【DLSS4 MFG主義】RTX 5070 Tiのゲーム性能をベンチマーク! | こまたろPC
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【DLSS4 MFG主義】RTX 5070 Tiのゲーム性能をベンチマーク!

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!!

続々と登場するRTX 5000シリーズからハイクラスエントリーであるRTX 5070 Tiについてレビューしていきます。

RTX 5070 Tiのスペックは?

※横スクロールできます

GPU RTX 5090 RTX 4090 RTX 5080 RTX 4080 SUPER RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER
世代 最新 旧世代 最新 旧世代 最新 旧世代
プロセッサ数 21760 16384 10752 10240 8960 8448
Tensorコア数 768 Gen 5 512 Gen 4 336 Gen 5 304 Gen 4 336 Gen 5 240 Gen 4
RTコア数 192 Gen 4 128 Gen 3 84 Gen 4 76 Gen 3 84 Gen 4 60 Gen 3
ベースクロック 2001 MHz 2230 MHz 2300 MHz 2290 MHz 2300 MHz 2340 MHz
ブーストクロック 2410 MHz 2520 MHz 2620 MHz 2550 MHz 2450 MHz 2610 MHz
メモリスピード 28.0 Gbps 21.0 Gbps 30.0 Gbps 23.0 Gbps 28.0 Gbps 21.0 Gbps
メモリ量 GDDR7 32GB GDDR6X 24GB GDDR7 16GB GDDR6X 16GB GDDR7 16GB GDDR6X 16GB
メモリバス帯域幅 1800 GB/s 1008 GB/s 960 GB/s 738 GB/s 896 GB/s 672 GB/s
TGP 575W 450W 360W 320W 300W 285W
電源コネクタ 12VHPWR ×1
8Pin×4(変換)
12VHPWR ×1
8Pin×3(変換
12VHPWR ×1
8Pin×3(変換
12VHPWR ×1
8Pin×3(変換)
12VHPWR ×1
8Pin×2(変換
12VHPWR ×1
8Pin×2(変換)
ここがポイント!
  • メモリ帯域幅が大幅アップ
  • Tensor/RTコアが最新世代へ
  • DLSS4 MFGに対応
  • ニューラルシェーダーに対応

RTX 5070 TiはRTX 4070 Ti SUPERの後継機という位置づけで問題ないと思うが、

比較するとRTX 5000シリーズ共通であるメモリ周りが強化されています。

GDDR7になっており、メモリ帯域幅は33%以上アップ。

昨今のゲームはAI処理やレイトレなどメモリ帯域幅が必要とされるシーンがどんどん増えているので、

そのあたりを意識した感じがします。ただメモリ量自体は16GBのままなので、メモリスピードで賄えると判断したのか。

もちろんRTコアやTensorコアも最新世代になっており、加えて最大3フレームのフレーム生成ができるDLSS4/Multi-Frame Generationも使えるのはRTX 5000共通の強みです。

ややこしいのはDLSS4自体はRTX系なら基本使えること。トランスフォーマーモデルと言われるもので、以前のDLSS3よりもより効率的になっている点は留意が必要です。

消費電力的にもRTX 5090のような暴力的な数値ではなく、まあ現実ラインかなというところ。

今回使用したRTX 5070 Ti

GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gの外装

今回GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gです。

RTX 5070 Tiの中では最上位クラスのグラボで、価格も。。。泣

GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gの本体

でも高いだけのことはあって、奇をてらったデザインという感じではないのですが、質感は高く感じるデザインです。

GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gのアウトプット周り

出力はHDMIx1のDisplay Portx3で一般的。

GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16Gの電源

電源はPCIe Gen5 12VHPWRが1つ。

従来のPCIe 8 ピン ケーブルを12VHPWRに変換するケーブルは付属していますが、RTX 5090の溶解問題もあったので、今後は12VHPWRを備えた電源ユニットを用意するほうが良いかと思います。

ゲーム性能検証

それではここから実際のゲームをつかって計測していきます。

検証ポイント
  • RTX 4070 Ti SUPERからどれだけ進化したか
  • DLSS4 Multi-Frame Generation(MFG)の実力とは
  • フレームレート安定性はどうか

価格的にはRTX 4080 SUPERのほうが近いのですが、40番台ですのでRTX 4070 Ti SUPERに対して比較していきます。

またなによりDLSS4 MFGが気になるところ。まだ対応ゲームは少ないですが、いくつか利用できましたので実力をみていきます。

検証のCPUはゲーム性能では最強のRyzen 7 9800X3Dを利用します。

モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。

サンブレイク以来の最新作で、すでに話題沸騰ですね。

以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

モンスターハンターワイルズにおけるDLSS3利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス。
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 208.67 195.29 171.58 156.28 143.85
フルHD最高 183.60 168.41 147.23 140.43 120.49
フルHDレイトレ中 175.99 159.84 140.85 134.69 108.06
WQHD最低 197.17 181.30 156.45 141.48 128.93
WQHD最高 172.82 153.83 134.48 126.10 103.32
WQHD最高レイトレ中 165.05 146.89 128.62 120.46 100.21
4K最低 174.49 148.88 127.96 113.04 101.56
4K最高 150.01 124.19 107.51 98.77 81.67
4K最高レイトレ中 142.37 117.54 101.39 93.06 72.36

