こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
続々と登場するRTX 5000シリーズからハイクラスエントリーであるRTX 5070 Tiについてレビューしていきます。
目次
RTX 5070 Tiのスペックは?
※横スクロールできます
GPU | RTX 5090 | RTX 4090 | RTX 5080 | RTX 4080 SUPER | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | プロセッサ数 | 21760 | 16384 | 10752 | 10240 | 8960 | 8448 |
Tensorコア数 | 768 Gen 5 | 512 Gen 4 | 336 Gen 5 | 304 Gen 4 | 336 Gen 5 | 240 Gen 4 | RTコア数 | 192 Gen 4 | 128 Gen 3 | 84 Gen 4 | 76 Gen 3 | 84 Gen 4 | 60 Gen 3 |
ベースクロック | 2001 MHz | 2230 MHz | 2300 MHz | 2290 MHz | 2300 MHz | 2340 MHz | |
ブーストクロック | 2410 MHz | 2520 MHz | 2620 MHz | 2550 MHz | 2450 MHz | 2610 MHz | |
メモリスピード | 28.0 Gbps | 21.0 Gbps | 30.0 Gbps | 23.0 Gbps | 28.0 Gbps | 21.0 Gbps | |
メモリ量 | GDDR7 32GB | GDDR6X 24GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 16GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 16GB | |
メモリバス帯域幅 | 1800 GB/s | 1008 GB/s | 960 GB/s | 738 GB/s | 896 GB/s | 672 GB/s | |
TGP | 575W | 450W | 360W | 320W | 300W | 285W | |
電源コネクタ | 12VHPWR ×1 8Pin×4(変換) | 12VHPWR ×1 8Pin×3(変換 | 12VHPWR ×1 8Pin×3(変換 | 12VHPWR ×1 8Pin×3(変換) | 12VHPWR ×1 8Pin×2(変換 | 12VHPWR ×1 8Pin×2(変換) |
- メモリ帯域幅が大幅アップ
- Tensor/RTコアが最新世代へ
- DLSS4 MFGに対応
- ニューラルシェーダーに対応
RTX 5070 TiはRTX 4070 Ti SUPERの後継機という位置づけで問題ないと思うが、
比較するとRTX 5000シリーズ共通であるメモリ周りが強化されています。
GDDR7になっており、メモリ帯域幅は33%以上アップ。
昨今のゲームはAI処理やレイトレなどメモリ帯域幅が必要とされるシーンがどんどん増えているので、
そのあたりを意識した感じがします。ただメモリ量自体は16GBのままなので、メモリスピードで賄えると判断したのか。
もちろんRTコアやTensorコアも最新世代になっており、加えて最大3フレームのフレーム生成ができるDLSS4/Multi-Frame Generationも使えるのはRTX 5000共通の強みです。
ややこしいのはDLSS4自体はRTX系なら基本使えること。トランスフォーマーモデルと言われるもので、以前のDLSS3よりもより効率的になっている点は留意が必要です。
消費電力的にもRTX 5090のような暴力的な数値ではなく、まあ現実ラインかなというところ。
今回使用したRTX 5070 Ti

今回GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gです。
RTX 5070 Tiの中では最上位クラスのグラボで、価格も。。。泣

