RTX 4070のゲーム性能をベンチマーク! | こまたろPC
ゲーミングPC検索機能リリース!

RTX 4070のゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

RTX 4000シリーズも出そろってくるなか、ハイクラスエントリー的な位置にあるRTX 4070がリリースされました。

「ちょっと贅沢した高性能グラフィックボード」の実力はいかに!?ゲーム性能をみていきます。

RTX 4070のスペックは?

現在日本で購入しやすいNVidiaミドル~ハイクラスエントリーの

グラフィックボード一覧です。

※横スクロールできます

GPU RTX 3080 Ti RTX 3080 RTX 4070 Ti RTX 3070 Ti RTX 4070 RTX 3070 RTX 4060 Ti RTX 3060 Ti RTX 4060 RTX 3060
世代 旧世代 旧世代 最新 旧世代 最新 旧世代 最新 旧世代 最新 旧世代
プロセッサ数 10240 8704/8960 7680 6144 5888 5888 4352 4864 3072 3584
Tensorコア数 320 Gen3 272/280 Gen3 240 Gen 4 192 Gen3 184 Gen 4 184 Gen3 136 Gen 4 152 Gen3 112 Gen3
RTコア数 80 Gen2 68/70 Gen2 60 Gen 3 48 Gen2 48 Gen 3 46 Gen2 34 Gen3 38 Gen2 28 Gen2
ベースクロック 1370MHz 1440/1260MHz 2310 MHz 1580MHz 1920 MHz 1500MHz 2310 MHz 1410MHz 1830 MHz 1320MHz
ブーストクロック 1670MHz 1710MHz 2610 MHz 1770MHz 2480 MHz 1730MHz 2540 MHz 1670MHz 2460 MHz 1780MHz
メモリスピード 19Gbps 19Gbps 21Gbps 19Gbps 21Gbps 14Gbps 18Gbps 14Gbps 17Gbps 15Gbps
メモリ量 12GB GDDR6X 10/12GB  GDDR6X 12GB GDDR6X 8GB GDDR6 12GB GDDR6X 8GB GDDR6 8/16GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 12GB GDDR6
メモリバス帯域幅 912GB/s 760/912 GB/s 504GB/s 608GB/s 504GB/s 448GB/s 288GB/s 448GB/s 272GB/s 360GB/s
TDP 350W 320/350W 285W 290W 200W 220W 160/165W 200W 115W 170W
電源コネクタ 8pin × 2 8pin × 2 8pin × 2
12VHPWR ×1
8pin × 2 8pin × 1
12VHPWR ×1
8pin × 1 8pin × 1
12VHPWR ×1
8pin × 1 8pin × 1

前世代のRTX 3070と比較したポイントは、

ここがポイント!
  • RTX 4000シリーズ特有のDLSS3対応
  • メモリはGDDR6Xで4GB増加
  • Tensorコア、RTコアともに次の世代へ
  • TDPは20W低い
  • ベース/ブーストクロックも大幅増

と、大幅な変更になっているといってよい仕様。

特にAda Lovelace新アーキテクチャの省電力構造が良いのか、

パワーアップしているのにRTX 3070よりTDPが低いのは驚きです。

CUDAコア数に変更はないものの、メモリやTensorコア、RTコアなど、色々パワーアップしていますので、

ゲーム性能はかなり上がっているのではと期待できます。

 

性能比較はRTX 3070はもちろんですが、一つ上のRTX 3080との性能差にも注目です。

今回使用したRTX 4070

Palit Dual RTX 4070グラフィックボード

今回使用したのはPalitの「Dual」です。

Palitはドスパラが専任代理店を務める、比較的リーズナブルな路線のメーカーです。

Palit Dual RTX 4070グラフィックボードの補助電源

こちらのタイプの補助電源は8pin x1。グラフィックボードの種類によっては最新の12VHPWR ×1タイプもあるので注意が必要。

ということで早速検証に入っていきましょう。

検証ポイント
  • RTX 3080との性能差は?
  • DLSS3の実力は?
  • 消費電力はどのくらい低い?
  • RTX 4070に最適なCPUは何?

