【安くて強い】Ryzen 7 5700Xをレビュー!ベンチマーク比較 | こまたろPC
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【安くて強い】Ryzen 7 5700Xをレビュー!ベンチマーク比較

こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!

Ryzenも9000シリーズに到達し、かなりのロングセラーとなっていますが、

そんな最新世代が登場するなか、いまだ現役で存在感のあるRyzen 7 5700Xについて性能をベンチマークしていきます。

Windows「KB5041587」パッチ適応済み
Ryzen 9000/7000シリーズにて主にゲーム性能が向上するというWindowsの新パッチ「KB5041587」を適応した計測結果です。
RyzenおよびIntel両方のベンチマークに適応しています。またIntelは最新BIOS対応済みです。
なおTDPに関してはあまりゲーム性能に効果がないということで、当初通り65Wの設定で計測しています。
執筆者:荒谷克幸(こまたろ) 自作歴20年越え。BTOパソコンも購入しつつ、最新のCPUやグラフィックボードを性能計測するのが趣味。 詳しいプロフィールはこちらから

Ryzen 7 5700Xの特徴とは?

現在日本で新品購入しやすいRyzen 7 5700Xと同等クラスのCPU一覧です。

※横スクロールできます

CPU/APU Ryzen 7 5700X Ryzen 5 9600X Ryzen 5 7600X Ryzen 5 5600X Ryzen 5 7600 Ryzen 5 5600 Ryzen 5 5500 Ryzen 5 8400F Ryzen 5 4500
世代 旧世代 最新世代 旧世代 旧世代 旧世代 旧世代 旧世代 旧世代 旧世代
コア数 8 6 6 6 6 6 6 6(Zen4 2/Zen4c 4) 6
スレッド数 16 12 12 12 12 12 12 12 12
ベース周波数 3.4 GHz 3.9 GHz 4.7GHz 3.7 GHz 3.8GHz 3.5 GHz 3.6 GHz 4.2 GHz 3.6 GHz
ターボ・ブースト 4.6 GHz 5.4 GHz 5.3GHz 4.6 GHz 5.1GHz 4.4 GHz 4.2 GHz 4.7 GHz 4.1 GHz
(L3)キャッシュ 32MB 32 MB 32MB 32MB 32MB 32 MB 16 MB 16MB 16 MB
最大メモリー速度対応 DDR4-3200 DDR5-5600 DDR5-5200 DDR4-3200 DDR5-5200 DDR4-3200 DDR4-3200 DDR5 5200 DDR4-3200
内蔵グラフィック Radeon Graphics Radeon Graphics 2CU Radeon Graphics 2CU
TDP/PBP 105W 65/105W 105W 65W 65W 65W 65W 65W 65W

Ryzen 7 5700Xはハイクラスグレードとはいえ、

デスクトップ向けとしてはすでに2世代前のCPUとなっており、かなり古いです。

また最新世代はAM5ソケットに対してAM4ソケットになるので、最新マザーボードにも搭載できません。

しかしながらAMDがAM4に対しても長期サポートを銘打っていること、

また価格が下がりCPU価格が高止まりする中、2万円台の比較的リーズナブルなCPUであることから、

今でも自作erの人気はもちろん、BTOパソコンでもバリバリで搭載されているゲーミングPCが多いです。

Ryzen 7 5700Xのパッケージ

こちらがRyzen 7 5700Xのパッケージ。

トレードマークだった筆文字のマルは最新世代では描かれていませんね。

Ryzen 7 5700XのCPU本体

CPU本体の形状も最新世代からは大きくことなっています。

それではRyzen 7 5700Xの性能をチェックしていみましょう!