でも高いだけのことはあって、奇をてらったデザインという感じではないのですが、質感は高く感じるデザインです。

出力はHDMIx1のDisplay Portx3で一般的。

電源はPCIe Gen5 12VHPWRが1つ。
従来のPCIe 8 ピン ケーブルを12VHPWRに変換するケーブルは付属していますが、RTX 5090の溶解問題もあったので、今後は12VHPWRを備えた電源ユニットを用意するほうが良いかと思います。
ゲーム性能検証
それではここから実際のゲームをつかって計測していきます。
- RTX 4070 Ti SUPERからどれだけ進化したか
- DLSS4 Multi-Frame Generation(MFG)の実力とは
- フレームレート安定性はどうか
価格的にはRTX 4080 SUPERのほうが近いのですが、40番台ですのでRTX 4070 Ti SUPERに対して比較していきます。
またなによりDLSS4 MFGが気になるところ。まだ対応ゲームは少ないですが、いくつか利用できましたので実力をみていきます。
検証のCPUはゲーム性能では最強のRyzen 7 9800X3Dを利用します。
モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。
サンブレイク以来の最新作で、すでに話題沸騰ですね。
以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 208.67 | 195.29 | 171.58 | 156.28 | 143.85 |
フルHD最高 | 183.60 | 168.41 | 147.23 | 140.43 | 120.49 |
フルHDレイトレ中 | 175.99 | 159.84 | 140.85 | 134.69 | 108.06 |
WQHD最低 | 197.17 | 181.30 | 156.45 | 141.48 | 128.93 |
WQHD最高 | 172.82 | 153.83 | 134.48 | 126.10 | 103.32 |
WQHD最高レイトレ中 | 165.05 | 146.89 | 128.62 | 120.46 | 100.21 |
4K最低 | 174.49 | 148.88 | 127.96 | 113.04 | 101.56 |
4K最高 | 150.01 | 124.19 | 107.51 | 98.77 | 81.67 |
4K最高レイトレ中 | 142.37 | 117.54 | 101.39 | 93.06 | 72.36 |
まずはフレームレート生成を利用したDLSS3利用時のパフォーマンスから。
かなり綺麗な結果になったのではないでしょうか。
RTX 4070 Ti SUPERに対して10~25fpsは常に高い数値となっており、最大で約14%アップなので上々。
負荷が大きいと話題のモンハンワイルズでしたが、DLSS3を使えば平均フレームレートを見る限りは
4K最高画質+レイトレーシング利用にも耐えられそうです。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 155 | 140 | 125 | 115 | 104 |
フルHD最高 | 134 | 108 | 83 | 100 | 83 |
フルHDレイトレ中 | 90 | 70 | 58 | 65 | 41 |
WQHD最低 | 144 | 133 | 115 | 108 | 101 |
WQHD最高 | 119 | 98 | 95 | 93 | 74 |
WQHD最高レイトレ中 | 80 | 64 | 61 | 62 | 36 |
4K最低 | 131 | 109 | 75 | 94 | 81 |
4K最高 | 92 | 82 | 46 | 70 | 34 |
4K最高レイトレ中 | 70 | 56 | 45 | 39 | 27 |
ではフレームレートの安定性も見るために1%Lowフレームレートも見ていくと。。。
RTX 5070 Tiの高いフレームレート安定性を感じる結果に。
全体的にRTX 4070 Ti SUPERより高く、特に4Kでは30fps以上も差がでることがあります。
とはいえそれでもレイトレーシング利用時は60fpsが怪しい感じにはなるので、
こだわる人はレイトレーシング利用は避けたほうがよさげ。
でもゲームがカクつく感じはしませんので、問題ないレベルではあるとおもいます。
フレームレート生成を利用すれば重いモンハンワイルズも4Kで遊べそうな実力はあるRTX 5070 Tiですが、フレームレート生成の欠点は入力遅延があること。
それを補う機能もありますが、それでも気になる人もいるでしょう。特にモンハンはアクション性が高いです。
そこでアップスケーリングもフレームレート生成も使わない状態で計測してみました。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 144.56 | 131.32 | 126.54 | 120.36 | 104.36 |
フルHD最高 | 120.65 | 104.10 | 97.96 | 90.91 | 76.81 |
フルHDレイトレ中 | 112.51 | 96.35 | 90.55 | 78.37 | 71.16 |
WQHD最低 | 128.42 | 110.19 | 100.47 | 96.69 | 82.89 |
WQHD最高 | 103.74 | 84.99 | 76.00 | 67.65 | 60.28 |
WQHD最高レイトレ中 | 96.29 | 78.19 | 70.12 | 60.67 | 54.73 |
4K最低 | 95.76 | 75.01 | 69.37 | 61.24 | 52.35 |
4K最高 | 73.01 | 56.00 | 50.08 | 41.58 | 35.82 |
4K最高レイトレ中 | 66.78 | 51.08 | 44.81 | 37.14 | 32.42 |
さすがに重いゲームと言われていただけのことはあり、フレームレート生成使わないとフレームレートの伸びが限定的です。
RTX 4070 Ti SUPERに比べれば着実に進化はしているものの、
4Kで遊ぶにはRTX 5070 Tiは厳しく、WQHDでようやく高画質でも遊べる感じ。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 101 | 97 | 92 | 94 | 79 |
フルHD最高 | 89 | 74 | 73 | 64 | 51 |
フルHD最高レイトレ中 | 60 | 46 | 45 | 34 | 29 |
WQHD最低 | 93 | 85 | 80 | 84 | 61 |
WQHD最高 | 77 | 68 | 53 | 43 | 39 |
WQHD最高レイトレ中 | 50 | 38 | 32 | 23 | 20 |
4K最低 | 76 | 60 | 52 | 54 | 40 |
4K最高 | 53 | 40 | 39 | 20 | 19 |
4K最高レイトレ中 | 32 | 24 | 20 | 16 | 17 |
ではさらに1%Lowも加味してみると、RTX 5070 Tiでさえ高画質+レイトレはフルHDでも60fps切ってしまうという。
60fpsを一つのボーダーラインとするなら、WQHD中画質くらいまでが限界となりそうです。
DLSS3と違い、RTX 4070 Ti SUPERに比べるとわずかにフレームレートが高いだけで、遊べる解像度・画質が変わるってほどではありませんでした。
マーベルライバルズ(Marvel Rivals)

続いても無料で遊べる話題の新作マーベルライバルズです。
すでにプレイヤー数も多い大人気ゲームになっています。
グラフィック周りも充実しており、特にDLSS4のマルチフレーム生成にも対応。(ただし制約あり)

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 422 | 502 | 431 | 361 | 354 |
フルHD最高 | 252 | 248 | 245 | 232 | 224 |
WQHD低 | 395 | 348 | 278 | 276 | 277 |
WQHD最高 | 227 | 219 | 196 | 192 | 163 |
4K低 | 292 | 286 | 231 | 205 | 167 |
4K最高 | 170 | 151 | 136 | 125 | 111 |
今回はDLSS2を利用して計測。
マーベルライバルズは比較的軽いゲームということもあってフレームレートは総じてかなり高く、
4K最高画質でもRTX 5070 Tiなら150fps近く出すことが可能です。
RTX 4070 Ti SUPERに対しては特に低画質領域での進化が素晴らしく、70fps以上差をつけることも。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 310 | 260 | 289 | 272 | 268 |
フルHD最高 | 178 | 168 | 159 | 151 | 142 |
WQHD低 | 286 | 245 | 242 | 233 | 211 |
WQHD最高 | 161 | 145 | 137 | 128 | 119 |
4K低 | 230 | 187 | 163 | 147 | 129 |
4K最高 | 130 | 110 | 101 | 87 | 78 |
では1%Lowはどうかというと、
4K高画質でも110fps程度の落ち込みに収まっているので、十分快適にゲームができるレベル。
ただ先ほどのモンスターハンターワイルズと比べると、RTX 4070 Ti SUPERに対してフルHD~WQHDでの違いはほとんどありません。
4KになるとRTX 5070 Tiの安定性の強さが見えてくる結果です。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 417 | 361 | 365 | 335 | 288 |
フルHD最高 | 207 | 167 | 174 | 156 | 133 |
WQHD低 | 323 | 275 | 252 | 235 | 193 |
WQHD最高 | 165 | 123 | 125 | 107 | 85 |
4K低 | 190 | 159 | 141 | 123 | 102 |
4K最高 | 98 | 72 | 67 | 60 | 45 |
マーベルライバルズもPvPですので入力遅延が気になる方もいらっしゃるかと思います。
DLSSやFSRなど未使用の状態で計測してみました。
さすがにDLSS利用時よりは全然フレームレートが出ていませんが、4K低画質で159fpsですから、
中画質ぐらいまでならRTX 5070 Tiで遊べそうではあります。
ただモンハンワイルズでもそうでしたがDLSSなど使わないとRTX 4070 Ti SUPERに対して差があまりでません。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 284 | 251 | 235 | 227 | 207 |
フルHD最高 | 167 | 123 | 174 | 110 | 100 |
WQHD低 | 245 | 169 | 181 | 165 | 147 |
WQHD最高 | 123 | 94 | 89 | 82 | 70 |
4K低 | 149 | 120 | 105 | 92 | 75 |
4K最高 | 80 | 60 | 51 | 43 | 37 |
では1%Lowを鑑みるとどうか。
このゲームで全体的にあまりフレームレートの落ち込みがなく、RTX 5070 Tiなら4K低画質くらいなら高フレームレートを安定して維持できます。
ただやっぱりフルHD~WQHDになるとRTX 4070 Ti SUPERのほうが安定性が高い傾向にありますね。これもモンハンワイルズと同様の傾向です。

