【中途半端か?】Ryzen 7 9700Xを性能レビュー!ベンチマーク比較 | こまたろPC
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【中途半端か?】Ryzen 7 9700Xを性能レビュー!ベンチマーク比較

こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!

いよいよRyzen最新世代Zen5アーキテクチャ採用のRyzen 9000シリーズが発売されました。

今回はその中のハイクラス、Ryzen 7 9700Xについて性能をベンチマークしていきます。

Windows「KB5041587」パッチ適応済み
Ryzen 9000/7000シリーズにて主にゲーム性能が向上するというWindowsの新パッチ「KB5041587」を適応した計測結果です。
RyzenおよびIntel両方のベンチマークに適応しています。またIntelは最新BIOS対応済みです。
なおTDPに関してはあまりゲーム性能に効果がないということで、当初通り65Wの設定で計測しています。
執筆者:荒谷克幸(こまたろ) 自作歴20年越え。BTOパソコンも購入しつつ、最新のCPUやグラフィックボードを性能計測するのが趣味。 詳しいプロフィールはこちらから

Ryzen 7 9700Xの特徴とは?

現在日本で新品購入しやすいハイクラス帯のCPU一覧です。

※横スクロールできます
CPU/APURyzen 9 9950XRyzen 9 7950X3DRyzen 9 7950XRyzen 9 9900XRyzen 9 7900X3DRyzen 9 7900XRyzen 9 7900Ryzen 7 7800X3DRyzen 7 9700XRyzen 7 7700XRyzen 7 7700Ryzen 7 8700F
世代最新世代旧世代旧世代最新世代旧世代旧世代旧世代旧世代最新世代旧世代旧世代旧世代
コア数1616161212121288888
スレッド数323232242424241616161616
ベース周波数4.3 GHz4.2 GHz4.5GHz4.4 GHz4.4 GHz4.7GHz3.7GHz4.2 GHz3.8 GHz4.5GHz3.8GHz4.1 GHz
ターボ・ブースト5.7 GHz5.7 GHz5.7GHz5.6 GHz5.6 GHz5.6GHz5.4GHz5.0 GHz5.5 GHz5.4GHz5.3GHz5.0 GHz
(L3)キャッシュ64 MB128MB64MB64 MB128MB64MB64MB96MB32 MB32MB32MB16MB
最大メモリー速度対応DDR5-5600DDR5 5200DDR5-5200DDR5-5600DDR5 5200DDR5-5200DDR5-5200DDR5 5200DDR5-5600DDR5-5200DDR5-5200DDR5 5200
内蔵グラフィックRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics 2CURadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics 2CURadeon Graphics 2CURadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics 2CURadeon Graphics 2CU
TDP/PBP170W120W170W120W120W170W65W120W65/105W105W65W65W

前世代のRyzen 7 7700Xから比較すると、

  • Zen5アーキテクチャになり、5nm→4nmプロセスへ
  • 前世代と同じAM5ソケット
  • コアスレッド、L3キャッシュともに変化なし
  • TDPが65Wと105W選択可能に
  • Radeon Graphicsは変更なし
  • メモリはDDR5 5600MHz対応へ
  • ブーストは100MHzアップだが、ベースは700MHzダウン

と変更点と変更無しが色々と多いですが、

リリース当初はTDP65W化とベースクロックの大幅ダウンという、省電力を意識した仕様だったのですが、

主に海外のベンチマーク好きの方々から文句続出だったらしく、最新BIOS適応で105Wも選択できるようになっています。

ただデフォルトは65Wです。

またWindowsのパッチ「KB5041587」をすることでAMDがパワーアップするようで、

実際Ryzen 9000シリーズはパッチ適応で基本的には性能が向上しました。

一部のゲームと画質設定では性能があがりませんでしたが、

基本的には適応することが望ましいでしょう。

Ryzen 7 9700Xのパッケージ

こちらがRyzen 7 9700Xのパッケージ。

前々世代が丸、前世代が四角、そして今回は四角を補足したオレンジのアクセントに進化?しています。

Ryzen 7 9700XのCPU本体

CPU本体は前世代と基本的には変わっていませんが、ややダイの部分が大きくなっているようにもみえます。

なお純正クーラーは付属していませんので、別途用意必要あり。

ベンチマークソフトで性能を見る

それではRyzen 7 9700Xの性能をチェックしていみましょう!

今回グラフィックボードは最新世代の最上位RTX 4090、メモリはDDR5の5600MHzを利用しています。

ベンチマーク比較ポイント
  • ハイクラスのIntel、AMDとのゲーム性能差
  • クリエイティブ性能はいかほどか
  • TDP65W設定で消費電力はどれほど低くなった?

ハイクラスとして人気の高いCore i7 14700FおよびRyzen 7 7800X3Dとの性能差が気になるところ。

特にRyzen 7 7800X3Dはコスパから相当の売れ筋なので、どの程度違いがあるのか?