まずはフレームレート生成を利用したDLSS3利用時のパフォーマンスから。

かなり綺麗な結果になったのではないでしょうか。

RTX 4070 Ti SUPERに対して10~25fpsは常に高い数値となっており、最大で約14%アップなので上々。

負荷が大きいと話題のモンハンワイルズでしたが、DLSS3を使えば平均フレームレートを見る限りは

4K最高画質+レイトレーシング利用にも耐えられそうです。

モンスターハンターワイルズにおけるDLSS3利用時のRTX 5070 Tiの1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 155 140 125 115 104
フルHD最高 134 108 83 100 83
フルHDレイトレ中 90 70 58 65 41
WQHD最低 144 133 115 108 101
WQHD最高 119 98 95 93 74
WQHD最高レイトレ中 80 64 61 62 36
4K最低 131 109 75 94 81
4K最高 92 82 46 70 34
4K最高レイトレ中 70 56 45 39 27

ではフレームレートの安定性も見るために1%Lowフレームレートも見ていくと。。。

RTX 5070 Tiの高いフレームレート安定性を感じる結果に。

全体的にRTX 4070 Ti SUPERより高く、特に4Kでは30fps以上も差がでることがあります。

とはいえそれでもレイトレーシング利用時は60fpsが怪しい感じにはなるので、

こだわる人はレイトレーシング利用は避けたほうがよさげ。

でもゲームがカクつく感じはしませんので、問題ないレベルではあるとおもいます。

フレームレート生成を利用すれば重いモンハンワイルズも4Kで遊べそうな実力はあるRTX 5070 Tiですが、フレームレート生成の欠点は入力遅延があること。

それを補う機能もありますが、それでも気になる人もいるでしょう。特にモンハンはアクション性が高いです。

そこでアップスケーリングもフレームレート生成も使わない状態で計測してみました。

モンスターハンターワイルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス。
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 144.56 131.32 126.54 120.36 104.36
フルHD最高 120.65 104.10 97.96 90.91 76.81
フルHDレイトレ中 112.51 96.35 90.55 78.37 71.16
WQHD最低 128.42 110.19 100.47 96.69 82.89
WQHD最高 103.74 84.99 76.00 67.65 60.28
WQHD最高レイトレ中 96.29 78.19 70.12 60.67 54.73
4K最低 95.76 75.01 69.37 61.24 52.35
4K最高 73.01 56.00 50.08 41.58 35.82
4K最高レイトレ中 66.78 51.08 44.81 37.14 32.42

さすがに重いゲームと言われていただけのことはあり、フレームレート生成使わないとフレームレートの伸びが限定的です。

RTX 4070 Ti SUPERに比べれば着実に進化はしているものの、

4Kで遊ぶにはRTX 5070 Tiは厳しく、WQHDでようやく高画質でも遊べる感じ。

モンスターハンターワイルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 101 97 92 94 79
フルHD最高 89 74 73 64 51
フルHD最高レイトレ中 60 46 45 34 29
WQHD最低 93 85 80 84 61
WQHD最高 77 68 53 43 39
WQHD最高レイトレ中 50 38 32 23 20
4K最低 76 60 52 54 40
4K最高 53 40 39 20 19
4K最高レイトレ中 32 24 20 16 17

ではさらに1%Lowも加味してみると、RTX 5070 Tiでさえ高画質+レイトレはフルHDでも60fps切ってしまうという。

60fpsを一つのボーダーラインとするなら、WQHD中画質くらいまでが限界となりそうです。

DLSS3と違い、RTX 4070 Ti SUPERに比べるとわずかにフレームレートが高いだけで、遊べる解像度・画質が変わるってほどではありませんでした。

マーベルライバルズ(Marvel Rivals)

続いても無料で遊べる話題の新作マーベルライバルズです。

すでにプレイヤー数も多い大人気ゲームになっています。

グラフィック周りも充実しており、特にDLSS4のマルチフレーム生成にも対応。(ただし制約あり)

マーベルライバルズにおけるDLSS2利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 422 502 431 361 354
フルHD最高 252 248 245 232 224
WQHD低 395 348 278 276 277
WQHD最高 227 219 196 192 163
4K低 292 286 231 205 167
4K最高 170 151 136 125 111

今回はDLSS2を利用して計測。

マーベルライバルズは比較的軽いゲームということもあってフレームレートは総じてかなり高く、

4K最高画質でもRTX 5070 Tiなら150fps近く出すことが可能です。

RTX 4070 Ti SUPERに対しては特に低画質領域での進化が素晴らしく、70fps以上差をつけることも。

マーベルライバルズにおけるDLSS2利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 310 260 289 272 268
フルHD最高 178 168 159 151 142
WQHD低 286 245 242 233 211
WQHD最高 161 145 137 128 119
4K低 230 187 163 147 129
4K最高 130 110 101 87 78

では1%Lowはどうかというと、

4K高画質でも110fps程度の落ち込みに収まっているので、十分快適にゲームができるレベル。

ただ先ほどのモンスターハンターワイルズと比べると、RTX 4070 Ti SUPERに対してフルHD~WQHDでの違いはほとんどありません。

4KになるとRTX 5070 Tiの安定性の強さが見えてくる結果です。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス。
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 417 361 365 335 288
フルHD最高 207 167 174 156 133
WQHD低 323 275 252 235 193
WQHD最高 165 123 125 107 85
4K低 190 159 141 123 102
4K最高 98 72 67 60 45

