【最強クラスだが】Ryzen 9 9950X3Dをレビュー!ベンチマーク比較 | こまたろPC
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【最強クラスだが】Ryzen 9 9950X3Dをレビュー!ベンチマーク比較

こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!

Ryzen最新世代Zen5アーキテクチャ採用のRyzen 9000シリーズから、

最上位となる3D V-Cache搭載のRyzen 9 9950X3Dがリリースされました!

さっそく性能をベンチマークしていきます。

執筆者:荒谷克幸(こまたろ) 自作歴20年越え。BTOパソコンも購入しつつ、最新のCPUやグラフィックボードを性能計測するのが趣味。 詳しいプロフィールはこちらから

Ryzen 9 9950X3Dの特徴とは?

現在日本で新品購入しやすいハイクラス帯のCPU一覧です。

※横スクロールできます
CPU/APURyzen 9 9950X3DRyzen 9 9950XRyzen 9 9900X3DRyzen 9 9900XRyzen 9 7900XRyzen 9 7900Ryzen 7 9800X3DRyzen 7 7800X3DRyzen 7 9700XRyzen 7 7700XRyzen 7 7700Ryzen 7 8700F
世代最新世代最新世代最新世代最新世代旧世代旧世代最新世代旧世代最新世代旧世代旧世代旧世代
コア数161612121212888888
スレッド数323224242424161616161616
ベース周波数4.3 GHz4.3 GHz4.4 GHz4.4 GHz4.7GHz3.7GHz4.7 GHz4.2 GHz3.8 GHz4.5GHz3.8GHz4.1 GHz
ターボ・ブースト5.7 GHz5.7 GHz5.5 GHz5.6 GHz5.6GHz5.4GHz5.2 GHz5.0 GHz5.5 GHz5.4GHz5.3GHz5.0 GHz
(L3)キャッシュ32 + 96MB64 MB32 + 96MB64 MB64MB64MB32 + 64MB96MB32 MB32MB32MB16MB
最大メモリー速度対応DDR5-5600DDR5-5600DDR5-5600DDR5-5600DDR5-5200DDR5-5200DDR5-5600DDR5 5200DDR5-5600DDR5-5200DDR5-5200DDR5 5200
内蔵グラフィックRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics 2CURadeon Graphics 2CURadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics 2CURadeon Graphics 2CU
TDP/PBP170W170W120W120W170W65W120W120W65/105W105W65W65W

前世代のRyzen 9 7950X3Dから比較すると、

  • Zen5アーキテクチャになり、5nm→4nmプロセスへ
  • 前世代と同じAM5ソケット
  • コアスレッド、L3キャッシュともに変化なし
  • Radeon Graphicsは変更なし
  • メモリはDDR5 5600MHz対応へ
  • ブーストは100MHzアップ

と一見するとそこまで変更が無いように見えるのですが、

実際は3D V-CacheでCCDユニットとの配置の仕方が変更になっており、それにより発熱問題を軽減したそうです。

そのため大きな消費電力でも発熱を抑えられるのだとか。

なおRyzen 9はCCDユニットが2つあり16コアを為しますが、3D V-CacheはCCDの片方にしか搭載されていないそうです。

CCD間通信による遅延の問題を回避するため片側実装とし、Windowsによって3D V-Cacheを使うタスクとそうでないタスクを振り分けることでパフォーマンス悪化を防いでいるそうです。

Ryzen 9 9950X3Dのパッケージ写真

こちらがRyzen 9 9950X3Dのパッケージ。

一時期はIntelもAMDも最上位は派手なパッケージですが、すっかりちゃちい・・・ではなくシンプルな見た目になりましたね。

ぱっと見はRyzen 9 9950Xと違いはわかりにくいです。

Ryzen 9 9950X3D本体

CPU本体もRyzen 9 9950Xとは特に違いはありません。

なお純正クーラーは付属していませんので、別途用意必要あり。

ベンチマークソフトで性能を見る

それではRyzen 9 9950の性能をチェックしていみましょう!

今回グラフィックボードは最新世代のRTX 5080、メモリはDDR5の5600MHzを利用しています。

ベンチマーク比較ポイント
  • Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950Xの性能差
  • ライバルIntelとの性能差
  • クリエイティブ用途は?