さて最後にRTX 5000シリーズ真骨頂、DLSS4 MFGを利用した場合を見ていきます。あくまで参考値として。
今回は最大である3フレーム生成で計測。いやあ恐ろしいフレームレートがでています。
例えばフルHD低画質でDLSS2では500fpsくらいが、DLSS4 MFGでは802fpsと300fpsも差が(笑)
最高の4K高画質でも170fpsから335fpsに大幅アップしています。
3フレーム補完できるのは伊達じゃないということでしょう。
入力遅延が気にならない人なら、DLSS4 MFGが使えるなら使った方がいいかも。
ただ安定性がないのか1%Lowは結構激しく落ち込んでいるのは気になるところ。とはいえフレームレートが高すぎるのでモニター越しなら問題ないですけどね。
サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。
今もなおグラフィック周りのアップデートはされており、
いつのまにかDLSS4にも対応していました。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 484.53 | 443.99 | 389.88 | 396.00 | 357.48 |
フルHD ウルトラ | 393.43 | 355.08 | 302.36 | 303.27 | 268.47 |
フルHD レイトレウルトラ | 302.15 | 259.44 | 235.61 | 223.27 | 202.07 |
WQHD低 | 393.91 | 336.02 | 290.19 | 283.06 | 251.12 |
WQHD ウルトラ | 300.99 | 263.91 | 211.00 | 206.15 | 171.45 |
WQHD レイトレウルトラ | 242.15 | 155.82 | 173.24 | 159.83 | 139.76 |
4K最低 | 286.72 | 237.88 | 196.43 | 183.21 | 160.06 |
4K ウルトラ | 190.01 | 162.27 | 124.19 | 112.21 | 90.92 |
4K レイトレウルトラ | 162.67 | 123.74 | 103.62 | 91.67 | 79.75 |
まずはDLSS4利用時の結果。
サイバーパンク2077は元々は重めのゲームでしたが、さすがに最近ではグラボパワーもあがり、
RTX 5070 Tiであれば4Kレイトレウルトラの超負荷状態でも120fps超えに。まあDLSS3使っているのもありますが。
RTX 4070 Ti SUPERに対しても概ね20~60fpsは上回っており、パフォーマンスを発揮できています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 224 | 268 | 234 | 245 | 236 |
フルHD ウルトラ | 170 | 209 | 108 | 192 | 159 |
フルHD レイトレウルトラ | 149 | 154 | 133 | 126 | 114 |
WQHD低 | 238 | 209 | 174 | 174 | 165 |
WQHD ウルトラ | 140 | 168 | 100 | 147 | 117 |
WQHD レイトレウルトラ | 100 | 112 | 118 | 101 | 95 |
4K最低 | 174 | 165 | 120 | 134 | 126 |
4K ウルトラ | 132 | 118 | 94 | 86 | 58 |
4K レイトレウルトラ | 112 | 86 | 75 | 66 | 62 |
1%Lowで見ても4Kレイトレウルトラでも86fpsは維持できているので、十分ゲームができるレベル。
PvEのゲームでもありますし、ある程度高フレームレートを維持できていれば問題ないのではないでしょうか。
またRTX 4070 Ti SUPERが結構落ち込みが大きいのに対して、RTX 5070 Tiは少ないのもわかります。
DLSS利用時のフレームレート安定性ではRTX 5070 Tiは高いのではないでしょうか。

さて続いてはDLSS4 MFG利用時のフレームレートを参考値として掲載します。
マーベルライバルズと同様にフレームレートは鬼の爆伸び。
フルHD低画質時のDLSS3と4を比較すると444→713fps、4Kレイトレウルトラでも124→210fpsと次元の違う数値になっています。
サイバーパンクはアクション性が高いものの、まあ入力遅延は許しやすいゲームではあるので、
DLSS4 MFGを使えばRTX 5070 Tiでも余裕で最高環境で遊べそうです。
Delta Force

