こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!
Raptor Lake Refreshこと第14世代IntelのCPUのハイクラスCore i7 14700KFをレビューしていきます。
目次
Core i7 14700K(F)の特徴とは?
現在日本で新品購入しやすいミドル~ハイスペック帯のCPU一覧です。
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CPU/APU | Core i9 14900KF | Core i9 13900KF | Core i9 13900F | Core i7 14700KF | Core i7 13700KF | Core i7 13700F |
---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新世代 | 旧世代 | 旧世代 | 最新世代 | 旧世代 | 旧世代 |
コア数 | 24(P-core 8/E-core 16) | 24(P-core 8/E-core 16) | 24(P-core 8/E-core 16) | 20(P-core 8/E-core 12) | 16(P-core 8/E-core 8) | 16(P-core 8/E-core 8) |
スレッド数 | 32 | 32 | 32 | 28 | 24 | 24 |
ベース周波数 | (P)3.2 GHz(E)2.4 GHz | (P)3.0 GHz(E)2.2 GHz | (P)2.0 GHz(E)1.5 GHz | (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz | (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz | (P)2.1 GHz(E)1.5 GHz |
ターボ・ブースト | (P)5.6 GHz(E)4.4 GHz | (P)5.8 GHz(E)4.3 GHz | (P)5.6 GHz(E)4.2 GHz | (P)5.5 GHz(E)4.3 GHz | (P)5.4 GHz(E)4.2 GHz | (P)5.2 GHz(E)4.1 GHz |
(L3)キャッシュ | 36MB | 36MB | 36MB | 33MB | 30MB | 30MB |
最大メモリー速度対応 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 |
内蔵グラフィック | – | – | – | – | – | – |
TDP/PBP | 125W | 125W | 125W | 125W | 125W | 65W |
第14世代は例年通りCore i9 14900K(F)、Core i7 14700K(F)、Core i5 14600K(F)の3つがまずリリース。
Core i7 14700K(F)は2番手の性能をもつCPUとなっています。
第13世代Core i7 13700K(F)との主な変更点としては、
- 前世代と同じLGA1700ソケット
- Eコア(Efficientコア)数が8から12へ
- L2、L3キャッシュがアップ
- MAX動作周波数が若干アップ
- APOによりゲーム性能が向上する、、、らしい
といったものがあげられます。
正直第14世代は第13世代の最終形態という感じで、全体的に大幅な変更という感じではありません。
ただCore i7 14700K(F)はその中でもEコアやキャッシュが増えている点では中々にパワーアップしています。
またIntel Application Performance Optimization(APO)という、ゲームに最適化してCPUを使えるようにした技術が盛り込まれているそうで、
ここがフレームレートにどれだけ影響するか?がポイントになるとおもいます。
ただマザーボードの設定およびAPO対応ゲームでしか効果がないらしく、
その対応ゲームもまだほぼ無い状態なので、効果を実感するのは先になりそうです。
もうひとつAIによる自動オーバークロック機能「AI Assist」を盛り込むなど、
第14世代はハードの変更よりソフトウェア面でもパワーアップが目立っている気がします。
こちらはCore i7 14700KFの外装。前世代から字の配置が変わっただけで、ほぼ同じ。(やや手抜き感。。。)
また純正クーラーは付属していませんので、別途用意する必要があります。
こちらが本体。当然同じLGA1700なので前回と変わりません。
ベンチマークソフトで性能を見る
それではCore i7 14700KFの性能をチェックしていみましょう!
今回グラフィックボードは最新世代の最上位RTX 4090、メモリはDDR5の5600MHzを利用しています。
- 前13世代との性能差は?