Ryzen 9というとゲーム+クリエイティブ用途というイメージも強く、ゲームだけするならすでに発売されていて活躍しているRyzen 7 9800X3Dのほうが安くて良い印象があります。

果たしてゲーム性能に差があるのか?3D V-ChachなしのRyzen 9 9950Xも踏まえて気になるところ。

またIntelのライバルであるCore Ultra 9 285Kとの差にも注目です。

モンスターハンターワイルズ

まずは大人気注目作品、モンスターハンターワイルズです。

サンブレイク以来の最新作で、すでに話題沸騰ですね。

以前から大幅にグラフィック周りが改良され、DLSS/FSR/XeSSのアップスケーリング・フレームレート生成に対応しています。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS3利用時のモンハンワイルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 209.80 213.860 214.94 206.21
フルHD最高 184.19 183.18 184.72 180.31
フルHDレイトレ中 174.86 173.75 174.90 168.54
WQHD最低 199.97 199.75 200.54 193.84
WQHD最高 171.38 170.11 171.59 168.57
WQHD最高レイトレ中 162.76 161.78 162.34 158.19
4K最低 170.06 168.38 168.80 166.47
4K最高 143.68 141.67 143.06 141.03
4K最高レイトレ中 134.74 132.95 133.10 131.55

まずはDLSS3を利用した時の平均フレームレート結果です。

基本的にはCPUによるフレームレートの差はあまりない傾向にありますが、Ryzen 7 9800X3D対しては微差ですが上回るフレームレートがでています。

ただCore Ultra 9 285Kも健闘しており、特に4K領域ではわずかにRyzen 9 9950X3Dが負ける結果で最強ゲーム性能とはなっていません。

とないえ3者とも誤差範囲内のフレームレートですね。

また3D V-chach非搭載のRyzen 9 9950X1でも十分フレームレート出ています。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS3利用時のモンハンワイルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 134 154 156 140
フルHD最高 116 113 126 112
フルHDレイトレ中 81 75 80 64
WQHD最低 131 144 136 127
WQHD最高 110 104 113 102
WQHD最高レイトレ中 75 66 74 67
4K最低 126 123 127 125
4K最高 99 80 100 91
4K最高レイトレ中 67 58 63 60
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 612.44 628.43 578.99 626.71
落差平均 68.05 69.83 64.33 69.63
標準偏差 16.89 17.72 18.02 19.02

ではフレームレート安定性の観点ではどうでしょう。1%Lowフレームレートを見ていきます。

先ほどとは違い安定性ではCPUによるフレームレートがはっきりと見えてきます。

落差でいえばRyzen 9 9950X3Dが最も優秀な結果ですが、ばらつきという点ではCore Ultra 9 285Kがもっとも優秀な結果に。

Ryzen 9 9950Xはフレームレートの落ち幅とばらつきが大きいので、3D V-cacheの効果が出ているように思えます。

Ryzen 9 9950X3DにおけるFSR3利用時のモンハンワイルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 229.29 247.34 246.53 224.86
フルHD最高 206.31 210.31 210.29 200.94
フルHDレイトレ中 194.34 195.74 198.16 189.49
WQHD最低 220.77 229.83 227.52 214.96
WQHD最高 193.13 193.25 194.83 187.56
WQHD最高レイトレ中 181.64 181.81 182.41 177.12
4K最低 189.58 188.67 189.03 183.68
4K最高 159.61 155.82 159.36 156.24
4K最高レイトレ中 147.96 146.38 147.31 144.30

続いてはAMDが提供するFSR3を利用した場合です。

DLSS3ではあまり違いがなかったフレームレートですが、FSR3では若干差がでておりRyzen 9 9950Xと比べればRyzen 9 9950X3Dのほうがフレームレートの伸びが良いです。またRyzen 7 9800X3Dにも基本的にフレームレートが優っています。

ただCore Ultra 9 285Kには低解像度では優っていますが、4Kになると微差ですが負ける結果。やはり最強とはなりませんでした。

Ryzen 9 9950X3DにおけるFSR3利用時のモンハンワイルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 128 149 165 126
フルHD最高 118 130 132 108
フルHDレイトレ中 76 81 82 70
WQHD最低 125 161 161 123
WQHD最高 104 126 135 108
WQHD最高レイトレ中 76 83 82 73
4K最低 124 148 153 130
4K最高 113 107 113 95
4K最高レイトレ中 79 71 81 70
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 779.63 693.15 651.44 776.15
落差平均 86.63 77.02 72.38 86.24
標準偏差 22.45 24.10 25.12 21.02

続いては1%Lowフレームレート。

基本的にはDLSS3と同様ですが、Ryzen 9 9950Xのフレームレートの落ちが大きいのに対して、Ryzen 9 9950X3Dはかなり高いフレームレートで安定しています。

