Core i7 13700Kを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較 | こまたろPC
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Core i7 13700Kを性能レビュー!ゲームのベンチマーク比較

こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!

Raptor Lake-Sこと第13世代IntelのCPUのハイクラスCore i7 13700Kをレビューしていきます。

執筆者:荒谷克幸(こまたろ)
自作歴20年越え。BTOパソコンも購入しつつ、最新のCPUやグラフィックボードを性能計測するのが趣味。
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Core i7 13700K(F)の特徴とは?

現在日本で新品購入しやすいミドル~ハイスペック帯のCPU一覧です。

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CPU/APU Core i9 13900KF Core i9 12900KS Core i9 12900KF Core i9 13900F Core i9 12900F Core i7 13700KF Core i7 12700KF Core i7 13700F Core i7 12700F Core i5 13600KF Core i5 12600KF Core i5 13600 Core i5 12600 Core i5 13500 Core i5 12500 Core i5 13400F Core i5 12400F
世代 最新世代 旧世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代 最新世代 旧世代
コア数 24(P-core 8/E-core 16) 16 16(P-core 8/E-core 8) 24(P-core 8/E-core 16) 16(P-core 8/E-core 8) 16(P-core 8/E-core 8) 12(P-core 8/E-core 4) 16(P-core 8/E-core 8) 12(P-core 8/E-core 4) 14(P-core 6/E-core 8) 10(P-core 6/E-core 4) 14(P-core 6/E-core 8) 6 14(P-core 6/E-core 8) 6 10(P-core 6/E-core 4) 6
スレッド数 32 24 24 32 24 24 20 24 20 20 16 20 12 20 12 16 12
ベース周波数 (P)3.0 GHz(E)2.2 GHz (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz (P)3.2 GHz(E)2.4 GHz (P)2.0 GHz(E)1.5 GHz (P)2.4 GHz(E)1.8 GHz (P)3.4 GHz(E)2.5 GHz (P)3.6 GHz(E)2.7 GHz (P)2.1 GHz(E)1.5 GHz (P)2.1 GHz(E)1.6 GHz (P)3.5 GHz(E)2.6 GHz (P)3.7 GHz(E)2.8 GHz (P)2.7 GHz(E)2.0 GHz 4.1 GHz (P)2.5 GHz(E)1.8 GHz 3.3 GHz (P)2.5 GHz(E)1.8 GHz 2.5 GHz
ターボ・ブースト (P)5.8 GHz(E)4.3 GHz (P)5.2 GHz(E)4.0 GHz (P)5.1 GHz(E)3.9 GHz (P)5.6 GHz(E)4.2 GHz (P)5.0 GHz(E)3.8 GHz (P)5.4 GHz(E)4.2 GHz (P)4.9 GHz(E)3.8 GHz (P)5.2 GHz(E)4.1 GHz (P)4.8 GHz(E)3.6 GHz (P)5.1 GHz(E)3.9 GHz (P)4.9 GHz/(E)3.6 GHz (P)5.0 GHz(E)3.7 GHz 4.8 GHz (P)4.8 GHz(E)3.5 GHz 4.8 GHz (P)4.6 GHz(E)3.3 GHz 4.4 GHz
(L3)キャッシュ 36MB 30 MB 30 MB 36MB 30 MB 30MB 25 MB 30MB 25 MB 24MB 20 MB 24MB 18 MB 24MB 18 MB 20 MB 18 MB
最大メモリー速度対応 DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
内蔵グラフィック UHD Graphics 770 UHD Graphics 770 UHD Graphics 770 UHD Graphics 770 UHD Graphics 770
TDP/PBP 125W 150W 125W 125W 65W 125W 125W 65W 65W 125W 125W 65W 65W 65W 65W 65W 65W
小売り価格 84,980円 87,088円 69,581円 86,980円 69,480円 58,980円 53,980円 59,800円 44,980円 43,980円 41,161円 41,161円 39,980円 43,700円 31,480円 35,700円 25,800円

 

Core i7 13700K(F)は第13世代ではハイクラスCPUで、AMDではRyzen 7 7700Xがライバルとなります。

第12世代との主な変更点としては、

  • 前世代と同じLGA1700ソケット。700番台マザボも発売
  • Pコア(Performanceコア)がRaptor Coveにアップグレード
  • Eコア数が4から8の倍に
  • L2、L3キャッシュがアップ
  • DDR5は5600MHzに引き上げ。DDR4も対応。
  • ブーストクロックアップ。ベースはダウン