続いては最近リリースされた、無料のFPSゲーム、デルタフォースです。
バトルフィールド風、タルコフ風、ストーリーモードの3つを用意する意欲作。
こちらもグラフィック周りは結構しっかりしており、DLSS3のフレームレート生成にも対応しています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 527 | 513 | 448 | 421 | 358 |
フルHD最高 | 421 | 405 | 347 | 339 | 283 |
WQHD低 | 427 | 398 | 323 | 304 | 246 |
WQHD最高 | 346 | 309 | 262 | 244 | 199 |
4K低 | 268 | 228 | 180 | 161 | 126 |
4K最高 | 220 | 185 | 150 | 133 | 103 |
まずはDLSS3を利用した場合の結果です。
新しいゲームではあるもののデルタフォースは超負荷ではないゲームであり、加えてフレームレート生成を使えばかなりのfpsになっています。
4K最高画質設定でもRTX 5070 Tiで185fpsですから余裕と言えるでしょう。
RTX 4070 Ti SUPERとも着実に差がでており、30~40fps以上の良い結果。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 282 | 267 | 272 | 297 | 202 |
フルHD最高 | 230 | 212 | 215 | 253 | 207 |
WQHD低 | 211 | 220 | 222 | 203 | 155 |
WQHD最高 | 182 | 178 | 183 | 187 | 158 |
4K低 | 154 | 132 | 128 | 134 | 109 |
4K最高 | 102 | 129 | 113 | 111 | 83 |
では1%Lowを加味しているとどうでしょうか。
RTX 5070 Tiは4K最高画質で130fps近くの落ち込みにとどまっており、十分高画質高フレームレートで遊べる結果となっています。
このゲームに関してはRTX 4070 Ti SUPERとの1%Lowでも結果はそこまで差がでていませんが、
平均フレームレートは圧倒的に高いので最新世代の力を見せてくれました。
ただデルタフォースはPvPが基本となるゲームで、やはり入力遅延を重視したい人もいるでしょう。
そこでDLSSやFSRを使わずにテストします。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 321 | 340 | 333 | 314 | 240 |
フルHD最高 | 262 | 234 | 196 | 170 | 140 |
WQHD低 | 342 | 291 | 235 | 221 | 157 |
WQHD最高 | 251 | 195 | 163 | 142 | 104 |
4K低 | 219 | 166 | 126 | 119 | 77 |
4K最高 | 152 | 114 | 91 | 80 | 53 |
さすがにアップスケーリングやフレームレート生成を使わないとフレームレートはさがりますが、
それでもRTX 5070 Tiは4K高画質で114fpsはでており十分高フレームレートでゲーム可能。
また今までと違ってWQHD以上ではRTX 4070 Ti SUPERにも20~40fpsくらいは上回っています。
DLSSなど非利用時ではあまり差がでなかったので、これは意外な結果。
逆にフルHDではRTX 5070 Tiの性能を使いきれてないようなフレームレートの結果です。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 185 | 204 | 202 | 267 | 212 |
フルHD最高 | 172 | 183 | 129 | 146 | 117 |
WQHD低 | 172 | 220 | 159 | 182 | 140 |
WQHD最高 | 164 | 151 | 120 | 115 | 89 |
4K低 | 136 | 118 | 95 | 95 | 66 |
4K最高 | 92 | 83 | 73 | 66 | 46 |
フレームレートの安定性を見ると、
4K最高画質で83fpsはキープできていますので、極端にフレームレートが落ちるという心配もなさそう。
このゲームでは無理にフレームレート生成など使わなくてもRTX 5070 Tiなら4K最高画質でも遊べそうです。
CoD:BO6

続いても人気のシリーズCall of DutyからBlack Ops 6です。
最新グラフィックにしっかり対応しているほうのゲームで、DLSS3/FSR3/XeSSのいずれにも対応しています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 444 | 431 | 383 | 363 | 349 |
フルHD極 | 334 | 309 | 279 | 266 | 256 |
WQHD最低 | 370 | 336 | 292 | 269 | 257 |
WQHD極 | 282 | 245 | 219 | 202 | 196 |
4K最低 | 243 | 198 | 174 | 153 | 143 |
4K極 | 192 | 151 | 134 | 119 | 116 |
まずはDLSS3利用時です。
CoD:BO6は中々要求スペックが高いゲームではあるのですが、DLSS3を使えばさすがのフレームレートというところ。
RTX 5070 Tiは4K極設定でも151fpsと余裕の高フレームレートです。
RTX 4070 Ti SUPERにも常に20fps以上は上回る高パフォーマンスとなっています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 210 | 207 | 179 | 169 | 155 |
フルHD極 | 152 | 142 | 128 | 121 | 119 |
WQHD最低 | 166 | 159 | 139 | 120 | 123 |
WQHD極 | 127 | 132 | 99 | 91 | 86 |
4K最低 | 108 | 93 | 79 | 69 | 65 |
4K極 | 86 | 69 | 63 | 54 | 54 |
CoDはかなりスピード感が高いPvPゲームなのでフレームレート安定性も重要。
全体的に結構フレームレートの落ち込みは大きいゲームという結果にはなりました。
4K極設定で平均は151fpsでしたが、1%Lowは69fpsと半分以下。
まあ60fps下回る感じではないので、ゲーム的には問題ないレベルではあると思います。
またRTX 5070 Tiの安定性が非常に高く、RTX 4070 Ti SUPERよりも高いフレームレートになっています。
CoDはPvPなので入力遅延重視の人もいるでしょう。
DLSSなど何も使わない状態で計測した結果です。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 258 | 211 | 212 | 202 | 250 |
フルHD極 | 166 | 131 | 129 | 119 | 143 |
WQHD最低 | 209 | 163 | 162 | 149 | 180 |
WQHD極 | 130 | 97 | 96 | 85 | 101 |
4K最低 | 107 | 101 | 98 | 87 | 105 |
4K極 | 83 | 56 | 55 | 48 | 60 |
さすがに重いゲームではあるので、RTX 5070 Tiの4K極画質は厳しい結果。
4K極設定では60fpsを下回り、快適には遊べないでしょう。低画質なら100fpsくらいはいけるので十分快適に遊べるでしょう。
ただ気になるのはRTX 4070 Ti SUPERとほとんど差がないことで、これまで多くのゲームでもそうですが、RTX 5070 TiはCUDAコアだけ使う利用方法ではあまり進化が感じられないかもしれません。
もしくはメモリ帯域幅の利点を活かせないのが原因かも。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 209 | 172 | 168 | 158 | 186 |
フルHD極 | 133 | 102 | 97 | 88 | 97 |
WQHD最低 | 169 | 129 | 123 | 112 | 125 |
WQHD極 | 101 | 72 | 70 | 61 | 65 |
4K最低 | 139 | 74 | 71 | 62 | 69 |
4K極 | 60 | 39 | 37 | 31 | 36 |
フレームレート安定性までみると4K低画質でなんとか74fpsなので60fps下回ることはなさそうです。
ただ入力遅延と高フレームレートにこだわるのならWQHD低画質領域ぐらいがちょうど良さそう。
RTX 4070 Ti SUPERとほとんど差が無いことからも、やはりDLSSなど利用しないとRTX 5070 Tiの良さがでないかもしれませんね。
PATH OF EXILE 2

