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【いいね!】RX 9060 XTのゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

AMDのRadeonから最新世代RX 9000シリーズが登場していますが、今回はミドルクラスとなるRX 9060 XTについて性能をベンチマークしていきます。

RX 9070のスペックは?

※横スクロールできます

GPU RX 9070 RX 7700 XT RX 9060 XT RX 7600 XT
世代 最新 旧世代 最新 旧世代
プロセッサ数 3584 3456 2048 2048
AI Accelerators 112 64
Ray Accelerators 56 54 32 32
ベースクロック 2070 MHz 2171 MHz 2530 MHz 2470 MHz
ブーストクロック 2700 MHz 2544 MHz 3130 MHz 2755 MHz
メモリスピード 20.0 Gbps 18.0 Gbps 20.0 Gbps 18.0 Gbps
メモリ量 GDDR6 16GB GDDR6 12GB GDDR6 16/8GB GDDR6 16GB
メモリバス帯域幅 640 GB/s 432 GB/s 322 GB/s 288 GB/s
TGP 220W 245W 160/150W 190W
電源コネクタ 8Pin×2 8Pin×2 8Pin×1 8Pin×1

※横スクロールできます

GPU RTX 5060 Ti RTX 4060 Ti RTX 5060 RTX 4060
世代 最新 旧世代 最新 旧世代
プロセッサ数 4608 4352 3840 3072
Tensorコア数 144 Gen 5 136 Gen 4 120 Gen 5 96 Gen 4
RTコア数 48 Gen 4 34 Gen 3 30 Gen 4 24 Gen 3
ベースクロック 2410 MHz 2310 MHz 2280 MHz 1830 MHz
ブーストクロック 2570 MHz 2535 MHz 2500 MHz 2460 MHz
メモリスピード 28.0 Gbps 18.0 Gbps 28.0 Gbps 17.0 Gbps
メモリ量 GDDR7 16/8GB GDDR6 8GB GDDR7 8GB GDDR6 8GB
メモリバス帯域幅 448 GB/s 288 GB/s 448 GB/s 272 GB/s
TGP 180W 165/160W 145W 115W
電源コネクタ 12VHPWR ×1
8Pin×1(変換)
8Pin×1 12VHPWR ×1
8Pin×1(変換)
8Pin×1
ここがポイント!
  • 採番が一新
  • RDNA4アーキテクチャへ
  • 帯域幅がアップ
  • FSR4に対応
  • AI性能を強化

RX 9060 XTはRadeon最新世代のミドルクラス向け。メモリバス幅が強化されたほか、今までと同様RDNA4の新規アーキテクチャでスペック以上にパフォーマンスがアップ。AI性能は特に向上しており、FSR4を利用できます。

FSR4は言ってみればNVidiaのDLSS3みたいな感じですが、AIを利用するためRadeon 7000シリーズ以前は使えません。またマルチフレーム生成には同じようにまだ対応していません。

ライバルのRTX 5060 Ti同様16GB版と8GB版のグラフィックメモリを搭載したRX 9060 XTが用意されており、まさにガチンコ勝負を仕掛けている感がありますね。

今回使用したRX 9060 XT 16GB

ASRock CHALLENGER RX 9060 XT 16GBの外装

今回使用したのはASRock RX 9060 XT 16GB CHALLENGERです。

RX 9060 XT 16GBの中では安いほうですが、8GBと比べれば当然高くなります。

ASRock RX 9060 XT 16GB CHALLENGERの本体

特別何か凄い奇抜なデザインという感じはありませんが、どのようなPCケースにもあう印象。

ASRock RX 9060 XT 16GB CHALLENGERのアウトプット端子

出力は最近のトレンドとはちょっと違っており、HDMIx1のDisplay Portx2でDisplay Portが一つ少ないです。RTX 5060 TiはDisplay Portx3ですから、ここは欠点とはいえるでしょう。

とはいえフルで活用する人はこのクラスでは少ないかもしれません。

ASRock RX 9060 XT 16GB CHALLENGERの電源

電源は旧来の8pinタイプの電源が1つ。RTX 5060 Tiと同様です。

ゲーム性能検証

それではここから実際のゲームをつかって計測していきます。

検証ポイント
  • RTX 5060 Tiとの実力差は?
  • ワットパフォーマンスはいかに
  • フレームレート安定性はどうか

ライバルであるRTX 5060 Tiとの性能差が一番重要でしょう。RX 9060 XTは16GB版のみですが、RTX 5060 Tiは16GBと8GB版で比較しています。

検証のCPUはゲーム性能では最強のRyzen 7 9800X3Dを利用します。

モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。

サンブレイク以来の最新作で、すでに話題沸騰ですね。

以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

モンスターハンターワイルズにおけるFSR3利用時のRX 9060 XTパフォーマンス。
フルHD最低 フルHD最高 フルHDレイトレ中 WQHD最低 WQHD最高 WQHD最高レイトレ中 4K最低 4K最高 4K最高レイトレ中
RX 9070 188.66 172.21 141.05 186.76 156.82 134.05 151.80 124.85 115.82
RTX 5060 Ti 16GB 160.19 130.33 123.95 141.02 114.15 108.20 106.03 85.46 80.47
RTX 5060 Ti 8GB 159.350 86.41 61.35 139.69 53.46 44.05 103.62 37.48 22.35
RX 9060 XT 202.97 155.56 146.85 173.86 133.73 126.23 123.65 95.47 89.26
RTX 5060 142.44 69.30 35.69 126.76 54.57 46.82 93.15 36.23 23.68