ただバラツキでみればRyzen 9 9950Xのほうが小さく、何とも言えない結果に。

フレーム生成はフレームレートが大きく向上する一方、入力遅延が発生します。

モンハンワイルズのようなアクション性が高いゲームでは嫌う方もいらっしゃると思いますので、

DLSS3やFSR3などアップスケーリング・フレーム生成を利用しない場合も計測しました。

Ryzen 9 9950X3Dにおけるモンハンワイルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 119.87 138.23 139.72 121.21
フルHD最高 113.04 117.80 112.96 107.56
フルHDレイトレ中 104.86 108.54 104.53 100.15
WQHD最低 113.43 120.46 120.77 114.00
WQHD最高 98.96 98.90 94.65 93.44
WQHD最高レイトレ中 91.11 89.91 87.15 86.29
4K最低 85.90 85.13 85.09 84.80
4K最高 66.86 66.15 64.13 64.30
4K最高レイトレ中 60.52 59.80 58.30 58.41

平均フレームレートでは思った以上にフレームレート差がでており、

WQHD最低画質まではRyzen 3D V-cache勢が強いですが、4K領域ではややCore Ultra 9 285Kが上回っています。

RTX 5080の性能限界で違いが見えにくいですが、基本4KターゲットのCPU達ですので、ここではCore Ultra 9 285Kが最も良い結果といえます。

また若干ではありますがRyzen 7 9800X3DのほうがRyzen 9 9950X3Dよりもフレームレートがでています。

Ryzen 9 9950X3Dにおけるモンハンワイルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD最低 79 96 98 74
フルHD最高 73 84 77 66
フルHD最高レイトレ中 45 45 48 38
WQHD最低 78 90 92 78
WQHD最高 68 74 69 57
WQHD最高レイトレ中 44 43 40 39
4K最低 67 66 70 67
4K最高 45 52 48 45
4K最高レイトレ中 36 33 28 27
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 319.55 301.92 297.30 339.16
落差平均 35.51 33.55 33.03 37.68
標準偏差 13.14 15.28 13.80 14.03

では安定性では?

ここでも落ち幅ではRyzen 9 9950X3Dが最も小さく、ばらつきも他のRyzen勢より小さい良い結果に。

Core Ultra 9 285Kのほうがばらつきは小さいですが落ち幅は大きいので、Ryzen 9 9950X3Dのほうが良いかと思います。

全体的に見れば総じて落ち幅が少ない結果となったRyzen 9 9950X3Dです。

マーベルライバルズ(Marvel Rivals)

続いても無料で遊べる話題の新作マーベルライバルズです。

すでにプレイヤー数も多い大人気ゲームになっています。

グラフィック周りも充実しており、DLSSおよびFSRのフレームレート生成にも対応。

加えてRTX 5000シリーズのマルチフレーム生成DLSS4 MFGにも対応しています。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS2利用時のマーベルライバルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 345 416 449 417
フルHD最高 232 238 239 248
WQHD低 329 362 363 389
WQHD最高 200 210 216 234
4K低 230 248 280 276
4K最高 144 142 144 145

モンハンワイルズと違い各CPUのフレームレート差がはっきりとでています。

特にパフォーマンスが良いのがRyzen 9勢でRyzen 9 9950X3D/9950Xともに高いフレームレートを維持。

ただRyzen 9 9950XがRyzen 9 9950X3Dを上回るフレームレートを出すときもあり、やや微妙な結果となりました。

Core Ultra 9 285Kには圧勝です。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS2利用時のマーベルライバルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 236 330 285 268
フルHD最高 155 183 162 175
WQHD低 224 296 259 235
WQHD最高 130 169 146 150
4K低 173 214 189 218
4K最高 104 126 117 123
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 458.00 298.00 533.00 540.00
落差平均 76.33 49.67 88.83 90.00
標準偏差 26.92 24.78 45.17 52.06

では安定性ではどうでしょうか。マーベルライバルズはPvPですから重要です。

先ほどとは打って変わり、Ryzen 9系のフレームレートの落差がかなり大きく、特に4K領域ではRyzen 9 9950X3Dの安定性は悪い方になってしまいました。

逆にRyzen 7 9800X3Dは高いフレームレート安定性を示しています。

結局高すぎるフレームレートを出してもゲーミングモニター性能の上限以上は意味がないため、安定性の高いRyzen 7 9800X3Dのほうがここでは良さそうです。

では続いてはDLSSなど利用しない場合をみていきましょう。

Ryzen 9 9950X3Dにおけるマーベルライバルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 339 400 336 347
フルHD最高 178 204 185 182
WQHD低 259 286 298 299
WQHD最高 128 139 152 149
4K低 149 209 179 168
4K最高 66 80 81 83

DLSS同様、何も利用しなくてもCPUによるフレームレート差がはっきりと出るゲームですね。

また解像度と画質で優劣の変化が大きくはっきりこれが最強とはいえませんが、Ryzen 9 9950X3DはCore Ultra 9 285Kよりは圧倒的なフレームレートを出せているのはまずOK。

Ryzen同士では主にメインとなる4K解像度でRyzen 7 9800X3Dの性能が爆発する組み合わせがあり、そこからみればRyzen 9 9950X3Dは良くも悪くもおとなしい感じです。

