Core i7 14700KFを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較 | こまたろPC
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Core i7 14700KFを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較

こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!

Raptor Lake Refreshこと第14世代IntelのCPUのハイクラスCore i7 14700KFをレビューしていきます。

執筆者:荒谷克幸(こまたろ)
自作歴20年越え。BTOパソコンも購入しつつ、最新のCPUやグラフィックボードを性能計測するのが趣味。
詳しいプロフィールはこちらから

Core i7 14700K(F)の特徴とは?

現在日本で新品購入しやすいミドル~ハイスペック帯のCPU一覧です。

※横スクロールできます

CPU/APU Core i9 14900KF Core i9 13900KF Core i9 13900F Core i7 14700KF Core i7 13700KF Core i7 13700F
世代 最新世代 旧世代 旧世代 最新世代 旧世代 旧世代
コア数 24(P-core 8/E-core 16) 24(P-core 8/E-core 16) 24(P-core 8/E-core 16) 20(P-core 8/E-core 12) 16(P-core 8/E-core 8) 16(P-core 8/E-core 8)
スレッド数 32 32 32 28 24 24
ベース周波数 (P)3.2 GHz(E)2.4 GHz (P)3.0 GHz(E)2.2 GHz (P)2.0 GHz(E)1.5 GHz (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz (P)2.1 GHz(E)1.5 GHz
ターボ・ブースト (P)5.6 GHz(E)4.4 GHz (P)5.8 GHz(E)4.3 GHz (P)5.6 GHz(E)4.2 GHz (P)5.5 GHz(E)4.3 GHz (P)5.4 GHz(E)4.2 GHz (P)5.2 GHz(E)4.1 GHz
(L3)キャッシュ 36MB 36MB 36MB 33MB 30MB 30MB
最大メモリー速度対応 DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
内蔵グラフィック
TDP/PBP 125W 125W 125W 125W 125W 65W

 

第14世代は例年通りCore i9 14900K(F)、Core i7 14700K(F)、Core i5 14600K(F)の3つがまずリリース。

Core i7 14700K(F)は2番手の性能をもつCPUとなっています。

第13世代Core i7 13700K(F)との主な変更点としては、

  • 前世代と同じLGA1700ソケット
  • Eコア(Efficientコア)数が8から12へ
  • L2、L3キャッシュがアップ
  • MAX動作周波数が若干アップ
  • APOによりゲーム性能が向上する、、、らしい

といったものがあげられます。

正直第14世代は第13世代の最終形態という感じで、全体的に大幅な変更という感じではありません。

ただCore i7 14700K(F)はその中でもEコアやキャッシュが増えている点では中々にパワーアップしています。

またIntel Application Performance Optimization(APO)という、ゲームに最適化してCPUを使えるようにした技術が盛り込まれているそうで、

ここがフレームレートにどれだけ影響するか?がポイントになるとおもいます。

ただマザーボードの設定およびAPO対応ゲームでしか効果がないらしく、

その対応ゲームもまだほぼ無い状態なので、効果を実感するのは先になりそうです。

もうひとつAIによる自動オーバークロック機能「AI Assist」を盛り込むなど、

第14世代はハードの変更よりソフトウェア面でもパワーアップが目立っている気がします。

Core i7 14700Kの外装

Core i7 14700KFの外装

こちらはCore i7 14700KFの外装。前世代から字の配置が変わっただけで、ほぼ同じ。(やや手抜き感。。。)

また純正クーラーは付属していませんので、別途用意する必要があります。

Core i7 14700KFのCPU本体

こちらが本体。当然同じLGA1700なので前回と変わりません。

ベンチマークソフトで性能を見る

それではCore i7 14700KFの性能をチェックしていみましょう!