FireStrike

まずはDirectX 11ベースのゲーム性能を測れるFireStrikeです。

Ryzen 7 9700XのフルHDFireStrikeスコア
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
Graphics 70916 72972 64390 87046 79600 65348 65689
Physics 45840 46685 53935 32091 37299 42919 49950
Combined 21356 19567 14824 20007 18601 20995 21337
TOTAL 53964 53758 47226 54678 53135 50671 52336

スコア自体は悪い結果ではなく、Ryzen 14900KFやRyzen 9 7950X3Dよりも良い結果。

ただDirectX 11はコア数が多いすぎると不利になる傾向にあるベンチマークなので、当然と言えば当然。

ライバルのCore i 7 14700Fに対しては若干ながらスコアを下回っています。

それにしてもRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスが良い。

Ryzen 7 9700Xの4KのFireStrikeスコア
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
Graphics 24905 24932 24896 25443 24725 24363 24350
Physics 50446 50388 54023 32330 37569 42968 50063
Combined 14676 14725 13194 13881 14416 14438 14369
TOTAL 25061 25094 24665 24200 24234 24270 24535

4Kになると優劣が若干変化し、Ryzen 7 9700Xのスコアは悪くないですが、

安定したスコアを出すIntel勢と比べると微妙な結果。

また最新世代と考えれば、期待したほどのパワーアップ感は見えません。

TimeSpy

続いてはDirectX 12ベースのゲーム性能を測るTime Spyです。

最近のゲームはDX12ベースで開発されていることが多いので、

どちらこといえばこちらのスコアのほうが重要です。

Ryzen 7 9700XのフルHDにおけるTimeSpyベンチマーク結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
Graphics 36955 37076 37139 37021 36876 35907 34805
CPU 21658 21730 21810 12878 14081 14781 15207
TOTAL 33414 33524 33596 28895 29671 29567 29166

ここではRyzen 7 7800X3Dよりもスコアが高い結果に。

ただIntel勢がとにかく強い。13%以上もRyzen 7 9700Xのスコアが低いです。

まあTimeSpayはコアスレッド数が多い方が優位に働くので、

8コア16スレッドのRyzen 7 9700Xには不利かもしれません。

Ryzen 7 9700Xの4KにおけるTimeSpyベンチマーク結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
Graphics 19244 19240 19233 19584 19264 19281 19257
CPU 11454 11309 12411 5762 6599 11342 12869
TOTAL 17448 17408 17768 14401 14957 17448 17922

Intel勢が強い傾向は4Kでも変わらず。やはり圧倒的にRyzen 7 9700Xのスコアは負けています。

Ryzen 7 7800X3Dよりもスコアが若干高いのも一緒。

実際にはコアスレッドの使い方がゲームによって全然違うため、この通りにはなりませんが、

ポテンシャルとしてはやはりIntelは凄いということでしょう。

Apex Legends

ここからは実際のゲームでフレームレートを見ていきます。

まずはロングランヒット中のApex Legendsです。

このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いのと、

既にリリースから時間も経っており、ゲーム負荷はわりと低いほうのゲームとなっています。

そのためRTX 4090は性能が高すぎるので4Kのみ測定。

ApexLegendsにおけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9600X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
4K 最低 299 298 298 298 298 298 298
4K 極 289 290 285 283 284 282 285

RTX 4090では違いが見えにくいゲームですが、それでも最高負荷の極み設定では違いが。

ややIntel系のほうがフレームレートが出ており、Ryzen勢でみればRyzen 7 9700Xは悪くありませんが、

Intelを超える性能とはなっていません。

とはいえこの程度のフレームレートであればゲーム自体には特に影響ありませんが。

フォートナイト

続いてもロングランヒット中の大人気ゲームです。

細かなグラフィック改善がおこなわれており、正式に対応したDX 12かつDLSSにて計測していきます。

フォートナイトにおけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低画質 462 453 472 475 478 488 490
フルHD最高画質 228 239 231 225 219 229 225
WQHD低画質 456 456 489 481 461 503 488
WQHD最高画質 203 198 201 193 197 194 195
4K低画質 465 498 467 462 506 464 461
4K最高画質 149 153 148 144 150 145 148

このゲームではフレームレートに大きな違いが出ており、またかなり解像度と画質設定に影響を受けています。

Ryzen 7 9700Xは4K低画質ではトップのフレームレートですが、

そのほかではCore i7 14700Fに20fpsくらい上回ることもあれば、下回るケースも。

Core i7 14700Fとゲーム性能的には互角の結果といえそう。

Ryzen 7 7800X3Dには低負荷では数十fps、逆に高負荷では上回っていますので、こちらも互角。

決して悪くない結果ですが、最新世代!という期待値からすると残念かもしれません。

モンスターハンターサンブレイク

続いても人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。 DLSSを利用して計測します。

モンスターハンターサンブレイクにおけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低画質 313 325 261 254 311 277 263
フルHD高画質 320 321 245 255 312 267 238
WQHD低画質 315 323 261 256 305 283 258
WQHD高画質 311 323 246 244 299 287 234
4K低画質 314 322 261 261 338 284 259
4K高画質 314 325 259 251 322 288 257

