こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!
今回ドスパラ様より「Lightning AV5」をお借りしましたので、
レビューしていきます。
目次
Lightning AV5について
Lightning AV5は一般向けデスクトップに分類されているPCです。
ドスパラですと有名なのがゲーミングPC「GALLERIA」がありますが、
一般向けデスクトップは低価格路線のラインナップになっています。
中にはグラフィックボード非搭載でゲームに向かないPCもありますが、
Lightning AV5に関してはRTX 4060というグラフィックボードを搭載しているので、
ゲーム用途も十分可能です。
主なスペック
CPU | Ryzen 5 4500 |
グラフィックボード | RTX 4060 8GB |
メモリ | 16GB (DDR4-3200) |
ストレージ容量 | 500GB NVMe SSD |
OS | Windows 11 Home 64ビット(Officeなし) |
スペックからみればゲーミングPCと言われても全然問題ない内容。
低価格路線なのでCPUは安価で人気のRyzen 5 4500が使われています。
メモリも16GB、SSDは高速なNVMe SSD搭載なので、低価格路線といっても一昔の仕様と違って、
普通に快適にPC利用ができる充実した内容になっていますね。
外観と大きさ
Lightning AV5は一般向けPCの中でミニタワーという大きさのPCケースを使っています。
その名の通り比較的小型のPCケースになっており、しかもリニューアルで先代のケースから約35%も小型化しているそう。
確かに実際に見てみると以前のミニタワーケースよりもかなり小型になっているなーって感じで、
特に横幅は160mmで薄型なので机の上でも置きやすくなっています。
正面にはUSB3.0×2、USB2.0×2、Type-Cポート×1を装備。
最近はType-Cにつなげるケーブルも多くなっているので、適応するように進化している模様。
装備はされていませんが、光学ドライブをつけることもできます。
個人的に結構おしゃれだなーっておもったのが正面のスリット上の吸気口。
ゲーミングPC系と違って、こういった安価モデルタイプは正直PCケースが安っぽい感じになりやすいのですが、
こういう感じで一工夫加えることで、安っぽさを感じない印象に。
別に特別な素材とか使っているPCケースではないのですが、シンプルながら個性的な感じがしました。
側面は特に特記すべきこともなく、一般的なシンプル構造。
片面だけ大きな吸排気口が用意されています。
背面も特別なところは特にありません。
USBポートは十分な数が確保されています。
内部
小型ということもあり比較的詰まっている感じがしますが、それでもCPU付近はかなりの余裕があり、
また配線が綺麗にまとまっていますので、正面吸気から背面排気までの流路はしっかりと確保されています。
裏配線ができないPCケースなので、ケーブルがかなり見えてしまうのは残念ですが、
そこは薄さがメリットということで仕方ないところでしょう。
ゲーミングPCみたいに中身を見せるわけでもないですし。
グラフィックボードはやっぱりPalit製!
ショートタイプなので内部の空間を確保できるのがグッドです。
CPUクーラーはAMD純正クーラーを利用しているようです。
Ryzen 5 4500に関して言えば発熱量も高いわけでもないので、純正でも十分可かとおもいます。
冷却に関しては後程検証していきます。
SSDはSolidigm社(旧IntelのSSD)のM.2 NVMe SSDが使われています。
安価PCなのでよくわからない無名のSSD使われているのかとおもいきや(←失礼)、
ちゃんとしたメーカー製のSSDが使われているのは好印象。
読み書き高速なNVMe SSDが標準搭載なのも嬉しいですよね。
アプリ起動とかゲームのロードとか早いので快適です。
オプションでDVDやBlue-rayドライブを選択することも可能です。
記載はなかったのですが、おそらく追加のSSDも拡張できるスペースがある感じ?