- Ryzen 7 7800X3Dとの性能差
第13世代からどれだけフレームレートが伸びるか?も注目ポイントですが、
ゲームによっては第13世代も超えていたRyzen 7 7800X3Dとの性能差が個人的に気になるところ。
FireStrike
DirectX 11ベースの定番ベンチマークソフトから。
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Core i7 13700K | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
Graphics | 83059 | 73866 | 70032 | 87046 |
Physics | 43651 | 51531 | 57158 | 32091 |
Combined | 19877 | 22208 | 14357 | 20007 |
TOTAL | 57152 | 56924 | 49263 | 54678 |
まずはフルHD。
最近はFireStrikeの最適化に疑問を感じるところですが、
ほぼCore i7 13700K(F)から変化なしの結果。
Ryzen 7 7800X3Dよりは高いですが、どうもパッとはしない結果です。
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Core i7 13700K | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
Graphics | 25160 | 24936 | 24819 | 25443 |
Physics | 45207 | 51528 | 57154 | 32330 |
Combined | 14610 | 14667 | 13274 | 13881 |
TOTAL | 25017 | 25121 | 24766 | 24200 |
4KになるとCore i7 14700K(F)が若干前世代を上回っている気がしますが、
概ね変わらずといったところでしょうか。
ただRyzen 7 7800X3Dには結構な差で上回っており、Core i9 13900K(F)にも上回っているのは好印象。
TimeSpy
続いてDirectX 12。どちらかというと最近のゲームではこちらのほうが重要です。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900KF | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
Graphics | 37183 | 37684 | 37283 | 37021 |
CPU | 20925 | 22312 | 22628 | 12878 |
TOTAL | 33301 | 34154 | 33981 | 28895 |
TimeSpyではコアスレッド数がスコアが高い傾向になるのですが、
そのなかでもマルチスレッド能力をより最適に活かせるようになったCore i7 14700K(F)がやや上回り、
今回の中ではトップの性能になっています。
とはいえ劇的な進化!というほどではないので、感動はないですね。。。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900KF | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
Graphics | 19633 | 19724 | 19618 | 19584 |
CPU | 10097 | 11643 | 13286 | 5762 |
TOTAL | 17196 | 17864 | 18309 | 14401 |
そして4KになるとCore i9 13900K(F)に対しては大幅に下回っており、
スレッド数の多さがもろに影響している印象を受けます。
ただCore i7 13700K(F)やRyzen 7 7800X3Dよりは高いので、まずまずといった結果。
PC Mark10
ゲーム性能以外のパフォーマンスも見ていきましょう。PC Mark 10です。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
Essentials | 11630 | 10434 | 10550 | 10651 |
Productivity | 11993 | 10598 | 9027 | 10642 |
Digital CC | 19246 | 16674 | 18089 | 15832 |
TOTAL | 9964 | 8791 | 8594 | 8712 |
ソフトウェアの最適化問題なのか、本当にそうなのかは定かではないですが、
Core i7 14700K(F)のスコアがまったくダメです。
Core i7 13700K(F)が最も良いパフォーマンスとなっています。
正直最適化の問題かなという気もするので、個々に関しての結論はまだ様子見。
Apex Legends
ここからは実際のゲームでフレームレートを見ていきます。
まずは大人気のバトロワゲームです。
このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いため、
どの程度差がでるか?