まずはフレームレート生成を利用したFSR3利用時のパフォーマンスから。

一目瞭然。RX 9060 XTのフレームレートが大きく伸びており、RTX 5060 Ti 16GBを圧倒しています。

多い時は30~40fpsは違うのでかなりの差といってよいとおもいます。

またRTX 5060 Ti 8GBを見るとわかるように高画質領域ではグラボメモリ不足でパフォーマンスが発揮できていません。RX 9060 XT 16GBは高画質領域でも安定しています。

モンスターハンターワイルズにおけるFSR3利用時のRX 9060 XT 1%Lowパフォーマンス。
フルHD最低 フルHD最高 フルHDレイトレ中 WQHD最低 WQHD最高 WQHD最高レイトレ中 4K最低 4K最高 4K最高レイトレ中
RX 9070 87 60 35 76 58 30 73 65 36
RTX 5060 Ti 16GB 108 96 69 105 87 59 82 64 52
RTX 5060 Ti 8GB 89 48 21 75 43 20 59 19 8
RX 9060 XT 133 78 61 134 74 59 94 52 44
RTX 5060 112 39 12 97 37 38 70 29 8
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 852.02 327.80 325.76 518.58 186.64
落差の平均 94.67 36.42 36.20 57.62 20.74
標準偏差 17.80 12.68 21.43 19.02 8.96

では続いて安定性を見るために1%Lowフレームレートを計測しました。

残念ながらRX 9060 XTのフレームレートの落ち方は大きく、またばらつきも大きいため安定性ではRTX 5060 Ti 16GBには劣る結果です。

ここは難しいですね。平均フレームレートならRX 9060 XTですが、かくつきやもっさりするリスクを減らすならRTX 5060 Ti 16GBのほうが良さそうです。

さてフレームレート生成の欠点は入力遅延があること。

それを補う機能もありますが、それでも気になる人もいるでしょう。特にモンハンはアクション性が高いです。

そこでアップスケーリングもフレームレート生成も使わない状態で計測してみました。

モンスターハンターワイルズにおけるRX 9060 XTパフォーマンス
フルHD最低 フルHD最高 フルHDレイトレ中 WQHD最低 WQHD最高 WQHD最高レイトレ中 4K最低 4K最高 4K最高レイトレ中
RX 9070 112.63 95.56 86.36 104.05 79.02 70.81 71.51 50.87 45.63
RTX 5060 Ti 16GB 92.21 67.61 62.96 71.94 52.65 48.43 44.85 32.45 29.28
RTX 5060 Ti 8GB 93.29 54.23 32.09 73.02 40.43 24.93 45.21 23.92 11.58
RX 9060 XT 16GB 111.05 77.00 70.72 84.58 57.89 52.58 49.77 33.79 30.30
RTX 5060 87.93 36.38 36.05 68.12 22.79 23.09 41.60 16.14 10.11

FSR3利用時よりは差がでないですが、ここでもRX 9060 XT 16GBのほうがRTX 5060 Ti 16GBよりもフレームレートが出ている結果となりました。

またやはりRTX 5060 Ti 8GBでは高画質領域でパフォーマンスが悪化するのを見ると、16GBグラボメモリを搭載しているメリットがかなりでていますね。

モンスターハンターワイルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRX 9060 XT 1%Low
フルHD最低 フルHD最高 フルHD最高レイトレ中 WQHD最低 WQHD最高 WQHD最高レイトレ中 4K最低 4K最高 4K最高レイトレ中
RX 9070 64 43 26 68 46 22 63 33 17
RTX 5060 Ti 16GB 71 49 30 56 32 23 34 24 15
RTX 5060 Ti 8GB 56 29 15 48 19 18 33 14 9
RX 9060 XT 16GB 94 66 35 79 49 28 46 29 19
RTX 5060 50 13 22 43 10 14 30 8 5
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
落差合計 334.44 168.38 157.70 122.68 147.21
落差の平均 37.16 18.71 17.52 13.63 16.36
標準偏差 17.05 7.52 10.86 10.57 10.48

1%LowではFSR3の時と傾向が変わり、RX 9060 XT 16GBのほうがRTX 5060 Ti 16GBよりもフレームレート落差が少ない結果に。

ばらつきは大きいですが、RTX 5060 Ti 16GBは低いフレームレートでばらつきが少なくなっているだけですので、安定性面ではRX 9060 XT 16GBのほうが優秀な結果となりました。

マーベルライバルズ(Marvel Rivals)

続いても無料で遊べる話題の新作マーベルライバルズです。

すでにプレイヤー数も多い大人気ゲームになっています。

グラフィック周りも充実しており、DLSSおよびFSRのフレームレート生成にも対応。

ただ今回は使用しないで計測します。

マーベルライバルズにおけるDLSS/FSR利用時のRX 9060 XT16GBパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
フルHD低 313 324 303 254 257
フルHD最高 180 167 179 174 161
WQHD低 249 261 249 168 225
WQHD最高 152 136 132 133 129
4K低 153 158 139 74 134
4K最高 95 92 81 76 72

RTXはDLSS、RadeonはFSRを利用して比較しました。

画質の見え方が違うので単純に比較できるものでもありませんが、ここではフレームレートだけをみていきます。

通常FSRのほうがDLSSよりもフレームレートは出やすい傾向にあるのですが、このゲームではRTX 5060 Ti 16GBのDLSS利用のほうがRX 9060 XT 16GBのFSR利用よりもフレームレートの伸びが良いです。

またRX 9060 XT 16GBは4K領域ではパフォーマンスが悪化しており、ムラのある結果になりました。

マーベルライバルズにおけるDLSS/FSR利用時のRX 9060 XT 16GB 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
フルHD低 229 208 216 173 134
フルHD最高 140 118 133 119 106
WQHD低 187 182 183 132 115
WQHD最高 115 102 106 97 64
4K低 126 98 115 73 94
4K最高 79 70 71 59 59
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
落差合計 250.00 338.00 249.00 209.00 393.00
落差の平均 50.00 67.60 49.80 41.80 78.60
標準偏差 22.90 31.64 26.89 29.34 36.02