今回グラフィックボードは最新世代の最上位RTX 4090、メモリはDDR5の5600MHzを利用しています。

ベンチマーク比較ポイント
  • 前13世代との性能差は?
  • Ryzen 7 7800X3Dとの性能差

第13世代からどれだけフレームレートが伸びるか?も注目ポイントですが、

ゲームによっては第13世代も超えていたRyzen 7 7800X3Dとの性能差が個人的に気になるところ。

 

FireStrike

DirectX 11ベースの定番ベンチマークソフトから。

Core i7 14700KFのフルHD、FireStrikeベンチマーク結果

※横スクロールできます

Core i7 13700K Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
Graphics 83059 73866 70032 87046
Physics 43651 51531 57158 32091
Combined 19877 22208 14357 20007
TOTAL 57152 56924 49263 54678

まずはフルHD。

最近はFireStrikeの最適化に疑問を感じるところですが、

ほぼCore i7 13700K(F)から変化なしの結果。

Ryzen 7 7800X3Dよりは高いですが、どうもパッとはしない結果です。

Core i7 14700KFの4K、FireStrikeベンチマーク結果

※横スクロールできます

Core i7 13700K Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
Graphics 25160 24936 24819 25443
Physics 45207 51528 57154 32330
Combined 14610 14667 13274 13881
TOTAL 25017 25121 24766 24200

4KになるとCore i7 14700K(F)が若干前世代を上回っている気がしますが、

概ね変わらずといったところでしょうか。

ただRyzen 7 7800X3Dには結構な差で上回っており、Core i9 13900K(F)にも上回っているのは好印象。

TimeSpy

続いてDirectX 12。どちらかというと最近のゲームではこちらのほうが重要です。

Core i7 14700KFのフルHD、TimeSpyベンチマーク結果

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Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900KF Ryzen 7 7800X3D
Graphics 37183 37684 37283 37021
CPU 20925 22312 22628 12878
TOTAL 33301 34154 33981 28895

TimeSpyではコアスレッド数がスコアが高い傾向になるのですが、

そのなかでもマルチスレッド能力をより最適に活かせるようになったCore i7 14700K(F)がやや上回り、

今回の中ではトップの性能になっています。

とはいえ劇的な進化!というほどではないので、感動はないですね。。。

Core i7 14700KFの4K、TimeSpyベンチマーク結果

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Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900KF Ryzen 7 7800X3D
Graphics 19633 19724 19618 19584
CPU 10097 11643 13286 5762
TOTAL 17196 17864 18309 14401

そして4KになるとCore i9 13900K(F)に対しては大幅に下回っており、

スレッド数の多さがもろに影響している印象を受けます。

ただCore i7 13700K(F)やRyzen 7 7800X3Dよりは高いので、まずまずといった結果。

 

PC Mark10

ゲーム性能以外のパフォーマンスも見ていきましょう。PC Mark 10です。

Core i7 14700KFの4K、PCMark10ベンチマーク結果

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Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
Essentials 11630 10434 10550 10651
Productivity 11993 10598 9027 10642
Digital CC 19246 16674 18089 15832
TOTAL 9964 8791 8594 8712

ソフトウェアの最適化問題なのか、本当にそうなのかは定かではないですが、

Core i7 14700K(F)のスコアがまったくダメです。

Core i7 13700K(F)が最も良いパフォーマンスとなっています。

正直最適化の問題かなという気もするので、個々に関しての結論はまだ様子見。

 

Apex Legends

ここからは実際のゲームでフレームレートを見ていきます。

まずは大人気のバトロワゲームです。

このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いため、

どの程度差がでるか?

ApexLegendsにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス

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Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
4K 最低 298 298 298 298
4K 極 278 290 280 278

RTX 4090の性能が高すぎるので4Kだけで計測。

それでも低画質では上限値張り付きで差がでませんが、最高画質設定では多少の差が。

ここではCore i7 14700K(F)が他より12fpsくらい高くなっており、先ほどのベンチマークソフトと違って上々の滑り出し。

このゲームではCPUによる差は出にくい傾向にあるので、このフレームレート差はかなりすごいです。

モンスターハンターサンブレイク

モンスターハンターサンブレイク

続いては人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。

DLSSを利用して計測します。

モンスターハンターサンブレイクにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス

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Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD低画質 307 359 270 239
フルHD高画質 301 367 254 222
WQHD低画質 310 354 271 238
WQHD高画質 303 358 257 223
4K低画質 295 354 274 237
4K高画質 296 366 265 233