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
4K 最低 | 298 | 298 | 298 | 298 |
4K 極 | 278 | 290 | 280 | 278 |
RTX 4090の性能が高すぎるので4Kだけで計測。
それでも低画質では上限値張り付きで差がでませんが、最高画質設定では多少の差が。
ここではCore i7 14700K(F)が他より12fpsくらい高くなっており、先ほどのベンチマークソフトと違って上々の滑り出し。
このゲームではCPUによる差は出にくい傾向にあるので、このフレームレート差はかなりすごいです。
モンスターハンターサンブレイク
続いては人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。
DLSSを利用して計測します。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD低画質 | 307 | 359 | 270 | 239 |
フルHD高画質 | 301 | 367 | 254 | 222 |
WQHD低画質 | 310 | 354 | 271 | 238 |
WQHD高画質 | 303 | 358 | 257 | 223 |
4K低画質 | 295 | 354 | 274 | 237 |
4K高画質 | 296 | 366 | 265 | 233 |
このゲームではCore i7 14700K(F)のパフォーマンスがえぐいです(笑)
元々Intelが高パフォーマンスかつ前世代のCore i7 13700K(F)の相性の良さも際立っていたのですが、
Core i7 14700K(F)ではさらに40~60フレームレートは上乗せ。
DLSSの最適化が進んでいるのか、ゲームとの相性がとにかく良いのかはわかりませんが、
とにかく断トツのゲームパフォーマンスを発揮しています。
サイバーパンク2077
続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。
DLSSやFSRなど色々な機能に対応しており、加えてRTX4000シリーズの真骨頂であるDLSS3にも対応しています。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD 低 | 242 | 225 | 239 | 218 |
フルHD ウルトラ | 225 | 201 | 231 | 203 |
フルHD レイトレウルトラ | 160 | 141 | 166 | 143 |
WQHD 低 | 235 | 225 | 239 | 219 |
WQHD ウルトラ | 221 | 202 | 222 | 200 |
WQHD レイトレウルトラ | 157 | 140 | 160 | 131 |
4K 低 | 238 | 224 | 239 | 218 |
4K ウルトラ | 131 | 132 | 134 | 131 |
4K レイトレウルトラ | 106 | 105 | 108 | 104 |
まずはDLSSを利用した場合の結果です。
DLSSは最適化がどれだけ進んでいるかも重要なので様子見は必要ですが、
あまりCore i7 14700K(F)のパフォーマンスは良くないです。
旧世代に20fpsくらいは下回っており、Ryzen 7 7800X3Dには優っていますが、
最新世代の凄さ!は感じません。
DLSSというよりサイバーパンク側の最適化問題の可能性もありますが。。。
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Core i7 13700K | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD 低 | 238 | 224 | 243 | 216 |
フルHD ウルトラ | 228 | 202 | 232 | 200 |
フルHD レイトレウルトラ | 159 | 141 | 163 | 131 |
WQHD 低 | 238 | 224 | 243 | 216 |
WQHD ウルトラ | 223 | 201 | 226 | 199 |
WQHD レイトレウルトラ | 157 | 141 | 159 | 130 |
4K 低 | 238 | 225 | 241 | 214 |
4K ウルトラ | 134 | 130 | 134 | 129 |
4K レイトレウルトラ | 107 | 105 | 108 | 104 |
続いてはFSR利用時もみていきます。
こちらも傾向はほぼ変わらずCore i7 14700KFのパフォーマンスがあまりよくない。
次にRTX 4090利用なのでDLSS3をみていきます。
グラボ負荷が大きくなりCPU負荷が下がる処理ですが、それでもCPUの性能は重要です。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD 低 | 449 | 450 | 454 | 405 |
フルHD ウルトラ | 369 | 373 | 369 | 350 |
フルHD レイトレウルトラ | 275 | 277 | 252 | 256 |
WQHD 低 | 391 | 395 | 393 | 355 |
WQHD ウルトラ | 292 | 296 | 294 | 284 |
WQHD レイトレウルトラ | 230 | 230 | 233 | 227 |
4K 低 | 254 | 257 | 254 | 248 |
4K ウルトラ | 173 | 173 | 172 | 171 |
4K レイトレウルトラ | 147 | 148 | 148 | 149 |
CPUの影響が少なくなったからか、DLSS3になるとCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが相対的に良くなっています。
設定によっては旧世代をやや上回る結果も。
ただ大幅に上回るとかはないので、新世代の意味とは?と聞かれると少々きつい結果ですね。。。
CoD:MW3
続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア3です。
このゲームはDLSSやFSR、XEAAなどほとんどの画像処理機能に対応しています。
加えて最近DLSS3にも対応しましたので、そちらも見ていきましょう。