Ryzen 9 9950X3Dにおけるマーベルライバルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 180 285 254 279
フルHD最高 83 151 144 146
WQHD低 158 231 205 223
WQHD最高 59 115 113 112
4K低 80 145 143 138
4K最高 31 69 69 67
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 528.00 322.00 303.00 263.00
落差平均 88.00 53.67 50.50 43.83
標準偏差 41.93 36.25 30.70 23.21

では安定性を踏まえるとどうでしょうか。

とにかくCore Ultra 9 285Kがひどい結果ですが、Ryzen系は高いフレームレートで安定しています。

Ryzen 7 9800X3Dは高いフレームレートが出ていたので1%Lowフレームレートも高めですが、落差とばらつきで見ればRyzen 9 9950X3Dのほうが少なく安定性では優っています。

ただしRyzen 9 9950Xのほうがさらに優秀な結果となっており、安定性では負けています。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS4 MFG利用時のマーベルライバルズのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 725 828 799 735
フルHD最高 463 636 597 589
WQHD低 586 678 663 659
WQHD最高 439 494 476 482
4K低 409 470 472 466
4K最高 277 343 345 345

続いてはマルチフレーム生成DLSS4 MFGを利用した際をみていきましょう。

平均フレームレートは低負荷領域では大きな違いがあるものの、4KになるとほとんどRyzen勢は互角と言ってよい結果。Core Ultra 9 285Kには圧倒的なフレームレート差をみせています。

Ryzen 9 9950X3DにおけるDLSS4 MFG利用時のマーベルライバルズの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 280 273 308 318
フルHD最高 213 232 220 221
WQHD低 229 419 425 406
WQHD最高 168 295 307 265
4K低 136 385 392 343
4K最高 90 260 272 231
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 1783.00 1585.00 1428.00 1492.00
落差平均 297.17 264.17 238.00 248.67
標準偏差 90.63 186.19 167.50 124.52

ただ安定性で見てみるとRyzen勢にも違いがでており、3D V-CacheをもたないRyzen 9 9950Xはフレームレートの落差が大きいのに対して、Ryzen 9 9950X3Dは高い安定性を見せています。

またRyzen 7 9800X3Dも落差はRyzen 9 9950X3Dより大きいです。

ばらつきで見ればCore Ultra 9 285Kが一番優秀ではありますが、そもそもフレームレートが出ていないのでばらつきが小さくても微妙です。

サイバーパンク2077

続いてはロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。

今もなおグラフィック周りのアップデートはされており、

いつのまにかDLSS4にも対応していました。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS4)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 771.59 712.30 711.81 711.17
フルHD ウルトラ 643.06 578.34 616.77 611.44
フルHD レイトレウルトラ 489.13 622.17 477.28 452.00
WQHD低 591.07 578.77 579.13 587.18
WQHD ウルトラ 489.02 477.26 479.27 479.89
WQHD レイトレウルトラ 368.21 482.68 385.93 365.53
4K最低 414.50 412.09 410.61 419.53
4K ウルトラ 310.24 304.11 301.67 309.28
4K レイトレウルトラ 238.19 243.65 251.59 243.82

まずは最新のDLSS4を利用した場合のフレームレート結果です。

このゲームではCPUによるフレームレート差は結構でており、画質や解像度によって優劣が違うのではっきりとこのCPUが最強とはいえません。

メインターゲットになる4K解像度でみればレイトレ利用ではRyzen 9 9950X3DがCore Ultra 9 285K越えですが、利用しないと負ける結果となっており、まあ互角といってよいでしょう。Ryzen 7 9800X3Dに対しても同様です。

ただ残念なのがRyzen 9 9950Xに対しても同様な形で、3D V-Cacheになった優位性は感じられません。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS4)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 398 403 424 465
フルHD ウルトラ 354 254 279 287
フルHD レイトレウルトラ 256 255 218 230
WQHD低 381 307 327 355
WQHD ウルトラ 336 297 266 230
WQHD レイトレウルトラ 184 289 238 174
4K最低 284 257 267 308
4K ウルトラ 212 197 209 212
4K レイトレウルトラ 131 154 163 149
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 1779.01 1998.37 1823.06 1769.84
落差平均 197.67 222.04 202.56 196.65
標準偏差 90.46 99.61 88.64 79.87