マーベルライバルズもPvPですので入力遅延が気になる方もいらっしゃるかと思います。

DLSSやFSRなど未使用の状態で計測してみました。

さすがにDLSS利用時よりは全然フレームレートが出ていませんが、4K低画質で159fpsですから、

中画質ぐらいまでならRTX 5070 Tiで遊べそうではあります。

ただモンハンワイルズでもそうでしたがDLSSなど使わないとRTX 4070 Ti SUPERに対して差があまりでません。

マーベルライバルズにおけるフレームレート・アップスケーリング未使用時のRTX 5070 Ti 1%Low。
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 284 251 235 227 207
フルHD最高 167 123 174 110 100
WQHD低 245 169 181 165 147
WQHD最高 123 94 89 82 70
4K低 149 120 105 92 75
4K最高 80 60 51 43 37

では1%Lowを鑑みるとどうか。

このゲームで全体的にあまりフレームレートの落ち込みがなく、RTX 5070 Tiなら4K低画質くらいなら高フレームレートを安定して維持できます。

ただやっぱりフルHD~WQHDになるとRTX 4070 Ti SUPERのほうが安定性が高い傾向にありますね。これもモンハンワイルズと同様の傾向です。

マーベルライバルズにおけるDLSS4 MFG利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス。

さて最後にRTX 5000シリーズ真骨頂、DLSS4 MFGを利用した場合を見ていきます。あくまで参考値として。

今回は最大である3フレーム生成で計測。いやあ恐ろしいフレームレートがでています。

例えばフルHD低画質でDLSS2では500fpsくらいが、DLSS4 MFGでは802fpsと300fpsも差が(笑)

最高の4K高画質でも170fpsから335fpsに大幅アップしています。

3フレーム補完できるのは伊達じゃないということでしょう。

入力遅延が気にならない人なら、DLSS4 MFGが使えるなら使った方がいいかも。

ただ安定性がないのか1%Lowは結構激しく落ち込んでいるのは気になるところ。とはいえフレームレートが高すぎるのでモニター越しなら問題ないですけどね。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

今もなおグラフィック周りのアップデートはされており、

いつのまにかDLSS4にも対応していました。

サイバーパンクにおけるDLSS4利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 484.53 443.99 389.88 396.00 357.48
フルHD ウルトラ 393.43 355.08 302.36 303.27 268.47
フルHD レイトレウルトラ 302.15 259.44 235.61 223.27 202.07
WQHD低 393.91 336.02 290.19 283.06 251.12
WQHD ウルトラ 300.99 263.91 211.00 206.15 171.45
WQHD レイトレウルトラ 242.15 155.82 173.24 159.83 139.76
4K最低 286.72 237.88 196.43 183.21 160.06
4K ウルトラ 190.01 162.27 124.19 112.21 90.92
4K レイトレウルトラ 162.67 123.74 103.62 91.67 79.75

まずはDLSS4利用時の結果。

サイバーパンク2077は元々は重めのゲームでしたが、さすがに最近ではグラボパワーもあがり、

RTX 5070 Tiであれば4Kレイトレウルトラの超負荷状態でも120fps超えに。まあDLSS3使っているのもありますが。

RTX 4070 Ti SUPERに対しても概ね20~60fpsは上回っており、パフォーマンスを発揮できています。

サイバーパンクにおけるDLSS4利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 224 268 234 245 236
フルHD ウルトラ 170 209 108 192 159
フルHD レイトレウルトラ 149 154 133 126 114
WQHD低 238 209 174 174 165
WQHD ウルトラ 140 168 100 147 117
WQHD レイトレウルトラ 100 112 118 101 95
4K最低 174 165 120 134 126
4K ウルトラ 132 118 94 86 58
4K レイトレウルトラ 112 86 75 66 62

1%Lowで見ても4Kレイトレウルトラでも86fpsは維持できているので、十分ゲームができるレベル。

PvEのゲームでもありますし、ある程度高フレームレートを維持できていれば問題ないのではないでしょうか。

またRTX 4070 Ti SUPERが結構落ち込みが大きいのに対して、RTX 5070 Tiは少ないのもわかります。

DLSS利用時のフレームレート安定性ではRTX 5070 Tiは高いのではないでしょうか。

サイバーパンクにおけるDLSS4 MFG利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス

さて続いてはDLSS4 MFG利用時のフレームレートを参考値として掲載します。

マーベルライバルズと同様にフレームレートは鬼の爆伸び。

フルHD低画質時のDLSS3と4を比較すると444→713fps、4Kレイトレウルトラでも124→210fpsと次元の違う数値になっています。

サイバーパンクはアクション性が高いものの、まあ入力遅延は許しやすいゲームではあるので、

DLSS4 MFGを使えばRTX 5070 Tiでも余裕で最高環境で遊べそうです。

Delta Force

続いては最近リリースされた、無料のFPSゲーム、デルタフォースです。

バトルフィールド風、タルコフ風、ストーリーモードの3つを用意する意欲作。

こちらもグラフィック周りは結構しっかりしており、DLSS3のフレームレート生成にも対応しています。

デルタフォースにおけるDLSS3利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 527 513 448 421 358
フルHD最高 421 405 347 339 283
WQHD低 427 398 323 304 246
WQHD最高 346 309 262 244 199
4K低 268 228 180 161 126
4K最高 220 185 150 133 103

まずはDLSS3を利用した場合の結果です。

新しいゲームではあるもののデルタフォースは超負荷ではないゲームであり、加えてフレームレート生成を使えばかなりのfpsになっています。

4K最高画質設定でもRTX 5070 Tiで185fpsですから余裕と言えるでしょう。

RTX 4070 Ti SUPERとも着実に差がでており、30~40fps以上の良い結果。

デルタフォースにおけるDLSS3利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 282 267 272 297 202
フルHD最高 230 212 215 253 207
WQHD低 211 220 222 203 155
WQHD最高 182 178 183 187 158
4K低 154 132 128 134 109
4K最高 102 129 113 111 83