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Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 323 | 342 | 370 | 449 |
フルHD極限 | 286 | 290 | 297 | 340 |
WQHD最低 | 325 | 330 | 346 | 405 |
WQHD極限 | 271 | 266 | 267 | 302 |
4K最低 | 281 | 268 | 268 | 307 |
4K極限 | 212 | 198 | 267 | 227 |
まずはDLSSを利用したときです。
出ました。Ryzen 7 7800X3Dがドハマりしています。
全CPU中トップのフレームレートで、しかもIntelに対してかなりのフレームレート差。
それに比べてCore i7 14700KFは良くありません。
低負荷時はCore i7 13700K(F)に優っているものの、高負荷では逆に低いフレームレートしかでておらず。
ソフト側の最適化が進めばと思いたいですが、最新世代としての凄さは感じません。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD低画質 | 326 | 342 | 366 | 441 |
フルHD高画質 | 282 | 285 | 289 | 329 |
WQHD最低 | 320 | 322 | 331 | 385 |
WQHD最高 | 257 | 250 | 250 | 284 |
4K低画質 | 254 | 236 | 236 | 272 |
4K最高 | 190 | 178 | 180 | 201 |
続いてFSRを利用したときです。
こちらもDLSSとほぼ同様の結果でRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスがえぐい。
逆にCore i7 14700K(F)はパッとしません。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 437 | 433 | 432 | 474 |
フルHD極限 | 362 | 350 | 346 | 389 |
WQHD最低 | 370 | 357 | 356 | 392 |
WQHD極限 | 301 | 294 | 294 | 316 |
4K最低 | 246 | 238 | 237 | 256 |
4K極限 | 210 | 203 | 201 | 217 |
最後にDLSS3を利用。
ここでもRyzen 7 7800X3Dが群を抜いてフレームレートが高く。
Core i7 14700K(F)はCore i7 13700K(F)にやや下回るという不甲斐ない結果。
Core i9 13900Kはさらに弱い結果を見ると、コアスレッド数の多さがかえってこのゲームでは悪そう。
Marvel’s Spider-Man Remastered
やや時間が経過したゲームにはなりますが、同じくDLSS3に対応しているため見ていきましょう。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD非常に低い | 246 | 249 | 245 | 207 |
フルHD非常に高い | 200 | 244 | 201 | 166 |
WQHD非常に低い | 244 | 249 | 246 | 207 |
WQHD非常に高い | 189 | 245 | 200 | 169 |
4K非常に低い | 246 | 249 | 247 | 211 |
4K非常に高い | 202 | 246 | 207 | 168 |
まずはDLSS2利用時のパフォーマンス結果です。
ここでは先ほどと全く違い、Ryzen 7 7800X3Dのパフォーマンスは相当悪く、
Core i7 14700K(F)のパフォーマンスの良さが際立っています。
最大でCore i7 13700K(F)と40fps差出ることもあり、
最新世代としての威厳を見せつけることができたという感じでしょうか。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD非常に低い | 377 | 410 | 376 | 405 |
フルHD非常に高い | 334 | 343 | 325 | 328 |
WQHD非常に低い | 359 | 388 | 355 | 392 |
WQHD非常に高い | 315 | 323 | 311 | 331 |
4K非常に低い | 308 | 313 | 302 | 270 |
4K非常に高い | 264 | 275 | 262 | 238 |
ではDLSS3ではどうか。
先ほどよりもCore i7 13700K(F)との差やRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスが改善していますが、
それでも概ねCore i7 14700K(F)が最もフレームレートが出ていると言ってよいとおもいます。
今までのゲーム傾向を見ると古いゲームのほうがCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが良い
気がしますね。
StarField
最後はフォールアウトなど人気シリーズを手掛けるスタジオが制作した、
ビックタイトルのスターフィールドです。
当初はFSRだけでAMD寄りのゲームか?と言われていましたが、正式にDLSSとDLSS3にも対応しています。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900KF | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD低 | 151 | 163 | 161 | 159 |
フルHDウルトラ | 145 | 155 | 156 | 150 |
WQHD低 | 147 | 160 | 162 | 159 |
WQHDウルトラ | 145 | 143 | 150 | 144 |
4K低 | 150 | 159 | 162 | 157 |
4Kウルトラ | 131 | 106 | 128 | 114 |
まずはリリース時から対応していたFSR利用から見ていきます。
ややムラッけのある結果。
低解像度ではCore i7 14700K(F)のパフォーマンスが良いですが、
高解像度になると第13世代Intelのほうが良い結果。