安定性ではRyzen 9 9950Xが最も落ち幅が少ない結果であり、ばらつきも最も優秀なので安定性では一番。

ただRyzen 7 9800X3DよりはRyzen 9 9950X3Dのほうが安定性がかなり高い結果になっています。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 394.46 514.77 489.32 333.22
フルHD ウルトラ 355.55 444.73 430.95 368.27
フルHD レイトレウルトラ 250.94 318.31 314.90 250.14
WQHD低 392.18 499.43 481.69 425.71
WQHD ウルトラ 340.79 366.85 367.35 352.40
WQHD レイトレウルトラ 240.60 257.13 254.19 243.09
4K低 327.99 331.11 331.13 443.09
4K ウルトラ 209.30 217.23 214.67 213.34
4K レイトレウルトラ 149.75 158.80 159.85 158.14

ではAMDのFSR3ではどうでしょうか。

DLSS4と少し様相が違っており、Core Ultra 9 285Kのパフォーマンスが良くないため、Ryzen 9 9950X3Dは順当に上回っています。

また概ねRyzen 9 9950Xにもフレームレートが上回る結果も嬉しい結果です。

対してRyzen 7 9800X3DとはWQHDでは負けていますが、4Kでは上回る結果となっており、完勝とはなりませんがRTX 5080が4Kターゲットで考えればRyzen 9 9950X3Dのほうが良い選択ということになります。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 177 210 194 172
フルHD ウルトラ 154 169 160 146
フルHD レイトレウルトラ 136 143 142 130
WQHD低 159 205 191 192
WQHD ウルトラ 148 175 170 148
WQHD レイトレウルトラ 120 143 140 126
4K低 162 172 179 183
4K ウルトラ 126 128 140 133
4K レイトレウルトラ 99 110 112 107
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 3034.01 2956.37 2786.06 2842.84
落差平均 337.11 328.49 309.56 315.87
標準偏差 148.44 128.12 128.82 133.46

安定性の面ではあまり違いが見えにくいですが、ここではRyzen 9 9950X3Dが最も落ち幅が低い結果となっています。

ただバラツキという意味ではRyzen 7 9800X3Dが一番優秀な結果に。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS4 MFG)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 771.59 712.30 711.81 711.17
フルHD ウルトラ 643.06 578.34 616.77 611.44
フルHD レイトレウルトラ 489.13 622.17 477.28 452.00
WQHD低 591.07 578.77 579.13 587.18
WQHD ウルトラ 489.02 477.26 479.27 479.89
WQHD レイトレウルトラ 368.21 482.68 385.93 365.53
4K最低 414.50 412.09 410.61 419.53
4K ウルトラ 310.24 304.11 301.67 309.28
4K レイトレウルトラ 238.19 243.65 251.59 243.82

RTX 5000シリーズの十八番であるDLSS4 MFG利用でも計測。

ここでも解像度と画質で優劣はまちまちという感じではっきりとこのCPUが最強とは言えない結果ですが、メインの4Kであれば、レイトレ利用でRyzen 9 9950X3Dが一番の結果。

ただそれ以外ではCore Ultra 9やRyzen 7 9800X3Dに下回っています。

とはいえグラボ負荷が大きい処理ですから、差があると言っても微差で互角といってよいでしょう。

サイバーパンク2077におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS4 MFG)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 398 403 424 465
フルHD ウルトラ 354 254 279 287
フルHD レイトレウルトラ 256 255 218 230
WQHD低 381 307 327 355
WQHD ウルトラ 336 297 266 230
WQHD レイトレウルトラ 184 289 238 174
4K最低 284 257 267 308
4K ウルトラ 212 197 209 212
4K レイトレウルトラ 131 154 163 149
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 1779.01 1998.37 1823.06 1769.84
落差平均 197.67 222.04 202.56 196.65
標準偏差 90.46 99.61 88.64 79.87

安定性も解像度と画質で優劣が変わりまちまち。

落ち幅の平均とばらつきの観点で言えばRyzen 9 9950Xが最も少なく安定性ではトップではありますが、単純はフレームレートの高さでは劣っていることもあり、煮え切らない結果。

Ryzen 9 9950X3Dは落ち幅平均、ばらつきともに第2位の結果ですので、

Delta Force

続いては最近リリースされた、無料のFPSゲーム、デルタフォースです。

バトルフィールド風、タルコフ風、ストーリーモードの3つを用意する意欲作。

こちらもグラフィック周りは結構しっかりしており、DLSS3のフレームレート生成にも対応しています。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 434 479 519 492
フルHD最高 361 379 399 421
WQHD低 417 385 391 429
WQHD最高 311 314 313 345
4K低 238 238 223 250
4K最高 195 195 181 207

まずはDLSS3を利用した場合です。

この設定ではRyzen 9 9950X3Dのパフォーマンスがややよくありません。

というよりRyzen 9 9950Xのパフォーマンスがかなり良い結果で、続いてCore Ultra 9 285KとRyzen 7 9800X3Dが続いています。DLSSの最適化不足でしょうか。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 115 292 295 244
フルHD最高 102 260 209 240
WQHD低 142 243 248 241
WQHD最高 66 188 179 206
4K低 76 172 145 168
4K最高 60 160 122 145
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 1395.00 675.00 828.00 900.00
落差平均 232.50 112.50 138.00 150.00
標準偏差 70.18 54.43 63.22 70.00