続いては人気のハクスラで最新のゲームである「PATH OF EXILE 2」です。
少し登場から時間が経過しましたが、依然としてプレイヤー数が多いゲームです。
アーリーアクセスで今後グラフィック周りのアップデートもおこるかとおもいますが、現在DLSS、FSR、XeSSのすべてに対応しています。ただしフレームレート生成はありません。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 176 | 233 | 163 | 158 | 238 |
フルHDウルトラ | 180 | 231 | 165 | 146 | 192 |
WQHD低 | 181 | 214 | 188 | 160 | 238 |
WQHDウルトラ | 226 | 209 | 169 | 148 | 149 |
4K低 | 201 | 230 | 181 | 160 | 171 |
4Kウルトラ | 190 | 130 | 117 | 106 | 91 |
今までDLSSばかりでしたので、今回はFSRを利用して計測します。
アーリーアクセスなのもあるのか、あまりグラフィック周りが安定している結果ではありませんが、
4Kウルトラを除き、200fps以上確保できるので余裕。4Kウルトラでも130fpsですから十分。
RTX 4070 Ti SUPERにも概ね20~70fpsくらいの差になっており、かなりのパフォーマンス向上が見られます。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 137 | 131 | 126 | 138 | 174 |
フルHDウルトラ | 146 | 133 | 125 | 119 | 156 |
WQHD低 | 141 | 108 | 151 | 138 | 180 |
WQHDウルトラ | 155 | 133 | 111 | 132 | 136 |
4K低 | 131 | 158 | 146 | 107 | 164 |
4Kウルトラ | 149 | 124 | 94 | 101 | 84 |
ただフレームレート安定性ではこのゲーム、相当に不安定となっておりRTX 5070 Tiは概ね130前後と、平均が200前後は出ていますから、半分近い落ち込み具合。
まあそれでも高フレームレートに変わりはありませんから、RTX 5070 Tiなら4Kウルトラでも十分快適にはプレイできます。
ただRTX 4070 Ti SUPERのほうがフルHD~WQHDでは安定性がより高い結果に。
RTX 5070 Tiは4Kでこそ良さが活かされるのかもしれませんね。
Black Myth:Wukong

続いては全世界で大ヒットした中国の初AAAタイトル「黒神話:悟空」です。
このゲームもグラフィック対応は進んでおり、DLSS3/FSR3/XeSSのすべてに対応しています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 290 | 266 | 231 | 207 | 188 |
フルHD最高 | 156 | 130 | 114 | 102 | 88 |
フルHD最高レイトレ高 | 163 | 131 | 123 | 109 | 96 |
WQHD低 | 270 | 239 | 202 | 180 | 161 |
WQHD最高 | 145 | 119 | 103 | 92 | 78 |
WQHD最高レイトレ高 | 142 | 107 | 101 | 86 | 75 |
4K低 | 223 | 213 | 155 | 135 | 119 |
4K最高 | 123 | 111 | 83 | 72 | 61 |
4K最高レイトレ高 | 108 | 71 | 66 | 80 | 48 |
今回はDLSS3を利用しての計測です。
黒神話:悟空は相当に重いゲームの分類に入っておりDLSS3を利用したとしても、
RTX 5070 Tiでは4K最高画質+レイトレは70fpsほどと中々ギリギリの結果。
ゲームとしてはPvEですから問題ないレベルですが、アクション性がかなり高いのでもう少しフレームレートがほしいところ。
レイトレ不使用なら110fps前後なので十分快適です。
RTX 4070 Ti SUPERとはレイトレ利用ではあまり差がありませんが、不使用の場合は20fps前後差がでることもあり中々の結果となっています。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 170 | 204 | 153 | 171 | 158 |
フルHD最高 | 107 | 111 | 89 | 90 | 77 |
フルHD最高レイトレ高 | 116 | 110 | 93 | 92 | 81 |
WQHD低 | 107 | 183 | 134 | 132 | 134 |
WQHD最高 | 104 | 102 | 79 | 81 | 69 |
WQHD最高レイトレ高 | 87 | 90 | 80 | 72 | 64 |
4K低 | 135 | 175 | 114 | 120 | 103 |
4K最高 | 73 | 98 | 66 | 64 | 54 |
4K最高レイトレ高 | 78 | 61 | 54 | 69 | 41 |
フレームレート安定性でも。そもそも比較的落ち込みが少ないゲームのようで、
4K最高画質なら98fpsになっていますから、十分遊べるレベルです。
またRTX 4070 Ti SUPERに対しても特に4Kでの安定性にはかなり差で上回っています。
ヘルダイバー2

続いても人気のゲームであるヘルダイバー2です。
リリースから時間が経過しましたが、
今までと違い、グラフィック周りは結構保守的でDLSS、FSR、XeSSのいずれにも対応していません。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 291 | 284 | 267 | 256 | 229 |
フルHDウルトラ | 203 | 176 | 145 | 134 | 113 |
WQHD低 | 275 | 248 | 202 | 184 | 165 |
WQHDウルトラ | 164 | 136 | 114 | 101 | 85 |
4K低 | 171 | 142 | 118 | 101 | 90 |
4Kウルトラ | 106 | 80 | 66 | 57 | 49 |
アップスケーリング技術は何も利用できないため4Kウルトラの高負荷になると80fps付近とまあまあの結果。かなりアクション性が高いゲームではありますが、まあ及第点でしょうか。
低画質では142fpsは出ていますから、画質調整すれば高フレームレートは問題なさそう。
RTX 4070 Ti SUPERとの差も明確に出ており、すべてにおいて20~30fpsくらいは上回っています。
DLSSなど利用しないとあまりパッとしない差でしたが、このゲームでは違うようです。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 197 | 172 | 202 | 233 | 216 |
フルHDウルトラ | 185 | 46 | 140 | 126 | 110 |
WQHD低 | 195 | 195 | 191 | 176 | 159 |
WQHDウルトラ | 157 | 25 | 110 | 97 | 83 |
4K低 | 164 | 133 | 111 | 86 | 88 |
4Kウルトラ | 103 | 19 | 65 | 30 | 48 |
ただここからが問題でなぜか1%LowになるとRTX 5070 Tiの高負荷時の落ち込みがひどく、散々な結果に。
低画質では問題ないのですが。。。理由は不明ですが最適化不足なのか。。。
いずれにせよRTX 5070 TiはDLSSなど利用しないとやや不安がのこります。
バルダーズゲート3