ベンチマーク比較ポイント
  • 現行ミドルクラスのCPUとの性能差
  • ミドル~ハイクラスのグラボを使用した時の性能

Ryzen 7といわれるようにハイクラスのCPUでしたが、

現在は価格もありミドルクラス用途として使われているRyzen 7 5700X。

やはり現行のIntel、AMDのミドルクラスCPUとの性能差が主な比較ポイント。

また今回単純なゲーム性能を見るRTX 4090のグラフィックボードのほか、

実際に組み合わせが多いRTX 4060/RTX 4070 SUPERでもゲーム性能をみていこうとおもいます。

RTX 4090を使ってゲーム性能を比較

まずはRyzen 7 5700Xのゲーム性能限界を見るため、RTX 4090グラフィックボードを利用して計測します。

基本的にはボトルネックが起こるので、実際には組み合わせることは少ないですが、

他のCPUとの潜在能力の差が見えやすいです。

まずは要求スペックが高いサイバーパンク2077です。

DLSS3に対応しており、RTX 4090の真価を発揮できるゲームです。

Ryzen 7 5700XとRTX 4090のサイバーパンクにおけるパフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
フルHD 低 332 356 384 405 325.73
フルHD ウルトラ 289 310 317 361 279.87
フルHD レイトレウルトラ 203 216 206 209 170.47
WQHD 低 330 357 371 410 331.13
WQHD ウルトラ 285 295 291 306 271.11
WQHD レイトレウルトラ 204 219 205 212 170.31
4K 低 274 279 273 273 270.07
4K ウルトラ 172 172 178 180 181.79
4K レイトレウルトラ 146 147 150 152 142.34

Intelの最新世代、AMDの最新と1世代前のそれぞれのミドルクラスCPUと比較してみると、

Ryzen 7 5700Xは相当フレームレートが低いことがわかるかと思います。

特に低負荷領域では、パフォーマンスが悪い方のCore i5 14400Fに対して10fpsほどは下回っており、

最新のRyzen 5 9600Xと比べると雲泥の差と言ってよいでしょう。

ただ逆を言えば2世代前にも関わらずCore i5 14400Fにこの程度で済んでいるのは凄いです。

続いてもロングランヒット中の大人気ゲームです。

細かなグラフィック改善がおこなわれており、正式に対応したDX 12かつDLSSにて計測していきます。

Ryzen 7 5700XとRTX 4090のフォートナイトにおけるパフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
フルHD低画質 301 310 373 480 360
フルHD最高画質 162 172 182 218 156
WQHD低画質 301 317 371 484 341
WQHD最高画質 163 172 174 200 158
4K低画質 318 323 424 487 358
4K最高画質 149 144 146 153 147

フォートナイトでも最新のRyzen 5 9600Xのフレームレートだけがかけ離れていますが、

サイバーパンク2077と違い、Ryzen 7 5700Xは大健闘。

低画質領域では最新のIntelよりも40~60fpsも高いフレームレートが出ており、

最高画質では下回っているものの、旧世代であることを考えれば凄いです。

続いても人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。 DLSSを利用して計測します。

Ryzen 7 5700XとRTX 4090のモンスターハンターサンブレイクにおけるパフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
フルHD低画質 167 240 233 348 199
フルHD高画質 169 237 237 324 197
WQHD低画質 168 241 228 351 199
WQHD高画質 170 238 194 336 196
4K低画質 167 232 261 342 199
4K高画質 162 235 259 339 184

このゲームでも基本的には一緒。

Ryzen 5 9600Xはさすがのパフォーマンスではありますが、

Ryzen 7 5700Xは概ねCore i5 14400Fよりも高いフレームレートが出ています。

さすがにCore i5 14500やRyzen 5 7600Xには敵いませんが、十分高いフレームレートが出ています。

ここでのまとめ
  • Ryzen 5 9600Xや7600Xなどより最新世代のミドルクラスには敵わない
  • Core i5 14400Fとは良い勝負をしており、互角以上の場面も

AMDの最新世代からみればゲーム性能の低さは言わずもがなですが、

Core i5 14400Fに対してであれば、やや下回る~やや上回るパフォーマンスを発揮しており、

十分ミドルクラスとして戦えるCPUといえそうです。

RTX 4060を使ってゲーム性能を比較

続いては実際のゲーミングPCで組み合わせが多いRTX 4060でみていきましょう。

いくつかの代表的なゲームで比較しています。

Ryzen 7 5700XとRTX 4060におけるパフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 5 5700X
サイバーパンク DLSS3 低 242.87 237.20 240.24 242.56 240.39
サイバーパンク DLSS3 ウルトラ 174.34 171.71 178.93 178.42 180.46
サイバーパンク DLSS3 レイトレ中 125.12 133.01 135.11 134.30 128.78
モンハン DLSS 低 219 188 202 243 183
モンハン DLSS 高 208 185 197 233 157
フォートナイト DLSS 低 298 321 439 441 385
フォートナイト DLSS 最高 120 122 121 117 124
パルワールド DLSS 最低 120 120 120 120 120
パルワールド DLSS 最高 118 119 119 119 120