ゲーム性能・公式ベンチマーク
さてここからは具体的にLightning AV5の性能を見ていこうと思います。
FF14とストリートファイター6は公式ベンチマークソフトを使って計測します。
FF14 ベンチマーク
FF14黄金の遺産のベンチマーク結果です。
RTX 4060のメインターゲットであるフルHD解像度にて、DLSS利用の最高画質設定しましたが、
結果は「とても快適」。まったく問題なさそう。
ストリートファイター6 ベンチマーク
続いては人気のストリートファイター6の公式ベンチマークです。
元々そこまで要求スペックが高いゲームではないですが、結果は快適そのもの。
バトルステージでは60fpsMAX、フィールドでも90fpsくらいはでていますので十分です。
ゲーム性能・比較
今回は参考対象として、
王道ミドルクラス構成であるCore i5 14400F/RTX 4060の組み合わせとも比較してみます。
- 最新ゲームをどこまで遊べるのか
- 王道の組み合わせであるCore i5 14400FとRTX 4060に対して、どこまで食いついていけるか
Lightning AV5は圧倒的に価格設定が安いので、Core i5 14400F/RTX 4060のほうが性能が高いのは目に見えています。
が、どの程度まで性能差があるのか。安いなりにどこまでゲームが遊べるのかが気になるところです。
今回は有名どころのゲームである、
サイバーパンク2077、モンスターハンターサンブレイク、フォートナイト、パルワールドの4つで実測しました。
フルHD(1980 x 1080)
RTX 4060のメインターゲットであるフルHD解像度から。
さすがにCore i5 14400FとのPCから見ると、結構フレームレートが落ちていますね。
特にモンスターハンターサンブレイクやフォートナイトはフレームレートが差が凄いあります。
ただ注目したいのがDLSS3利用のサイバーパンク2077では差が比較的少ないこと。
DLSS3はRTX 4060の十八番のアップスケーリング機能ですが、グラボ負荷が高くなる処理なので、
CPUのゲーム性能の差はうまくカバーしているからでしょう。
DLSS3と同様、FSR3でも同じ傾向がみられました。
DLSS3とFSR3対応ゲームはどんどん増えていっていますので、Ryzen 5 4500の弱点をカバーできる機会は増えそうです。
WQHD(2560 x 1440)
念のためさらに上の解像度であるWQHDでもチェック。
結果は同じ傾向ですが、思いのほかLightning AV5でも遊べそうなフレームレートがでています。
サイバーパンクならウルトラ画質、モンハンも高画質、でも遊べちゃいます。
フレームレートが重要なフォートナイトも低画質付近なら。
RTX 4060の性能を活かしきれてない点は仕方ないものの、
フルHDを含め最近のゲームでも十分遊そぶことはできそうです。
ゲーム配信
Lightning AV5のスペックから考えると、ゲーム単体利用が最適だと思うのですが、
一応ゲーム配信性能もみておこうとおもいます。
今回は有名配信ソフトのOBSを使って、サイバーパンク2077のベンチマークをYoutubeにて配信計測しました。
うーん。。。やっぱりゲーム配信はちょっときついかなあという結果。
平均のフレームレートがCore i5 14400Fに比べて大きく落ち込んでいるのはもちろんですが、
下位1%から最小値までのデータにおける平均値である1% Lowは60fps切っています。
つまりフレームレートの安定性に欠ける結果で、
Youtubeでは基本は60fps固定でおこなうことが多いと思うので、配信品質は良いとは言えないでしょう。
ただゲームや配信がフリーズする、エラー落ちするとかは無かったので、
要求スペックが高くないゲームであれば、もっとフレームレートを安定して配信できるかもしれません。
とはいえ個人的にはLightning AV5はゲーム単体利用がおすすめです。
動画編集性能
公式ホームページでは主な用途に動画制作も含まれています。
正直Ryzen 5 4500で動画編集するイメージがなかったのですが、はたして?