このゲームではCore i7 14700K(F)のパフォーマンスがえぐいです(笑)

元々Intelが高パフォーマンスかつ前世代のCore i7 13700K(F)の相性の良さも際立っていたのですが、

Core i7 14700K(F)ではさらに40~60フレームレートは上乗せ。

DLSSの最適化が進んでいるのか、ゲームとの相性がとにかく良いのかはわかりませんが、

とにかく断トツのゲームパフォーマンスを発揮しています。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

DLSSやFSRなど色々な機能に対応しており、加えてRTX4000シリーズの真骨頂であるDLSS3にも対応しています。

サイバーパンク2077におけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD 低 242 225 239 218
フルHD ウルトラ 225 201 231 203
フルHD レイトレウルトラ 160 141 166 143
WQHD 低 235 225 239 219
WQHD ウルトラ 221 202 222 200
WQHD レイトレウルトラ 157 140 160 131
4K 低 238 224 239 218
4K ウルトラ 131 132 134 131
4K レイトレウルトラ 106 105 108 104

まずはDLSSを利用した場合の結果です。

DLSSは最適化がどれだけ進んでいるかも重要なので様子見は必要ですが、

あまりCore i7 14700K(F)のパフォーマンスは良くないです。

旧世代に20fpsくらいは下回っており、Ryzen 7 7800X3Dには優っていますが、

最新世代の凄さ!は感じません。

DLSSというよりサイバーパンク側の最適化問題の可能性もありますが。。。

サイバーパンク2077におけるCCore i7 14700KFのパフォーマンス(FSR利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700K Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD 低 238 224 243 216
フルHD ウルトラ 228 202 232 200
フルHD レイトレウルトラ 159 141 163 131
WQHD 低 238 224 243 216
WQHD ウルトラ 223 201 226 199
WQHD レイトレウルトラ 157 141 159 130
4K 低 238 225 241 214
4K ウルトラ 134 130 134 129
4K レイトレウルトラ 107 105 108 104

続いてはFSR利用時もみていきます。

こちらも傾向はほぼ変わらずCore i7 14700KFのパフォーマンスがあまりよくない。

次にRTX 4090利用なのでDLSS3をみていきます。

グラボ負荷が大きくなりCPU負荷が下がる処理ですが、それでもCPUの性能は重要です。

サイバーパンク2077におけるCCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS3利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD 低 449 450 454 405
フルHD ウルトラ 369 373 369 350
フルHD レイトレウルトラ 275 277 252 256
WQHD 低 391 395 393 355
WQHD ウルトラ 292 296 294 284
WQHD レイトレウルトラ 230 230 233 227
4K 低 254 257 254 248
4K ウルトラ 173 173 172 171
4K レイトレウルトラ 147 148 148 149

CPUの影響が少なくなったからか、DLSS3になるとCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが相対的に良くなっています。

設定によっては旧世代をやや上回る結果も。

ただ大幅に上回るとかはないので、新世代の意味とは?と聞かれると少々きつい結果ですね。。。

CoD:MW3

続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア3です。

このゲームはDLSSやFSR、XEAAなどほとんどの画像処理機能に対応しています。

加えて最近DLSS3にも対応しましたので、そちらも見ていきましょう。

CoD:MW3におけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD最低 323 342 370 449
フルHD極限 286 290 297 340
WQHD最低 325 330 346 405
WQHD極限 271 266 267 302
4K最低 281 268 268 307
4K極限 212 198 267 227