RTX 4060のメインターゲットであるフルHD解像度での結果です。

ゲームや画質設定で結果はまちまちですが、

グラボ負荷が低いところでは、やはりRyzen 5 9600X/7600XのほうがRyzen 7 5700Xよりも数十fpsは上回ることも。

またCore i5 14400F/14500に対してもハマるゲームでは結構大差で下回ることもあります。

ただ大きく上回る設定もありますし、また高負荷領域ではそもそものRTX 4060の性能限界があるため、

各CPUにそこまでフレーム差がでないこともあります。

RTX 4060であればRyzen 7 5700Xでも十分快適に利用できるでしょう。

RTX 4070 SUPERを使ってゲーム性能を比較

もう少し上のミドルエンド~ハイクラスであるRTX 4070 SUPERとRyzen 7 5700Xを組み合わせることも多いので、みていきましょう。

Ryzen 7 5700XとRTX 4070 SUPERにおけるパフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
サイバーパンク DLSS3 低 275.99 284.87 283.46 290.07 284.40
サイバーパンク DLSS3 ウルトラ 193.82 201.19 201.21 202.05 206.47
サイバーパンク DLSS3 レイトレウルトラ 149.52 150.50 155.04 159.17 150.00
モンハン DLSS 低 160 243 203 381 246
モンハン DLSS 高 165 240 174 374 241
フォートナイト DLSS 低 301 325 425 485 357
フォートナイト DLSS 最高 147 143 143 147 146
Apex 極 280 280 281 268 283

RTX 4070 SUPERのメインターゲットであるWQHD解像度での結果です。

やはりフレームレートの逸脱具合でいえばRyzen 5 9600X/7600Xがはるかに上ですが、

ゲームや設定によってはRyzen 7 5700Xとほぼ互角であることも。

また概ねCore i5 14400F/14500よりもわずかに上回るフレームレートがでており、

旧世代にも関わらずRTX 4070 SUPERの性能を十分活かしていると言わざるを得ません。

RTX 4070 SUPERクラスとのグラフィックボードの組み合わせも全然ありです。

ここでのまとめ
  • Ryzen 5 9600Xや7600Xほどではないが、ミドルクラスのグラボなら十分活かせる
  • 時にはIntelより高パフォーマンスであり、コスパは相当高い

RTX 4060/4070 SUPERのグラフィックボードでも十分快適に遊べることがわかりました。

むしろCore i5 14400Fよりも安定してフレームレートがでていますし、

価格を考えればめちゃコスパは高いのではないでしょうか?

ゲーム配信性能は?

続いてはゲーム配信もみていきましょう。

最近ではミドルクラスCPUでもゲーム配信PCとして使う人も多いです。

今回はメジャーなOBSを利用して実際のフレームレートをみていきます。

グラボはよりリアルな構成としてRTX 4070 SUPER/RTX 4060を、

ゲームは高負荷なサイバーパンク2077、平均フレームレートと1%のLowフレームレートをみていきます。

RTX 4060の場合

RTX 4060のメインターゲットであるフルHDと、ちょっと無理したWQHD解像度にて計測。

Ryzen 7 5700XとRTX 4060におけるOBSの配信パフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14400F 1%Low Core i5 14500 Core i5 14500 1%Low Ryzen 5 7600X Ryzen 5 7600X 1%Low Ryzen 5 9600X Ryzen 5 9600X 1%Low Ryzen 7 5700X Ryzen 7 5700X 1%Low
フルHD 低 220.11 166 219.20 173 219.39 115 217.17 124 220.54 153
フルHD ウルトラ 158.53 124 160.02 125 165.49 99 162.52 100 166.69 110
フルHD レイトレ中 122.38 94 118.63 91 127.15 77 125.91 80 119.00 82
2K 低 146.42 126 144.88 130 144.40 73 140.34 89 133.08 111
2K ウルトラ 102.91 84 100.64 85 104.22 58 97.34 70 108.18 86
2K レイトレ中 74.04 59 77.21 63 78.24 11 67.49 57 83.15 62

8コア16スレッドである強みが生きた結果ではないでしょうか?

