目次
基本スペック

CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックボード | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR4 16GB |
容量 | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 約220×411×39 |
電源 | 850W GOLD |
光学ドライブ | – |
マザーボード | AMD B550 チップセット |
PCケース | NEXTGEARオリジナル |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:2.4
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:3.6
同価格帯の平均:2.9
メリット
- RTX 5070 Ti搭載としては安いほう
- 4Kゲーミングも余裕な性能
- 簡易水冷クーラー搭載で冷却不足の心配なし
- 無線LANが無い
- デフォはイルミ非対応
- このクラスとしては物足りない高級感
マウスコンピューターのWEB限定モデルからスタートしたNEXTGEARシリーズのゲーミングPC。
G-Tuneよりも低価格路線のシリーズですがNEXTGEAR JG-A7G7TはRyzen 7 5700XとRTX 5070 Tiを組み合わせたハイクラス性能をもつむしろ高価な分類に属します。
とはいえ最新世代のRTX 5070 Tiを搭載してこの価格は十分安く抑えられていますが。
ややこしいのはNEXTGEAR JG-A7G7Tと同じ名前で違う構成のPCがいくつか販売されていますので注意ください。こちらはRyzen 7 5700Xとの組み合わせ。
旧世代のCPUで今も現役で活躍していますが、RTX 5070 Tiの組み合わせとしてはベストとはいえず、性能をフルで引き出すのは難しいでしょう。
とはいえ代わりに安い価格設定になっていますので、割り切ってつかうのが吉。
それでは詳しくみていきましょう。
ゲーム性能はどのくらい?
DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
---|---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070 Ti 16GB」を搭載。
DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。4K入門に丁度良いハイクラスなグラフィックボードとなっています。
下記は実際にRTX 5070 Ti 16GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ | マーベルライバルズ | Delta Force | ヘルダイバー2 | CoD:BO6 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 131.32 | 361 | 340 | 284 | 211 |
フルHD最高 | 104.10 | 167 | 234 | 176 | 131 |
WQHD低 | 110.19 | 275 | 291 | 248 | 163 |
WQHD最高 | 84.99 | 123 | 195 | 136 | 97 |
4K低 | 75.01 | 159 | 166 | 142 | 101 |
4K最高 | 56.00 | 72 | 114 | 80 | 56 |
DLSS/FSRを使わないとしても4K低画質で十分高フレームレートが出せています。ただ最高画質となってくるとゲームによってはあまりフレームレートが十分でない場合もあり、やや力不足を感じるところ。
DLSS/FSR不使用であればWQHD~4K低画質までがメインターゲットになるでしょう。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはDLSS4マルチフレーム生成やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

モンハンワイルズ DLSS3 | マーベルライバルズ DLSS4MFG | Delta Force DLSS3 | サイバーパンク2077 DLSS4 MFG | CoD:BO6 DLSS3 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 195.29 | 802 | 513 | 712.89 | 431 |
フルHD最高 | 168.41 | 599 | 405 | 591.31 | 309 |
WQHD低 | 181.30 | 681 | 398 | 520.43 | 336 |
WQHD最高 | 153.83 | 464 | 309 | 426.29 | 245 |
4K低 | 148.88 | 439 | 228 | 362.32 | 198 |
4K最高 | 124.19 | 335 | 185 | 265.44 | 151 |
DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになり不使用ではフレームレートに不安のあった4K高画質でも、十二分な超高フレームレートを出すことができています。
最高クラスの4Kゲーミングモニターをかなり堪能できるレベルです。
逆にフルHDでは性能の無駄遣いになってしまうので、最低でもWQHD解像度以上で遊ぶのが最適なゲーミングPCです。
動画編集性能はどのくらい?
Ryzen 5 5700Xの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。

フルHDであればおよそ15~18分と一応は実用には耐えれるエンコード時間にはなっていますが、早いかといわれるとあまり早くはありません。4K解像度も停止することなく編集はできましたが実用には程遠い遅さ。
RTX 5070 Tiを使ったハードウェアエンコードになればもっと早くなりますのが、バランスが悪い構成ですので、基本はフルHDまでが妥当です。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
NEXTGEAR JG-A7G60はコスパは4.0、同価格帯平均は4.0ですから、コスパは可もなく不可もなくとったところ。やはりRyzen 7 5700Xを採用しRTX 5070 Tiの性能を活かしきれない構成は減点ポイントです。
PCパーツの高級度は3.0、平均が2.9ですからこちらも可もなく不可もなく平均的。全体的に平均的な普通のゲーミングPCとはいえそうです。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR4 16GB
Ryzen 7 5700XはDDR4にしか対応していませんので、DDR5ではありません。比べればメモリ速度は落ちてしまいますが、このクラスであればさほど気にする必要もなし。
メモリ容量はこの価格帯としては水準レベルではありますが、他のPCでは32GBメモリ搭載という場合もあるので高水準というわけではありません。
メモリ不足によって動作不快にはならない過不足ない仕様といったところでしょうか。
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランド不明、読み書き速度は不明ですが、Gen4規格で遅いということはないので、ゲームロード時間や編集のサムネイル表示でイライラすることは少ないかと思います。
容量に関しては1TBと水準レベル。沢山のゲームやデータを保存してもすぐに容量不足に悩まされることはないかと思います。
電源:850W GOLD
電源ユニットは850Wのゴールド認証電源です。メーカー不明ですが、このクラスとしては標準レベルで過不足ないグレードです。
容量はRyzen 5 5700XとRTX 5070 Ti 16GBの組み合わせとしては丁度良い容量で、こちらも過不足ないスペックと言えます。
マザーボード:AMD B550 チップセット
マザーボードはメーカ不明のAMD B550 チップセットを採用したMicroATXです。
CPUが旧世代ということもありマザーボードも旧世代のB550シリーズで安価な分類で、このクラスになると高価なグレードを利用しているゲーミングPCもあるので、どちらかといえばリーズナブル思考といえそう。
価格を抑えるためゲーム性能に影響しにくい箇所の予算は抑えている感じですね。
CPUファン: 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)
CPUクーラーはマウスコンピューターオリジナルの水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)が搭載されています。
この価格帯としては高水準でRyzen 7 5700Xであれば冷却性能で不足することはまずない仕様。高水準です。
ネット関連:有線LANのみ
無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。
【NEXTGEAR】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル
PCケースはNEXTGEAR専用です。
220(幅)×424(奥行き)×410(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では中間くらいのサイズになっています。

PCケースはホワイトとブラックの2色展開となっていますが、NEXTGEAR JG-A7G5Aはブラック仕様となります。
またこのグレードは中身がガラスパネルではあるものの、標準ではLEDイルミネーションに対応していませんので、別途オプションで選択する必要があります。

NEXTGEARの最大の特徴といえるのが前面のXのようなクロスデザイン。
ありそうでみかけない個性的なデザインで、真ん中にはマゼンタカラーのロゴがシンプルに配置されています。
また上下にメッシュがありファンがLED仕様であれば、光の演出も楽しむことができるようでした。
NEXTGEARシリーズはG-Tuneより安価なタイプが多いですが、ケースはありきたりではなく個性的です。