まずはDLSSを利用したときです。

出ました。Ryzen 7 7800X3Dがドハマりしています。

全CPU中トップのフレームレートで、しかもIntelに対してかなりのフレームレート差。

それに比べてCore i7 14700KFは良くありません。

低負荷時はCore i7 13700K(F)に優っているものの、高負荷では逆に低いフレームレートしかでておらず。

ソフト側の最適化が進めばと思いたいですが、最新世代としての凄さは感じません。

CoD:MW3におけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(FSR利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD低画質 326 342 366 441
フルHD高画質 282 285 289 329
WQHD最低 320 322 331 385
WQHD最高 257 250 250 284
4K低画質 254 236 236 272
4K最高 190 178 180 201

続いてFSRを利用したときです。

こちらもDLSSとほぼ同様の結果でRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスがえぐい。

逆にCore i7 14700K(F)はパッとしません。

CoD:MW3におけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS3利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD最低 437 433 432 474
フルHD極限 362 350 346 389
WQHD最低 370 357 356 392
WQHD極限 301 294 294 316
4K最低 246 238 237 256
4K極限 210 203 201 217

最後にDLSS3を利用。

ここでもRyzen 7 7800X3Dが群を抜いてフレームレートが高く。

Core i7 14700K(F)はCore i7 13700K(F)にやや下回るという不甲斐ない結果。

Core i9 13900Kはさらに弱い結果を見ると、コアスレッド数の多さがかえってこのゲームでは悪そう。

Marvel’s Spider-Man Remastered

やや時間が経過したゲームにはなりますが、同じくDLSS3に対応しているため見ていきましょう。

スパイダーマンリマスターにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS2.0利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD非常に低い 246 249 245 207
フルHD非常に高い 200 244 201 166
WQHD非常に低い 244 249 246 207
WQHD非常に高い 189 245 200 169
4K非常に低い 246 249 247 211
4K非常に高い 202 246 207 168

まずはDLSS2利用時のパフォーマンス結果です。

ここでは先ほどと全く違い、Ryzen 7 7800X3Dのパフォーマンスは相当悪く、

Core i7 14700K(F)のパフォーマンスの良さが際立っています。

最大でCore i7 13700K(F)と40fps差出ることもあり、

最新世代としての威厳を見せつけることができたという感じでしょうか。

スパイダーマンリマスターにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス(DLSS3.0利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD非常に低い 377 410 376 405
フルHD非常に高い 334 343 325 328
WQHD非常に低い 359 388 355 392
WQHD非常に高い 315 323 311 331
4K非常に低い 308 313 302 270
4K非常に高い 264 275 262 238

ではDLSS3ではどうか。

先ほどよりもCore i7 13700K(F)との差やRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスが改善していますが、

それでも概ねCore i7 14700K(F)が最もフレームレートが出ていると言ってよいとおもいます。

今までのゲーム傾向を見ると古いゲームのほうがCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが良い
気がしますね。

StarField

最後はフォールアウトなど人気シリーズを手掛けるスタジオが制作した、

ビックタイトルのスターフィールドです。

当初はFSRだけでAMD寄りのゲームか?と言われていましたが、正式にDLSSとDLSS3にも対応しています。

StarFieldにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス結果(FSR利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900KF Ryzen 7 7800X3D
フルHD低 151 163 161 159
フルHDウルトラ 145 155 156 150
WQHD低 147 160 162 159
WQHDウルトラ 145 143 150 144
4K低 150 159 162 157
4Kウルトラ 131 106 128 114

まずはリリース時から対応していたFSR利用から見ていきます。

ややムラッけのある結果

低解像度ではCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが良いですが、

高解像度になると第13世代Intelのほうが良い結果。

Ryzen 7 7800X3Dも大健闘していますから、とびぬけた結果!という感じではありません。

StarFieldにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス結果(DLSS利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD低 155 160 161 159
フルHDウルトラ 146 156 151 149
WQHD低 158 163 158 156
WQHDウルトラ 146 158 151 147
4K低 159 161 158 160
4Kウルトラ 143 138 144 138

続いてはDLSSです。

ただしこの計測地点ではβ版として計測しており、今後結果が変わる可能性は十分にあります。

4K最高画質だけパフォーマンスが悪いものの、そのほかは概ね第13世代もRyzen 7 7800X3Dよりも高いフレームレートが多く、

一応最新世代のゲーム性能向上は見られるかな?という感じ。

ただ爆発的にアップしているわけではないので物足りなさを感じますね。

StarFieldにおけるCore i7 14700KFのパフォーマンス結果(DLSS3利用)