では1%Lowはどうかというと、落差もばらつきもRTX 5060 Ti 16GBよりRX 9060 XT 16GBのほうが小さく安定性は高いように思えます。

ただRTX 5060 Ti 16GBはそもそも平均フレームレートがかなり高く、1%Lowも高いフレームレートで維持できており、RX 9060 XT 16GBより高いです。

なのでフレームレートの落ち幅が大きいとしても高いfpsで維持できているRTX 5060 Ti 16GBのほうがここでは優秀といえそうです。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRX 9060 XT 16GBパフォーマンス。
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
フルHD低 265 242 216 147 217
フルHD最高 136 110 104 116 94
WQHD低 204 176 154 92 130
WQHD最高 99 76 72 75 60
4K低 116 89 80 44 73
4K最高 54 42 36 38 26

マーベルライバルズもPvPですので入力遅延が気になる方もいらっしゃるかと思います。

DLSSやFSRなど未使用の状態で計測してみました。

場合によっては上回ることがあるものの、総じてRX 9060 XT 16GBはRTX 5060 Ti 16GBに劣後する結果。

特にメインのフルHDでは相当なフレームレート差がでており、このゲームではRX 9060 XT 16GBのパフォーマンスは悪い傾向にあるようですね。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRX 9060 XT 16GB 1%Low。
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
フルHD低 204 152 176 112 131
フルHD最高 107 85 85 83 72
WQHD低 161 118 123 83 98
WQHD最高 88 60 62 57 49
4K低 91 71 66 37 55
4K最高 44 35 32 30 11
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
落差合計 179.00 214.00 118.00 110.00 184.00
落差の平均 29.83 35.67 19.67 18.33 30.67
標準偏差 19.58 31.89 13.52 12.77 28.04

では1%Lowを鑑みるとどうでしょうか。

ここも先ほどと同様で一見するとRX 9060 XT 16GBのほうが落差もばらつきも少なく安定性が高いようにみえますが、RTX 5060 Ti 16GBのほうが高いフレームレートを維持できており、RX 9060 XT 16GBは低いレベルで安定してしまっているというところ。

やはり総合的にみてこのゲームではRTX 5060 Ti 16GBのほうが良いです。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

今もなおグラフィック周りのアップデートはされており、

いつのまにかDLSS4にも対応していました。ただFSR4はまだのもよう。

サイバーパンク2077におけるFSR3利用時のRX 9060 XTのパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 451.65 403.71 398.08 501.15 345.63
フルHD ウルトラ 362.11 282.97 282.98 312.07 259.33
フルHD レイトレウルトラ 228.25 195.71 187.25 211.55 158.15
WQHD低 431.38 307.34 302.61 365.11 259.31
WQHD ウルトラ 310.14 210.14 207.31 219.07 184.20
WQHD レイトレウルトラ 193.82 142.19 134.87 142.96 108.02
4K低 293.91 170.10 166.25 195.88 138.81
4K ウルトラ 174.60 107.10 105.19 109.65 89.81
4K レイトレウルトラ 109.45 72.05 72.37 72.39 39.50

FSR3利用時の結果。

このゲームでもRX 9060 XT 16GBのパフォーマンスは素晴らしく、RTX 5060 Ti 16GBを超えるフレームレートになっています。

特に低負荷領域では差が大きく、少なくともFSR3利用ではRX 9060 XTが優位です。

サイバーパンク2077におけるFSR3利用時のRX 9060 XTの1%Lowパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 156 186 185 205 171
フルHD ウルトラ 118 138 134 124 127
フルHD レイトレウルトラ 90 124 82 144 61
WQHD低 152 150 156 155 139
WQHD ウルトラ 115 122 115 96 112
WQHD レイトレウルトラ 113 101 88 98 46
4K低 164 95 99 132 87
4K ウルトラ 76 70 69 58 63
4K レイトレウルトラ 79 50 39 56 14
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 1360.31 591.31 606.91 729.83 582.76
落差の平均 151.15 65.70 67.43 81.09 64.75
標準偏差 87.11 38.99 51.36 55.33 54.21

ただ1%Lowを見るとRX 9060 XT 16GBのほうがRTX 5060 Ti 16GBよりフレームレートの落ちもばらつきも大きく、安定性では負けています。

しかも結構フレームレートの落ちが大きく4Kでは厳しそう。WQHD以下であれば60fps以上は担保できますので、サイバーパンク2077のゲーム性を考えればまあ問題はないレベルではあります。

Delta Force

続いては最近リリースされた、無料のFPSゲーム、デルタフォースです。

バトルフィールド風、タルコフ風、ストーリーモードの3つを用意する意欲作。

こちらもグラフィック周りは結構しっかりしており、DLSS3のフレームレート生成にも対応しています。

デルタフォースにおけるFSR利用時のRX 9060 XT 16GBパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 298 283 273 314 282
フルHD最高 196 191 156 199 195
WQHD低 229 222 215 224 216
WQHD最高 161 149 128 145 146
4K低 146 124 126 122 122
4K最高 111 91 83 82 87

まずはFSRを利用した場合の結果です。

このゲームでは今までとは違いRX 9060 XT 16GBとRTX 5060 Ti 16GBでは明確な差がでておらず、画質や解像度で優劣が決まる結果に。ほぼ互角といえる内容です。

デルタフォースにおけるFSR3利用時のRX 9060 XT 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 262 249 224 256 213
フルHD最高 138 169 140 168 154
WQHD低 190 158 189 217 181
WQHD最高 140 123 117 138 122
4K低 118 104 118 119 106
4K最高 93 75 78 81 72
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 200.00 182.00 115.00 107.00 200.00
落差の平均 33.33 30.33 19.17 17.83 33.33
標準偏差 14.58 17.59 16.36 22.47 20.28