といったものがあげられます。

第11→12世代と比べると、第13世代は純粋な第12世代のパワーアップ版と言っても良いです。

コアスレッド数は前世代のCore i9 12900K(F)相当に。

キャッシュと対応クロックがアップしているなど順当にアップグレードされた印象です。

引き続きLGA1700が採用されているので、600番台マザーボードも利用できるのは嬉しいポイントですね。

AMDのライバルとしては同じクラスのRyzen 7 7800X3Dが筆頭です。

Core i7 13700Kの外装

こちらはCore i7 13700Kの外装。前世代のCore i7 12700Kとほとんど同じ外装です。

また純正クーラーは付属していませんので、別途用意する必要があります。

Core i7 13700KのCPU本体

こちらが本体。当然同じLGA1700なので前回と変わりませんね。

ベンチマークソフトで性能を見る

それではCore i7 13700Kの性能をチェックしていみましょう!

今回グラフィックボードは最新世代の最上位RTX 4090、メモリはDDR5の5600MHzを利用しています。

ベンチマーク比較ポイント
  • 前12世代との性能差は?
  • Core i9 13900Kとの性能差

やはり第12世代からどれだけパワーアップしているかがポイントになるでしょう。

 

FireStrike

DirectX 11ベースの定番ベンチマークソフトから。

Core i7 13700KのフルHD、FireStrikeベンチマーク結果

まずはフルHD。

全体的にもCore i7 12700Kよりも進化しており、

TOTALスコアでは、Core i9 13900Kも圧倒する堂々の1位。

Core i7 13700Kの4K、FireStrikeベンチマーク結果

4KもフルHDほどでないにせよ、Core i9 13900Kを抜き1位で、

ゲーム性能のパフォーマンスが期待できます。

前世代もそうですが、最上位が必ずしもフレームレート良いわけでもないので。

TimeSpy

DirectX 11では好調な結果。DirectX 12ではどうでしょうか。

Core i7 13700KのフルHD、TimeSpyベンチマーク結果

TimeSpyではコアスレッド数に応じた綺麗な結果になっています。

DirectX 12のほうが11よりもマルチスレッド性能が重要なので順当な結果と言えます。

Core i7 13700Kも第2位の結果。ただCore i9 13900Kとはわずか2%しかなく、

ほぼ最上位の結果といってもよいでしょう。

Core i7 13700Kの4K、TimeSpyベンチマーク結果

4Kではよりコアスレッド数の数が影響している結果に。

ただ同じコアスレッド数のCore i9 12900Kより約3.5%ほど高く、

前世代最上位越えの結果には期待したいですね。

 

PC Mark10

ゲーム性能以外のパフォーマンスも見ていきましょう。PC Mark 10です。

現在PC Mark10のエラーでスコアがうまく計測できないため、後日アップデートします。

 

フォートナイト

ここからは実際にゲームを使ってゲーム性能を見ていきます。

まずは人気バトロワゲームのフォートナイトです。

DirectX 11ベースにてDLSSを利用して計測しています。

フォートナイトにおけるCore i7 13700Kのパフォーマンス

Core i7 12700KFから大きくフレームレートを伸ばす驚きの結果

最大で130fps近く、高負荷時でも20fps近く差が出ており、

Core i7 12700KFでさえ相当高いゲーム性能でしたが、霞んで見えてしまうほどです。

Core i9 13900Kには負けていますが、間違いなく最強クラスのフレームレートを出せています。

Apex Legends

続いても大人気のバトロワゲームです。

このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いため、

どの程度差がでるか?

ApexLegendsにおけるCore i7 13700Kのパフォーマンス

フォートナイトの時とは一点、あまり良いパフォーマンスとはいえません。

Core i7 12700KFよりも15fpsほど低く微妙な結果に。

ただ第13世代Intel全体が悪い結果となっており、ソフトウェアとの相性の問題と言えそう。

モンスターハンターサンブレイク

モンスターハンターサンブレイク

続いては人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。

DLSSを利用して計測します。

モンスターハンターサンブレイクにおけるCore i7 13700Kのパフォーマンス

このゲームはCore i7 13700Kが最も良い結果となりました。

Core i7 12700KFには80fpsほどフレームレートが上回っており、段違いといってよいパフォーマンス。

Core i9 13900Kのパフォーマンスが良くないこともありますが、

50~60fpsほど上回っています。

前世代同様、ゲームによってはCore i7シリーズのほうが良い結果になることは、今世代も同様のようですね。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

