(フロンティア)FRGKB550/M407/NTKをレビュー | こまたろPC

(フロンティア)FRGKB550/M407/NTKをレビュー

基本スペック

FRGKB550/M407/NTKの製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RTX 5070
メモリ DDR4 32GB
容量 【NVMe SSD PCIe4.0】1TB Crucial製
サイズ 幅(W):約215mm x 高さ(H):約347mm x 奥行(D):約401mm
電源 750W GOLD
光学ドライブ 無し
マザーボード ASRock B550M-HDV
PCケース フロンティア オリジナルPCケース
OS Windows 11 Home 64bit版 [正規版]
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.5
(5.0)
ゲーム性能 3.1
同価格帯の平均:2.4
(3.0)
動画編集性能 3.0
同価格帯の平均:3.0
(3.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.1
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.6
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(2.5)

メリット

  • WQHDを安定して遊べる性能
  • メモリ搭載量が多い
  • SSDとマザーボードがメーカー製
デメリット

  • 無線LANが無い
  • RGBイルミネーションは楽しめない

FRGKB550/M407/NTKはFRGKシリーズのひとつで、このシリーズは比較的安価なモデルが多いですが、このモデルはRyzen 7 5700XとRTX 5070を組み合わせた比較的高性能なゲーミングPCになります。

それでは詳しくみていきましょう。

ゲーム性能はどのくらい?

DLSS4 DLSS3 FSR4 FSR3 SM AFMF
× ×

※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表

ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070 12GB」を搭載。

DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。ミドルエンドクラス性能になっており、価格と性能バランスが丁度よいグラフィックボードといえます。

下記は実際にRTX 5070 12GBを利用し主要なゲームをベンチマークした結果です。ただしあくまで参考値としてご参照ください。

AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合

入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。

モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6で計測しています。

RTX 5070 12GBにおけるノーマル時のフレームレート結果
モンハンワイルズ マーベルライバルズ Delta Force ヘルダイバー2 CoD:BO6
フルHD低 122.89 269 319 277 258
フルHD最高 92.19 129 162 142 153
WQHD低 98.80 199 237 212 190
WQHD最高 72.55 92 137 111 112
4K低 63.27 115 133 118 112
4K最高 45.29 50 92 65 66

DLSS/FSRを使わないとしてもフルHDであれば高画質でも高フレームレートを余裕で出すことができ、WQHD解像度でも高画質で概ね高いフレームレートを出すことができます。

4Kは高画質はやや厳しいですが、低画質にすれば十分遊べるレベル。

DLSS/FSRを使わないとしても高画質ならWQHD解像度、低画質なら4Kゲーミングを前提に遊ぶことができそうです。

DLSS4/DLSS3を使う場合

続いてはFSRを使った場合のフレームレート計測結果です。

モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6で計測しています。

RTX 5070 12GBにおけるDLSS利用時のフレームレート結果
モンハンワイルズ DLSS3 マーベルライバルズ DLSS4MFG Delta Force DLSS3 サイバーパンク2077 DLSS4 MFG CoD:BO6
フルHD低 168.79 723 440 576.24 399
フルHD最高 147.75 523 336 472.28 289
WQHD低 153.41 537 324 431.39 303
WQHD最高 130.32 398 254 354.80 225
4K低 122.70 345 177 289.51 174
4K最高 97.72 267 145 220.57 137

DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになりWQHD解像度の高画質でも超高フレームレートは余裕。4K高画質設定も十分高フレームレートと、4Kゲーミングも余裕で遊べるようになります。

特にマルチフレーム生成を使った場合は余裕そのもの。モンハンワイルズのような超重量級のゲームではフレームレートの伸びは減りますが、それでも十分高フレームレートで遊ぶことができます。

動画編集性能はどのくらい?

Ryzen 5 5700Xの動画編集性能をAdobe PremiereおよびHandBrakeを使って計測してみました。

Ryzen 7 5700Xのソフトウェアエンコード結果

フルHDであればおよそ15~18分と一応は実用には耐えれるエンコード時間にはなっていますが、早いかといわれるとあまり早くはありません。4K解像度も停止することなく編集はできましたが実用には程遠い遅さ。

RTX 5070を使ったハードウェアエンコードであればさらに早くなるもののそれでも4Kでは厳しでしょう。フルHDまでの動画編集が妥当です。

コスパとしてはどうか

当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。

FRGKB550/M407/NTKはコスパは5.0、同価格帯平均は4.5ですから他のPCよりもコスパが高い上に、良さはトップクラス。

PCパーツの高級度が2.5、平均が2.4ですから特別PCパーツが高級であるわけではありませんが、価格設定を安くすることでトップクラスの良さを出しているタイプです。

詳しく各パーツについてみていきます。

メモリ:DDR4 32GB

Ryzen 7 5700XはDDR4にしか対応していませんので、DDR5ではありません。比べればメモリ速度は落ちてしまいますが、このクラスであればさほど気にする必要もなし。また3200MHzメモリで、Ryzen 7 5700Xの定格クロックとなるため良いです。

メモリ容量は32GBを搭載。DDR4とはいえメモリ量が多いのはメリットが大きく、メモリを喰うゲームやゲーム配信、複数のタスクを同時に動かすなどしてもまずメモリ不足にはなりにくい環境です。

他では16GBだけ搭載というのも多いですから高水準なスペックといえます。

ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD

メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランドもSSDでは超有名なCrucial製となっており、品質も良し。

容量も1TBとあり、このクラスとしては高水準。沢山のゲームやデータを保存することが可能で、直ぐに容量不足に悩まされることは少ないでしょう。

電源:750W GOLD

電源ユニットは750Wのゴールド認証電源です。メーカー不明ですが他ではブロンズ認証電源採用もありますから、ゴールド認証は高水準。また日本製コンデンサ仕様と明記していますので、品質も悪くはないでしょう。

容量はRyzen 7 5700XとRTX 5070の構成としては十分な電源容量です。

マザーボード:ASRock B550M-HDV(Micro ATX)

マザーボードはASRock製のB550M-HDVを利用しています。

マザーボードのメーカー不明が多い中、OEM版ではなく一般販売されているマザーボードを使っているのは高水準。とはいえすでに大分古いマザーボードで高級グレードというわけではないので特別すごいスペックというほどではないですが。

ただ、Ryzen 7 5700Xであれば妥当といえるマザーボードでしょう。せっかく安さに魅力のあるRyzen 7 5700Xなのにマザーボードだけ高価ではアンバランスです。

MicroATXですので拡張性はそこまでありませんが、かわりにややコンパクトになります。

CPUファン:空冷CPUクーラー

CPUクーラーは標準空冷CPUファンとなっています。

Ryzen 7 5700Xは熱のそれなりにはありますが、標準空冷クーラーで及第点レベル。

安さを優先すれば問題ないでしょう。

ネット関連:有線LANのみ

FRGKB550/M407/NTKには無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。

PCケース:ミニタワーケース (MicroATX)

PCケースはフロンティアFRGKシリーズオリジナルです。

215(幅)×347(奥行き)×401(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では小型PCとまではいかないまでもやや省スペースな大きさになっています。

PCケースは非常にシンプルなデザインとなっており、余計な装飾がないフラットタイプ。最近ではサイドのガラスパネルが当たり前のなか、非採用となっており中身を見ることはできません。

RGBイルミネーションを楽しむことはできないため、そういったことが好きな人には残念ですが、最近ではむしろ珍しいゲーミングPCといえます。

上部は排気のための大きなメッシュ構造の吸排気口になっており、I/Oも装備されています。

奇抜なデザインとはいえませんが、飽きのこないデザインともいえそうです。