GTX1660 SUPERのゲーム性能をベンチマーク! | こまたろPC
ゲーミングPC検索機能リリース!

GTX1660 SUPERのゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

Nvidiaの最新世代Turingのグラボラインナップも大分増えた、

というか多すぎる気もしますが(笑)

今回はミドルクラスとして登場したGTX1660 SUPERをレビューします。

GTX1660 SUPERのスペックや価格は?

ベンチマーク詳細に入る前にざっとおさらい。

※横スクロールできます

GPU RTX3060ti RTX3060 RTX2060 RTX3050 GTX 1660ti GTX 1660 SUPER GTX 1660 GTX1650 SUPER GTX1650
世代 最新 最新 1世代前 最新 2世代前 2世代前 2世代前 2世代前 2世代前
プロセッサ数 4864 3584 1920 2560 1536 1408 1408 1280 896
Tensorコア数 152 Gen3 112 Gen3 240 Gen2 80 Gen3
RTコア数 38 Gen2 28 Gen2 30 Gen1 20 Gen2
ベースクロック 1410MHz 1320MHz 1365MHz 1550MHz 1500MHz 1530MHz 1530MHz 1530MHz 1485MHz
ブーストクロック 1670MHz 1780MHz 1680MHz 1780MHz 1770MHz 1785MHz 1785MHz 1725MHz 1665MHz
メモリスピード 14Gbps 15Gbps 14Gbps 14Gbps 12Gbps 14Gbps 8Gbps 12Gbps 8Gbps or 12Gbps
メモリ量 8GB GDDR6 12GB GDDR6 12GB GDDR6 8GB GDDR6 6GB GDDR6 6GB GDDR6 6GB GDDR5 4GB GDDR6 4GB GDDR5 or 6
メモリバス帯域幅 448GB/s 360GB/s 336GB/s 224GB/s 288GB/s 336GB/s 192GB/s 192GB/s 128GB/s or 192GB/s
TDP 200W 170W 160W 130W 120W 120W 120W 100W 75W
電源コネクタ 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 6ピン×1 不要 or 6ピン×1

ミドルクラスとして登場したGTX1660とGTX1660tiの中間を狙ったのがGTX1660 SUPER。

GTX1000シリーズから比べると、

一つ下のGTX1660との最大の違いはメモリ周りの強化

GDDR5から6、メモリバススピードが6Gbps向上し、

メモリ帯域が大幅にパワーアップしています。

昨今のゲーム(特にDirectX 12)ではメモリ帯域が重要になっており、

特に高解像度、高画質なほどこの改善は寄与してきます。

 

すでに旧世代ではあるものの、2~3万円台のグラボが少ないこともあり、

まだまだ現役のグラフィックボードといえそうです。

ただし最新RTXにてRTX3050が登場しています。

RTX3050はDLSSを利用することが可能ですから、

どちらがコスパが良いかは、吟味する必要はあるでしょう。

そのほか近い候補としてはRTX2060、GTX1650が現役です。

RadeonならRX6600です

RTX 3050のゲーム性能をベンチマーク!【凡庸?汎用?】RX 6600のゲーム性能をベンチマーク!レジ袋よりSDGsだ!RTX2060の性能はいかほどか!?ゲーム、消費電力を検証!GTX1650の性能をベンチマーク!最新ゲームでもOK?

今回使用したGTX1660 SUPER

今回ベンチマークで試したのは、msiのAERO ITXです。

ショートゲーミングPCとして人気で、小型なPCにも組み込みやすいグラボです。

補助電源はGTX1660と同じ8ピンx1。

アウトはHDMIとDVI、DisplyPortが一つずつ。このあたりはGTX1650シリーズと変わりません。

ちなみに発熱量が上がってますので、GTX1650シリーズよりもヒートシンク、ファンともに大型になっています。

[amazonjs asin=”B07Z92WKRL” locale=”JP” title=”玄人志向 NVIDIA GeForce GTX 1660Super 搭載 グラフィックボード 6GB デュアルファン GALAKURO GAMINGシリーズ GG-GTX1660SP-E6GB/DF”]