では1%Lowを加味しているとどうでしょうか。

RTX 5070 Tiは4K最高画質で130fps近くの落ち込みにとどまっており、十分高画質高フレームレートで遊べる結果となっています。

このゲームに関してはRTX 4070 Ti SUPERとの1%Lowでも結果はそこまで差がでていませんが、

平均フレームレートは圧倒的に高いので最新世代の力を見せてくれました。

ただデルタフォースはPvPが基本となるゲームで、やはり入力遅延を重視したい人もいるでしょう。

そこでDLSSやFSRを使わずにテストします。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 321 340 333 314 240
フルHD最高 262 234 196 170 140
WQHD低 342 291 235 221 157
WQHD最高 251 195 163 142 104
4K低 219 166 126 119 77
4K最高 152 114 91 80 53

さすがにアップスケーリングやフレームレート生成を使わないとフレームレートはさがりますが、

それでもRTX 5070 Tiは4K高画質で114fpsはでており十分高フレームレートでゲーム可能

また今までと違ってWQHD以上ではRTX 4070 Ti SUPERにも20~40fpsくらいは上回っています。

DLSSなど非利用時ではあまり差がでなかったので、これは意外な結果。

逆にフルHDではRTX 5070 Tiの性能を使いきれてないようなフレームレートの結果です。

デルタフォースにおけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 185 204 202 267 212
フルHD最高 172 183 129 146 117
WQHD低 172 220 159 182 140
WQHD最高 164 151 120 115 89
4K低 136 118 95 95 66
4K最高 92 83 73 66 46

フレームレートの安定性を見ると、

4K最高画質で83fpsはキープできていますので、極端にフレームレートが落ちるという心配もなさそう。

このゲームでは無理にフレームレート生成など使わなくてもRTX 5070 Tiなら4K最高画質でも遊べそうです。

CoD:BO6

続いても人気のシリーズCall of DutyからBlack Ops 6です。

最新グラフィックにしっかり対応しているほうのゲームで、DLSS3/FSR3/XeSSのいずれにも対応しています。

Cod:BO6におけるDLSS3利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 444 431 383 363 349
フルHD極 334 309 279 266 256
WQHD最低 370 336 292 269 257
WQHD極 282 245 219 202 196
4K最低 243 198 174 153 143
4K極 192 151 134 119 116

まずはDLSS3利用時です。

CoD:BO6は中々要求スペックが高いゲームではあるのですが、DLSS3を使えばさすがのフレームレートというところ。

RTX 5070 Tiは4K極設定でも151fpsと余裕の高フレームレートです。

RTX 4070 Ti SUPERにも常に20fps以上は上回る高パフォーマンスとなっています。

Cod:BO6におけるDLSS3利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 210 207 179 169 155
フルHD極 152 142 128 121 119
WQHD最低 166 159 139 120 123
WQHD極 127 132 99 91 86
4K最低 108 93 79 69 65
4K極 86 69 63 54 54

CoDはかなりスピード感が高いPvPゲームなのでフレームレート安定性も重要。

全体的に結構フレームレートの落ち込みは大きいゲームという結果にはなりました。

4K極設定で平均は151fpsでしたが、1%Lowは69fpsと半分以下。

まあ60fps下回る感じではないので、ゲーム的には問題ないレベルではあると思います。

またRTX 5070 Tiの安定性が非常に高く、RTX 4070 Ti SUPERよりも高いフレームレートになっています。

CoDはPvPなので入力遅延重視の人もいるでしょう。

DLSSなど何も使わない状態で計測した結果です。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 258 211 212 202 250
フルHD極 166 131 129 119 143
WQHD最低 209 163 162 149 180
WQHD極 130 97 96 85 101
4K最低 107 101 98 87 105
4K極 83 56 55 48 60

さすがに重いゲームではあるので、RTX 5070 Tiの4K極画質は厳しい結果。

4K極設定では60fpsを下回り、快適には遊べないでしょう。低画質なら100fpsくらいはいけるので十分快適に遊べるでしょう。

ただ気になるのはRTX 4070 Ti SUPERとほとんど差がないことで、これまで多くのゲームでもそうですが、RTX 5070 TiはCUDAコアだけ使う利用方法ではあまり進化が感じられないかもしれません。

もしくはメモリ帯域幅の利点を活かせないのが原因かも。

CoD:BO6におけるフレームレート生成・アップスケーリング非利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD最低 209 172 168 158 186
フルHD極 133 102 97 88 97
WQHD最低 169 129 123 112 125
WQHD極 101 72 70 61 65
4K最低 139 74 71 62 69
4K極 60 39 37 31 36

フレームレート安定性までみると4K低画質でなんとか74fpsなので60fps下回ることはなさそうです。

ただ入力遅延と高フレームレートにこだわるのならWQHD低画質領域ぐらいがちょうど良さそう。

RTX 4070 Ti SUPERとほとんど差が無いことからも、やはりDLSSなど利用しないとRTX 5070 Tiの良さがでないかもしれませんね。

PATH OF EXILE 2

続いては人気のハクスラで最新のゲームである「PATH OF EXILE 2」です。

少し登場から時間が経過しましたが、依然としてプレイヤー数が多いゲームです。

アーリーアクセスで今後グラフィック周りのアップデートもおこるかとおもいますが、現在DLSS、FSR、XeSSのすべてに対応しています。ただしフレームレート生成はありません。

RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 176 233 163 158 238
フルHDウルトラ 180 231 165 146 192
WQHD低 181 214 188 160 238
WQHDウルトラ 226 209 169 148 149
4K低 201 230 181 160 171
4Kウルトラ 190 130 117 106 91

今までDLSSばかりでしたので、今回はFSRを利用して計測します。

アーリーアクセスなのもあるのか、あまりグラフィック周りが安定している結果ではありませんが、

4Kウルトラを除き、200fps以上確保できるので余裕。4Kウルトラでも130fpsですから十分。

RTX 4070 Ti SUPERにも概ね20~70fpsくらいの差になっており、かなりのパフォーマンス向上が見られます。

RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 137 131 126 138 174
フルHDウルトラ 146 133 125 119 156
WQHD低 141 108 151 138 180
WQHDウルトラ 155 133 111 132 136
4K低 131 158 146 107 164
4Kウルトラ 149 124 94 101 84

ただフレームレート安定性ではこのゲーム、相当に不安定となっておりRTX 5070 Tiは概ね130前後と、平均が200前後は出ていますから、半分近い落ち込み具合。

まあそれでも高フレームレートに変わりはありませんから、RTX 5070 Tiなら4Kウルトラでも十分快適にはプレイできます。

ただRTX 4070 Ti SUPERのほうがフルHD~WQHDでは安定性がより高い結果に。

RTX 5070 Tiは4Kでこそ良さが活かされるのかもしれませんね。

Black Myth:Wukong

続いては全世界で大ヒットした中国の初AAAタイトル「黒神話:悟空」です。

このゲームもグラフィック対応は進んでおり、DLSS3/FSR3/XeSSのすべてに対応しています。

黒神話:悟空におけるDLSS3利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 290 266 231 207 188
フルHD最高 156 130 114 102 88
フルHD最高レイトレ高 163 131 123 109 96
WQHD低 270 239 202 180 161
WQHD最高 145 119 103 92 78
WQHD最高レイトレ高 142 107 101 86 75
4K低 223 213 155 135 119
4K最高 123 111 83 72 61
4K最高レイトレ高 108 71 66 80 48

今回はDLSS3を利用しての計測です。

黒神話:悟空は相当に重いゲームの分類に入っておりDLSS3を利用したとしても、

RTX 5070 Tiでは4K最高画質+レイトレは70fpsほどと中々ギリギリの結果

ゲームとしてはPvEですから問題ないレベルですが、アクション性がかなり高いのでもう少しフレームレートがほしいところ。

レイトレ不使用なら110fps前後なので十分快適です。

RTX 4070 Ti SUPERとはレイトレ利用ではあまり差がありませんが、不使用の場合は20fps前後差がでることもあり中々の結果となっています。

黒神話:悟空におけるDLSS3利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 170 204 153 171 158
フルHD最高 107 111 89 90 77
フルHD最高レイトレ高 116 110 93 92 81
WQHD低 107 183 134 132 134
WQHD最高 104 102 79 81 69
WQHD最高レイトレ高 87 90 80 72 64
4K低 135 175 114 120 103
4K最高 73 98 66 64 54
4K最高レイトレ高 78 61 54 69 41

フレームレート安定性でも。そもそも比較的落ち込みが少ないゲームのようで、

4K最高画質なら98fpsになっていますから、十分遊べるレベルです。

またRTX 4070 Ti SUPERに対しても特に4Kでの安定性にはかなり差で上回っています。

ヘルダイバー2

続いても人気のゲームであるヘルダイバー2です。

リリースから時間が経過しましたが、

今までと違い、グラフィック周りは結構保守的でDLSS、FSR、XeSSのいずれにも対応していません。

ヘルダイバー2におけるRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 291 284 267 256 229
フルHDウルトラ 203 176 145 134 113
WQHD低 275 248 202 184 165
WQHDウルトラ 164 136 114 101 85
4K低 171 142 118 101 90
4Kウルトラ 106 80 66 57 49

アップスケーリング技術は何も利用できないため4Kウルトラの高負荷になると80fps付近とまあまあの結果。かなりアクション性が高いゲームではありますが、まあ及第点でしょうか。

低画質では142fpsは出ていますから、画質調整すれば高フレームレートは問題なさそう。

RTX 4070 Ti SUPERとの差も明確に出ており、すべてにおいて20~30fpsくらいは上回っています。

DLSSなど利用しないとあまりパッとしない差でしたが、このゲームでは違うようです。

ヘルダイバー2におけるRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 197 172 202 233 216
フルHDウルトラ 185 46 140 126 110
WQHD低 195 195 191 176 159
WQHDウルトラ 157 25 110 97 83
4K低 164 133 111 86 88
4Kウルトラ 103 19 65 30 48

ただここからが問題でなぜか1%LowになるとRTX 5070 Tiの高負荷時の落ち込みがひどく、散々な結果に。

低画質では問題ないのですが。。。理由は不明ですが最適化不足なのか。。。

いずれにせよRTX 5070 TiはDLSSなど利用しないとやや不安がのこります。

バルダーズゲート3

最後は世界的に人気になったバルダーズゲート3です。

リリースから大分経過しましたが、今なお根強い人気。

グラフィック設定はシンプルで、DLSS2とFSR2のみ対応で、XeSSには対応していません。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRTX 5070 Tiパフォーマンス
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 206 221 214 215 220
フルHDウルトラ 164 170 183 164 167
WQHD低 216 220 216 206 194
WQHDウルトラ 160 176 172 149 147
4K低 211 177 161 124 125
4Kウルトラ 161 141 128 101 100