Ryzen 7 7800X3Dも大健闘していますから、とびぬけた結果!という感じではありません。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD低 | 155 | 160 | 161 | 159 |
フルHDウルトラ | 146 | 156 | 151 | 149 |
WQHD低 | 158 | 163 | 158 | 156 |
WQHDウルトラ | 146 | 158 | 151 | 147 |
4K低 | 159 | 161 | 158 | 160 |
4Kウルトラ | 143 | 138 | 144 | 138 |
続いてはDLSSです。
ただしこの計測地点ではβ版として計測しており、今後結果が変わる可能性は十分にあります。
4K最高画質だけパフォーマンスが悪いものの、そのほかは概ね第13世代もRyzen 7 7800X3Dよりも高いフレームレートが多く、
一応最新世代のゲーム性能向上は見られるかな?という感じ。
ただ爆発的にアップしているわけではないので物足りなさを感じますね。
※横スクロールできます
Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
フルHD低 | 167 | 167 | 167 | 167 |
フルHDウルトラ | 167 | 167 | 167 | 167 |
WQHD低 | 167 | 167 | 167 | 167 |
WQHDウルトラ | 167 | 167 | 167 | 167 |
4K低 | 167 | 167 | 166 | 167 |
4Kウルトラ | 167 | 167 | 167 | 137 |
ではさらに最新対応のDLSS3はどうか!と言いたいところですが、
どうも167fps上限という見えない壁(設定画面では上限項目はなかった)があり、
正確にCPU性能差を測ることはできませんでした。
ただ他のゲームでもそうですが、概ねDLSS2の傾向に準じる形にはなると思うので、
Core i7 14700K(F)のパフォーマンスは悪くないはずです。
動画編集・ゲーム配信性能はどうか?
ゲーム性能に関しては期待するほどの進化は感じなかった印象ですが、
動画編集はどうでしょうか。
あくまで参考の参考ぐらいの気持ちでみてください。
Adobe Premiere Pro
有名な編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で計測します。
動画の長さは15分60fps、フルHD・4K動画でH.264/365の4パターンを計測。
まずはCPU性能を使うソフトウェアエンコードから。
※横スクロールできます
H.264 フルHD高画質 | H.264 4K高画質 | H.265 フルHD | H.265 4K | |
---|---|---|---|---|
Core i7 13700KF (16コア24スレッド) | 9:41 | 18:09 | 11:00 | 16:09 |
Core i7 14700KF (20コア28スレッド) | 9:32 | 18:44 | 10:44 | 22:36 |
Core i9 13900K (24コア32スレッド) | 7:16 | 12:30 | 6:42 | 11:42 |
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) | 7:20 | 20:05 | 7:15 | 20:58 |
正直。。。微妙と言わざるを得ない結果。
コアスレッド数が増えたにもかかわらずCore i7 13700K(F)よりも遅い、もしくは微妙に早いだけ。
フルHD動画編集に至ってはコアスレッド数が多すぎるとかえって悪い結果になることは前々ですが、
4K動画でもこの結果はいただけません。
続いてはRTX 4090の性能も利用するハードウェアエンコード結果です。
※横スクロールできます
H.264 フルHD高画質 | H.264 4K高画質 | H.265 フルHD | H.265 4K | |
---|---|---|---|---|
Core i7 13700KF (16コア24スレッド) | 8:11 | 7:46 | 8:16 | 9:47 |
Core i7 14700KF (20コア28スレッド) | 8:09 | 12:50 | 8:27 | 13:25 |
Core i9 13900K (24コア32スレッド) | 6:16 | 6:55 | 6:22 | 8:32 |
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) | 4:27 | 8:56 | 4:18 | 8:00 |
ハードウェアエンコードではさらに結果が悪化し、ほぼ最新世代という感じはしません。
まあおそらくですがAdobe側が第14世代の性能を上手に使えていないものと思われます。
ただ少なくとも現時点ではCore i7 14700K(F)は微妙。
Aviutl
もう一つ、無料ではかなり有名な「Aviutl」でも計測しました。
H.264/265のフルHDを計測しています。
まずはソフトウェアエンコードから。
※横スクロールできます
Core i7 13700K | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
H.264 フルHD | 6:37 | 7:39 | 6:17 | 8:32 |
H.265 フルHD | 12:13 | 11:50 | 11:05 | 16:27 |
うーん。。。このソフトでも微妙ですね。
Ryzen 7 7800X3Dよりはさすがに高速ですが、
Core i7 13700K(F)だとH.265がちょっと速い程度。
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Core i7 13700K | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D | |
---|---|---|---|---|
H.264 フルHD | 4:47 | 4:52 | 4:41 | 4:45 |
H.265 フルHD | 4:32 | 4:50 | 4:43 | 4:47 |
ハードウェアエンコードも同様で、むしろやや遅くなっている?感じ。
第12世代から13世代のときと比べてクリエイティブ関連でははっきりとした進化はまったく感じられません。
消費電力は?