ここではRyzen 7 9700Xの強さが際立っています。

Ryzen勢のゲーム最強クラスと言われているRyzen 9 7950X3Dに対して、安定して10~50fpsも上回っており、

Ryzen勢の中では圧倒的にRTX 4090の性能を引き出しています。

ただ全体で見るとIntelのCore i7が強く、上回ることもありますが、基本はフレームレートが若干下回るので、

トップの性能!とはまではいきませんでした。ただ総じてこのゲームでは良い結果かともいます。

サイバーパンク2077

こちらもロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

DLSSやFSRなど色々な機能に対応しており、加えてRTX4000シリーズの真骨頂であるDLSS3にも対応しています。

比較的要求スペックが高いゲームであり、CPU性能も大切になってきます。

サイバーパンク2077におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(DLSS)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 7 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD 低 214 213 225 259 232 237 224
フルHD ウルトラ 191 192 200 226 199 205 199
フルHD レイトレウルトラ 142 135 139 160 128 141 133
WQHD 低 214 214 225 219 232 236 226
WQHD ウルトラ 191 193 199 224 200 208 193
WQHD レイトレウルトラ 138 135 140 158 129 145 134
4K 低 214 215 225 218 228 237 232
4K ウルトラ 137 139 136 136 138 140 136
4K レイトレウルトラ 107 106 107 110 108 110 109

DLSSを利用した結果です。

かなりフレームレート差が出ておりRyzen 7 9700Xのパフォーマンスも概ね高いです。

一部の設定を除き基本的にはCore i7 14700Fに対して5~15fpsほどは上回っています。

ただほとんどの設定でRyzen 7 7800X3Dが相当高いフレームレートを出しており、

やはりここでもRyzen 7 9700Xが一番とはなりません。FSRも計測しましたが同様の傾向でした。

サイバーパンク2077におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(DLSS3)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 7 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD 低 440 451 470 502 443 474 436
フルHD ウルトラ 381 382 384 407 374 387 376
フルHD レイトレウルトラ 281 280 284 305 258 295 275
WQHD 低 421 426 431 432 416 420 420
WQHD ウルトラ 312 311 317 321 309 311 316
WQHD レイトレウルトラ 238 237 240 249 240 247 247
4K 低 266 265 270 272 272 261 273
4K ウルトラ 175 177 176 175 176 168 183
4K レイトレウルトラ 150 150 153 152 153 151 153

続いてはRTX 4090の真骨頂であるDLSS3利用時も見ていきます。

DLSS3利用時は今までと傾向が少し変わり、Ryzen 7 9700Xのパフォーマンスが若干微妙です。

先ほどよりもIntel Core i7よりフレームレートが下回ることも多いですし、

やはりRyzen 7 7800X3DやRyzen 9系にも勝てていません。

ヘルダイバー2

続いては比較的新しいゲーム、TPS視点に生まれ変わったヘルダイバー2です。

このゲームはDLSSやFSRといったアップスケーリング技術は対応しておらず、わりとシンプルな描画設定です。

ヘルダイバー2におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 269 275 274 303 266 293 263
フルHDウルトラ 218 226 224 209 203 207 206
WQHD低 267 276 275 297 265 286 264
WQHDウルトラ 179 181 177 170 166 167 167
4K低 186 192 192 185 179 186 191
4Kウルトラ 111 115 112 110 105 108 109

このゲームも画質と解像度によって結果はまちまちですが、Ryzen 9 9700Xのパフォーマンスは良くありません。

Ryzen 7 7800X3DやRyzen 9 7950X3Dの3D V-cache組が強いはもちろん、Core i7 14700Fに対しても10fps前後下回ることも。

ほぼ同等のフレームレートであることもありますが、このゲームにおいてゲーム性能で下回っているのは間違いなさそうです。

バルダーズゲート3

世界的に人気になっているバルダーズゲート3です。

最近のゲームとしてはグラフィック設定はシンプルですが、FSRとDLSSには対応しています。

バルダーズゲート3におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(FSR2.2)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 148 160 160 177 140 186 161
フルHDウルトラ 117 127 123 132 105 135 126
WQHD低 152 159 156 173 138 189 160
WQHDウルトラ 117 127 122 135 102 134 125
4K低 150 157 153 185 138 184 156
4Kウルトラ 117 127 122 140 102 135 125

今回はFSR2.2を利用して計測比較しています。

このゲームは傾向がはっきりしていて、Ryzen 7 7800X3DやRyzen 9 7950X3Dの3D V-cache組が圧倒的にフレームレートを出しています。