今回はFSR利用時の結果。

もともとあまり低解像度・低画質だとグラボ性能を活かせないゲームなので、フレームレート伸びも一定で止まってしまっていますが、4Kになると差が出てきます。

4Kウルトラ設定で141fpsほど出ていますので、RTX 5070 Tiなら4Kで十分高フレームレートを出すことが可能。

ただいままでのゲームと比べるとFSR利用でもRTX 4070 Ti SUPERとの差はそれほどありません。

バルダーズゲート3におけるFSR2利用時のRTX 5070 Ti 1%Low
RTX 4090 RTX 5070 Ti RTX 4070 Ti SUPER RTX 4070 SUPER RTX 4070
フルHD低 41 87 59 85 70
フルHDウルトラ 30 57 44 34 71
WQHD低 52 109 67 58 68
WQHDウルトラ 29 70 76 35 34
4K低 64 84 56 38 36
4Kウルトラ 33 52 31 44 32

ただ1%Lowを踏まえてみると、RTX 4070 Ti SUPERは結構落ち込みが激しく4K低画質でも60fpsを下回る厳しい結果ですが、

RTX 5070 Tiは84fpsと快適に遊べるレベルを担保。そのほかの設定でも概ねRTX 4070 Ti SUPERを大きく上回るフレームレート安定性となっており強さが感じられます。

ゲームのワットパフォーマンス

色々なゲームで計測してきましたが、続いてはワットパフォーマンスも見ていきましょう。

電力もりもりなら性能がアップするのは当たり前なので、やはりワッパも気になるところです。

FFベンチマークにおけるRTX 5070 Tiあたりのワットパフォーマンス
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 4090 18419 340.234 404.127 54.14
RTX 5070 Ti 13379 252.635 289.626 52.96
RTX 4070 Ti SUPER 11627 238.472 269.331 48.76
RTX 4070 SUPER 10876 198.815 216.858 54.70
RTX 4070 10670 179.780 198.178 59.35
RTX 4060 Ti 8924 123.321 145.718 72.38

まずはFFベンチマークをDLSS利用で4K最高品質の高負荷で実施した時の結果です。

平均電力1Wあたりのスコア値を最後のグラフにしてしています。

RTX 4070 Ti SUPERと比べれば8.6%ほどワットパフォーマンスは向上していますが、

そもそもRTX 4070 Ti SUPERのワットパフォーマンスが良くなく、

他と比べればRTX 5070 Tiが特別いいというほどでもない結果です。

サイバーパンク2077における各グラボのフレームレート結果
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 4090 294.83 189.16 187.12 121.66
RTX 5070 Ti 265.37 195.96 158.82 122.70
RTX 5070 Ti /4x 423.21 332.21 267.33 201.75
RTX 4070 Ti SUPER 231.17 179.47 131.65 107.90
RTX 4070 SUPER 208.32 161.54 116.13 92.82

続いてはサイバーパンク2077のベンチマークで計測。

念のためWQHDと4Kに関してウルトラ画質設定、レイトレ使用と未使用を計測します。

なおRTX 5070 Tiの4xはDLSS4 MFGの3フレーム補完を利用した場合です。

サイバーパンク2077における各グラボの消費電力結果
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 4090 312.875 280.428 331.127 332.618
RTX 5070 Ti 219.757 222.296 251.381 261.912
RTX 5070 Ti /4x 232.327 231.824 260.592 249.540
RTX 4070 Ti SUPER 226.679 219.914 193.995 246.763
RTX 4070 SUPER 199.043 183.646 205.304 205.491
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 4090 275.458 322.561 365.781 372.759
RTX 5070 Ti 249.278 247.763 275.973 282.793
RTX 5070 Ti /4x 258.963 255.032 285.812 285.766
RTX 4070 Ti SUPER 255.353 247.020 275.836 270.217
RTX 4070 SUPER 218.675 212.649 219.360 217.759
サイバーパンク2077における各グラボの1W平均電力あたりのワットパフォーマンス
WQHDウルトラ WQHDレイトレウルトラ 4Kウルトラ 4Kレイトレウルトラ
RTX 4090 0.94 0.67 0.57 0.37
RTX 5070 Ti 1.21 0.88 0.63 0.47
RTX 5070 Ti /4x 1.82 1.43 1.03 0.81
RTX 4070 Ti SUPER 1.02 0.82 0.68 0.44
RTX 4070 SUPER 1.05 0.88 0.57 0.45

DLSS4の結果だけみればRTX 4070 Ti SUPERに対してそこまでワッパが上がっているわけでもなさそう。

ややWQHD解像度でいいかなというところ。

ただえぐいのがDLSS4 MFGを使った結果で、消費電力に対してフレームレート数値が凄いので、結果的にワッパはRTX 4000シリーズを大きく上回っています。2倍近くの場合も。

やっぱDLSS4 MFGこそRTX 5000シリーズの持ち味か?