1%Lowを見てみましょう。

Core Ultra 9 285Kは平均fpsは良かったのですが、落差、ばらつきともに大きく微妙。一番だったRyzen 9 9950Xも3D V-Cache勢から比べれば安定性で劣っています。

そういう意味ではRyzen 9 9950X3Dは中々の安定性ですが、Ryzen 7 9800X3Dのほうが大きく安定性では上回っており、手放しで喜べる結果ではありませんでした。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR2)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 122 391 358 267
フルHD最高 112 284 286 241
WQHD低 134 333 332 278
WQHD最高 108 241 230 219
4K低 116 231 208 253
4K最高 116 164 145 178

続いてはFSR2を利用したケースです。

DLSS3と様相がかなり違う状態で、4KではRyzen 9 9950Xが他のCPUよりかなりフレームレートが伸びています。

Ryzen 9 9950X3DはフルHD~WQHDではRyzen 9 9950Xを大きく上回ることが多いですが、RTX 5080が4Kメインであることを考えればRyzen 9 9950Xのほうが上でしょう。

またRyzen 7 9800X3Dと比べても若干ながらフレームレートで負けています。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(FSR2)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 48 269 225 112
フルHD最高 43 228 222 156
WQHD低 35 247 260 98
WQHD最高 44 200 186 162
4K低 44 187 177 105
4K最高 48 145 138 63
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 446.00 368.00 351.00 740.00
落差平均 74.33 61.33 58.50 123.33
標準偏差 12.56 36.94 43.32 46.39

ただ安定性で見てみるとRyzen 9950Xの落差・ばらつきともに大きく、Ryzen 9 9950X3Dは落差もばらつきも小さくなっており、3D V-Cacheの効果?が見られた気がします。

Core Ultra 9 285Kはばらつきは少ないですが、落差は大きいですしそもそもフレームレートがでていませんので、Ryzen 9 9950X3Dはかなり良いでしょう。

ただRyzen 7 9800X3Dと比べると完勝とはなりませんでした。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 124 345 323 237
フルHD最高 142 244 211 246
WQHD低 120 337 233 231
WQHD最高 138 221 166 214
4K低 124 193 126 170
4K最高 112 132 91 126

最後にDLSSもFSRも利用しない場合です。

ここではRyzen 9 9950X3Dはかなりパフォーマンスが悪い結果となりました。

さきほどまで互角程度であったRyzen 7 9800X3Dにかなりのフレームレート差で負けており、フレームレートから見るとCore Ulra 9 285Kくらい調子悪いです。

デルタフォースにおけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 46 243 242 144
フルHD最高 60 141 132 163
WQHD低 46 337 204 166
WQHD最高 34 191 154 165
4K低 50 165 97 152
4K最高 49 117 87 117
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
合計 475.00 278.00 234.00 317.00
落差平均 79.17 46.33 39.00 52.83
標準偏差 13.72 44.81 33.22 34.12

フレームレートが出ていませんのでRyzen 9 9950X3Dの安定性を見ても仕方ないかもしれませんが、一応結果です。

落差とばらつきの観点でみればRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950Xよりは良い結果となっています。

CoD:BO6

続いても人気のシリーズCall of DutyからBlack Ops 6です。

最新グラフィックにしっかり対応しているほうのゲームで、DLSS3/FSR3/XeSSのいずれにも対応しています。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 427 476 452 460
フルHD極 315 359 336 346
WQHD最低 351 382 365 384
WQHD極 255 297 274 295
4K最低 216 245 229 248
4K極 165 193 175 196

まずはDLSS3を利用した場合です。

このゲームでもRyzen 9 9950X3Dのパフォーマンスはいまいち。Core Ultra 9 285Kよりは高いですが、Ryzen 9 9950XやRyzen 7 9800X3Dには下回る結果となっています。

4Kになると20fps前後違いますのでこの差は大きいです。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 199 228 211 201
フルHD極 141 159 153 147
WQHD最低 161 174 172 178
WQHD極 114 135 128 131
4K最低 98 118 110 119
4K極 75 88 81 91
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
落差合計 941.00 1050.00 976.00 1062.00
落差平均 156.83 175.00 162.67 177.00
標準偏差 50.37 53.70 53.61 56.05

1%Lowを踏まえてみると、落差平均とばらつきではRyzen 9 9950X3DがRyzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950Xよりも安定性は上の結果にはなっています。