※横スクロールできます

Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
フルHD低 167 167 167 167
フルHDウルトラ 167 167 167 167
WQHD低 167 167 167 167
WQHDウルトラ 167 167 167 167
4K低 167 167 166 167
4Kウルトラ 167 167 167 137

ではさらに最新対応のDLSS3はどうか!と言いたいところですが、

どうも167fps上限という見えない壁(設定画面では上限項目はなかった)があり、

正確にCPU性能差を測ることはできませんでした。

ただ他のゲームでもそうですが、概ねDLSS2の傾向に準じる形にはなると思うので、

Core i7 14700K(F)のパフォーマンスは悪くないはずです。

動画編集・ゲーム配信性能はどうか?

ゲーム性能に関しては期待するほどの進化は感じなかった印象ですが、

動画編集はどうでしょうか。

編集速度について
使うソフト、動画素材、動画時間、加工方法、エンコード方法などによって、編集時間というのはかなり違ってくるため、
あくまで参考の参考ぐらいの気持ちでみてください。

Adobe Premiere Pro

有名な編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で計測します。

動画の長さは15分60fps、フルHD・4K動画でH.264/365の4パターンを計測。

まずはCPU性能を使うソフトウェアエンコードから。

Adobe Premiere ProにおけるCore i7 14700KFのソフトウェアエンコード結果

※横スクロールできます

H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i7 13700KF
(16コア24スレッド)
9:41 18:09 11:00 16:09
Core i7 14700KF
(20コア28スレッド)
9:32 18:44 10:44 22:36
Core i9 13900K
(24コア32スレッド)
7:16 12:30 6:42 11:42
Ryzen 7 7800X3D
(8コア16スレッド)
7:20 20:05 7:15 20:58

正直。。。微妙と言わざるを得ない結果

コアスレッド数が増えたにもかかわらずCore i7 13700K(F)よりも遅い、もしくは微妙に早いだけ。

フルHD動画編集に至ってはコアスレッド数が多すぎるとかえって悪い結果になることは前々ですが、

4K動画でもこの結果はいただけません。

 

続いてはRTX 4090の性能も利用するハードウェアエンコード結果です。

Adobe Premiere ProにおけるCore i7 14700KFのハードウェアエンコード結果
※横スクロールできます

H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i7 13700KF
(16コア24スレッド)
8:11 7:46 8:16 9:47
Core i7 14700KF
(20コア28スレッド)
8:09 12:50 8:27 13:25
Core i9 13900K
(24コア32スレッド)
6:16 6:55 6:22 8:32
Ryzen 7 7800X3D
(8コア16スレッド)
4:27 8:56 4:18 8:00

ハードウェアエンコードではさらに結果が悪化し、ほぼ最新世代という感じはしません。

まあおそらくですがAdobe側が第14世代の性能を上手に使えていないものと思われます。

ただ少なくとも現時点ではCore i7 14700K(F)は微妙。

Aviutl

もう一つ、無料ではかなり有名な「Aviutl」でも計測しました。

H.264/265のフルHDを計測しています。

まずはソフトウェアエンコードから。

AviUtlにおけるCore i7 14700KFのソフトウェアエンコード結果

※横スクロールできます

Core i7 13700K Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
H.264 フルHD 6:37 7:39 6:17 8:32
H.265 フルHD 12:13 11:50 11:05 16:27

うーん。。。このソフトでも微妙ですね。

Ryzen 7 7800X3Dよりはさすがに高速ですが、

Core i7 13700K(F)だとH.265がちょっと速い程度。

AviUtlにおけるCore i7 14700KFのハードウェアエンコード結果

※横スクロールできます

Core i7 13700K Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
H.264 フルHD 4:47 4:52 4:41 4:45
H.265 フルHD 4:32 4:50 4:43 4:47

ハードウェアエンコードも同様で、むしろやや遅くなっている?感じ。

第12世代から13世代のときと比べてクリエイティブ関連でははっきりとした進化はまったく感じられません。

消費電力は?