多コア多スレッドのCPUで問題になってくるのは、消費電力です。
前回よりコア数が増えたCore i7 14700KFですが、どのくらい変化したのでしょうか。
ゲームでは
ゲーム利用を模擬してFFベンチマーク時の電力測定です。
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CPU/APU | Core i7 13700KF | Core i7 14700KF | Core i9 13900K | Ryzen 7 7800X3D |
---|---|---|---|---|
最小電力(W) | 1.756 | 3.412 | 3.597 | 46.505 |
最大電力(W) | 97.674 | 180.041 | 181.813 | 72.3 |
平均電力(W) | 75.684 | 70.15 | 77.958 | 26.521 |
最大消費電力に関してはさすがにCore i7 13700K(F)から倍近い大幅増加。
ほぼCore i9 13900Kと同等ですが、平均消費電力に関してはむしろ5Wほど下がっているのは驚き。
このあたりソフトウェア関連の最適化の影響なのでしょうか?
動画編集では
Adobe PremiereにてH.264 フルHD ソフトウェアエンコードで消費電力測定です。
※横スクロールできます
CPU/APU | Core i7 13700K | Core i9 13900K | Core i7 14700KF | Ryzen 7 7800X3D |
---|---|---|---|---|
最小電力(W) | 3.697 | 4.171 | 3.729 | 24.617 |
最大電力(W) | 221.425 | 244.558 | 239.266 | 76.362 |
平均電力(W) | 180.176 | 166.397 | 194.917 | 70.683 |
先ほどのゲームとは違いCPU性能をフル活用するため、やはりコアスレッドが増加したCore i7 14700K(F)の消費電力は確実増。
平均消費電力はコアスレッド数に応じた綺麗な結果になっています。
前回同様、しっかりとCPU性能を活かすには最上位クラスのCPUクーラーの用意は必須でしょう。
CPUクーラーの冷却性能はどの程度必要?
消費電力を見てみると、消費電力は相当にあがっており、相当な冷却性能が必要です。
今回SAWAの360mm簡易水冷クーラーを利用しましたが、
- ソフトウェアエンコード・・・最大81℃
- ハードウェアエンコード・・・最大80℃
- ゲーム・・・最大68℃
SAWAの簡易水冷クーラーはかなり安い分類になりますが、それでも一応80℃近辺はキープ。
夏場となるともう少し上昇することは予想されますが、とりあえず360mm簡易水冷クーラーがあれば何とかなりそうです。
Core i7 14700K(F)はどういった人におすすめ?
- ハマるゲームでは相当なフレームレートのアップ
- 最上位グラフィックボードでもしっかりと性能を活かせる
- APO対応が増えればさらに性能アップ?