対するRyen 7 9700Xはかなり微妙

Ryzen 7 7800X3D1に40fps前後下回ることはもちろん、Core i7 14700Fにも8~12fpsほどは下回っています。

ヘルダイバー2同様、ここもパッとしませんねえ。

Black Myth:Wukong

続いては全世界で大ヒットしている中国のAAAタイトル「黒神話:悟空」です。

ソウルライク+モンハンのようなゲームで、CoDシリーズ同様、最新アップスケーリング技術に対応した、描画にかなりこだわったゲームタイトルとなっています。

ただCPU性能というよりはグラフィックボード性能の影響を受けやすいゲームです。

ここではDLSS3およびFSR3時を計測していきます。

黒神話:悟空におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(DLSS3)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 291 274 290 288 279 287 280
フルHD最高 156 148 156 157 150 156 151
フルHD最高レイトレ超高 162 163 161 163 157 162 156
WQHD最低 269 265 268 266 255 267 256
WQHD最高 145 144 145 145 140 145 140
WQHD最高レイトレ超高 140 140 140 141 137 141 137
4K最低 221 222 221 220 214 230 214
4K最高 124 123 124 123 120 123 120
4K最高レイトレ超高 100 100 99 99 98 101 98

まずはDLSS3から。

大きなフレームレート差が出るゲームではないですが、それでも優劣は見て取れます。

Ryzen 7 9700XはCore i7 14700Fはもちろん、Ryzen 7 7800X3Dに数~数十fpsは下回っており、

ここでもパフォーマンスが良いとは言えません。

黒神話:悟空におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(FSR3)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 203 197 211 263 197 178 210
フルHD最高 101 98 100 101 96 97 96
フルHD最高レイトレ超高 95 98 96 96 93 87 95
WQHD最低 196 199 206 231 196 171 201
WQHD最高 92 92 93 94 89 90 89
WQHD最高レイトレ超高 85 86 85 85 81 78 83
4K最低 176 179 179 179 171 164 171
4K最高 77 77 78 78 76 75 75
4K最高レイトレ超高 59 59 60 59 58 56 58

FSR3になるとさらに傾向が顕著になって、

Ryzen 7 7800X3Dのフレームレートが相当伸びているのに対して、

Ryzen 7 9700XはRyzen 7 7800X3DはもちろんCore i7 14700Fにも下回る結果となっており、

やはりフレームレートの伸びは良くありません。

CoD:MW3

最後は人気のシリーズCall of DutyからModern Warfare 3です。

要求スペックも高く、数々のアップスケーリング技術にも対応しています。

こちらもDLSS3やFSR3を利用することができますので、そちらで計測していきます。

コールオブデューティーモダンウォーフェア3におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(DLSS3)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 466 483 464 525 524 521 521
フルHD極限 387 401 384 419 422 415 419
WQHD最低 385 401 384 419 421 422 418
WQHD極限 321 333 324 348 353 347 347
4K最低 254 267 254 276 276 275 275
4K極限 216 227 214 234 234 232 230

まずはDLSS3からですが、これは相当はっきりと傾向が出ており、

Ryzen勢が圧倒的に強いパフォーマンスを発揮

Ryzen勢通しではほぼ横一線という感じではありますが、Ryzen 7 9700Xが最もフレームレートを出しているときもあり、結果は上々。

なによりCore i7 14700Fに対して20fps以上、上回っています。

コールオブデューティーモダンウォーフェア3におけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果(FSR3)
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 617 641 614 675 670 655 657
フルHD極限 408 466 448 514 488 521 491
WQHD最低 473 532 503 560 536 557 547
WQHD極限 416 430 405 424 425 422 443
4K最低 355 373 349 388 370 390 377
4K極限 288 305 281 321 306 319 310

FSR3ではどうかというと、

ここでも基本Ryzen勢の優位性は変化しませんが、

今度はRyzen 7 7800X3DのほうがRyzen 7 9700Xよりも基本フレームレートが出ていることが多く、

しかも15fps以上の差も。

ゲーム性能ではRyzen 7 7800X3Dに勝つことはできません。

RTX 4070 SUPERのグラフィックボードで計測

Ryzen 7 9700Xを含むハイクラスの下位CPUでは最上位CPUとは違って、

RTX 4090のような最上位グラボと組み合わせるというよりは、

もう少し下のグラボと組み合わせているゲーミングPCが多いです。

そこでWQHD~4Kに丁度良く組み合わせが多いRTX 4070 SUPERのグラボでも、

いくつかのゲームで比較してみましょう。

おなじくRTX 4070 SUPERとの組み合わせが多い、ミドルクラスのCPU達と比較します。

RTX 4070 SUPERを利用したWQHDにおけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i5 14400F Core i5 14500 Core i7 14700F Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X
サイバーパンク DLSS3 低 275.99 284.87 286.04 283.46 290.07 278 285.75
サイバーパンク DLSS3 ウルトラ 193.82 201.19 199.45 201.21 202.05 191.40 193.99
サイバーパンク DLSS3 レイトレウルトラ 149.52 150.50 154.05 155.04 159.17 155.32 154.34
モンハン DLSS 低 160 243 242 203 381 370 256
モンハン DLSS 高 165 240 241 174 374 367 260
フォートナイト DLSS 低 301 325 459 425 485 510 491
フォートナイト DLSS 最高 147 143 142 143 147 147 143
Apex 極 280 280 281 281 268 273 270