多コア多スレッドのCPUで問題になってくるのは、消費電力です。

前回よりコア数が増えたCore i7 14700KFですが、どのくらい変化したのでしょうか。

ゲームでは

ゲーム利用を模擬してFFベンチマーク時の電力測定です。

※横スクロールできます

CPU/APU Core i7 13700KF Core i7 14700KF Core i9 13900K Ryzen 7 7800X3D
最小電力(W) 1.756 3.412 3.597 46.505
最大電力(W) 97.674 180.041 181.813 72.3
平均電力(W) 75.684 70.15 77.958 26.521

最大消費電力に関してはさすがにCore i7 13700K(F)から倍近い大幅増加。

ほぼCore i9 13900Kと同等ですが、平均消費電力に関してはむしろ5Wほど下がっているのは驚き。

このあたりソフトウェア関連の最適化の影響なのでしょうか?

動画編集では

Adobe PremiereにてH.264 フルHD ソフトウェアエンコードで消費電力測定です。

※横スクロールできます

CPU/APU Core i7 13700K Core i9 13900K Core i7 14700KF Ryzen 7 7800X3D
最小電力(W) 3.697 4.171 3.729 24.617
最大電力(W) 221.425 244.558 239.266 76.362
平均電力(W) 180.176 166.397 194.917 70.683

先ほどのゲームとは違いCPU性能をフル活用するため、やはりコアスレッドが増加したCore i7 14700K(F)の消費電力は確実増。

平均消費電力はコアスレッド数に応じた綺麗な結果になっています。

前回同様、しっかりとCPU性能を活かすには最上位クラスのCPUクーラーの用意は必須でしょう。

CPUクーラーの冷却性能はどの程度必要?

消費電力を見てみると、消費電力は相当にあがっており、相当な冷却性能が必要です。

今回SAWAの360mm簡易水冷クーラーを利用しましたが、

  • ソフトウェアエンコード・・・最大81℃
  • ハードウェアエンコード・・・最大80℃
  • ゲーム・・・最大68℃

SAWAの簡易水冷クーラーはかなり安い分類になりますが、それでも一応80℃近辺はキープ。

夏場となるともう少し上昇することは予想されますが、とりあえず360mm簡易水冷クーラーがあれば何とかなりそうです。

Core i7 14700K(F)はどういった人におすすめ?

ここがメリット
  • ハマるゲームでは相当なフレームレートのアップ
  • 最上位グラフィックボードでもしっかりと性能を活かせる
  • APO対応が増えればさらに性能アップ?
デメリット
  • 消費電力が大幅にアップしたわりに、動画編集が冴えない
  • ゲームによっては旧世代やRyzen 7 7800X3Dに負ける
こんな人におすすめ!
  • APO対応に期待したい人
  • 新たにIntelでゲーミングPCを自作する人
  • 第13世代で下位クラスのCPUを利用していてアップグレードしたい人