RTX 3080との比較、消費電力についても気になりますが、やはりRTX 4000シリーズのウリであるDLSS3も気になります。

DLSSとは?
機械学習を用いた処理技法で、処理が効率化されることで低負荷で高画質環境で遊べるようになります。
前述の高負荷であるレイトレはFPS低下が大きいですが、このDLSSと組み合わせることでFPSをある程度確保できます。
利用にはソフト側の対応が必要で、昨今だとフォートナイトやモンハンなどが対応しています。
利用できるのはRTX2000/3000/4000シリーズのみです。
なお新しくDLSS3が登場し、こちらはCPU負荷を最小で飛躍的に高フレームレートを出すことが可能。RTX 4000のみ対応
主なDLSS対応ゲーム一覧(Nvidia公式サイト)

それではゲームのベンチマークを見ていきます。

なおCPUはCore i7 13700KFを利用しています。

Apex Legends

まずは人気のバトロワゲーム、ApexLegendsです。

グラフィックボードの性能の影響をうけやすいゲームです。

グラフィックボードの性能も高いため、差を見やすくするため4K解像度にて検証しています。

RTX 4070のApexLegendsグラフィックボード性能グラフ

※横スクロールできます

RTX 4070 RTX 3070 RTX 4060 Ti RTX 3060 Ti RTX 4060 RTX 3060 RX 6600 XT RX 6600
4K 最低 222 162 159 144 146 108 118 93
4K 極 147 109 109 96 91 73 78 62

想像以上にRTX 4070のパフォーマンスが良いです。

RTX 3070に対しては30fps以上は上回っているほか、RTX 3080に肉薄する結果を出しています。

一応WQHDメインのグラフィックボードということですが、

リリースから時間が経っているゲームなら4Kゲーミングも十分狙える性能です。

サイバーパンク2077

続いても長らくロングセラーとなっているサイバーパンク2077です。

比較的要求スペックの高いゲームで、グラフィックボード性能が重要です。

まめにアップデートされているゲームで、最新のDLSS3にも対応しています。

今回はレイトレ利用時もみていきます。

RTX 4070のサイバーパンク内ゲームパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD低画質 フルHDウルトラ画質 フルHDレイトレウルトラ WQHD低画質 WQHDウルトラ画質 WQHDレイトレウルトラ 4K低画質 4Kウルトラ画質 4Kレイトレウルトラ
RTX 3080 222 221 147 185 187 119 115 115 78
RTX 4070 200 191 146 204 174 124 100 101 76
RTX 3070 237 193 124 219 151 98 143 89 60
RTX 4060 Ti 227 189 129 218 145 101 139 84 59
RTX 3060 Ti 229 168 111 193 132 86 124 76 51
RTX 4060 223 167 112 186 125 84 114 69 48
RTX 3060 206 141 95 161 106 71 99 60 41

DLSS2を利用した結果です。

レイトレーシングを利用するとギリギリですが、不使用であれば100fpsほどは確保できるため、

十分4Kゲーミングも可能な性能。

RTX 3070に対しては20~30fpsほど上回っており、RTX 3080にも特にレイトレ利用時は上回るケースも出ています。

レイトレーシングが新しいGen3搭載によりパフォーマンスがアップしていることが起因しているのかもしれません。

全体的にはRTX 3080にやや下回るものの、十分4Kゲーミング可能な結果となっています。

RTX 4070のサイバーパンク内DLSS3.0効果グラフ

※横スクロールできます

フルHD低画質 フルHDウルトラ画質 フルHDレイトレウルトラ WQHD低画質 WQHDウルトラ画質 WQHDレイトレウルトラ 4K低画質 4Kウルトラ画質 4Kレイトレウルトラ
DLSS3 344 285 222 262 215 169 154 118 97
DLSS2 200 191 146 204 174 124 100 101 76
RTX 3080 222 221 147 185 187 119 115 115 78