最後は世界的に人気になったバルダーズゲート3です。
リリースから大分経過しましたが、今なお根強い人気。
グラフィック設定はシンプルで、DLSS2とFSR2のみ対応で、XeSSには対応していません。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 206 | 221 | 214 | 215 | 220 |
フルHDウルトラ | 164 | 170 | 183 | 164 | 167 |
WQHD低 | 216 | 220 | 216 | 206 | 194 |
WQHDウルトラ | 160 | 176 | 172 | 149 | 147 |
4K低 | 211 | 177 | 161 | 124 | 125 |
4Kウルトラ | 161 | 141 | 128 | 101 | 100 |
今回はFSR利用時の結果。
もともとあまり低解像度・低画質だとグラボ性能を活かせないゲームなので、フレームレート伸びも一定で止まってしまっていますが、4Kになると差が出てきます。
4Kウルトラ設定で141fpsほど出ていますので、RTX 5070 Tiなら4Kで十分高フレームレートを出すことが可能。
ただいままでのゲームと比べるとFSR利用でもRTX 4070 Ti SUPERとの差はそれほどありません。

RTX 4090 | RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | |
---|---|---|---|---|---|
フルHD低 | 41 | 87 | 59 | 85 | 70 |
フルHDウルトラ | 30 | 57 | 44 | 34 | 71 |
WQHD低 | 52 | 109 | 67 | 58 | 68 |
WQHDウルトラ | 29 | 70 | 76 | 35 | 34 |
4K低 | 64 | 84 | 56 | 38 | 36 |
4Kウルトラ | 33 | 52 | 31 | 44 | 32 |
ただ1%Lowを踏まえてみると、RTX 4070 Ti SUPERは結構落ち込みが激しく4K低画質でも60fpsを下回る厳しい結果ですが、
RTX 5070 Tiは84fpsと快適に遊べるレベルを担保。そのほかの設定でも概ねRTX 4070 Ti SUPERを大きく上回るフレームレート安定性となっており強さが感じられます。
ゲームのワットパフォーマンス
色々なゲームで計測してきましたが、続いてはワットパフォーマンスも見ていきましょう。
電力もりもりなら性能がアップするのは当たり前なので、やはりワッパも気になるところです。

スコア | 平均電力(W) | 最大電力(W) | ワットパフォーマンス | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 18419 | 340.234 | 404.127 | 54.14 |
RTX 5070 Ti | 13379 | 252.635 | 289.626 | 52.96 |
RTX 4070 Ti SUPER | 11627 | 238.472 | 269.331 | 48.76 |
RTX 4070 SUPER | 10876 | 198.815 | 216.858 | 54.70 |
RTX 4070 | 10670 | 179.780 | 198.178 | 59.35 |
RTX 4060 Ti | 8924 | 123.321 | 145.718 | 72.38 |
まずはFFベンチマークをDLSS利用で4K最高品質の高負荷で実施した時の結果です。
平均電力1Wあたりのスコア値を最後のグラフにしてしています。
RTX 4070 Ti SUPERと比べれば8.6%ほどワットパフォーマンスは向上していますが、
そもそもRTX 4070 Ti SUPERのワットパフォーマンスが良くなく、
他と比べればRTX 5070 Tiが特別いいというほどでもない結果です。

WQHDウルトラ | WQHDレイトレウルトラ | 4Kウルトラ | 4Kレイトレウルトラ | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 294.83 | 189.16 | 187.12 | 121.66 |
RTX 5070 Ti | 265.37 | 195.96 | 158.82 | 122.70 |
RTX 5070 Ti /4x | 423.21 | 332.21 | 267.33 | 201.75 |
RTX 4070 Ti SUPER | 231.17 | 179.47 | 131.65 | 107.90 |
RTX 4070 SUPER | 208.32 | 161.54 | 116.13 | 92.82 |
続いてはサイバーパンク2077のベンチマークで計測。
念のためWQHDと4Kに関してウルトラ画質設定、レイトレ使用と未使用を計測します。
なおRTX 5070 Tiの4xはDLSS4 MFGの3フレーム補完を利用した場合です。

WQHDウルトラ | WQHDレイトレウルトラ | 4Kウルトラ | 4Kレイトレウルトラ | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 312.875 | 280.428 | 331.127 | 332.618 |
RTX 5070 Ti | 219.757 | 222.296 | 251.381 | 261.912 |
RTX 5070 Ti /4x | 232.327 | 231.824 | 260.592 | 249.540 |
RTX 4070 Ti SUPER | 226.679 | 219.914 | 193.995 | 246.763 |
RTX 4070 SUPER | 199.043 | 183.646 | 205.304 | 205.491 |
WQHDウルトラ | WQHDレイトレウルトラ | 4Kウルトラ | 4Kレイトレウルトラ | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 275.458 | 322.561 | 365.781 | 372.759 |
RTX 5070 Ti | 249.278 | 247.763 | 275.973 | 282.793 |
RTX 5070 Ti /4x | 258.963 | 255.032 | 285.812 | 285.766 |
RTX 4070 Ti SUPER | 255.353 | 247.020 | 275.836 | 270.217 |
RTX 4070 SUPER | 218.675 | 212.649 | 219.360 | 217.759 |

WQHDウルトラ | WQHDレイトレウルトラ | 4Kウルトラ | 4Kレイトレウルトラ | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 0.94 | 0.67 | 0.57 | 0.37 |
RTX 5070 Ti | 1.21 | 0.88 | 0.63 | 0.47 |
RTX 5070 Ti /4x | 1.82 | 1.43 | 1.03 | 0.81 |
RTX 4070 Ti SUPER | 1.02 | 0.82 | 0.68 | 0.44 |
RTX 4070 SUPER | 1.05 | 0.88 | 0.57 | 0.45 |
DLSS4の結果だけみればRTX 4070 Ti SUPERに対してそこまでワッパが上がっているわけでもなさそう。
ややWQHD解像度でいいかなというところ。
ただえぐいのがDLSS4 MFGを使った結果で、消費電力に対してフレームレート数値が凄いので、結果的にワッパはRTX 4000シリーズを大きく上回っています。2倍近くの場合も。
やっぱDLSS4 MFGこそRTX 5000シリーズの持ち味か?