HandBrake
まずは無料の動画編集ソフトとして有名なHandBrakeの実測結果です。
15分の4K動画をフルHDにエンコードしています。
まあやはりといいますか、マルチタスク性能が高いCore i5 14400Fに比べると、
Lightning AV5はエンコード時間に結構かかってしまっていますね。
RTX 4060の性能も利用するハードウェアエンコードでは6分くらいは遅いので、
それなりの動画編集性能差がでてしまっています。
ただ早いわけではないですが、遅すぎるってほどでもないので、普通に編集はできます。
Adobe Premiere Pro
もうひとつ有名なAdobe Premiere Proでも計測。
こちらのソフトでもやっぱりLightning AV5のエンコード時間はCore i5 14400F仕様よりは遅いです。
ただフルHDにおいてはハードウェアエンコードで3~4分ほど遅いだけなので、
十分動画編集用のPCとして使うことはできそう。
4K動画編集は相当に遅くなってしまっているので、できないことはないけどおすすめできません。
フルHD専用動画編集PCとしてならOK。
温度・冷却性能
続いては温度、つまり冷却性能を見ていきます。
CPUには特別なものではなく、AMD純正クーラーを採用していますので、温度をどこまで抑えられているか気になるところ。
温度が高すぎると性能低下の要因になります。
ゲームにおいてはショートタイプであるグラフィックボードの温度も一緒にみます。
ゲーム時の温度
FF14ベンチマークを使った時の温度結果です。
※横スクロールできます最低 | 最高 | 平均 | |
---|---|---|---|
FF 温度 CPU | 43.8 | 68.5 | 62.4 |
FF 温度 GPU | 45.8 | 87.0 | 80.5 |
ゲームの場合はCPU負荷がMAXまでいくことは少なくなり、比較的余裕もあるため温度も低め。
最大でも68.5℃、平均で62.4℃なので性能低下になることはまずないでしょう。
一方負荷が最高に達しやすいグラフィックボードは最大で87℃、平均80.5℃なので高めではありますが、異常値ではまったくなく、
こちらも十分冷却はできているかとおもいます。
クリエイティブ作業時の温度
動画編集はAdobe Premireを利用したベンチマークソフト「Puget System Adobe Pro」を使って、
ゲーム配信はOBSを利用してフルHDにて、
サイバーパンク2077のベンチマークソフトを作動させたときの温度を計測しました。
※横スクロールできます最低 | 最高 | 平均 | |
---|---|---|---|
Puget Premiere 温度 | 46.6 | 89.5 | 77.1 |
OBS 温度 フルHD | 71.5 | 86.0 | 82.8 |
動画編集もゲーム配信もCPU負荷が非常に高くなる作業です。
ただ動画編集時のMAXは89.5℃、平均で77℃でちゃんと温度を抑えられていますし、
ゲーム配信もMAX 86℃、平均でも82.8℃でこちらもOK。
やはりRyzen 5 4500であれば純正クーラーでも十分問題なし。
Lightning AV5は排熱処理が大変な小型のPCケースですが、全く問題ないと言ってよいでしょう。
ゲームも十分遊べる安価PC
- とにかく安さが魅力
- RTX 4060の性能を十分活かせるわけではないが、フルHDなら遊べる
- 動画編集もフルHDメインで十分可能
- 比較的小型だが熱による性能低下は心配いらない
ゲーム性能ではやはり王道のCore i5 14400F/RTX 4060の組み合わせと比べれば劣ることはたしかです。
しかしLightning AV5は価格設定がとにかく安く、ゲームが十分できるPCとしては最安級と言って過言ではないです。
そこが最大の魅力だとおもいますし、たとえRTX 4060の性能を活かしきれていないとしても安さのメリットは大きいと思います。
活かしきれていないといっても最新ゲームを中心にフルHD解像度であれば十分遊ぶことはできるフレームレートはでていました。
またメイン用途ではないですが、動画編集も可能です。
ゲーム配信に関してはややゲームや描画設定を配慮する必要があるため使いにくいですが、
できなくはないという感じです。
ある程度割り切って使えば、一般利用も含めて非常に快適に使うことができるPCではないでしょうか。
PC予算があまりとれないけど、最近のゲームを快適に遊びたい人に特におすすめできます。