さて、サイバーパンクではRTX 4000の真骨頂であるDLSS3.0に対応しています。

上記はDLSS3.0と2.0利用時のフレームレート比較。

明らかにフレームレートが高くなっており4K最高画質のレイトレーシング利用でも、

100fpsに近い結果を出しています。

RTX 3080に対してもRTX 4070は大きくフレームレートを上回っています。

DLSS2ではRTX 3080に一歩及ばずですが、DLSS3が使えるゲームではRTX 4070の魅力がグッと増します。

アーマードコア6

大人気のアーマードコアシリーズの久々の新作です。

やや要求スペックが高いゲームで、このゲームはフロムソフトウェアとしてはめずらしく正式に120fpsに対応しています。

アーマードコア6におけるRTX 4070のパフォーマンス

※横スクロールできます

フルHD最低 フルHD最高 WQHD最低 WQHD最高 4K低画質 4K最高
RTX 4090 120 120 120 120 120 120
RTX 4070 120 120 120 120 109 75
RTX 4060 Ti 120 120 120 97 79 55
RTX 4060 120 120 120 86 70 47
RTX 3050 119 69 78 53 45 30
RX 6600 XT 120 120 115 73 65 39

比較的要求スペックは高めなアーマードコア6ですが、RTX 4070では十分に快適に遊べる結果。

WQHDまでであれば上限の120fpsで遊べますから十分です。

4Kになるとややフレームレートが落ちますが、それでも60fps以上は確保していますから大健闘でしょう。

スターフィールド

もうひとつ最新作のスターフィールドです。

こちらはさらに要求スペックが高めで、高性能なゲーミングPCでないとせっかくのゲーム雰囲気も崩れてしまいます。

スターフィールドにおけるグラフィックボードベンチマーク結果(地上)

※横スクロールできます

フルHD低 フルHDウルトラ WQHD低 WQHDウルトラ 4K低 4Kウルトラ
RTX 4090 118 112 118 110 117 87
RTX 4070 124 81 107 69 72 48
RTX 4060 Ti 110 63 98 52 75 37
RTX 4060 95 48 82 41 60 28
RTX 3050 66 31 57 26 39 18
RX 6600 XT 97 51 83 42 57 28

スターフィールドでは正式にFSR2に対応していますので、そちらを利用して計測

さすがは非常に重いゲームといいますか、RTX 4070でさえやや力不足を感じてしまう結果に。

特にウルトラ画質ではWQHDでぎりぎり60fps上回る程度。安定感を求めるなら画質は低くしなければいけない感じです。

まあPvPではないので最低60fps確保できれば問題はないと思いますが、

あくまでハイクラス入門的なグラフィックボードですから、本当に重いゲームで遊ぶと少し不自由を感じてしまうでしょう。

Marvel’s Spider-Man Remastered

もう少しDLSS3の魅力に迫るため、対応しているスパイダーマンのゲームで検証します。

こちらも比較的要求スペックが高いゲームで、グラフィックボードの性能が要求されます。

RTX 4070のスパイダーマン内ゲームパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD非常に低い フルHD非常に高い WQHD非常に低い WQHD非常に高い 4K非常に低い 4K非常に高い
RTX 4090 246 200 244 189 246 202
RTX 3080 237 196 236 195 201 158
RTX 4070 233 195 233 197 205 166
RTX 3070 236 197 230 181 158 126
RTX 4060 Ti 246 202 215 175 98 86
RTX 3060 Ti 240 189 212 160 141 111
RTX 4060 218 174 150 148 87 70
RTX 3060 210 162 173 135 112 90

まずはDLSS2.0利用時です。

WQHDはもちろん4K最高画質でも166fpsほど確保できており、十分快適に遊べる結果に。

RTX 3070に対してはフルHD~WQHDであまり違いがでませんでしたが、

ソフト側がRTX 4070の性能をフル活用していない様子で、最近では良くある現象です。

4Kではきっちりとフレームレートの差が生じています。

またRTX 3080に対しては、このゲームではほぼ互角と言ってよい結果

RTX 4070のスパイダーマン内レイトレパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD非常に低い フルHD非常に高い WQHD非常に低い WQHD非常に高い 4K非常に低い 4K非常に高い
RTX 3080 208 166 209 174 168 138
RTX 4070 204 171 204 164 175 146

レイトレーシングのパフォーマンスを見ても、互角と言って良く、

4KではRTX 3080のパフォーマンスを上回っているところをみると、

やはり最新のGen3 RTコアになった効果は大きいようです。

RTX 4070のスパイダーマン内DLSS3.0効果グラフ

※横スクロールできます

DLSS 3.0 DLSS 2.0 RTX 3080
フルHD非常に低い 221 233 237
フルHD非常に高い 204 195 196
WQHD非常に低い 202 233 236
WQHD非常に高い 185 197 195
4K非常に低い 159 205 201
4K非常に高い 146 166 158