最新世代であるRyzen 5 9600X/7600Xは変わらず6コア12スレッドとなっており、

決して悪いというわけではないですが、フレームレート安定性ではRyzen 7 5700Xのほうが高いです。

またIntelには追い付かないものの、かなり肉薄した結果となっており、

Ryzen 7 5700XとRTX 4060の配信性能の高さがわかります。

RTX 4070 SUPERの場合

RTX 4070 SUPERのメインターゲットである2K解像度でみていきます。

Ryzen 7 5700XとRTX 4070 SUPERにおけるOBSの配信パフォーマンス
Core i5 14400F Core i5 14400F 1%Low Core i5 14500 Core i5 14500 1%Low Ryzen 5 7600X Ryzen 5 7600X 1%Low Ryzen 5 9600X Ryzen 5 9600X 1%Low Ryzen 7 5700X Ryzen 7 5700X 1%Low
2K 低 242.62 61 255.51 98 227.70 76 224.50 45 265.22 166
2K ウルトラ 180.12 56 187.54 79 169.09 52 169.74 55 195.69 129
2K レイトレウルトラ 130.32 56 135.25 70 124.00 50 123.46 45 137.96 84

正直これは驚きました。

Ryzen 7 5700XがそのほかのAMDだけでなく、Intelも差し置いて最もフレームレートが高く

またフレームレートの安定性も高い結果に。

ひとつのゲームのみの計測なので他のゲームすべてで言えるとは思いませんが、

Ryzen 7 5700XとRTX 4070 SUPERによる配信はかなり相性が良さそうです。

動画編集性能はどうか?

もう一つのクリエイティブ用途である動画編集についてもみていきます。

ここでははっきりした違いをみるためにRTX 4090グラフィックボードを利用しました。

Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 7 5700Xのソフトウェアエンコード時間結果
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i5 14400 (10コア16スレッド) 11:44 30:40 12:58 34:02
Core i5 14500 (14コア20スレッド) 6:26 35:26 8:38 35:54
Ryzen 5 7600X (6コア12スレッド) 9:25 31:34 11:22 45:11
Ryzen 5 9600X (6コア12スレッド) 8:40 30:32 10:26 25:49
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) 15:02 43:47 17:13 40:07

まずはソフトウェアエンコードから。

コアスレッド数で優るRyzen 7 5700Xですが、Ryzen 5系に対して大幅にエンコード時間が遅い結果に。

しかも相当の差といってよく、動画編集能力が大幅に劣っています。

もともとRyzen 7系はCCUユニットの構造上、動画編集のパフォーマンスは良くなく、

ここでもそのデメリットが出たかなというところ。

構造上のデメリットが無いIntelにもまったく及びません。

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 7 5700Xのハードウェアエンコード時間結果
H.264 フルHD高画質 H.264 4K高画質 H.265 フルHD H.265 4K
Core i5 14400 (10コア16スレッド) 8:52 14:36 8:57 15:10
Core i5 14500 (14コア20スレッド) 5:25 20:41 5:28 28:59
Ryzen 5 7600X (6コア12スレッド) 6:25 24:06 6:45 15:41
Ryzen 5 9600X (6コア12スレッド) 6:25 12:55 6:11 15:32
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) 11:03 21:59 11:02 27:47

この傾向はハードウェアエンコードでも変わらず、Ryzen 7 5700Xが大きくエンコード時間で劣っています。

今回はRTX 4090を利用したましたが、そのほかのグラフィックボードでもこの傾向は変わらないかと思います。

HandBrake

もうひとつ無料ソフトで有名なHandBrakeでもエンコード時間をみます。

4K動画をフルHDにエンコードする際の時間です。

HandBrakeにおけるRyzen 7 5700Xのエンコード時間結果
H.264 ソフトウェア H.264 ハードウェア H.265 ソフトウェア H.265 ハードウェア
Core i5 14400F 11:51 8:48 15:17 8:48
Core i5 14500 8:58 6:54 11:57 6:55
Ryzen 5 7600X 13:10 9:35 16:15 9:34
Ryzen 5 9600X 10:49 7:37 13:28 7:29
Ryzen 7 5700X 15:13 11:40 18:23 11:31

違う編集ソフトでもやはりRyzen 7 5700Xが最もエンコード時間が遅い結果となりました。

Ryzen 5系よりもかなり遅く、Ryzen 7 5700Xは編集には向かなそうです。

消費電力はどうか?