WQHDウルトラ | WQHDレイトレ中 | 4Kウルトラ | 4Kレイトレ中 | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 172.96 | 165.47 | 150.22 | 142.99 |
RTX 5070 Ti | 153.83 | 146.89 | 124.19 | 117.54 |
RTX 4070 Ti SUPER | 133.68 | 128.62 | 107.51 | 101.39 |
RTX 4070 SUPER | 126.10 | 120.46 | 98.77 | 93.06 |
最後にもうひとつモンスターハンターワイルズにてDLSS3を利用した時を計測します。

WQHDウルトラ | WQHDレイトレ中 | 4Kウルトラ | 4Kレイトレ中 | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 257.633 | 255.442 | 290.155 | 289.645 |
RTX 5070 Ti | 185.957 | 207.772 | 211.715 | 210.339 |
RTX 4070 Ti SUPER | 210.356 | 189.669 | 226.119 | 224.212 |
RTX 4070 SUPER | 184.039 | 177.195 | 192.708 | 184.835 |
WQHDウルトラ | WQHDレイトレ中 | 4Kウルトラ | 4Kレイトレ中 | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 277.918 | 281.215 | 318.650 | 314.806 |
RTX 5070 Ti | 207.134 | 224.202 | 235.793 | 229.807 |
RTX 4070 Ti SUPER | 225.623 | 222.092 | 239.716 | 242.970 |
RTX 4070 SUPER | 197.181 | 194.497 | 207.933 | 206.351 |

WQHDウルトラ | WQHDレイトレ中 | 4Kウルトラ | 4Kレイトレ中 | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 0.67 | 0.65 | 0.52 | 0.49 |
RTX 5070 Ti | 0.59 | 0.71 | 0.41 | 0.38 |
RTX 4070 Ti SUPER | 0.64 | 0.54 | 0.47 | 0.45 |
RTX 4070 SUPER | 0.64 | 0.61 | 0.47 | 0.45 |
うーん、WQHDレイトレ中以外ではワットパフォーマンスはRTX 4070 Ti SUPERのほうが優秀という結果に。
イメージではワットパフォーマンスは向上したイメージだったのですが、全体的な結果を踏まえると特に向上はしていなく、場合によっては悪くなっているようです。
クリエイティブ性能
続いてはクリエイティブ用途でもいくつか見ていきます。
まずは動画編集から。利用したのはAdobe Premiereです。

H.264 フルHD高画質 | H.264 4K高画質 | H.265 フルHD | H.265 4K | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 4:33 | 13:11 | 3:46 | 13:47 |
RTX 5070 Ti | 3:38 | 12:07 | 3:43 | 12:10 |
RTX 4070 Ti SUPER | 3:44 | 11:26 | 3:40 | 12:01 |
RTX 4070 SUPER | 3:47 | 12:08 | 3:38 | 12:28 |
H264およびH265モードでの結果です。
うーん、特別早くなったという感じはしません。RTX 4070 Ti SUPERとも誤差範囲ないという感じです。
まあRTX 4090の結果を見てもわかるように、動画編集は高価なグラボだから早いというわけでもなく、
ソフトの相性やCPUとの兼ね合いもあるため、今回のこの計測だけでは結論は言えませんが、爆速に動画編集できるようになったというわけではなさそうです。
続いては3Dモデリングソフトのプラグインで利用されるV-Rayベンチマークです。RTXモードで計測。

スコア | 平均電力(W) | 最大電力(W) | ワットパフォーマンス | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 10949 | 197.421 | 288.607 | 55.46 |
RTX 5070 Ti | 7875 | 204.002 | 148.043 | 38.60 |
RTX 4070 Ti SUPER | 4298 | 132.297 | 199.092 | 32.49 |
RTX 4070 SUPER | 3673 | 121.270 | 165.014 | 30.29 |
RTX 4070 Ti SUPERに対してスコア3000以上も差をつけており、これは驚きの進化と言ってよいでしょう。3DレンダリングではRTX 5070 Tiは旧世代を大きく上回っています。
またRTX 4070 Ti SUPERに対して平均電力は70Wほど高いRTX 5070 Tiですが、スコアもその分伸びていますので、ワットパフォーマンスではやや上の結果となりました。
最後にオープンソースの3DCGソフトであるBlenderでもベンチマークします。