CPUボトルネックラインも探る

通常ミドルクラスのグラボならミドルクラスのCPUでもボトルネックの心配はありません。

CPUのボトルネック
ゲームなどグラフィック性能は、グラフィックボードが高性能であればよいわけではなく、同時にCPUもある程度の性能が必要です。
CPUの性能が低すぎると、ボトルネックとなりグラフィックボードの性能を100%引き出せなくなります。

ただTuring世代のグラボの進化はすさまじく、

GTX1660 SUPERもひと世代前のハイクラス並みの性能とのことで、

CPUのボトルネックも考慮する必要がでてきます。

そこで今回はIntelからミドルスペックとして人気なCorei5 9400F(6コア6スレッド)他、

ハイクラスCPUであるCorei7 9700K(8コア8スレッド)でも計測し、

ボトルネックの有無(ゲームベンチマークのみ)も調査します。

基本的なベンチマーク性能は?

最新ゲーム検証の前に、GTX1660 SUPERがどの程度の性能なのか、基本的なベンチマークソフトで簡単に見ていきます。

DirectX11のFireStrikeです。CPUは9400Fベースです。

前世代のミドルクラスGTX1060 6Gより約27%ほど上昇

ハイクラスGTX1070の約93%ほどと、やはりハイクラスの性能と言っても良い結果です。

もう一つDirectX12ベースのTimeSpy。

最近は12を採用するゲームも増えており、今後は主流になってくるので重要な検証です。

すごい(;゚Д゚)

こちらに至ってはGTX1070の結果を超えています

アーキテクチャとメモリ帯域幅の向上が、DirectX 12に寄与したためと思われます。

将来性の面ではかなり優秀なグラボと言えそうです。

もうひとつゲームベンチマークソフト「FFXIV 漆黒の反逆者」です。

フルHD、最高画質設定で比較します。

※横スクロールできます

GPU フルHD(1980×1080)
RTX2070 SUPER(9700K) 17479 (非常に快適)
GTX1660 SUPER(9700K) 15346 (非常に快適)
GTX1660 SUPER(9400F) 14701 (非常に快適)
GTX1650 SUPER 12860 (非常に快適)
GTX1650 9412 (非常に快適)
RX5500 XT 8G(9700K) 12465 (非常に快適)
RX5500 XT 4G 12188 (非常に快適)
RX570 8G 10021(非常に快適)
GTX1660 SUPER(R5 3600) 14771 (非常に快適)
RX5500 XT 8G(R5 3600) 12249 (非常に快適)

9700Kと9400Fには約4.4%ほどスコア差がありました。

やはり少しボトルネックにはなっているようですね。

一つ下のSUPERであるGTX1650 SUPERとは19.3%(9700K)と、

着実なパワーアップはしているようです。

フォートナイト

ここからは実際にゲームで計測します!

まずは人気ゲームのフォートナイトです。

概ねGTX1650 SUPERに関して19.6%ほど向上ということで、

順当な結果になりましたね。

特に高画質領域では確かなパフォーマンスアップは感じます。

なお9400Fと9700Kにボトルネック差はほぼありませんでした。

正直低画質にするとFPSの乱高下がすごく、見る場所によって多きくFPSが変わります。

ただ平均すると、ボトルネックはほぼ無いといってよかったです。

モンスターハンターワールド

続いても人気ゲーム、モンスターハンターワールドです。

フルHDにて計測しています。

このゲーム、結構重いゲームで、

GTX1660 SUPERであっても60fps越えがやっとですね。。。重すぎないか(笑)

少し気になるのが、高画質ではGTX1650 SUPERとほとんど差がありません。

うーん、、、なぜだろう。メモリ帯域幅を生かしきれていないのか。

低画質では最大19.8%差なので、ベンチマーク通りだなとは思うのですが。。。

 

なお9700Kと9400Fのボトルネックが出るであろう低画質で、

約11%と結構差が出ました。

Apex Legends

現在大人気バトロワゲームですね!

このゲームはグラフィックメモリ消費量が高く、

メモリ周りのスペックは重要ですが、はたして?