ここまでゲーム性能・クリエイティブ性能を見てきましたが、最後は消費電力もみていきましょう。

いくらパフォーマンスが良くても消費電力が高ければワットパフォーマンスが低くなります。

ゲーム時の消費電力

まずはゲームを想定したFFベンチマーク(RTX 4090利用)作動時の消費電力です。

参考までに360mm簡易水冷クーラーで冷却した場合の温度も掲載します。

Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
最低 2.668 3.185 33.194 24.770 31.229
最高 44.282 101.459 84.389 78.432 77.749
平均 33.150 45.883 61.308 60.165 61.481
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
最高 47℃ 59℃ 94℃ 66.9℃ 64.2℃
平均 43℃ 46℃ 74.3℃ 56.1℃ 60.5℃

AMD特有のアイドリング電圧の高さはあるものの、思ったより低消費の結果となっています。

コアスレッド数が多いのにもかかわらずRyzen 5系とほとんど大差がありません。

ただゲーム性能の結果を考えればRyzen 5系はRyzen 7 5700Xに大差のフレームレートを出していますので、

比べてしまうとRyzen 7 5700Xのゲーム性能のパフォーマンスは低めといえます。

またIntel系は平均消費電力がAMD系よりも圧倒的に低いですから、

やはり対Intelと比較しても決してワットパフォーマンスが良いわけではなさそうです。

3Dレンダリング時の消費電力

次はクリエイティブ作業を模擬し、Blenderのベンチマーク時の消費電力です。

Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
最低 2.545 3.127 28.552 23.808 29.648
最高 83.779 124.858 110.836 87.873 77.740
平均 71.419 108.180 99.413 83.652 70.282
Core i5 14400F Core i5 14500 Ryzen 5 7600X Ryzen 5 9600X Ryzen 7 5700X
最高 57℃ 65℃ 93.1℃ 63.0℃ 58.8℃
平均 52℃ 58℃ 87.5℃ 61.2℃ 55.2℃

CPUをフル活用するレンダリング作業では基本コアスレッド数の多さに応じて消費電力があがっており、

Intel系と比較すればRyzen 7 5700Xは大分低いです。

そして8コア16スレッドであるにもかかわらず、Ryzen 5系よりも消費電力が低い結果となっており、

昨今のCPUに比べれば大分消費電力は控えめです。

が、決してクリエイティブ性能が高いわけでもないので、やはりワットパフォーマンスは一番劣っているともいえます。

Ryzen 7 5700Xのベンチマーク総評

ここがメリット
  • ミドルクラス付近のグラボとなら、Intelとも十分渡り合えるゲーム性能
  • ゲーム配信能力が高く、最近のミドルクラスCPUのなかでも最もコスパが良い
  • 消費電力が低いので冷却システムの予算を削減できる
  • 何より安い
デメリット
  • 最新のRyzen 5から見ればゲーム性能はかなり劣る
  • 動画編集は使えない
  • ワットパフォーマンスはミドルクラスCPUと比較すると悪い