さて注目のDLSS3の利用時ですが、これは逆の意味で驚く結果に。

DLSS3利用時のほうがDLSS2のときよりパフォーマンスが落ちてしまっています。

おそらくNVidiaのプロファイルの問題で、DLSS2でもあることなので時間経過とともに解決するかもですが、

必ずしもDLSS3の効果が炸裂するわけでもない点は注意が必要ですね。

モンスターハンターサンブレイク

モンスターハンターサンブレイク

続いては根強い人気のロングセラーであるモンスターハンターサンブレイクです。

比較的軽めの要求スペックですが、このシリーズはDLSS利用では最適化が遅く、

最新のグラフィックボードほどパフォーマンスが出ていない印象があります。

RTX 4070のモンスターハンターサンブレイク内ゲームパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD低画質 フルHD高画質 WQHD低画質 WQHD高画質 4K低画質 4K高画質
RTX 4090 307 301 310 303 295 296
RTX 3080 312 292 313 303 291 265
RTX 4070 232 228 230 228 231 213
RTX 3070 240 244 248 237 211 189

やはりというか予想通りRTX 4070のパフォーマンスがあまりよくありません。

RTX 3000シリーズ出たての頃もこのような傾向があったため、今後時間が経てばパフォーマンスが良くなる可能性はあります。

逆にRTX 3080のパフォーマンスが凄まじく、ここでは50fps以上の差で完敗です。

CoD:MW2

続いては最新ゲームの人気シリーズ、コールオブデューティーからモダンフォーウェア2です。

要求スペックは高く、DLSSやFSRなど最新技術にもしっかり対応しています。

RTX 4070のCoD:MW2内ゲームパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD最低 フルHD極限 WQHD最低 WQHD極限 4K最低 4K極限
RTX 3080 240 171 203 141 134 93
RTX 4070 272 199 225 157 139 99
RTX 3070 212 146 170 116 105 73
RTX 4060 Ti 236 159 183 123 109 72
RTX 3060 Ti 191 129 147 101 93 63
RTX 4060 208 136 155 100 89 57
RTX 3060 163 109 123 83 73 50

今度はRTX 4070のパフォーマンスがとても良い結果に。

RTX 3070に対しては20~60fps差と段違いで、

RTX 3080に対しても最大で30fpsほど上回っているケースも。

4K最高画質でも遊べる結果を出しています。

最新ゲームほど最新世代のグラフィックボードの性能の良さが目立つことが多いので、

本ゲームも最新アーキテクチャのRTX 4070の良さが出たのかもしれません。

Overwatch2

次は人気のゲームであるOverwatch2も計測しました。

正直グラフィカル部分はあまり力を入れていない印象で、DLSS非対応ですし、

要求スペックも高くないため、RTX 4070のような高価なグラフィックボードでなくても十分遊べるゲームです。

FSR1.0に対応していますので、利用して計測します。

RTX 4070のOverwatch2内におけるパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD最低 フルHDエピック WQHD最低 WQHDエピック 4K低画質 4Kエピック
RTX 3080 600 352 600 252 419 147
RTX 4070 600 341 600 232 363 121
RTX 3070 600 270 599 193 330 106
RTX 4060 Ti 600 260 539 174 237 88
RTX 3060 Ti 600 231 563 164 283 90
RTX 4060 600 208 465 142 211 73
RTX 3060 600 173 425 124 204 67
RX 6600 XT 600 185 455 130 309 113
RX 6600 589 152 377 105 168 53

要求スペックが軽いためエピック画質(最高画質)でないと違いがはっきりしませんが、

RTX 3080 > RTX 4070 > RTX 3070という順当な結果となっています。

RTX 3080には及びませんが、4Kでも十分遊べる性能で、大健闘と言ってよいでしょう。

タルコフ

続いても長らく人気のEscape From Tarkovです。

β版(ほぼ永遠のw)ですがグラフィック関係は日々改善されており、DLSSやFSRにも対応しています。

タルコフにおけるRTX 4070のパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD低 フルHDウルトラ WQHD低 WQHDウルトラ 4K低 4Kウルトラ
RTX 4070 144 143 143 143 140 100
RTX 3070 144 143 143 142 126 92
RTX 4060 Ti 144 143 143 141 112 75
RTX 3060 Ti 143 143 143 134 113 71
RTX 4060 143 143 142 128 89 60
RTX 3060 143 139 142 110 92 56