モンスターハンターワイルズにおける各グラボのフレームレート結果
WQHDウルトラ WQHDレイトレ中 4Kウルトラ 4Kレイトレ中
RTX 4090 172.96 165.47 150.22 142.99
RTX 5070 Ti 153.83 146.89 124.19 117.54
RTX 4070 Ti SUPER 133.68 128.62 107.51 101.39
RTX 4070 SUPER 126.10 120.46 98.77 93.06

最後にもうひとつモンスターハンターワイルズにてDLSS3を利用した時を計測します。

モンスターハンターワイルズにおける各グラボの消費電力
WQHDウルトラ WQHDレイトレ中 4Kウルトラ 4Kレイトレ中
RTX 4090 257.633 255.442 290.155 289.645
RTX 5070 Ti 185.957 207.772 211.715 210.339
RTX 4070 Ti SUPER 210.356 189.669 226.119 224.212
RTX 4070 SUPER 184.039 177.195 192.708 184.835
WQHDウルトラ WQHDレイトレ中 4Kウルトラ 4Kレイトレ中
RTX 4090 277.918 281.215 318.650 314.806
RTX 5070 Ti 207.134 224.202 235.793 229.807
RTX 4070 Ti SUPER 225.623 222.092 239.716 242.970
RTX 4070 SUPER 197.181 194.497 207.933 206.351
WQHDウルトラ WQHDレイトレ中 4Kウルトラ 4Kレイトレ中
RTX 4090 0.67 0.65 0.52 0.49
RTX 5070 Ti 0.59 0.71 0.41 0.38
RTX 4070 Ti SUPER 0.64 0.54 0.47 0.45
RTX 4070 SUPER 0.64 0.61 0.47 0.45

うーん、WQHDレイトレ中以外ではワットパフォーマンスはRTX 4070 Ti SUPERのほうが優秀という結果に。

イメージではワットパフォーマンスは向上したイメージだったのですが、全体的な結果を踏まえると特に向上はしていなく、場合によっては悪くなっているようです。

クリエイティブ性能

続いてはクリエイティブ用途でもいくつか見ていきます。

まずは動画編集から。利用したのはAdobe Premiereです。

Adobe PremiereにおけるRTX 5070 Tiのパフォーマンス
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
RTX 4090 4:33 13:11 3:46 13:47
RTX 5070 Ti 3:38 12:07 3:43 12:10
RTX 4070 Ti SUPER 3:44 11:26 3:40 12:01
RTX 4070 SUPER 3:47 12:08 3:38 12:28

H264およびH265モードでの結果です。

うーん、特別早くなったという感じはしません。RTX 4070 Ti SUPERとも誤差範囲ないという感じです。

まあRTX 4090の結果を見てもわかるように、動画編集は高価なグラボだから早いというわけでもなく、

ソフトの相性やCPUとの兼ね合いもあるため、今回のこの計測だけでは結論は言えませんが、爆速に動画編集できるようになったというわけではなさそうです。

続いては3Dモデリングソフトのプラグインで利用されるV-Rayベンチマークです。RTXモードで計測。

V-RayにおけるRTX 5070 Tiのスコアと消費電力、ワットパフォーマンスのグラフ
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 4090 10949 197.421 288.607 55.46
RTX 5070 Ti 7875 204.002 148.043 38.60
RTX 4070 Ti SUPER 4298 132.297 199.092 32.49
RTX 4070 SUPER 3673 121.270 165.014 30.29

RTX 4070 Ti SUPERに対してスコア3000以上も差をつけており、これは驚きの進化と言ってよいでしょう。3DレンダリングではRTX 5070 Tiは旧世代を大きく上回っています。

またRTX 4070 Ti SUPERに対して平均電力は70Wほど高いRTX 5070 Tiですが、スコアもその分伸びていますので、ワットパフォーマンスではやや上の結果となりました。

最後にオープンソースの3DCGソフトであるBlenderでもベンチマークします。

BlenderにおけるRTX 5070 Tiのスコアと消費電力、ワットパフォーマンスのグラフ
スコア 平均電力(W) 最大電力(W) ワットパフォーマンス
RTX 4090 10822.33 232.220 299.919 46.60
RTX 5070 Ti 7437.72 163.887 205.822 45.38
RTX 4070 Ti SUPER 6986.59 165.077 218.637 42.32
RTX 4070 SUPER 6165.77 133.480 181.899 46.19

こちらもスコアは順調に伸びておりRTX 4070 Ti SUPERに対して約6.4%ほど高い結果に。

V-Rayほどの衝撃はありませんが、着実に進化はしてそう。

またこちらもワットパフォーマンスもRTX 4070 Ti SUPERより良くはなっています。

最新世代でこの程度かあと言われればそれまですが。まあ悪くはないですね。

RTX 5070 Tiのベンチマーク総評

ここがメリット
  • DLSS4 MFGを利用するとRTX 4000シリーズを大きく凌駕する
  • 4Kで特に前世代からの進化が感じられる
  • DLSS4 MFGのワットパフォーマンスが凄い
  • 3Dレンダリングが向上。ワッパも進化
デメリット
  • 4Kでないと力を発揮できない傾向にある
  • DLSS4以外のワットパフォーマンスは特に良くなっていない
  • DLSS未使用ではRTX 4070 Ti SUPERとの差がそこまでない

在庫不足や価格などで色々話題のRTX 5000シリーズですが、

こまたろの感想としてはDLSS4 MFGが利用できればRTX 5070 Tiの価値が凄いという印象です。

今回2つのゲームしか利用できませんでしたが、フレームレートは利用しないときと比べれば雲泥の差で、もはや4K最高画質設定でゲームをするのは楽ちんです。

メモリ帯域幅が増えた点からみても、DLSS4 MFG利用、最低でもDLSS3などを利用することを前提としてグラフィックボードかなあと思いました。

逆に入力遅延を気にして何も利用しない場合は、正直RTX 4070 Ti SUPERからあまり差が無いことが多く、コスパは一気に悪くなる感じ。

またそもそも価格的にはRTX 4080が出たころの17~23万レンジですから、RTX 4070 Ti SUPERとどっこいどっこいではユーザーも不満が多いでしょう。