スコア | 平均電力(W) | 最大電力(W) | ワットパフォーマンス | |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 10822.33 | 232.220 | 299.919 | 46.60 |
RTX 5070 Ti | 7437.72 | 163.887 | 205.822 | 45.38 |
RTX 4070 Ti SUPER | 6986.59 | 165.077 | 218.637 | 42.32 |
RTX 4070 SUPER | 6165.77 | 133.480 | 181.899 | 46.19 |
こちらもスコアは順調に伸びておりRTX 4070 Ti SUPERに対して約6.4%ほど高い結果に。
V-Rayほどの衝撃はありませんが、着実に進化はしてそう。
またこちらもワットパフォーマンスもRTX 4070 Ti SUPERより良くはなっています。
最新世代でこの程度かあと言われればそれまですが。まあ悪くはないですね。
RTX 5070 Tiのベンチマーク総評
- DLSS4 MFGを利用するとRTX 4000シリーズを大きく凌駕する
- 4Kで特に前世代からの進化が感じられる
- DLSS4 MFGのワットパフォーマンスが凄い
- 3Dレンダリングが向上。ワッパも進化
- 4Kでないと力を発揮できない傾向にある
- DLSS4以外のワットパフォーマンスは特に良くなっていない
- DLSS未使用ではRTX 4070 Ti SUPERとの差がそこまでない
在庫不足や価格などで色々話題のRTX 5000シリーズですが、
こまたろの感想としてはDLSS4 MFGが利用できればRTX 5070 Tiの価値が凄いという印象です。
今回2つのゲームしか利用できませんでしたが、フレームレートは利用しないときと比べれば雲泥の差で、もはや4K最高画質設定でゲームをするのは楽ちんです。
メモリ帯域幅が増えた点からみても、DLSS4 MFG利用、最低でもDLSS3などを利用することを前提としてグラフィックボードかなあと思いました。
逆に入力遅延を気にして何も利用しない場合は、正直RTX 4070 Ti SUPERからあまり差が無いことが多く、コスパは一気に悪くなる感じ。
またそもそも価格的にはRTX 4080が出たころの17~23万レンジですから、RTX 4070 Ti SUPERとどっこいどっこいではユーザーも不満が多いでしょう。
ただ価格に関してはもう我々の意識を変えるしかないかなと思います。世界的インフレと円安によって今RTX 4070 Ti SUPERが発売されたとしても、RTX 5070 Tiと同じくらいの価格かなとおもいます。
最近はDLSS対応は当たり前ですし、DLSS4 MFG対応はこれからどんどん増えていくでしょう。
またDLSS非対応でもNvidiaアプリでSmooth Motionという機能が追加されており、アプリでフレームレート生成をしてくれます。
そう考えればAIフレーム補完がパワーアップしたRTX 5070 Tiの持ち味も出てくるかと。それにそもそも論RTX 4000シリーズは生産終了で、無理にでもRTX 5000シリーズを買うしかないですしね(汗
RTX 5070 Tiを買う場合は4KゲーミングモニターやUWQHDウルトラワイドゲーミングモニター利用が良いです。WQHD解像度以下ですと、RTX 5070 Tiの本来の力が発揮できません。
RTX 5070 Ti搭載のおすすめゲーミングPC
(ドスパラ)GALLERIA XA7C-R57T

CPU | Core i7 14700F |
グラフィックボード | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
同価格帯の平均:3.3
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:4.8
同価格帯の平均:2.5
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.5
ゲームタイトル | WQHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
モンハンワイルズ | 最高画質、85fps(144fps) | 最高画質、58fps(122fps) |
マーベルライバルズ | 最高画質、138fps(206fps) | 最高画質、77fps(147fps) |
ヘルダイバー2 | 最高画質、131fps | 最高画質、79fps |
Path of Exile 2 | 最高画質、(188fps) | 最高画質、(141fps) |
タルコフ | 最高画質、80fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、167fps | |
Delta Force | 最高画質、192fps(290fps) | 最高画質、111fps(173fps) |
Apex | 最高画質、166fps |
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
Cゲーム性能の高いCore i7 14700Fと組み合わせたドスパラのゲーミングPCです。
特別すごい!というようなスペックではないですが、最新世代プレミア価格がのったグラボ搭載としては価格を抑えており、
4Kゲーミングを快適に遊べるレベルとして良くまとまっています。
(マウスコンピューター)G TUNE FZ-I7G7T

CPU | Core Ultra 7 プロセッサー 265K |
グラフィックボード | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 2TB (NVMe Gen4×4) |
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:4.9
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:3.7
ゲームタイトル | WQHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
モンハンワイルズ | 最高画質、85fps(144fps) | 最高画質、58fps(122fps) |
マーベルライバルズ | 最高画質、138fps(206fps) | 最高画質、77fps(147fps) |
ヘルダイバー2 | 最高画質、131fps | 最高画質、79fps |
Path of Exile 2 | 最高画質、(188fps) | 最高画質、(141fps) |
タルコフ | 最高画質、80fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、167fps | |
Delta Force | 最高画質、192fps(290fps) | 最高画質、111fps(173fps) |
Apex | 最高画質、166fps |
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
最新世代のCore Ultra 7 265Kと組み合わせたマウスコンピューターのゲーミングPCです。
ゲーム性能はハイクラスでありRTX 5070 Tiの相棒としても良し。4Kゲーミングを快適に遊べます。
またAI処理に特化したNPUが内臓されていますので、将来ゲーム側でAI導入が進めば功を発揮するかも。
新しく登場したプレミアムPCケースに、2TB Gen4 NVMe SSDと高水準仕様です。
(セブン)ZEFT R60CYA

CPU | Ryzen 7 9800X3D |
グラフィックボード | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5 32GB |
容量 | 2TB Gen4 NVMe SSD + 2TB Gen4 NVMe SSD |
同価格帯の平均:2.7
同価格帯の平均:5.3
同価格帯の平均:5.4
同価格帯の平均:3.1
同価格帯の平均:5.0
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:4.0
ゲームタイトル | WQHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
モンハンワイルズ | 最高画質、85fps(144fps) | 最高画質、58fps(122fps) |
マーベルライバルズ | 最高画質、138fps(206fps) | 最高画質、77fps(147fps) |
ヘルダイバー2 | 最高画質、131fps | 最高画質、79fps |
Path of Exile 2 | 最高画質、(188fps) | 最高画質、(141fps) |
タルコフ | 最高画質、80fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、167fps | |
Delta Force | 最高画質、192fps(290fps) | 最高画質、111fps(173fps) |
Apex | 最高画質、166fps |
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
セブンからRyzen 7 9800X3Dと組み合わせたゲーミングPCです。
現在のCPUではトップとなるゲーム性能を有するRyzen 7 9800X3DでRTX 5070 Tiの組み合わせとしてはベスト。
また計4TB Gen4 NVMe SSDは業界最高水準仕様で、ハイエンドケース NZXT H9 ELITE WHITE、360mm簡易水冷クーラーなど、全体的なスペックもかなり高グレードにまとまっています。
その分価格が高くなってしまいますが、スペックから見るコスパはむしろ相当に良いです。