こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!
Nvidia RTX 5000シリーズから久々となるエントリー向けグラフィックボード、RTX 5050がリリースされましたのでレビューしていきます。
目次
RTX 5050のスペックは?
※横スクロールできます
GPU | RTX 5060 Ti | RTX 4060 Ti | RTX 5060 | RTX 4060 | RTX 5050 | RTX 3050 |
---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 | 最新 | 旧世代 |
プロセッサ数 | 4608 | 4352 | 3840 | 3072 | 2560 | 2560 |
Tensorコア数 | 144 Gen 5 | 136 Gen 4 | 120 Gen 5 | 96 Gen 4 | 80 Gen 5 | 80 Gen 3 |
RTコア数 | 48 Gen 4 | 34 Gen 3 | 30 Gen 4 | 24 Gen 3 | 20 Gen 4 | 20 Gen 2 |
ベースクロック | 2410 MHz | 2310 MHz | 2280 MHz | 1830 MHz | 2310 MHz | 1550 MHz |
ブーストクロック | 2570 MHz | 2535 MHz | 2500 MHz | 2460 MHz | 2570 MHz | 1780 MHz |
メモリスピード | 28.0 Gbps | 18.0 Gbps | 28.0 Gbps | 17.0 Gbps | 20.0 Gbps | 14.0 Gbps |
メモリ量 | GDDR7 16/8GB | GDDR6 8GB | GDDR7 8GB | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB/6GB |
メモリバス帯域幅 | 448 GB/s | 288 GB/s | 448 GB/s | 272 GB/s | 320 GB/s | 224 GB/s |
TGP | 180W | 165/160W | 145W | 115W | 130W | 130W |
電源コネクタ | 12VHPWR ×1 8Pin×1(変換) | 8Pin×1 | 12VHPWR ×1 8Pin×1(変換) | 8Pin×1 | 12VHPWR ×1 or 8Pin×1 | 8Pin×1 |
- メモリ帯域幅が大幅アップ
- 動作クロックが大幅アップ
- RT/Tensorコアも最新世代へ
- DLSS4 MFGに対応
- CUDAコア数、メモリ量に変更はなし
- ロープロファイル、ショートモデルがある
前世代のRTX 4000シリーズではデスクトップ向けには発売されなかったエントリー向けモデルとなっており、RTX 3050から一世代飛ばしてリリースされたため、かなりのスペックアップになっています。
メモリは他のRTX 5000シリーズとは違いGDDR6に留まっており、かつメモリ量も8GBのままとRTX 3050と変更が無いように見えますが、メモリスピードが大幅にアップしておりRTX 4000シリーズも超えています。
結果的にメモリ帯域幅が大きく向上していますので、メモリを活用するシーンではかなり性能差に違いがでるかもしれません。
またCUDAコア数はRTX 3050から据え置きですが、動作クロックは一気に高くなっており、DLSSなどを使わない場合でも性能差は出てくるのではないでしょうか?
RTとTensorコア数も同じですが、世代は全然違っておりこちらもパワーアップは確実。CUDAコア数を据え置いている点からも、AIを活用した処理にかなり重きを置いた、RTX 5000シリーズらしい仕上がりだと思います。
それと小型PCを組む人にとってうれしいのがショートモデルタイプとロープロファイルタイプのRTX 5050の発売されていること。
特にロープロファイルは今時かなり希少性が高いため、超小型PCを組みたい人には有力な選択肢となるでしょう。
今回使用したRTX 5050

今回使用したのはGIGABYTE RTX 5050 WINDFORCE OC 8Gです。
RTX 5050の中では比較的安価な価格設定になっています。

ショートモデルでもロープロファイルでもない2連のオーソドックスなタイプですが、最近の大型化されたグラボを沢山みてきたせいか、かなり小さく感じました。
実際2連でも200mmを切る長さ、116cmほどの高さと昨今のグラボではかなり小型なので、十分小さなPCケースにも設置しやすいサイズです。