ただ価格に関してはもう我々の意識を変えるしかないかなと思います。世界的インフレと円安によって今RTX 4070 Ti SUPERが発売されたとしても、RTX 5070 Tiと同じくらいの価格かなとおもいます。

最近はDLSS対応は当たり前ですし、DLSS4 MFG対応はこれからどんどん増えていくでしょう。

またDLSS非対応でもNvidiaアプリでSmooth Motionという機能が追加されており、アプリでフレームレート生成をしてくれます。

そう考えればAIフレーム補完がパワーアップしたRTX 5070 Tiの持ち味も出てくるかと。それにそもそも論RTX 4000シリーズは生産終了で、無理にでもRTX 5000シリーズを買うしかないですしね(汗

RTX 5070 Tiを買う場合は4KゲーミングモニターやUWQHDウルトラワイドゲーミングモニター利用が良いです。WQHD解像度以下ですと、RTX 5070 Tiの本来の力が発揮できません。

RTX 5070 Ti搭載のおすすめゲーミングPC

(ドスパラ)GALLERIA XA7C-R57T

GALLERIA XA7C-R57Tの製品画像
CPU Core i7 14700F
グラフィックボード RTX 5070 Ti
メモリ DDR5 32GB
容量 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4)
PCの評価
コスパ 3.3
同価格帯の平均:3.3
(3.5)
ゲーム性能 4.8
同価格帯の平均:4.3
(5.0)
動画編集性能 5.0
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.5
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.0
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.5
(3.5)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最高画質、85fps(144fps) 最高画質、58fps(122fps)
マーベルライバルズ 最高画質、138fps(206fps) 最高画質、77fps(147fps)
ヘルダイバー2 最高画質、131fps 最高画質、79fps
Path of Exile 2 最高画質、(188fps) 最高画質、(141fps)
タルコフ 最高画質、80fps
オーバーウォッチ2 最高画質、167fps
Delta Force 最高画質、192fps(290fps) 最高画質、111fps(173fps)
Apex 最高画質、166fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

Cゲーム性能の高いCore i7 14700Fと組み合わせたドスパラのゲーミングPCです。

特別すごい!というようなスペックではないですが、最新世代プレミア価格がのったグラボ搭載としては価格を抑えており、

4Kゲーミングを快適に遊べるレベルとして良くまとまっています。

(マウスコンピューター)G TUNE FZ-I7G7T

G TUNE FZ-I7G7Tの製品画像
CPU Core Ultra 7 プロセッサー 265K
グラフィックボード RTX 5070 Ti
メモリ DDR5 32GB
容量 2TB (NVMe Gen4×4)
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:3.0
(5.0)
ゲーム性能 4.8
同価格帯の平均:4.5
(5.0)
動画編集性能 5.0
同価格帯の平均:4.9
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:3.0
(3.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.3
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.7
(4.0)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最高画質、85fps(144fps) 最高画質、58fps(122fps)
マーベルライバルズ 最高画質、138fps(206fps) 最高画質、77fps(147fps)
ヘルダイバー2 最高画質、131fps 最高画質、79fps
Path of Exile 2 最高画質、(188fps) 最高画質、(141fps)
タルコフ 最高画質、80fps
オーバーウォッチ2 最高画質、167fps
Delta Force 最高画質、192fps(290fps) 最高画質、111fps(173fps)
Apex 最高画質、166fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

最新世代のCore Ultra 7 265Kと組み合わせたマウスコンピューターのゲーミングPCです。

ゲーム性能はハイクラスでありRTX 5070 Tiの相棒としても良し。4Kゲーミングを快適に遊べます。

またAI処理に特化したNPUが内臓されていますので、将来ゲーム側でAI導入が進めば功を発揮するかも。

新しく登場したプレミアムPCケースに、2TB Gen4 NVMe SSDと高水準仕様です。

(セブン)ZEFT R60CYA

ZEFT R60CYAの製品画像
CPU Ryzen 7 9800X3D
グラフィックボード RTX 5070 Ti
メモリ DDR5 32GB
容量 2TB Gen4 NVMe SSD + 2TB Gen4 NVMe SSD
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:2.7
(5.0)
ゲーム性能 4.8
同価格帯の平均:5.3
(5.0)
動画編集性能 5.0
同価格帯の平均:5.4
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:3.1
(5.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.2
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:4.0
(4.0)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ 最高画質、85fps(144fps) 最高画質、58fps(122fps)
マーベルライバルズ 最高画質、138fps(206fps) 最高画質、77fps(147fps)
ヘルダイバー2 最高画質、131fps 最高画質、79fps
Path of Exile 2 最高画質、(188fps) 最高画質、(141fps)
タルコフ 最高画質、80fps
オーバーウォッチ2 最高画質、167fps
Delta Force 最高画質、192fps(290fps) 最高画質、111fps(173fps)
Apex 最高画質、166fps

※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

セブンからRyzen 7 9800X3Dと組み合わせたゲーミングPCです。

現在のCPUではトップとなるゲーム性能を有するRyzen 7 9800X3DでRTX 5070 Tiの組み合わせとしてはベスト。

また計4TB Gen4 NVMe SSDは業界最高水準仕様で、ハイエンドケース NZXT H9 ELITE WHITE、360mm簡易水冷クーラーなど、全体的なスペックもかなり高グレードにまとまっています。

その分価格が高くなってしまいますが、スペックから見るコスパはむしろ相当に良いです。

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