印象を与えてくれます。

ケースファンがイルミネーション対応となっていますが、このシリーズではイルミカラーが限定されており、色々な種類から好きなものを選ぶ仕様に。個人的にはRGB対応のほうが嬉しいですが、安さのためと考えれば十分。

正面部分は特徴がありますが、そのほかの全体的には非常にシンプルな構造。なおホワイトのほかにブラックのPCケースも用意されています。