DLSSを利用した結果です。

このゲームは144fpsがMAXなので低負荷では違いが出ませんが、

4Kでは10~20fpsほどの差が出ています。タルコフは重めのゲームですのでこの差は大きい。

RTX 4070のほうが着実に進化しているのがわかります。

ディアブロ4

最後は最新のゲームであるディアブロ4です。

こちらもDLSS3に対応していますが、測定段階ではまだ最適化不足を感じたため、

DLSS2にて計測しています。

タルコフにおけるRTX 4070のパフォーマンスグラフ

※横スクロールできます

フルHD低 フルHDウルトラ WQHD低 WQHDウルトラ 4K低 4Kウルトラ
RTX 4070 144 143 143 143 140 100
RTX 3070 144 143 143 142 126 92
RTX 4060 Ti 144 143 143 141 112 75
RTX 3060 Ti 143 143 143 134 113 71
RTX 4060 143 143 142 128 89 60
RTX 3060 143 139 142 110 92 56

このゲームも400fpsがMAXなので差がわからないところはあるものの、

高負荷では30~70fps以上はRTX 3070を上回る歴然とした差になっています。

まったく違う性能のグラフィックボードといってよく、

RTX 4070と3070にはかなりの性能差があることがこのゲームでも感じられました。

消費電力が魅力?

RTX 3080に概ね迫るゲーム性能で、DLSS3.0がうまく刺されば圧倒的にフレームレートを上回ることもあり、

WQHDメインというよりは4Kゲーミングも積極的に狙っていける性能を示しました。

ではRTX 4000シリーズのもう一つの魅力である消費電力も計測します。

今回はFFベンチマークソフトを利用し4K最高画質で計測しています。

なお今回はCore i7 13700KF/DDR5 5600MHz 32GB/Z790の構成によるシステム電力の最大値も計測しています。

※横スクロールできます

GPU RTX 3080 RTX 4070 RTX 3070 RX 3060 Ti RX 3060
システム最大(W) 522 341 377 343 311
GPU最大電力(W) 325.267 200.649 226.311 225.674 174.906
GPU平均電力(W) 312.601 185.419 213.813 205.293 153.569

RTX 4070の驚くべき省電力性です。

GPU単体の最大電力は200Wほどで、これは旧世代より26Wも低い結果。平均も30Wほど低いです。

RTX 3080との比較はさらに歴然で最大は125Wも、平均も225Wほどという圧倒的差。

ゲーム計測の結果を鑑みれば、RTX 4070はRTX 3080より明らかにワットパフォーマンスが上です。

夏場などでは特にグラフィックボードの発熱の多さとパフォーマンス低下は課題になりやすいので、

RTX 4070は排熱対策という観点でも非常に使いやすいグラフィックボードと言えるでしょう。

CPUは何と組み合わせるのがベストか?

さて70番台のグラフィックボードは守備範囲が広いクラスで、

発売されているゲーミングPCを見ても、安さ重視と性能重視の多彩なCPUとの組み合わせが多いです。

安さ重視であればCore i5 13400(F)やRyzen 5 7600、性能重視ならCore i7 13700(K)(F)やRyzen 7 7700などです。

では実際どのくらいCPUのボトルネックが発生しRTX 4070の性能を活かせないのか?

簡単ではありますが、いくつかのゲームでCore i7 13700KF/Core i5 13400Fで比較しました。

サイバーパンクにおけるRTX 4070ボトルネック調査グラフ1

※横スクロールできます

低画質 ウルトラ画質 レイトレウルトラ画質
Core i7 13700KF フルHD 200 191 146
Core i5 i3400F フルHD 153 145 101
Core i7 13700KF WQHD 204 174 124
Core i5 i3400F WQHD 150 143 98
Core i7 13700KF 4K 100 101 76
Core i5 i3400F 4K 100 101 73