率直な感想としては微妙です。

Core i7 13700K(F)が登場した時は、ゲーム・クリエイティブともに最新世代としての進化を感じましたが、

Core i7 14700K(F)に関してはわざわざ買い替えるほどではないでしょう。

ただすでに新旧の価格差が縮まってきており、販売価格次第ではCore i7 14700K(F)を買ったほうが、

APO対応や各種最適化が進んだ場合のポテンシャルは高いものと思われます。

Ryzen 7 7800X3Dがゲーム性能に関してだけ言えばコスパはIntelを超えているため、

一からゲーミングPCを組む上ではやや競争力不足かも。

またAMDももうすぐ最新世代がリリースされますが、それを受けてというところでしょうか。

Core i7 14700K(F)搭載おすすめゲーミングPC

(アーク)AG-IR20Z79IGL7IS-C2D

AG-IR20Z79IGL7IS-C2Dの製品画像
CPU Core i7 14700KF
グラフィックボード RTX 4070 Ti SUPER
メモリ DDR5 64GB
容量 【NVMe・PCIe4.0】2TB
大きさ 200x458x271mm
PCの評価
コスパ 4.5
同価格帯の平均:3.2
(4.5)
ゲーム性能 5.0
同価格帯の平均:5.0
(5.0)
動画編集性能 5.0
同価格帯の平均:5.1
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:3.3
(3.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.2
(5.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.7
(4.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、300fpsMAX 最高画質、195fps
フォートナイト 最高画質、504fps 最高画質、166fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、182fps
タルコフ 最高画質、108fps
オーバーウォッチ2 最高画質、460fps
パルワールド 最高画質、120fpsMAX

※参考値であり保証するものではありません。

最新世代のRTX 4070 Ti SUPERのグラフィックボードを搭載したゲーミングPCです。

新たにRTX 4000シリーズに加わったグラボでRTX 4070 Ti越えかつ、DLSS3も利用できるため、

4Kゲーミングも比較的快適に遊ぶことができます。

ゲーム性能が高いCore i7 14700KFとの組み合わせもOK。

初期からGen4 SSD 2TB搭載は高水準。コスパももちろんトップクラスの良さ。

またハイクラスとしては珍しいMini-ITXという小型PC規格ケースを利用しているのも魅力的。

(パソコン工房)LEVEL-R779-LC147KF-VT4X

LEVEL-R779-LC147KF-VT4Xの製品画像
CPU Core i7 14700KF
グラフィックボード RTX 4080 SUPER
メモリ DDR5 32GB
容量 1TB NVMeSSD [PCIe 4.0×4]
大きさ 約幅220mm×奥行493mm×高さ465mm ※最大突起物除く
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:3.1
(5.0)
ゲーム性能 5.4
同価格帯の平均:4.5
(5.0)
動画編集性能 5.3
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.5
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.9
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.8
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.3
(4.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、300fpsMAX 最高画質、210fps
フォートナイト 最高画質、504fps 最高画質、172fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、187fps
タルコフ 最高画質、118fps
オーバーウォッチ2 最高画質、487fps
パルワールド 最高画質、120fpsMAX

※参考値であり保証するものではありません。

最新世代のRTX 4080 SUPERとCore i7 14700KFを組み合わせたゲーミングPCです。

RTX 4080 SUPERは準最強のグラフィックボードで、4K高画質高フレームレートを安定して確保することが可能。

メモリ32GBでフレームレートも安定、Gen4 SSDでゲームロード時間が短縮など、抑えるポイントを抑え、

価格も抑えているのでコスパはかなりの良さです。

(セブン)ZEFT Z45BB

ZEFT Z45BBの製品画像
CPU Core i7 14700KF
グラフィックボード RTX 4090
メモリ DDR5 64GB
容量 2TB Gen4 NVMe SSD + 2TB NVMe SSD
大きさ 268(幅)×639(高さ)×659(奥行)mm
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.1
(5.0)
ゲーム性能 5.6
同価格帯の平均:5.5
(5.0)
動画編集性能 5.5
同価格帯の平均:5.6
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.5
(5.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:4.2
(4.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、300fpsMAX 最高画質、218fps
フォートナイト 最高画質、521fps 最高画質、183fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、196fps
タルコフ 最高画質、126fps
オーバーウォッチ2 最高画質、511fps

※参考値であり保証するものではありません。

Core i7 14700K(F)を使って最強のゲーミングPCを組むならというような構成です。

今回ベンチマークでも使用した最強のRTX 4090グラフィックボードを搭載し、

メモリはDDR5 64GB、記憶容量は計4TBと業界でもトップレベルのスペック。

PCケースも高級です。

価格は高くなりますが、性能から見るコスパは最強。

Core i7 14700K(F)搭載ゲーミングPCの一覧はこちらから
Core i7 14700KF搭載ゲーミングPCの一覧
Core i7 14700K搭載ゲーミングPCの一覧