ただ1%Lowを見てみるとフレームレートの落ちはRX 9060 XTのほうがかなり小さいです。

ばらつきはRTX 5060 Ti 16GBのほうが小さいですが、フレームレートが全体的に落ちていることでのばらつき減少なので、安定性ではRX 9060 XTが上の結果となりました。

さてデルタフォースはPvPが基本となるゲームで、入力遅延を重視したい人もいるでしょう。

そこでDLSSやFSRを使わずにテストします。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRX 9060 XT 16GBパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 241 231 242 243 160
フルHD最高 150 140 129 132 99
WQHD低 178 160 164 156 102
WQHD最高 125 111 103 99 71
4K低 107 84 89 76 51
4K最高 74 62 61 54 36

DLSS/FSRを使わない場合微差ではありますがRTX 5060 Ti 16GBのほうがRX 9060 XT 16GBよりもフレームレートが高い結果になっています。

またRX 9060 XT 16GBはRTX 5060 Ti 8GBにも負けていますので、このゲームではあまりグラボメモリの容量の影響は受けていないのでしょう。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRX 9060 XT 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 108 187 202 234 74
フルHD最高 88 130 114 126 26
WQHD低 144 146 144 150 49
WQHD最高 108 90 89 97 44
4K低 75 74 76 75 30
4K最高 62 50 48 45 20
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 290.00 111.00 115.00 33.00 276.00
落差の平均 48.33 18.50 19.17 5.50 46.00
標準偏差 45.01 13.14 10.53 3.39 29.20

ただ落差もばらつきも圧倒的にRX 9060 XT 16GBのほうが小さく、RTX 5060 Ti勢よりも安定性は圧倒的に良い結果となっています。

どれも十分良いフレームレートはでているので問題になるほどではありませんが、このゲーム全体を通してはRX 9060 XTが良い安定性を見せてくれました。

CoD:BO6

続いても人気のシリーズCall of DutyからBlack Ops 6です。

最新グラフィックにしっかり対応しているほうのゲームで、DLSS3/FSR3/XeSSのいずれにも対応しています。

CoD:BO6におけるFSR3利用時のRX 9060 XT 16GBのパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
フルHD最低 429 334 357 460 308
フルHD極 188 237 234 303 216
WQHD最低 391 261 264 373 238
WQHD極 156 183 172 233 160
4K最低 301 153 154 212 135
4K極 176 110 101 159 94

まずはFSR3利用時です。

RX 9060 XT 16GBのパフォーマンスが圧倒的に素晴らしくRTX 5060 Ti 16GBよりも相当高いフレームレートを出すことができています。

差が大きいところでは100fpsですから相当です。もともとこのゲームではRadeonのほうがFSR3では相性が良い結果になっているのも影響しているでしょう。

CoD:BO6におけるフレームレートFSR3 利用時のRX 9060 XT 16GB パフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
フルHD最低 122 163 162 308 160
フルHD極 58 106 98 142 91
WQHD最低 206 127 124 168 121
WQHD極 63 84 77 115 74
4K最低 124 134 133 107 117
4K極 66 86 77 77 74
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 1002.00 578.00 611.00 823.00 514.00
落差の平均 167.00 96.33 101.83 137.17 85.67
標準偏差 77.61 62.31 69.20 44.35 55.33

CoDはかなりスピード感が高いPvPゲームなのでフレームレート安定性も重要。

今までとは違っており、今度はRX 9060 XT 16GBのフレームレート落差が大きく、安定性面ではRTX 5060 Ti 16GBのほうが良い結果となりました。

ただしRX 9060 XT 16GBはばらつきは少ないですし、平均フレームレートが相当に高かったため落差が大きいとしても十分にフレームレートが出ているので問題はないレベルではあります。

CoDはPvPなので入力遅延重視の人もいるでしょう。

何も使わない状態で計測した結果です。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRX 9060 XT 16GB パフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
フルHD最低 260 135 155 245 140
フルHD極 127 83 84 140 75
WQHD最低 229 98 108 176 100
WQHD極 121 59 61 99 51
4K最低 143 56 60 98 56
4K極 83 33 34 57 27

ここでもRX 9060 XT 16GBのパフォーマンスが相当に良く、RTX 5060 Ti 16GBを圧倒していると言ってよいでしょう。

というよりRTX 5060 Tiがパフォーマンスを発揮できていないというほうが正しいかもしれません。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRX 9060 XT 16GB 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
フルHD最低 164 109 120 192 107
フルHD極 65 62 59 97 53
WQHD最低 165 76 81 132 73
WQHD極 64 41 42 64 34
4K最低 102 42 43 70 39
4K極 49 22 22 35 18
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 354.00 112.00 135.00 225.00 125.00
落差の平均 59.00 18.67 22.50 37.50 20.83
標準偏差 21.71 5.50 8.19 11.40 8.45

1%Lowを見てみると落差もばらつきも圧倒的にRX 9060 XT 16GBのほうが高い結果に。

ただそもそもRTX 5060 Ti 16GBは平均フレームレートがあまり出ていない状態でしたし、落差が大きいとしてもそれなりのフレームレートが出ているため、RX 9060 XTの結果が特別問題があるというほどではありません。

ここは平均フレームレートが圧倒的にでるRX 9060 XTのほうが良い選択肢でしょう。

PATH OF EXILE 2

続いては人気のハクスラで最新のゲームである「PATH OF EXILE 2」です。

少し登場から時間が経過しましたが、依然としてプレイヤー数が多いゲームです。

アーリーアクセスで今後グラフィック周りのアップデートもおこるかとおもいますが、現在DLSS、FSR、XeSSのすべてに対応しています。ただしフレームレート生成はありません。