DLSSやFSRなど色々な機能に対応しており、負荷も高いことからCPUおよびグラフィックボードの影響を受けやすいゲームです。

サイバーパンク2077におけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(DLSS利用)

まずはDLSSを利用した場合の結果です。ここでもCore i7 13700Kが強い。

4Kウルトラあたりではグラフィックボードの性能限界という感じですが、

4K低画質以下になるとCore i7 12700Kに対して最大で50fps以上は上回っており、

条件によってはCore i9 13900Kを上回ることも。

サイバーパンク2077におけるCCore i7 13700Kのパフォーマンス(FSR利用)

続いてはFSR利用時もみていきます。

こちらも傾向はほぼ変わらずCore i7 12700KFに圧倒的差をつけて上回っています。

Core i9 13900Kには最強の座は明け渡していますが、ほとんど最上位の結果と言ってよいでしょう。

サイバーパンク2077ではCore i7 13700Kの強さが際立っています。

Overwatch2

ここからは比較的新しいゲームで検証していきます。

まずは人気PvPゲームオーバーウォッチの続編、オーバーウォッチ2です。

FSRに対応しており、利用して計測します。

オーバーウォッチ2におけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(FSR利用)

このゲームはCPU性能の使用率が低く、ほとんどグラフィックボードの性能依存という感じですが、

それでも高負荷時では若干のフレームレート差が出ています。

Core i7 12700KFにはもちろん、Core i9 13900Kにもほぼ同等の結果に。

CoD:MW2

こちらも最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア2です。

このゲームはDLSSやFSR、XEAAなどほとんどの画像処理機能に対応しています。

また高負荷なゲームなのでCPUとグラフィックボード性能はかなり重要です。

CoD:MW2におけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(DLSS利用)

まずはDLSSを利用したときです。

画質と解像度の設定によって結果がバラバラではありますが、

概ねCore i7 13700Kは高いパフォーマンスを発揮。Core i7 12700KFに最大70fpsほど差があります。

高負荷時にCore i7 12700Kよりもパフォーマンスが悪いのは気になりますが、

第13世代全体がそうなので、おそらくDLSSの最適化不足。

今後は改善されると予想します。

CoD:MW2におけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(FSR利用)

続いてFSRを利用したときです。

こちらもDLSSとほぼ同様の結果といえそうです。

全体的にはCore i7 13700Kが強さを発揮。

ただややCore i9 13900Kとの差は広がっています。

Marvel’s Spider-Man Remastered

最後はスパイダーマンリマスターです。

このゲームはいち早くRTX 4000シリーズのメリットであるDLSS3.0に対応しており、

そのパフォーマンスの違いも計測していきます。

スパイダーマンリマスターにおけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(DLSS2.0利用)

まずはDLSS2.0利用時のパフォーマンス結果です。

Core i7 13700Kのフレームレートの伸びがえぐい

Core i7 12700KFに最大で70fps近くは差がでており、段違いといってよいでしょう。

またCore i9 13900Kともほぼ同等と言える結果で、コストパフォーマンスの高さが際立っています。

スパイダーマンリマスターにおけるCore i7 13700Kのパフォーマンス(DLSS3.0利用)

では続いてはRTX 4000シリーズの新機能DLSS3.0を利用してい見ます。

機能の性質上、CPUの負荷を上げずにフレームレートを上昇させることができる技術ですが、

それでもCPUによる違いははっきりと出ています。

Core i7 12700KFよりも優っていることはもちろんですが、Core i9 13900Kを超える結果を出しており、

コスパ、性能ともに最上位の結果を残しています。

動画編集・ゲーム配信性能はどうか?

終始Core i7 13700Kの優れだゲーム性能とコスパの高さを感じた結果ですが、

動画編集性能はどうでしょうか?