安いという最大のメリットをもち、それでいてミドルクラス~ハイクラスのグラボであれば、

十分なフレームレートを出すことができるのは大きな魅力ではないでしょうか。

なるべく安く、フルHD~WQHDゲーミングをできるPCを手に入れたいなら、かなり有力候補です。

ワットパフォーマンスはさすがに旧世代だけあって良くはありませんが、

そのあたりを気にしないユーザーであれば大した問題ではありません。

それよりも実際にどれだけゲームを快適に遊べるかのほうが重要ですからね。

動画編集には向いていないですが、ゲーム配信の安定性も良く、かなり使い勝手が良いです。

AM4なので、いずれアップグレードするにはAM5系にする大きな買い替え費用がかかるものの、

現段階で安くゲーミングPCを組みたい方に是非おすすめです。

Ryzen 7 5700X搭載おすすめゲーミングPC

(ドスパラ)Lightning-G AV7XB Ryzen7 5700X搭載

Lightning-G AV7XB Ryzen7 5700X搭載の製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RTX 4060
メモリ DDR4 16GB
容量 500GB SSD (M.2 NVMe Gen4)
PCの評価
コスパ 4.0
同価格帯の平均:3.8
(4.0)
ゲーム性能 2.4
同価格帯の平均:2.5
(2.5)
動画編集性能 2.5
同価格帯の平均:3.0
(2.5)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.3
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.1
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.5
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、204fps 最高画質、151fps
フォートナイト 高画質、169fps 高画質、140fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、197fps 高画質、177fps
タルコフ 最高画質、112fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、180fps 最高画質、121fps
パルワールド 最高画質、108fpsMAX 最高画質、91fps

※参考値であり保証するものではありません。

リニューアルされたドスパラのLightning-Gシリーズから、

今回計測でも利用したRTX 4060グラフィックボードと組み合わせたゲーミングPCです。

メモリも32GBありゲームの安定性が高いので、フルHDならゲーム単体だけでなくゲーム配信も快適。

価格設定も昨今のゲーミングPCとしてはかなり安くコスパもかなりの高さです。

(マウスコンピューター)NEXTGEAR JG-A7G6T(スターター5点セット)

NEXTGEAR JG-A7G6T(スターター5点セット)の製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RTX 4060 Ti
メモリ DDR4 16GB
容量 500GB (NVMe Gen4×4)
PCの評価
コスパ 4.3
同価格帯の平均:3.6
(4.5)
ゲーム性能 2.6
同価格帯の平均:3.1
(2.5)
動画編集性能 2.8
同価格帯の平均:3.6
(3.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.4
(3.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.7
(3.0)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 WQHD 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、214fps 最高画質、158fps
フォートナイト 高画質、173fps 高画質、145fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、199fps 高画質、184fps
タルコフ 最高画質、116fps 最低画質、143fps
オーバーウォッチ2 最高画質、237fps 最高画質、163fps
パルワールド 最高画質、116fpsMAX 最高画質、97fps

※参考値であり保証するものではありません。

ひとつ性能が上のRTX 4060 Tiグラフィックボードと組み合わせたゲーミングPCです。

フルHDはもちろん、WQHDゲーミングも視野にいれられるゲーム性能で、

Ryzen 7 5700Xであれば十分に性能を活かすことが可能。

またこのPCはあらかじめゲームに必要なモニター、ヘッドセット、キーボード、マウスがセットになったタイプで、

すぐにでもゲームや配信を楽しむことができます。コスパももちろんかなりの高さです。

(フロンティア)FRGKB550/C/NTK

FRGKB550/C/NTKの製品画像
CPU Ryzen 7 5700X
グラフィックボード RTX 4070 SUPER
メモリ DDR4 32GB
容量 1TB M.2 NVMe SSD
大きさ 幅(W):約215mm x 高さ(H):約347mm x 奥行(D):約401mm
PCの評価
コスパ 3.3
同価格帯の平均:3.6
(3.5)
ゲーム性能 3.1
同価格帯の平均:3.1
(3.0)
動画編集性能 3.0
同価格帯の平均:3.6
(3.0)
記憶容量
同価格帯の平均:2.0
(2.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.8
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:3.4
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:2.7
(2.5)
ゲームタイトル フルHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
ApexLegends 最高画質、288fps 最高画質、113fps
フォートナイト 高画質、197fps 高画質、115fps
VALORANT 高画質、400fps以上 高画質、400fps以上
モンハンライズ 高画質、206fps 高画質、133fps
タルコフ 最高画質、144fps 最低画質、136fps
オーバーウォッチ2 最高画質、278fps 最高画質、106fps
パルワールド 最高画質、120fpsMAX

※参考値であり保証するものではありません。

今回計測に使用したRTX 4070 SUPERと組み合わせたゲーミングPCです。

Ryzen 7 5700Xであればこのくらいのグラボとの組み合わせでも良く、

WQHD解像度にてゲーム単体もゲーム配信も問題なく遊ぶことができます。

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Ryzen 7 5700X搭載ゲーミングPCの一覧