Path of Exile 2におけるFSR2利用時のRX 9060 XT 16GB のパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 102 316 317 275 316
フルHDウルトラ 96 183 206 167 160
WQHD低 98 265 270 223 246
WQHDウルトラ 91 122 143 125 106
4K低 87 176 177 146 153
4Kウルトラ 74 108 76 74 54

FSRを利用した時の結果です。

このゲームではほぼほぼRTX 5060 Ti 16GBのほうがRX 9060 XT 16GBよりフレームレートが出ています。大きいところでは40fpsくらいは差がでていますから、パフォーマンスでは結構負けていると言えるでしょう。

またRTX 5060 Ti 8GBもフレームレートが出ていることから、このゲームではあまりグラボメモリの少なさは影響しなさそうです。

Path of Exile 2におけるFSR2利用時のRX 9060 XTの1%Lowパフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 100 222 228 265 259
フルHDウルトラ 79 164 178 163 155
WQHD低 69 217 233 212 240
WQHDウルトラ 74 107 119 113 94
4K低 86 159 169 141 150
4Kウルトラ 69 96 56 73 50
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 71.00 205.00 206.00 43.00 87.00
落差の平均 11.83 34.17 34.33 7.17 14.50
標準偏差 11.03 32.11 28.43 4.45 21.06

ではフレームレート安定性はどうかというと、RTX 5060 Ti 16GBのフレームレート落差が相当に大きく、安定性では圧倒的にRX 9060 XT 16GBのほうが良い結果となっています。

まあとはいえ十分高いフレームレートで安定していますから、RTX 5060 Tiでも全然問題はありませんが。

Black Myth:Wukong

続いては全世界で大ヒットした中国の初AAAタイトル「黒神話:悟空」です。

このゲームもグラフィック対応は進んでおり、DLSS3/FSR3/XeSSのすべてに対応しています。

黒神話:悟空におけるFSR3利用時のRX 9060 XT パフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 329 199 195 203 186
フルHD最高 127 57 60 53 51
フルHD最高レイトレ高 43 58 45 33 48
WQHD低 274 155 151 158 145
WQHD最高 115 49 52 46 44
WQHD最高レイトレ高 27 42 32 24 22
4K低 200 99 97 96 90
4K最高 91 37 39 34 32
4K最高レイトレ高 13 24 13 13 11

FSR3を利用しての計測です。

黒神話:悟空は画質によって負荷が全然違っており、低画質ではRX 9060 XT 16GB、高画質はRTX 5060 Ti 16GBのほうがやや良い結果となっています。

とはいえいずれも高画質では60fpsを切ってしまっているので、快適に遊べるという感じではありません。

また低画質でもRX 9060 XTもRTX 5060 Tiも圧倒的な差がでているわけでもないので、はっきりと優劣が付いたという結果ではないです。

黒神話:悟空におけるFSR3利用時のRX 9060 XT 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 230 130 123 129 125
フルHD最高 109 48 49 45 42
フルHD最高レイトレ高 31 46 21 25 37
WQHD低 208 107 114 110 103
WQHD最高 99 42 44 39 37
WQHD最高レイトレ高 18 33 15 17 14
4K低 173 82 83 77 77
4K最高 80 32 33 30 28
4K最高レイトレ高 9 20 7 9 7
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 262.00 180.00 195.00 179.00 159.00
落差の平均 29.11 20.00 21.67 19.89 17.67
標準偏差 32.02 22.78 21.35 24.59 19.97

安定面でもRX 9060 XT 16GBとRTX 5060 Ti 16GBにはほとんど差がみられず、ほぼ同等といえる結果。

このゲームではあまり優劣が見えませんでした。

ヘルダイバー2

続いても人気のゲームであるヘルダイバー2です。

リリースから時間が経過しましたが、

今までと違い、グラフィック周りは結構保守的でDLSS、FSR、XeSSのいずれにも対応していません。

ヘルダイバー2におけるRX 9060 XT 16GB パフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 193 230 226 170 209
フルHDウルトラ 115 109 109 89 47
WQHD低 151 161 104 122 143
WQHDウルトラ 91 80 79 65 33
4K低 91 84 52 65 75
4Kウルトラ 56 46 20 37 19

このゲームではRTX 5060 Ti 16GBのほうがかなりフレームレートが出ており、RX 9060 XT 16GBはパフォーマンスで負けています。大きい時で50fpsですからかなりの劣後です。

またさすがにFSRが無いとWQHD低画質までが快適に遊べる限界という感じですね。

ヘルダイバー2におけるRX 9060 XT 16GB 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 161 187 192 163 184
フルHDウルトラ 102 105 71 86 21
WQHD低 131 140 67 117 98
WQHDウルトラ 83 79 78 64 16
4K低 84 83 35 41 66
4Kウルトラ 53 45 16 32 13
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 83.00 71.00 131.00 45.00 128.00
落差の平均 13.83 11.83 21.83 7.50 21.33
標準偏差 10.65 17.14 16.82 8.34 14.15

ただ1%Lowでフレームレート落差もばらつきもRX 9060 XT 16GBのほうが小さい結果に。

ただRTX 5060 Ti 16GBは平均フレームレート圧倒的に高く、落差が大きいとしてもRX 9060 XT 16GBよりも高いフレームレートを維持できているため、このゲームではRTX 5060 Ti 16GBのほうが良いパフォーマンスといえそうです。

バルダーズゲート3

最後は世界的に人気になったバルダーズゲート3です。

リリースから大分経過しましたが、今なお根強い人気。

グラフィック設定はシンプルで、DLSS2とFSR2のみ対応で、XeSSには対応していません。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRX 9060 XT 16GB パフォーマンス
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 175 202 212 215 189
フルHDウルトラ 137 152 154 160 135
WQHD低 174 172 175 172 157
WQHDウルトラ 136 130 130 133 116
4K低 160 113 112 108 104
4Kウルトラ 128 87 88 87 78