編集速度について
使うソフト、動画素材、動画時間、加工方法、エンコード方法などによって、編集時間というのはかなり違ってくるため、
あくまで参考の参考ぐらいの気持ちでみてください。

Adobe Premiere Pro

有名な編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で計測します。

動画の長さは15分60fps、フルHD・4K動画でH.264/365の4パターンを計測。

まずはCPU性能を使うソフトウェアエンコードから。

Adobe Premiere ProにおけるCore i7 13700Kのソフトウェアエンコード結果

コアスレッド数に応じた順当な結果となっており、

Core i9 13900Kとはかなりエンコード時間に差が出ています。

ただCore i7 12700Kとも4Kに対してはかなり短縮されているものの、フルHDでは悪化している煮え切らない結果。

悪くはありませんがゲーム性能ほどはっきりした良さはでていません。

 

続いてはRTX 4090の性能も利用するハードウェアエンコード結果です。

Adobe Premiere ProにおけるCore i7 13700Kのハードウェアエンコード結果

ハードウェアエンコードではさらに結果が悪化し、Core i7 12700KFよりも悪いパフォーマンスとなってしまいました。

ただ同じコアスレッド数であるCore i9 12900KFもあまり良くない結果なので、

ソフトウェアと16コア24スレッドとの相性があまりよくないのかもしれません。

Aviutl

もう一つ、無料ではかなり有名な「Aviutl」でも計測しました。

H.264/265のフルHDを計測しています。

まずはソフトウェアエンコードから。

AviUtlにおけるCore i7 13700Kのソフトウェアエンコード結果

コアスレッド数に応じてエンコード時間も短縮されていく、綺麗な結果に。

Core i7 13700KはCore i9 13900Kに次いで二番目の良さになっています。

AviUtlにおけるCore i7 13700Kのハードウェアエンコード結果

ハードウェアエンコードではコアスレッド数というよりも、第13世代と12世代で明らかにエンコード時間に違いがあります。

DDR5が5600MHzになったことで、CPUとグラフィックボードのデータやり取りがより高速になったことが要因ではと推測。

しかもCore i9 13900KとCore i7 13700Kがほとんど変わらない結果となっており、

本ソフトウェアに関してはCore i7 13700Kとの相性の高さが伺えます。

また同じコアスレッド数であるCore i9 12900KFにもかなり差がでていますから、

単にEコアが増えただけではないこともわかりました。

消費電力は?

多コア多スレッドのCPUで問題になってくるのは、消費電力です。

比較的省電力であるEコアが増えただけのCore i7 13700Kではありますが、

それでも消費電力があがっていることは間違いないでしょう。

ゲームでは

ゲーム利用を模擬してFFベンチマーク時の電力測定です。

※横スクロールできます

CPU/APU Core i9 12900KF Core i7 12700K Core i5 12600K Core i9 13900K Core i7 13700K Core i5 13600KF
最小電力(W) 3.010 3.096 3.025 3.597 1.756 2.681
最大電力(W) 163.306 60.394 50.508 181.813 97.674 64.014
平均電力(W) 59.902 46.264 39.069 77.958 75.684 49.628

Core i7 12700Kに対して想像よりもかなり消費電力が高くなってしまっている印象

最大消費電力も40W近く、平均消費電力も30W近くあがっています。

ただ同じコアスレッド数であるCore i9 12900KFと比べると、最大消費電力は3割ほど低く、

代わりに平均消費電力が上がっているところ見ると、常に高い電力消費である代わりに、最大発熱量は抑えたような味付けに見えます。

動画編集では

Adobe PremiereにてH.264 フルHD ソフトウェアエンコードで消費電力測定です。

※横スクロールできます

CPU/APU Core i9 12900KF Core i7 12700K Core i5 12600K Core i9 13900K Core i7 13700K Core i5 13600KF
最小電力(W) 2.964 3.371 3.148 4.171 3.697 3.211
最大電力(W) 207.439 147.758 113.966 244.558 221.425 151.56
平均電力(W) 166.719 118.575 91.47 166.397 180.176 133.746

基本的にはゲームよりもCPUに高負荷となるソフトウェアエンコードですので、

Core i7 13700Kも相当に高い消費電力になっています。

Core i7 12700Kに対して最大で80W近く、平均でも70W近くもあがっており、

もはや同じCore i7 とはいえない感じです。

Core i9 12900KFに対してはゲーム時同様、最大消費電力を抑えるかわりに、常に高い消費電力を使っている結果なので、

Core i7 13700Kは性能はめちゃあがったが、消費電力もめちゃあがった味付けといえそうです。

CPUクーラーの冷却性能はどの程度必要?