まずはサイバーパンクにてDLSS2.0利用時です。

4KではRTX 4070の性能限界があるのかあまり差は出ていませんが、

WQHD、フルHDとRTX 4070の負荷が小さくなるほど、Core i7 13700KFとCore i5 13400Fのフレームレート差が顕著です。

40~50fpsは差がありますので馬鹿にできません。

サイバーパンクにおけるRTX 4070ボトルネック調査グラフ2

※横スクロールできます

低画質 ウルトラ画質 レイトレウルトラ画質
Core i7 13700KF フルHD 344 285 222
Core i5 i3400F フルHD 299 279 143
Core i7 13700KF WQHD 262 215 169
Core i5 i3400F WQHD 256 221 161
Core i7 13700KF 4K 154 118 97
Core i5 i3400F 4K 150 128 95

ただしDLSS3.0では先ほどよりも差が縮まっています。

DLSS3.0は2.0よりもCPU性能差の影響を受けにくく、グラフィックボードに負荷がかかる仕様ですので、

Core i7 13700KFとCore i5 13400Fの性能差の影響度が低くなったとみるべきでしょう。

スパイダーマンにおけるRTX 4070ボトルネック調査グラフ1

※横スクロールできます

フルHD非常に低い フルHD非常に高い WQHD非常に低い WQHD非常に高い 4K非常に低い 4K非常に高い
Core i7 13700KF 233 195 233 197 205 166
Core i5 13400F 169 137 169 140 176 140

続いてはスパイダーマンのDLSS2.0利用時です。

こちらもサイバーパンクと同様にCore i7 13700KFとCore i5 13400Fのフレームレート差が顕著で、

最大で60fps近く差がでています。またこのゲームでは4K解像度でも差が。

Core i5 13400FではRTX 4070の性能を活かしきれないのは間違いないようです。

スパイダーマンにおけるRTX 4070ボトルネック調査グラフ2

※横スクロールできます

フルHD非常に低い フルHD非常に高い WQHD非常に低い WQHD非常に高い 4K非常に低い 4K非常に高い
Core i7 13700KF 221 204 202 185 159 146
Core i5 13400F 201 181 184 172 150 135

同じくDLSS3.0でも計測。

先ほどのサイバーパンクと同様、DLSS2.0と比べるとフレームレート差は縮まっています。

ただしそれでも9~20fpsくらいはCore i7 13700KFのほうが上回っていますので、

Core i5 13400Fの性能不足を感じます。

CoD:MW2におけるRTX 4070ボトルネック調査グラフ1

※横スクロールできます

フルHD最低 フルHD極限 WQHD最低 WQHD極限 4K最低 4K極限
Core i7 13700KF 272 199 225 157 139 99
Core i5 13400F 130 123 150 142 145 106

念のためCoD:MW2のDLSS2.0利用でも計測。

今までと違って4KではCore i5 13400Fのほうがパフォーマンスがいい(笑)

とはいえWQHD以下ではやはり圧倒的にCore i7 13700KFのパフォーマンスが良いので、

Core i5 13400FとRTX 4070との組み合わせはベストではないようです。

もちろんDLSS利用なのでプロファイルの関係もあり、必ずしも断定はできませんが、

RTX 4070と組み合わせるならCore i7系やRyzen 5 7600X以上のゲーム性能が高いCPUと組み合わせたほうが無難ではありそうです。

RTX 4070はどんな人におすすめ?

ここがメリット
  • 前世代に比べて圧倒的な省電力、ワットパフォーマンス
  • WQHDだけでなく4Kも十分狙えるゲーム性能
  • 最新ゲームほど新アーキテクチャが効果よし
  • DLSS3.0利用でRTX 3080を大幅に超えることも
デメリット
  • DLSS2.0利用ではRTX 3080のほうがコスパは上