今回はFSR利用時の結果。

ややRX 9060 XT 16GBのほうがRTX 5060 Ti 16GBよりもフレームレートが出ていますがほとんど差もなく、設定によってはRTX 5060 Ti 16GBのほうが上の場合もあるため、互角というのが良い結果です。

またRTX 5060 Ti 8GBも同様に高いパフォーマンスが出ていますので、このゲームではあまりグラボメモリの少なさは影響しないようです。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRX 9060 XT 1%Low
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
フルHD低 113 154 157 199 109
フルHDウルトラ 90 118 117 149 92
WQHD低 107 141 151 161 111
WQHDウルトラ 91 110 111 126 94
4K低 103 102 102 104 84
4Kウルトラ 91 81 82 84 67
RX 9070 RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT RTX 5060
落差合計 315.00 150.00 151.00 52.00 222.00
落差の平均 52.50 25.00 25.17 8.67 37.00
標準偏差 11.38 15.67 18.26 4.93 25.12

しかし安定性まで踏まえるとRX 9060 XT 16GBが圧倒的に良い結果に。

RTX 5060 Ti 16GBでも十分高いフレームレートを維持していますが、RX 9060 XTはほとんど落差がなく、優秀な結果となっています。

動画編集性能は?

色々なゲームで計測してきましたが、続いてはクリエイティブ性能も見ていきましょう。

二つのソフトウェアを使ってハードウェアエンコード時間を計測してみました。

Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere ProにおけるRX 9060 XT 16GBのハードウェアエンコード時間
RX 9070 RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT 16G RTX 5060
H.264 フルHD高画質 10:16 4:52 4:45 5:52 5:03
H.264 4K高画質 29:53 17:26 18:21 17:07 18:34
H.265 フルHD 10:09 3:59 3:58 6:00 4:22
H.265 4K 30:37 16:43 18:05 19:59 23:18

まずは超有名な動画編集ソフトであるAdobe Premiere Proです。H264/265形式でフルHDと4K編集を実施しました。

さすがにミドルクラスのグラボ達ですので4K編集はエンコードにかなりの時間を要してしまう結果ですが、その中でもH264に関してはRX 9060 XT 16GBはRTX 5060 Ti 16GBをやや上回る結果に。

ただH265では3分ほどとかなり差をつけられてしまっていますし、メインとなるフルHDでは完敗の結果ですので、エンコード能力はRTX 5060 Ti 16GBのほうが上です。

HandBrake

HandBrakeにおける4KからフルHDへエンコードした場合のRX 9060 XT 16GBパフォーマンス
RTX 5060 Ti 16G RTX 5060 Ti 8G RX 9060 XT RTX 5060
H.264 5:32 5:49 5:39 5:10
H.265 5:31 5:56 5:31 5:10

続いてはフリーソフトのHandBrakeにて4K動画をフルHD動画にエンコードする時間を計測しました。

最もRTX 5060が早いエンコード時間ですが、あとはほぼ横一線というところでしょうか。ただRTX 5060 Ti 8GBのエンコード時間がやや遅いのでグラボメモリ16GBの効果はあるのかもしれません。

厳密に見ればRX 9060 XT 16GBは少しだけRTX 5060 Ti 16GBに劣る結果とはなっています。

ゲームのワットパフォーマンス

続いてはワットパフォーマンスも見ていきましょう。

電力もりもりなら性能がアップするのは当たり前なので、やはりワッパも気になるところです。

FFベンチマークにおけるRX 9060 XT 16GB あたりのワットパフォーマンス
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 5060 Ti 10457 125.193 151.340 83.53
RTX 4060 Ti 8924 123.321 145.718 72.38
RX 9060 XT 5876 98.445 110.827 59.69
RTX 5060 10349 130.125 145.197 79.53

まずはFFベンチマークをDLSS/FSR利用で4K最高品質の高負荷で実施した時の結果です。

そもそもDLSSとFSRは違う技術ですので単純に比較できるものではないのですが、それでもRX 9060 XT 16GBのスコアが悪すぎますねえ。

平均消費電力も最大消費電力もRTX 5060 Ti 16GBよりもかなり低いですが、結局スコアが低いためワットパフォーマンスは最悪に。

ただこれはもしかしたらFFベンチマークソフトとの相性のような気もします。というのもRX 9070は通常通りのスコアがでていたためです。

サイバーパンクにおけるワットパフォーマンス計測のためのフレームレート結果
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 16GB 4x RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB 4x RX 9060 XT RTX 5060 RTX 5060 4x
フルHDウルトラ 236.40 377.81 234.01 372.19 314.05 223.75 369.05
フルHDレイトレウルトラ 173.78 286.79 177.18 290.23 212.43 167.33 285.27
WQHDウルトラ 163.41 259.72 163.32 252.70 223.29 140.75 221.81
WQHDレイトレウルトラ 118.98 199.29 54.04 44.97 145.31 48.61 39.45
4Kウルトラ 96.31 156.07 91.38 37.36 111.83 40.73 32.63
4Kレイトレウルトラ 68.75 116.88 32.87 21.35 73.26 27.87 22.93

続いてはサイバーパンク2077のベンチマークで計測。こちらもDLSS4とFSR3の混合になっています。

単純に比較できるものではないですが、RTX 5000シリーズとRX 9000シリーズの最大の長所を活かすためにこのような比較としました。またDLSS4に関してはマルチフレーム生成時も計測しています。