人気のゲームであるサイバーパンク、モンハン、フォートナイト、

ApexLegendsにおけるWQHD解像度での結果です。

Ryzen 7 9700Xのフレームレートは悪くはないですが、結構ムラのある結果もあり、

やはりRyzen 7 7800X3Dからみると概ねゲーム性能では劣後してしまっています。

またRTX 4070 SUPERに関してはRyzen 5 9600Xのほうが良い結果を出すこともあり、微妙ではあります。

ただCore i7 14700Fに対しては比較的パフォーマンスが上回っており、その点は良し。

RTX 4070 SUPERを利用した4KにおけるRyzen 7 9700Xのフレームレート結果
Core i5 14400F Core i5 14500 Core i7 14700F Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X
サイバーパンク DLSS3 低 148.45 151.48 130.80 155.54 138.19 101.30 137.54
サイバーパンク DLSS3 ウルトラ 95.41 99.27 91.32 99.96 98.76 79.24 92.88
サイバーパンク DLSS3 レイトレウルトラ 79.82 80.54 82.05 84.84 85.73 80.64 84.67
モンハン DLSS 低 160 236 240 198 299 298 257
モンハン DLSS 高 159 241 231 173 262 261 230
フォートナイト DLSS 低 304 275 273 273 311 311 310
フォートナイト DLSS 最高 95 93 93 90 95 96 94
Apex 極 175 175 179 170 172 174 172

4K解像度でも概ね傾向は変わらず、

Ryzen 7 9700XがRyzen 7 7800X3Dのパフォーマンスを下回る結果です。

Core i7 14700Fには安定してフレームレートを出しているのはポイント高いですが、

ゲーム性能でRyzen 7 7800X3Dに勝てないのは残念です。

動画編集・3Dレンダリング性能はどうか?

続いてはクリエイティブ性能を見ていきましょう。

マルチタスク性能が高いIntelのほうが有利な印象ですが、はたして。

Blender

まずは3Dレンダリング性能を測るBlenderベンチマークから。

BlenderにおけるRyzen 7 9700Xのベンチマーク結果
Processor Score
Core i7 14700F 432.34
Core i7 14700KF 432.38
Core i9 14900KF 480.64
Ryzen 7 7800X3D 252.92
Ryzen 7 9700X 272.95
Ryzen 7 7950X3D 508.25
Ryzen 9 9950X 578.77

ここは予想通りの結果。3Dレンダリングはマルチタスク性能がものをいいますから、

コアスレッド数で優るInteL系が強いのは仕方いこと。

ただRyzen 7 7800X3Dよりも約8%ほどRyzen 7 9700Xのほうがスコアが良いのは好印象。

一応最新世代の進化がみてとれます。

Adobe Premiere Pro

続いては動画編集性能として有名なソフトAdobe Premiereを利用してエンコードしてみます。

ハードウェアエンコードにはRTX 4090を利用、一般的なH264/265方式を使います。

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 7 9700Xのソフトウェアエンコード時間結果
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i7 14700F(20コア28スレッド) 9:14 19:37 10:21 26:26
Core i7 14700KF(20コア28スレッド) 9:32 18:44 10:44 22:36
Core i9 14900KF (24コア32スレッド) 9:23 18:35 9:04 19:56
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) 11:00 26:29 12:55 34:55
Ryzen 7 9700X (8コア16スレッド) 9:56 22:32 11:29 36:02
Ryzen 9 7950X3D (16コア32スレッド) 12:30 36:50 13:46 37:00
Ryzen 9 9950X (16コア32スレッド) 9:24 20:41 11:15 22:10

まずはソフトウェアエンコードの結果ですが、

ここでは意外にもコアスレッド数で劣るRyzen 7 9700Xですが、エンコード時間は早く、

同じRyzen 7 7800X3Dに対しては相当のエンコード時間の早さです。

Ryzen全体でもRyzen 9 9950Xに次ぐ早さですから大健闘の結果。

Intel勢のほうがさらに早いですが、コアスレッド数を考えればRyzen 7 9700Xが凄いです。

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 7 9700Xのハードウェアエンコード時間結果
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i7 14700F(20コア28スレッド) 8:04 13:31 8:15 13:10
Core i7 14700KF (20コア28スレッド) 8:09 12:50 8:27 13:25
Core i9 14900KF (24コア32スレッド) 8:09 11:27 8:19 11:07
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) 8:38 14:51 8:49 14:46
Ryzen 7 9700X (8コア16スレッド) 7:58 12:18 7:49 12:46
Ryzen 9 7950X3D (16コア32スレッド) 10:55 16:58 10:53 18:40
Ryzen 9 9950X (16コア32スレッド) 8:33 16:06 9:01 15:09

続いてはRTX 4090とのハードウェアエンコード。

なんとここでは全CPU中Ryzen 7 9700Xが最もエンコード時間が早い結果に。

これには驚きました!