ただ大きく違うというほどはないですし、平均フレームレートが低いのでやはりちょっと微妙ではあります。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 470 534 500 476
フルHD極 335 357 338 340
WQHD最低 404 462 429 450
WQHD極 285 317 291 313
4K最低 268 311 288 311
4K極 189 233 208 233

続いてはFSR3ですが、こちらもDLSS3と同じ傾向で、Ryzen 9 9950X3Dはやや性能が劣る結果となっています。

Ryzen 7 9800X3DおよびRyzen 9 9900Xが良いです。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 224 265 234 204
フルHD極 153 141 135 141
WQHD最低 319 217 213 209
WQHD極 150 130 123 131
4K最低 118 145 138 158
4K極 84 128 117 108
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
落差合計 903.00 1188.00 1094.00 1172.00
落差平均 150.50 198.00 182.33 195.33
標準偏差 57.82 58.94 60.26 54.58

1%Lowに関しては若干違っており、Ryzen 9 9950X3Dは落差はRyzen 7 9800X3DとRyzen 9 9900Xよりも少ないですが、ばらつきは大きくなっており、

総合的に判断するとRyzen 9 9900Xのほうが平均フレームレートと安定性ともに優秀である結果かと思います。

Core Ultra 9 285KはDLSS3踏まえても安定性だけみれば優秀ですが、そもそもフレームレートが低いのが懸念点です。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 243 265 281 253
フルHD極 160 177 165 172
WQHD最低 211 216 211 216
WQHD極 132 140 120 140
4K最低 149 144 126 144
4K極 91 93 68 92

最後にDLSSとFSRを利用しない場合です。

利用しない場合でも傾向は全く同じ。Ryzen 9 9950X/Ryzen 7 9800X3Dに比べるとRyzen 9 9950X3Dはあまりフレームレートが出ていません。

またここではCore Ultra 9 285Kもフレームレートが出ていますので、最もパフォーマンスが悪いのがRyzen 9 9950X3Dになっています。

CoD:BO6におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
フルHD最低 191 217 225 185
フルHD極 123 135 125 129
WQHD最低 162 171 162 172
WQHD極 100 103 86 102
4K最低 115 106 91 106
4K極 71 61 46 61
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9950X
落差合計 224.00 242.00 236.00 262.00
落差平均 37.33 40.33 39.33 43.67
標準偏差 11.76 5.82 11.99 12.79

1%Lowで見てみるとRyzen 9 9950X3Dは特にばらつきでは一歩抜きんでた安定性を見せてくれていますが、やはりそもそものフレームレートが出てていないので微妙と言わざるえません。

対してRyzen 7 9800X3Dはフレームレートだけでなく安定性もかなり良い成績。

このゲームでは総じてRyzen 9 9950X3Dはさえませんでした。

ヘルダイバー2

続いても人気のゲームであるヘルダイバー2です。

リリースから時間が経過しましたが、

今までと違い、グラフィック周りは結構保守的でDLSS、FSR、XeSSのいずれにも対応していません。

ヘルダイバー2におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低176283264212
フルHDウルトラ133200207100
WQHD低162273260214
WQHDウルトラ93147158124
4K低150165170170
4Kウルトラ51919681

このゲームでは3D V-cache勢のフレームレートの伸びが大きい結果となっています。

Ryzen 9 9950Xから見れば数十fps伸びている場合もありRyzen 9 9950X3Dの効果が見られています。

またWQHD低解像度以下ではRyzen 7 9800X3Dには負けていますが、メインとなる4Kではやや上回っており、Ryzen 9 9950X3Dのパフォーマンスは上々。

ヘルダイバー2におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 86 188 139 130
フルHDウルトラ 70 25 174 5
WQHD低 88 189 156 142
WQHDウルトラ 68 17 151 5
4K低 95 151 155 155
4Kウルトラ 49 22 94 6
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 309.00 567.00 286.00 458.00
落差平均 51.50 94.50 47.67 76.33
標準偏差 32.51 54.74 53.25 34.59

では1%Lowを加味すると、Ryzen 9 9950X3Dは落差も少なく良い感じ。

ばらつきはRyzen 9 9950Xよりも大きいですが、そもそもフレームレートが出ていないRyzen 9 9950Xでは安定性もくそもありません。

Ryzen 7 9800X3Dは落差がかなり大きいので、このゲームではRyzen 9 9950X3Dはフレームレート・安定性ともに優秀な結果となっています。

バルダーズゲート3

世界的に人気になっているバルダーズゲート3です。

最近のゲームとしてはグラフィック設定はシンプルですが、FSRとDLSSには対応しています。

バルダーズゲート3におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR2.2)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低143222235153
フルHDウルトラ107177194121
WQHD低147219250156
WQHDウルトラ108167194117
4K低142201184148
4Kウルトラ109163165120