サイバーパンクにおける各グラボの平均消費電力
サイバーパンクにおける各グラボの最大消費電力
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 16GB 4x RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB 4x RX 9060 XT RTX 5060 RTX 5060 4x
フルHDウルトラ 120.323 120.966 120.124 118.834 96.450 105.905 120.340
フルHDレイトレウルトラ 126.778 125.125 124.456 124.457 100.797 119.330 118.886
WQHDウルトラ 139.953 142.777 129.320 128.282 103.323 134.215 135.669
WQHDレイトレウルトラ 140.530 140.945 122.180 123.017 95.579 130.641 130.315
4Kウルトラ 153.993 156.106 146.365 138.841 106.431 135.878 137.768
4Kレイトレウルトラ 156.631 156.410 138.452 115.377 104.555 136.859 132.286
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 16GB 4x RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB 4x RX 9060 XT RTX 5060 RTX 5060 4x
フルHDウルトラ 133.573 138.359 132.420 134.788 118.360 129.674 136.043
フルHDレイトレウルトラ 139.403 139.784 138.583 138.349 118.265 130.933 138.707
WQHDウルトラ 151.187 156.747 145.603 147.547 117.388 145.080 145.246
WQHDレイトレウルトラ 152.691 156.776 142.358 144.327 117.062 145.156 145.517
4Kウルトラ 166.556 168.784 159.054 157.289 117.516 145.399 145.456
4Kレイトレウルトラ 168.438 169.523 157.883 152.382 115.394 145.579 145.571

消費電力に関してはRX 9000シリーズ全体で言えることですが、やはりRTX 5000シリーズよりも低い消費電力になっています。

RX 9060 XT 16GBも平均・最大ともに20~40WはRTX 5060 Tiよりも低いです。

サイバーパンクにおける各グラボのワットパフォーマンス
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 16GB 4x RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB 4x RX 9060 XT RTX 5060 RTX 5060 4x
フルHDウルトラ 1.96 3.12 1.95 3.13 3.26 2.11 3.07
フルHDレイトレウルトラ 1.37 2.29 1.42 2.33 2.11 1.40 2.40
WQHDウルトラ 1.17 1.82 1.26 1.97 2.16 1.05 1.63
WQHDレイトレウルトラ 0.85 1.41 0.44 0.37 1.52 0.37 0.30
4Kウルトラ 0.63 1.00 0.62 0.27 1.05 0.30 0.24
4Kレイトレウルトラ 0.44 0.75 0.24 0.19 0.70 0.20 0.17

ただフレームレートには大きな差があるわけではなりませんから、RX 9060 XT 16GBのワットパフォーマンスはトップレベルの結果となりました。

マルチフレーム生成になるとRTX 5060 Tiも圧倒的なワットパフォーマンスになるのですが、それをも若干超えている設定もあり、いかにRX 9060 XT 16GBにワッパがいいかがわかります。

繰り返しますがDLSS4とFSR3ですので単純に比べることはできないものの、RX 9060 XTの特長を活かせば相当にワッパが良いです。

モンスターハンターワイルズにおける各グラボのフレームレート結果
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
WQHD低 116.66 113.92 162.78 105.88
WQHDウルトラ 97.33 46.94 133.73 38.64
WQHDレイトレ中 93.01 39.35 126.20 30.35
4K低 90.90 90.09 108.71 81.55
4Kウルトラ 75.00 22.93 95.73 24.16
4Kレイトレ中 70.67 23.48 89.18 24.80

最後にもうひとつモンスターハンターワイルズにてDLSS3/FSR3を利用した時を計測します。

フレームレートの観点だけみればFSRのほうがフレームレートが伸びる傾向にあり、実際RX 9060 XT 16GBはかなりのfpsになっています。

モンスターハンターワイルズにおける各グラボの平均消費電力
モンスターハンターワイルズにおける各グラボの最大消費電力
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
WQHD低 124.848 119.589 110.326 131.835
WQHDウルトラ 127.026 75.972 106.296 79.961
WQHDレイトレ中 125.694 68.859 105.881 68.332
4K低 132.394 127.724 111.388 137.060
4Kウルトラ 134.629 61.124 113.694 73.473
4Kレイトレ中 133.220 61.293 112.047 73.174
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
WQHD低画質 133.627 113.92 120.139 138.818
WQHDウルトラ 135.309 121.518 120.469 123.862
WQHDレイトレ中 134.373 123.330 120.565 128.943
4K低画質 141.547 138.039 118.915 144.792
4Kウルトラ 141.636 110.361 119.529 131.258
4Kレイトレ中 141.587 124.190 119.121 131.233

消費電力では大きな差があるわけではないですが、RTX 5060 Ti 16GBに対して10~20WくらいはRX 9060 XT 16GBのほうが低く、省電力であることがわかります。

RTX 5060やRTX 5060 Ti 8GBが消費電力が低い箇所があるのは、そもそもグラボメモリ制約で本来の力が発揮できていないためです。

モンスターハンターワイルズにおける各グラボのワットパフォーマンス
RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB RX 9060 XT 16GB RTX 5060
WQHD低 0.93 0.95 1.48 0.80
WQHDウルトラ 0.77 0.62 1.26 0.48
WQHDレイトレ中 0.74 0.57 1.19 0.44
4K低 0.69 0.71 0.98 0.59
4Kウルトラ 0.56 0.38 0.84 0.33
4Kレイトレ中 0.53 0.38 0.80 0.34

結果的にこのゲームでもRX 9060 XT 16GBのワットパフォーマンスは相当に高い結果となりました。

DLSS3のほうが画像が綺麗な傾向にある点があるため、単純には比較できませんがフレームレートあたりでみればRX 9060 XT 16GBのFSR3は優秀です。

RX 9060 XT 16GBのベンチマーク総評

ここがメリット
  • RTX 5060 Ti 16GBと互角のゲーム性能
  • ワットパフォーマンスもRTX 5060 Ti 16GBより良い
  • 価格がRTX 5060 Ti 16GBより安い
デメリット
  • DLSS4 MFG対応ゲームではフレームレートは遠く及ばない
  • クリエイティブ性能はRTX 5060 Ti 16GBより劣る