CCDまたぎが発生しデータ遅延が起こりやすいRyzen 9より早いことはまああるとして、

Intel系にも勝つとは思っていませんでした。

HandBrake

もうひとつ無料ソフトで有名なHandBrakeでもエンコード時間をみます。

4K動画をフルHDにエンコードする際の時間です。

HandBrakeにおけるRyzen 7 9700Xのエンコード時間結果
H264 ソフトウェア H264 ハードウェア H265 ソフトウェア H265 ハードウェア
Core i7 14700F 6:19 4:59 8:33 4:59
Core i7 14700KF 6:22 5:01 8:41 5:00
Core i9 14900KF 6:16 5:06 7:49 5:06
Ryzen 7 7800X3D 10:37 7:46 13:01 7:47
Ryzen 7 9700X 9:10 6:31 11:21 6:31
Ryzen 9 7950X3D 6:45 5:35 7:55 5:35
Ryzen 9 9950X 5:38 4:31 6:45 4:31

ここでは順当にコアスレッド数が多いCPUが高速の結果となっていますが、

同じコアスレッド数であるRyzen 7 7800X3DよりもRyzen 7 9700Xのほうが早いのは好印象。

動画編集においてはRyzen 7 9700Xが最新世代としての意地を見せてくれた気がします。

ゲーム配信性能は?

続いてはゲーム配信もみていきましょう。

今回はメジャーなOBSを利用して実際のフレームレートをみていきます。

グラボはRTX 4090とよりリアルな構成としてRTX 4070 SUPERを、

ゲームは高負荷なサイバーパンク2077、平均フレームレートと1%のLowフレームレートをみていきます。

OBSにおけるRyzen 7 9700XとRTX 4090による4K配信時のフレームレート結果
Core i7 14700F Core i7 14700F 1%Low Core i7 14700KF Core i7 14700KF 1%Low Core i9 14900KF Core i9 14900KF 1%Low Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 7800X3D 1%Low Ryzen 7 9700X Ryzen 7 9700X 1%Low Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 7950X3D 1%Low Ryzen 9 9950X Ryzen 9 9950X 1%Low
4K DLSS3 低 244.91 205 247.01 194 247.47 207 156.80 29 254.49 172 243.62 101 252.31 171
4K DLSS3 ウルトラ 166.33 141 164.47 139 164.55 141 122.64 28 163.40 126 158.00 57 162.18 125
4K DLSS3 レイトレウルトラ 141.16 116 141.55 115 142.62 114 101.00 28 135.99 86 127.41 47 136.41 84

まずはRTX 4090を利用し4K配信をした場合の結果です。

前世代のRyzen 7000シリーズの安定性が悪い中、最新世代のRyzen 7 9700Xは最大フレームレートはもちろん、

フレームレートの安定性も前世代を大きく上回っており、配信できるレベルになっています。

これは大きな進化ですね。

ただやはりIntelの配信性能が凄く、Core i7 14700Fに比べると20~30fpsくらいは1%Lowが低いため、

安定性では勝っていません。

OBSにおけるRyzen 7 9700XとRTX 4070 SUPERのゲーム配信時のフレームレート結果
Core i5 14400F Core i5 14400F 1%Low Core i5 14500 Core i5 14500 1%Low Core i7 14700F Core i7 14700F 1%Low Ryzen 5 7600X Ryzen 5 7600X 1%Low Ryzen 5 9600X Ryzen 5 9600X 1%Low Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 7800X3D 1%Low Ryzen 7 9700X Ryzen 7 9700X 1%Low
2K DLSS3 低 271.67 199 268.95 196 269.68 214 218.36 65 246.82 91 260.57 130 256.28 127
2K DLSS3 ウルトラ 191.82 143 187.83 143 188.81 160 165.09 74 178.35 68 185.66 89 185.78 98
2K DLSS3 レイトレウルトラ 98.47 83 143.16 101 81.66 69 118.23 46 130.35 52 142.15 68 139.20 72

続いてはRyzen 7 9700Xとは組み合わせも多いRTX 4070 SUPERの場合です。

RTX 4070 SUPERのメインターゲットである2K配信を見ていきます。

先ほどのRTX 4090よりはRyzen 7 7800X3Dに対する優位性は少ないですが、

やはりRyzen 7 7800X3DよりはRyzen 7 9700Xのほうが配信性能は高い結果です。

ただCore i7 14700Fが圧倒的な安定性を見せることが多いため、

どうしても配信性能では見劣りしてしまうところですね。

全般性能もチェック

ベンチマークソフトにはなりますが、一般的な性能も比較しておきましょう。

使うのはPCMark10です。一般性能、オフィスユース、クリエイティブ性能をみることができます。

Ryzen 7 9700XのPC Mark10の結果
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
Essentials 11155 11271 11643 10651 11561 10828 11702
Productivity 11026 11412 11103 11486 13526 11612 13073
Digital CC 17582 17812 18233 16525 18799 18709 20382
TOTAL 9271 9451 9541 9025 10271 9535 10474