消費電力を見てみると、消費電力は相当にあがっており、相当な冷却性能が必要です。

今回Antecの360mm簡易水冷クーラーを利用しましたが、

  • ソフトウェアエンコード・・・最大90℃
  • ハードウェアエンコード・・・最大81℃
  • ゲーム・・・最大68℃

最も高負荷となるソフトウェアエンコードではぎりぎりというか、若干冷却不足を感じる結果に。

基本的には360mm(3連ファン)の簡易水冷クーラーは必須といってよいと思います。

パワーを得るかわりに冷却が大変になった感じですね。

さらに下のグラフィックボードとの組み合わせはどうか?

さてここまではCPUの性能差ははっきり見るために、グラボでは最高クラスになるRTX 4090を利用してきましたが、

もうすこし下のグラフィックボードの場合、Core i7 13700Kを利用する意味があるか?を検証したいと思います。

CPU性能が高いことに越したことはありませんが、価格もあがりますので、

より下位のグラフィックボードを利用するなら、第12世代Intelを利用しても良いかもしれません。

そこで4Kゲーミングを持ちつつ、ハイクラス代表のRTX 3080を使って計測します。

サイバーパンク2077

RTX3080を利用した場合のCore i7 13700Kパフォーマンス(サイバーパンク2077)

まずはサイバーパンク2077のDLSS利用時。

低負荷時ではCore i7 12700Kに20fps以上差が出ていることもあり、

Core i7 13700KのほうがRTX 3080の性能を引き出しているように見えます。

ただ画質が向上したり、4Kになってくると、Core i7 12700Kのほうが上回るケースもあり、

Core i7 13700KとRTX 3080ではバランスが悪そうです。

フォートナイト

RTX3080を利用した場合のCore i7 13700Kパフォーマンス(フォートナイト)

DLSS最適化の影響もあるため、今度はフォートナイトでDLSS無しで計測してみました。

あまりはっきりとした傾向がみられない結果にはなりましたが、サイバーパンクと同じような傾向に見えます。

一応低負荷時ではCore i7 12700KよりもCore i7 13700Kのほうがフレームレートが高くなっています。

とはいえレイトレ利用や4Kになってくると、グラフィックボードの性能の限界もありつつ、

差がなくなってきています。

Apex Legends

最後に比較的CPU性能の影響を受けにくいエーペックスも計測

RTX3080を利用した場合のCore i7 13700Kパフォーマンス(Apex Legends)

画質設定で結果が逆に。低負荷ではCore i7 13700Kのほうが良い結果ですが、

なぜか4K最高設定ではパフォーマンスが一気に悪くなってしまいました。

第13世代全体が悪い結果となっているため、グラフィックボードとのバランスの影響と言えそうです。

 

3つのゲームを比較してきましたが、RTX 3080と組み合わせるとかえってCore i7 13700Kのパフォーマンスが発揮できないことが多かったです。

つまりバランスが悪いということでしょう。

Core i7 13700Kは12700K(F)よりもかなりゲーム性能がアップしていますから、

グラフィックボードもかなり高い性能のグラフィックボード、RTX 4090やRTX 4080、

これから登場する上位グラフィックボードと組み合わせるのがおすすめです。

Core i7 13700K(F)はどういった人におすすめ?

ここがメリット
  • ゲーム性能は大幅進化で、コストパフォーマンスはトップクラス
  • 最上位グラフィックボードでもしっかりと性能を活かせる
  • 動画編集作業も上位レベル
デメリット
  • 消費電力が大幅にアップし、冷却に苦労する
  • グラフィックボードの性能が低すぎると、かえってフレームレートが落ちる
こんな人におすすめ!
  • RTX 4090/4080など最高峰グラフィックボードを利用する予定の人
  • 基本はクリエイティブ作業ではなくゲームを中心に遊ぶ予定の人

ゲーム性能は前世代から飛躍的に進化し、価格は安いのにCore i9 13900K(F)と肉薄しているため、

コストパフォーマンスはトップクラスと言ってよいです。

ゲームだけするのならCore i9 13900K(F)でなくてもよいですし、動画編集作業も性能としてはトップレベルなので、

なんでもこなせるスーパーCPUです。

 

ただ消費電力が爆上がりしたので、性能が高くなるのは当然といえば当然なのかもしれません。

Core i9 12900K(F)よりは最大消費電力が低めなので、少し楽ですが、

それでも冷却性能にこだわる必要があること、またグラフィックボードもトップクラスの性能をもっていないと、

Core i7 13700Kの性能が活かせません。

ゲームを中心に利用する予定で、最強クラスのゲーミングPCが欲しい人におすすめのCPUです。

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