出力はHDMIx1のDisplay Portx3で一般的。エントリー向けになると出力ポートが3つであることもあるので、このモデルは4つなのは高得点。

電源は旧来の8pinタイプの電源1つ。最新規格の12VHPWRでないのはこのクラスではかなりありがたいです。
電源ユニットの買い替えとか、変換プラグとかいりません。
ゲーム性能検証
それではここから実際のゲームをつかって計測していきます。
- RTX 3050/4060との実力差は?
- ワットパフォーマンスはいかに
- グラボメモリの少なさは影響するか
2世代ぶりですからRTX 3050より進化しているのは当たり前として、どれだけ実力差がでているかが最も重要なポイントでしょう。
またメモリ帯域幅はあがりましたが、搭載量は変わっていないのでRTX 5060 Ti/RTX 5060などにあるようなメモリ不足による影響も気になるところです。
モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。
以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 8G | RTX 4060 Ti | RTX 5060 | RTX 4060 | RTX 5050 | RTX 3050 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 130.87 | 129.50 | 108.49 | 119.03 | 93.17 | 91.86 | 62.43 |
フルHD最高 | 109.75 | 53.87 | 61.41 | 57.85 | 47.22 | 52.41 | 40.22 |
フルHDレイトレ中 | 104.94 | 41.73 | 38.14 | 40.61 | 22.68 | 29.22 | 36.83 |
WQHD最低 | 117.11 | 115.84 | 96.94 | 105.40 | 82.34 | 80.68 | 51.44 |
WQHD最高 | 98.02 | 30.85 | 38.44 | 46.32 | 34.49 | 35.05 | 31.45 |
WQHD最高レイトレ中 | 92.81 | 26.03 | 34.16 | 29.51 | 31.10 | 24.21 | 28.10 |
4K最低 | 90.94 | 90.01 | 75.59 | 81.30 | 63.32 | 61.00 | 34.40 |
4K最高 | 74.59 | 23.75 | 27.83 | 22.79 | 25.27 | 21.59 | 19.84 |
4K最高レイトレ中 | 70.53 | 19.26 | 21.78 | 18.10 | 18.33 | 17.79 | 18.30 |
まずはフレームレート生成を利用したDLSS3利用時から。
さてここですでにRTX 5050がRTX 3050より大きく有利な点があります。
フレーム生成を使えるDLSS3はRTX 4000以降の対応なので、RTX 3050は使えません。なのでこの結果はRTX 3050はDLSS2ということになります。
なのでフレーム生成を使えるRTX 5050がRTX 3050よりかなりフレームレートが出ています。低画質だけ見ればWQHDでも十分遊べそうなフレームレートが出ています。
またRTX 4060の性能に肉薄しているのも見逃せません。
ただメモリ不足の影響もあってかフルHDでも高画質+レイトレーシング利用になってくるとフレームレートがガクッと落ちてしまいます。

RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 8G | RTX 4060 Ti | RTX 5060 | RTX 4060 | RTX 5050 | RTX 3050 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フルHD最低 | 96 | 67 | 96 | 60 | 67 | 63 | 37 |
フルHD最高 | 77 | 22 | 14 | 23 | 15 | 24 | 23 |
フルHDレイトレ中 | 50 | 12 | 10 | 10 | 13 | 18 | 18 |
WQHD最低 | 91 | 66 | 82 | 56 | 56 | 58 | 32 |
WQHD最高 | 70 | 20 | 8 | 18 | 18 | 17 | 15 |
WQHD最高レイトレ中 | 45 | 17 | 17 | 8 | 16 | 12 | 18 |
4K最低 | 71 | 52 | 66 | 45 | 48 | 44 | 23 |
4K最高 | 54 | 10 | 7 | 13 | 8 | 9 | 10 |
4K最高レイトレ中 | 35 | 18 | 7 | 7 | 10 | 8 | 13 |
RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 8G | RTX 4060 Ti | RTX 5060 | RTX 4060 | RTX 5050 | RTX 3050 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
落差合計 | 300.56 | 246.84 | 195.78 | 280.91 | 166.92 | 160.81 | 134.01 |
落差の平均 | 33.40 | 27.43 | 21.75 | 31.21 | 18.55 | 17.87 | 14.89 |
標準偏差 | 11.76 | 20.48 | 11.86 | 16.24 | 8.04 | 7.29 | 6.20 |
続いては1%Lowを加味して安定性を見ていきます。
数値的にはRTX 3050のほうがRTX 5050より低いですが、そもそも平均フレームレートがそんなにでていませんので、RTX 5050のほうが安定性面でも良いです。
またRTX 4060よりもRTX 5050のほうが若干安定性が高い結果にもなっています。

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
パソコンショップアークからCore i5 14400FのCPUと組み合わせたゲーミングPCです。
旧世代ですがRTX 5050の性能を活かすには十分なCPUです。
エントリー向けではあるものの、1TBのGen4 NVMe SSDも搭載しており、ミドル向けとも遜色ないスペックになっています。
(Frontier(フロンティア))FRGKB550/5050

CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックボード | RTX 5050 |
メモリ | DDR4 32GB |
容量 | 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】 |
価格 | 139,800円 |
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:2.6
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:3.0
同価格帯の平均:2.4
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | WQHD 画質/FPS目安 |
---|---|---|
モンハンワイルズ | 最低画質、62fps(87fps) | 最低画質、47fps(76fps) |
マーベルライバルズ | 最高画質、74fps(116fps) | 最高画質、37fps(90fps) |
ヘルダイバー2 | 最低画質、130fps | 最低画質、90fps |
Path of Exile 2 | 最低画質、(131fps) | 最低画質、(113fps) |
タルコフ | 高画質、87fps | |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、167fps | |
Delta Force | 最高画質、99fps(154fps) | 最高画質、74fps(103fps) |
Apex | 最高画質、175fps |
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
フロンティアからRyzen 5 5700XのCPUと組み合わせたゲーミングPCです。
2世代前のCPUですが今もミドルクラスを中心に採用されているPCが多く、ゲーム性能的にはRTX 5050と組み合わせも何の問題もありません。
1TB Gen4 NVMe SSD搭載はもちろん、32GBのメモリを搭載しておりこのクラスとしては高水準。フレームレートがより安定しやすくなっています。