ここはIntelやRyzen 7 7800X3Dよりも数値が良く、一番の結果になりました。

特にオフィス系(Productivity)のスコアは異常なほど高い

まあ他のCPUでもオフィスソフトは快適に動作しますから、これ以上高くても。。。っていう気もしますが、

Ryzen 7 9700Xは一般系の利用にはかなり強いであろう結果となっています。

消費電力はどうか?

さてここまでゲーム・クリエイティブ性能を見てきましたが、

やはり気になるのは省電力に重きを置いたRyzen 7 9700Xの消費電力です。

TDP105W設定もできますが、基本仕様は65W設定のままだそうですので、

やはり省電力というのが一つのカギになると思います。

ゲーム時の消費電力

まずはゲームを想定したFFベンチマーク(RTX 4090利用)作動時の消費電力です。

参考までに360mm簡易水冷クーラーで冷却した場合の温度も掲載します。

Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
最低 4.253 3.927 4.367 24.793 28.745 31.514 35.762
最高 111.799 131.163 144.861 82.854 86.845 136.061 146.229
平均 72.669 75.655 93.168 44.046 70.667 67.083 103.338
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
最低 36℃ 35℃ 36℃ 45.6℃ 50.6℃ 46.4℃ 52.0℃
最高 62℃ 75℃ 70℃ 79.4℃ 64.4℃ 77.6℃ 70.0℃
平均 49℃ 57℃ 58℃ 57.5℃ 57.1℃ 52.7℃ 61.5℃

なんか想定していたよりはRyzen 7 9700Xの消費電力は高いですね。

Ryzen 7 7800X3Dと最大消費電力はほとんど変わらないものの、平均消費電力は30Wも高い。

とはいえIntel系と比べれば低く、特にCore i7 14700Fに対し最大消費電力は30W以上も低いのは嬉しいポイントです。

AMDの前世代に対して省電力か?と言われると疑問ですが。。。

3Dレンダリング時の消費電力

次はクリエイティブ作業を模擬し、Blenderのベンチマーク時の消費電力です。

Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
最低 4.015 4.731 4.238 23.647 27.125 31.489 35.493
最高 303.023 253.158 254.557 81.245 87.873 141.176 199.694
平均 255.803 228.694 211.653 73.529 84.225 123.886 182.259
Core i7 14700F Core i7 14700KF Core i9 14900KF Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9700X Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 9950X
最低 34℃ 32℃ 28℃ 43.9℃ 49.9℃ 45.5℃ 51.9℃
最高 96℃ 85℃ 86℃ 76.4℃ 60.8℃ 80.1℃ 78.8℃
平均 83℃ 79℃ 77℃ 72.8℃ 57.7℃ 75.5℃ 76.0℃

ここも傾向としてはゲームと変わらない結果で、

Ryzen 7 7800X3Dと比べると省電力とは別に言えませんが、

Intelに対してはs相当に省電力で、特にコアスレッド数をフル活用するような作業では、

とんでもない消費電力の差です。

クリエイティブ性能の結果を見ればかなり電力コスパの良い動画編集ができるのがRyzen 7 9700Xといえるでしょう。

Ryzen 7 9700Xはどういった人におすすめ?

ここがメリット
  • 動画編集・ゲームのワットパフォーマンスが高い
  • ゲームによってはIntelよりフレームレートが出る
  • Intelより圧倒的に省電力なので冷却システムが安くすむ
デメリット
  • Ryzen 7 7800X3Dに基本ゲーム性能は勝てない
  • 配信性能はIntelに対して敵わない
  • Intelより省電力だが、AMD前世代同クラスに対しては省電力でもない