個人的にはかなりおすすめできるグラフィックボードかなという印象です。

消費電力はRTX 3080より圧倒的に少ないのにRTX 3080に迫る性能で、4Kゲーミングも十分狙え、

排熱対策も含めたゲーミングPCとしての組みやすさはRTX 3080より優秀です。

またやはりDLSS3.0を利用できる利便性は大きく、対応ゲームであれば最適化もありますが、

RTX 3080を上回ることフレームレートが出せるのは魅力です。

デメリットはDLSS2.0利用ではRTX 3080のほうが若干フレームレートが高いことが多く、

価格を見ればコスパは見劣っている点ですが、

DLSS3.0対応ゲームが今後増えてくること、最新ゲームには最新アーキテクチャのほうが相性が良い点を考えれば、

WQHD~4Kゲーミングを狙うならRTX 4070は素直におすすめできます。

RTX 4070搭載のおすすめゲーミングPC

コスパの観点でもゲーミングPCをご紹介しています。
コスパ最強!おすすめゲーミングPCランキング

(ドスパラ)GALLERIA RM7R-R47 7800X3D搭載

GALLERIA RM7R-R47 7800X3D搭載の製品画像
CPU Ryzen 7 7800X3D
グラフィックボード RTX 4070
メモリ DDR5 16GB
容量 500GB SSD (M.2 NVMe Gen4)
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:3.6
(5.0)
ゲーム性能 3.8
同価格帯の平均:3.1
(4.0)
動画編集性能 4.3
同価格帯の平均:3.6
(4.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.4
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.7
(3.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、293fps 最高画質、135fps
フォートナイト 高画質、208fps 高画質、123fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、208fps 高画質、145fps
タルコフ 最高画質、143fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、307fps 最高画質、123fps
パルワールド 最高画質、89fps

※参考値であり保証するものではありません。

ゲーム性能トップクラスのRyzen 7 7800X3DのCPUと組み合わせたゲーミングPCです。

RTX 4070の性能を鑑みればCPU性能が高すぎる組み合わせではあるものの、

価格が良く抑えられコスパはトップクラスの良さ。

DDR5メモリ 32GB搭載でフレームレートが安定性も高く、Gen4 SSDでゲームロード時間が短いのもメリット。

(セブン)ZEFT R53CF

ZEFT R53CFの製品画像
CPU Ryzen 7 7700
グラフィックボード RTX 4070
メモリ DDR5 32GB
容量 1TB Gen4 NVMe SSD
大きさ 185x292x377 mm
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:3.5
(5.0)
ゲーム性能 3.8
同価格帯の平均:4.2
(4.0)
動画編集性能 4.0
同価格帯の平均:4.5
(4.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.2
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.6
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.3
(4.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、293fps 最高画質、135fps
フォートナイト 高画質、208fps 高画質、123fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、208fps 高画質、145fps
タルコフ 最高画質、143fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、307fps 最高画質、123fps
パルワールド 最高画質、89fps

※参考値であり保証するものではありません。

RTX 4070とRyzen 7 7700Xを組み合わせたゲーミングPCです。

バランスの良い組み合わせで、RTX 4070の性能をしっかりと活かせる構成。

また価格もかなり安くなるため、安めの4KゲーミングPCとしては最適。

コスパもトップレベルの良さです。

また省スペースなキューブ型ケースとして人気のNR200P MAXなのも魅力ポイント。

小型ゲーミングPCかつ高性能は希少性があります。

(アーク)AG-AR8X67AGL7-MG3

AG-AR8X67AGL7-MG3の製品画像
CPU Ryzen 7 7800X3D
グラフィックボード RTX 4070
メモリ DDR5 32GB
容量 【NVMe・PCIe4.0】2TB
大きさ 235x510x505mm
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:3.6
(5.0)
ゲーム性能 3.8
同価格帯の平均:4.0
(4.0)
動画編集性能 4.3
同価格帯の平均:4.4
(4.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.1
(3.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.6
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.5
(4.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、293fps 最高画質、135fps
フォートナイト 高画質、208fps 高画質、123fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、208fps 高画質、145fps
タルコフ 最高画質、143fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、307fps 最高画質、123fps
パルワールド 最高画質、89fps

※参考値であり保証するものではありません。

ゲーム性能トップクラスのRyzen 7 7800X3Dと組み合わせたゲーミングPCです。

ゲームによってはIntelの最強クラスCPUよりもフレームレートが出せることもあり、

コスパも高いため人気のCPU。

全体的スペックも優れていて、2TB Gen4 NVMe SSDは高水準。

メモリも5600MHz DDR5 32GB搭載とこちらも高水準。

コスパももちろんトップクラスの良さです。

RTX 4070搭載のゲーミングPC一覧はこちらから
RTX 4070搭載のゲーミングPC一覧