- 消費電力が大幅にアップしたわりに、動画編集が冴えない
- ゲームによっては旧世代やRyzen 7 7800X3Dに負ける
- APO対応に期待したい人
- 新たにIntelでゲーミングPCを自作する人
- 第13世代で下位クラスのCPUを利用していてアップグレードしたい人
率直な感想としては微妙です。
Core i7 13700K(F)が登場した時は、ゲーム・クリエイティブともに最新世代としての進化を感じましたが、
Core i7 14700K(F)に関してはわざわざ買い替えるほどではないでしょう。
ただすでに新旧の価格差が縮まってきており、販売価格次第ではCore i7 14700K(F)を買ったほうが、
APO対応や各種最適化が進んだ場合のポテンシャルは高いものと思われます。
Ryzen 7 7800X3Dがゲーム性能に関してだけ言えばコスパはIntelを超えているため、
一からゲーミングPCを組む上ではやや競争力不足かも。
またAMDももうすぐ最新世代がリリースされますが、それを受けてというところでしょうか。
Core i7 14700K(F)搭載おすすめゲーミングPC
(アーク)AG-IR20Z79IGL7IS-C2D
CPU | Core i7 14700KF |
グラフィックボード | RTX 4070 Ti SUPER |
メモリ | DDR5 64GB |
容量 | 【NVMe・PCIe4.0】2TB |
大きさ | 200x458x271mm |
同価格帯の平均:3.2
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:5.1
同価格帯の平均:3.3
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:3.7
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、300fpsMAX | 最高画質、195fps |
フォートナイト | 最高画質、504fps | 最高画質、166fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、182fps | |
タルコフ | 最高画質、108fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、460fps | |
パルワールド | 最高画質、120fpsMAX |
※参考値であり保証するものではありません。
最新世代のRTX 4070 Ti SUPERのグラフィックボードを搭載したゲーミングPCです。
新たにRTX 4000シリーズに加わったグラボでRTX 4070 Ti越えかつ、DLSS3も利用できるため、
4Kゲーミングも比較的快適に遊ぶことができます。
ゲーム性能が高いCore i7 14700KFとの組み合わせもOK。
初期からGen4 SSD 2TB搭載は高水準。コスパももちろんトップクラスの良さ。
またハイクラスとしては珍しいMini-ITXという小型PC規格ケースを利用しているのも魅力的。
(パソコン工房)LEVEL-R779-LC147KF-VT4X
CPU | Core i7 14700KF |
グラフィックボード | RTX 4080 SUPER |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 1TB NVMeSSD [PCIe 4.0×4] |
大きさ | 約幅220mm×奥行493mm×高さ465mm ※最大突起物除く |
同価格帯の平均:3.1
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:4.8
同価格帯の平均:2.5
同価格帯の平均:4.9
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:3.3
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、300fpsMAX | 最高画質、210fps |
フォートナイト | 最高画質、504fps | 最高画質、172fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、187fps | |
タルコフ | 最高画質、118fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、487fps | |
パルワールド | 最高画質、120fpsMAX |
※参考値であり保証するものではありません。
最新世代のRTX 4080 SUPERとCore i7 14700KFを組み合わせたゲーミングPCです。
RTX 4080 SUPERは準最強のグラフィックボードで、4K高画質高フレームレートを安定して確保することが可能。
メモリ32GBでフレームレートも安定、Gen4 SSDでゲームロード時間が短縮など、抑えるポイントを抑え、
価格も抑えているのでコスパはかなりの良さです。
(セブン)ZEFT Z45BB
CPU | Core i7 14700KF |
グラフィックボード | RTX 4090 |
メモリ | DDR5 64GB |
容量 | 2TB Gen4 NVMe SSD + 2TB NVMe SSD |
大きさ | 268(幅)×639(高さ)×659(奥行)mm |
同価格帯の平均:4.1
同価格帯の平均:5.5
同価格帯の平均:5.6
同価格帯の平均:4.8
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:4.2
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、300fpsMAX | 最高画質、218fps |
フォートナイト | 最高画質、521fps | 最高画質、183fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、196fps | |
タルコフ | 最高画質、126fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、511fps |
※参考値であり保証するものではありません。
Core i7 14700K(F)を使って最強のゲーミングPCを組むならというような構成です。
今回ベンチマークでも使用した最強のRTX 4090グラフィックボードを搭載し、
メモリはDDR5 64GB、記憶容量は計4TBと業界でもトップレベルのスペック。
PCケースも高級です。
価格は高くなりますが、性能から見るコスパは最強。