導入前後の結果は掲載していませんが、Windowsの新パッチ「KB5041587」を導入することで、

Ryzen 7 9700Xの性能(特にゲーム)ではフレームレートが上がることは確認が取れていますが、

それでも結局のところ、Ryzen 7 7800X3Dがゲーム性能で強く、またCore i7 14700Fに対しても優位性があるか?というとそこまでありません。

というのもWindowsの新パッチ「KB5041587」はRyzen 7000シリーズはもちろん、

Intelにも効果があると言わており、実際私のほうで両者ともにパフォーマンスが改善しています。

つまるところCPUが全体的にパワーアップしたので、Ryzen 7 9700Xだけ良くなったわけではないです。

ただIntelに対しては圧倒的に省電力が低く、

それでいてCore i7 14700Fより良いパフォーマンスが出るゲームもありますから、決して悪い結果ではないと思います。

とはいえやっぱりゲームにおいてはRyzen 7 7800X3Dの存在がでかい。

結局ゲーム単体ではRyzen 7 7800X3D、ゲーム配信はCore i7 14700Fが優秀なので、

中途半端感は否めないのが現状ではあります。

Ryzen 7 9700X搭載おすすめゲーミングPC

(ドスパラ)GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載

GALLERIA XA7R-R47S 9700X搭載の製品画像
CPURyzen 7 9700X
グラフィックボードRTX 4070 SUPER
メモリDDR5 32GB
容量1TB SSD (M.2 NVMe Gen4)
大きさ220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
PCの評価
コスパ 4.3
同価格帯の平均:3.4
(4.5)
ゲーム性能 4.3
同価格帯の平均:3.7
(4.5)
動画編集性能 4.5
同価格帯の平均:4.2
(4.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.1
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.6
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.9
(3.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends最高画質、300fpsMAX最高画質、157fps
フォートナイト高画質、220fps高画質、141fps
VALORANT高画質、400fps以上高画質、400fps以上
モンハンライズ高画質、209fps高画質、171fps
タルコフ最高画質、143fps最高画質、67fps
オーバーウォッチ2最高画質、327fps最高画質、135fps
パルワールド最高画質、114fps
※参考値であり保証するものではありません。

今回計測でも利用したRTX 4070 SUPERのグラボと組み合わせたゲーミングPCです。

Ryzen 7 9700Xとはバランスの良い組み合わせで、

WQHD~4Kで活躍できるゲーム性能になっています。

ゲーミングPCで人気のドスパラガレリアシリーズで、新登場のCPU搭載機としてはかなり安い価格設定。

メモリもDDR5 32GB、1TB Gen4 NVMe SSD搭載とゲーム快適性をあげるスペックは満たしており、

コスパもかなり高いです。

(フロンティア)FRGPLB650B/R977T

FRGPLB650B/R977Tの製品画像
CPURyzen 7 9700X
グラフィックボードRTX 4070 Ti SUPER
メモリDDR5 32GB
容量1TB M.2 NVMe SSD
大きさ幅(W):約230mm x 高さ(H):約500mm x 奥行(D):約453mm
PCの評価
コスパ 3.8
同価格帯の平均:3.2
(4.0)
ゲーム性能 4.8
同価格帯の平均:4.2
(5.0)
動画編集性能 4.5
同価格帯の平均:4.5
(4.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.2
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.8
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.1
(3.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends最高画質、300fpsMAX最高画質、165fps
フォートナイト高画質、243fps高画質、151fps
VALORANT高画質、400fps以上高画質、400fps以上
モンハンライズ高画質、211fps高画質、175fps
タルコフ最高画質、143fps最高画質、78fps
オーバーウォッチ2最高画質、351fps最高画質、167fps
パルワールド最高画質、119fps
※参考値であり保証するものではありません。

フロンティアからひとつ上のグラボであるRTX 4070 Ti SUPERとの組み合わせ。

Ryzen 7 9700Xのゲーム性能なら十分活かしきれるグラフィックボードで、

4Kゲーミングでも快適に遊ぶことができます。

簡易水冷クーラーで熱対策もバッチリ。最近人気の中身が見えやすいピラーレス構造のPCケース採用です。

(セブン)ZEFT R59G

ZEFT R59Gの製品画像
CPURyzen 7 9700X
グラフィックボードRTX 4090
メモリDDR5 32GB
容量2TB Gen4 NVMe SSD + 2TB NVMe SSD
大きさ290x495x466 mm
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:4.1
(5.0)
ゲーム性能 5.4
同価格帯の平均:5.5
(5.0)
動画編集性能 5.0
同価格帯の平均:5.5
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:4.5
(5.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:5.0
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.5
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:4.3
(4.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends最高画質、300fpsMAX最高画質、210fps
フォートナイト最高画質、504fps最高画質、172fps
VALORANT高画質、400fps以上高画質、400fps以上
モンハンライズ高画質、187fps
タルコフ最高画質、118fps
オーバーウォッチ2最高画質、487fps
パルワールド最高画質、120fpsMAX
※参考値であり保証するものではありません。

現ゲーム性能最強のRTX 4090グラフィックボードと組み合わせたゲーミングPC。

今回計測したようにRTX 4090でもゲームと設定によってはIntelよりフレームレートが出ることもあるため、

無くはない組み合わせ。4K高画質高フレームレートを安定して狙えます。

価格設定は相当に高級なゲーミングPCの分類ですが、

それに応じて高品質なマザーボード、ケース、簡易水冷クーラー、

そして最高水準なGen4 NVMe SSDを含む計4TBの記憶容量とスペックが充実しているため、

コスパの観点ではむしろ最強に良いです。

Ryzen 7 9700X搭載ゲーミングPCの一覧はこちらから
Ryzen 7 9700X搭載ゲーミングPCの一覧