こまたろ的にはRX 9060 XT 16GBはかなりおすすめできるグラフィックボードだと感じました。

最初はRTX 5060 TiとRTX 5060の中間くらいの性能なのかな?と思っていましたが、ゲームによってあRTX 5060 Ti 16GBを超えるフレームレートを出すこともありましたし、互角と言ってよいレベル。

価格がより安いことを考えればRTX 5060 Ti 16GBよりコスパが良いことも魅力的です。

難点は今のところマルチフレーム生成に対応していないことでしょうか。

サイバーパンクやマーベルライバルズ、モンハンワイルズなど続々と人気タイトルはマルチフレーム生成に対応しており、それを使えるRTX 5000シリーズはやはり有利。フレームレート勝負ではとてもかないません。

RX 9060 XT 16GBは代わりにFSR4を利用できますが、ほぼDLSS3のような内容ですから特別感はありません。

とはいえワットパフォーマンスは良いですし、フルHD~WQHDくらいなら十分快適に遊べるフレームレートを出すことが可能ですので、マルチフレーム生成が使えないことは割り切って買うのは全然アリかなあと思います。

なおRTX 5060 Ti 8GBがゲームによってグラボメモリ不足に悩まさせることもあったことから、RX 9060 XTも8GBより16GB版を買うことをお勧めします。

RX 9060 XT搭載のおすすめゲーミングPC

(マウスコンピューター)NEXTGEAR JG-A7A6X(ホワイト)_Ryzen 7 5700X

NEXTGEAR JG-A7A6X(ホワイト)_Ryzen 7 5700Xの製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RX 9060 XT
メモリ DDR4 32GB
容量 1TB (NVMe Gen4×4)
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:4.6
(5.0)
ゲーム性能 2.4
同価格帯の平均:1.9
(2.5)
動画編集性能 2.5
同価格帯の平均:2.9
(2.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.7
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(3.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、74fps(97fps) 最低画質、56fps(86fps)
マーベルライバルズ 最高画質、88fps(140fps) 最高画質、57fps(109fps)
ヘルダイバー2 最低画質、155fps 最低画質、108fps
Path of Exile 2 最高画質、(111fps) 最高画質、(88fps)
タルコフ 最高画質、112fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、183fps 最高画質、122fps
Delta Force 最高画質、118fps(200fps) 最高画質、89fps(132fps)
Apex 最高画質、204fps 最高画質、154fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

マウスコンピューターからRyzen 7 5700Xと組み合わせたゲーミングPCです。

旧世代のCPUですが、今もミドルクラスを中心に搭載PCが多く現役ばりばり。RX 9060 XT 16GBとのバランスも良く、そのうえで本体価格を抑えることができます。

コスパはトップクラスの良さで人気のホワイトカラーケース。最初から3年間の修理保証が付いているのも魅力的。

(パソコン工房)LEVEL-M17M-147F-RRX

LEVEL-M17M-147F-RRXの製品画像
CPU Core i7 14700F
グラフィックボード RX 9060 XT
メモリ DDR5 16GB
容量 500GB NVMeSSD
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:4.6
(5.0)
ゲーム性能 2.8
同価格帯の平均:1.9
(3.0)
動画編集性能 4.0
同価格帯の平均:2.9
(4.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.7
(3.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、82fps(108fps) 最低画質、64fps(97fps)
マーベルライバルズ 最高画質、103fps(164fps) 最高画質、66fps(130fps)
ヘルダイバー2 最高画質、80fps 最高画質、64fps
Path of Exile 2 最高画質、(118fps) 最高画質、(94fps)
タルコフ 最高画質、144fps
オーバーウォッチ2 最高画質、264fps
Delta Force 最高画質、118fps(238fps) 最高画質、89fps(156fps)
Apex 最高画質、288fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

パソコン工房からCore i7 14700FのCPUと組み合わせたゲーミングPCです。

旧世代ですがハイクラス性能をもち、RX 9060 XT 16GBの性能を活かすには十分。ゲーム配信にも強い構成ですので、フルHD配信に向いています。

ホワイトやブラックなど色々なバリエーションのケースが用意されていますので、好みに合わせて選択を。

(フロンティア)FRGKLB650/SG4

FRGKLB650/SG4の製品画像
CPU Ryzen 7 7800X3D
グラフィックボード RX 9060 XT
メモリ DDR5 32GB
容量 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.7
(5.0)
ゲーム性能 2.8
同価格帯の平均:2.3
(3.0)
動画編集性能 3.8
同価格帯の平均:3.4
(4.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:3.9
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.3
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.7
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最低画質、82fps(108fps) 最低画質、64fps(97fps)
マーベルライバルズ 最高画質、103fps(164fps) 最高画質、66fps(130fps)
ヘルダイバー2 最高画質、80fps 最高画質、64fps
Path of Exile 2 最高画質、(118fps) 最高画質、(94fps)
タルコフ 最高画質、144fps
オーバーウォッチ2 最高画質、264fps
Delta Force 最高画質、118fps(238fps) 最高画質、89fps(156fps)
Apex 最高画質、288fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

パソコンショップフロンティアからRyzen 7 7800X3DのCPUと組み合わせたゲーミングPCです。

旧世代ながらハイクラスのゲーム性能をもっており、RX 9060 XT 16GBの性能を活かすのは余裕。

比較的小型のPCケースを採用しているのも魅力ポイントです。

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RX 9060 XT搭載のゲーミングPC一覧