フォートナイト、モンスターハンターと同様の傾向で、

高画質になるほど、GTX1650 SUPERとの差があまりなくなります。

とはいえ最高画質で12%差はありますが。

最低~中画質でのGTX1660 SUPERの伸びがすごいですね(笑)

最低~中画質であれば144fpsモニター利用も余裕と言えるでしょう。

CPUボトルネックはほぼありませんでした。

VALORANT

話題のFPS系PvPゲームです。こちらはRyzen5 3600を利用して計測しています。

こちらのゲームはかなりの軽負荷になっており、

GTX1660 SUPERなら高画質240fpsのゲーミングモニター利用も可能です。

それ以下のモニターなら、FPS固定にすれば大分GPUパワーを抑えて使うことができます。

ただこのゲーム自体は若干Radeonのほうが高パフォーマンス傾向にはあります。

SATISFACTORY

累計売上が大台にのった人気ゲームですね。

このゲームも比較的低スペックで遊ぶことができます。

低画質ならかなり下のグラボでも余裕で遊べるのですが、

実はこのゲームは高画質で遊ぶほうが便利と私は感じており、

超画質(最高画質)で100fps出せるGTX1660 SUPERはこのゲーム向きと言えるでしょう。

CoD:BOCW

こちらも大人気FPSゲーム、コールオブデューティーから、

最新のコールドウォーです。

さすがに重量級ゲームなだけあって、ゲーミングモニター利用は厳しい結果となりました。

ただ最高画質60fpsは遊べるパフォーマンスとなっており、

最新ゲームでも十分快適に遊ぶことができるのがわかります。

ただこのゲームはDLSSが使えるので、活かせないのが残念です。

サイバーパンク2077

続いても話題の新作となりましたサイバーパンク2077です。

推奨スペックも高く、近年でもかなり重いゲームとなります。

やはり快適に遊ぶのにはぎりぎりって感じですね。

低中画質であれば60fpsで遊べるかなというところ。

レイトレやDLSSがあるとより世界観に没入できるので、

そこを活かせないのはGTX1660 SUPERのスペックの限界かなと思います。

Battlefield 2042

有名なBattlefield 2042です。

正直最適化が甘い印象で、

グラフィックボードの利用率が改善の余地がありそうな動きではありますが。。。

ひとまず現状のフレームレートを計測します。

さすがに最新の要求スペックが高いゲームだと力不足になってきたか。

ダイナミック解像度スケール(Scall ON)というfpsを安定させる機能を使いましたが、

フルHD低画質でようやく110fpsといったところでしょうか。

ただ60fps以上では遊べていますし、144Hzゲーミングモニターなどはフル活用できませんが、

一応遊ぶことはできそうです。

Back 4 Blood

もう一つ比較的新しいゲームのBack 4 Bloodです。

DLSSおよびFSRの両方に対応しており、

GTX1660 SuperはFSRを利用することができます。

FSRの効果がかなり大きいのかこちらはフルHDでも余裕で遊べる結果です。

高画質でも145fps出していますので、fpsと画質の両方を求めることができます。

このように最近のゲームでもゲーム側の機能や要求スペック次第では、

まだまだ現役で活躍できそうです。

GTX1660 SUPERはどういう人におすすめ?

ここがメリット
  • DirectX 12ベースでのパフォーマンスがすごい
  • 高画質でも60fpsなら遊べる
  • ゲーミングモニター利用は低~高画質ぐらい
デメリット
  • ゲームによって高画質では遊べない
  • 徐々に要求スペックの高いゲームでは力不足へ
  • 在庫が少なく、価格も高すぎる

全体的には確かなパフォーマンス向上は感じたものの、

ゲームによってはGTX1650 SUPERとの差があまり感じない結果もありました。

特にDirectX11ベースにその傾向が強かったように思えます。

ただDirectX12 ベースでは性能差があり、今後のゲーム市場にマッチしています。

またフルHDでは最新ゲームでも遊べる性能は持っています。

 

ただ現状買いか?と言われるとNoと言わざるを得ないです。

在庫不足もあり価格が高騰しすぎてコスパが悪すぎます。

現在の価格ならRTX3050/2060、RX6600あたりを購入したほうが満足度が高いです。

また要求スペックの高い最新ゲームでは力不足を感じ始めています。

今後さらに登場するであろうゲームでは快適に遊べなくなる可能性も高いため、

であればもう少し予算を出して上のグラフィックボードを買うべきでしょう。

値段が落ち着き価格が安くなって初めて価値のあるグラフィックボードだと思います。