今回はFSR2.2を利用して計測比較しています。

このゲームでは3D V-Cacheの相性が良いようで、Ryzen 9 9950X3Dのフレームレートも爆伸び。

Ryzen 9 9950Xから見れば40fps前後は伸びています。

Ryzen 7 9800X3Dには負けている箇所もあるものの、概ね上回っており一番の結果となっています。

バルダーズゲート3におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Low フレームレート結果(FSR2.2)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 99 128 178 113
フルHDウルトラ 73 128 139 94
WQHD低 100 156 180 116
WQHDウルトラ 70 84 137 91
4K低 94 120 105 96
4Kウルトラ 73 101 112 93
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 247.00 432.00 371.00 212.00
落差平均 41.17 72.00 61.83 35.33
標準偏差 5.95 16.71 10.32 10.46

1%Lowでもフレームレート自体の傾向は変わらず、やはりRyzen 9 9950X3Dの強さが目立つ結果に。

落差的にはRyzen 9 9950Xが一番優秀ですがそもそもフレームレートがでていませんので論外。

落差・ばらつきをみてもRyzen 7 9800X3Dよりも優秀なRyzen 9 9950X3Dで完勝と言っても良いでしょう。

Black Myth:Wukong

続いては全世界で大ヒットした中国の初AAAタイトル「黒神話:悟空」です。

ソウルライク+モンハンのようなゲームで、CoDシリーズ同様、最新アップスケーリング技術に対応した、描画にかなりこだわったゲームタイトルとなっています。

ただCPU性能というよりはグラフィックボード性能の影響を受けやすいゲームです。

ここではDLSS3およびFSR3時を計測していきます。

黒神話:悟空におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 298 294 295 294
フルHD最高 147 146 147 146
フルHD最高レイトレ高 155 154 156 154
WQHD低 269 267 267 266
WQHD最高 136 136 135 135
WQHD最高レイトレ高 129 128 130 128
4K低 214 213 213 213
4K最高 112 112 112 112
4K最高レイトレ高 88 87 90 88

まずはDLSS3から。

大きなフレームレート差が出るゲームではないですが、

その中でもRyzen 9 9950X3Dは高い水準でフレームレートが出ており、特に4Kではトップ。

まあ微差と言われればそれまでですが、3D V-cacheの相性は良さそう。

黒神話:悟空におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 210 212 231 204
フルHD最高 128 124 125 124
フルHD最高レイトレ高 77 81 128 62
WQHD低 136 133 218 191
WQHD最高 118 118 116 115
WQHD最高レイトレ高 109 109 109 108
4K低 176 179 187 173
4K最高 100 98 98 100
4K最高レイトレ高 75 74 78 75
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 419.00 409.00 255.00 384.00
落差平均 46.56 45.44 28.33 42.67
標準偏差 43.09 42.00 17.17 33.54

また1%Lowまで踏まえてみると差が開いており、Ryzen 9 9950X3Dは落差もばらつきも断トツの小ささ。

安定感では一歩抜きんでた性能をみせてくれました。

黒神話:悟空におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 175 259 267 197
フルHD最高 88 90 91 88
フルHD最高レイトレ高 86 92 96 88
WQHD低 175 225 227 187
WQHD最高 81 84 84 81
WQHD最高レイトレ高 73 76 80 73
4K低 160 169 170 163
4K最高 67 69 69 67
4K最高レイトレ高 49 50 51 49

DLSS3の対抗であるFSR3でもみていくと、

ここも傾向は変わらずRyzen 9 9950X3Dは概ねトップのフレームレートが出ています。

かなり高かったRyzen 7 9800X3Dにも上回るのは凄い。ただ差が圧倒的かと言われるとそこまででもありません。

黒神話:悟空におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(FSR3)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 114 140 154 120
フルHD最高 72 76 76 72
フルHD最高レイトレ高 71 71 77 72
WQHD低 112 127 137 114
WQHD最高 68 71 72 68
WQHD最高レイトレ高 60 62 64 61
4K低 108 117 116 64
4K最高 58 59 59 58
4K最高レイトレ高 41 42 29 41
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 250.00 349.00 351.00 323.00
落差平均 27.78 38.78 39.00 35.89
標準偏差 23.49 41.98 38.19 36.12

1%Lowでは基本Ryzen 9 9950X3Dが強いのですが、なぜか4Kレイトレだけパフォーマンスが悪化。

残念ながら落差ではRyzen 7 9800X3Dのほうが優秀な結果に。ただバラツキはRyzen 9 9950X3Dのほうが上で、安定性は高いのは変わりません。

PATH OF EXILE 2

最後は

続いては人気のハクスラで最新のゲームである「PATH OF EXILE 2」です。

少し登場から時間が経過しましたが、依然としてプレイヤー数が多いゲームです。

アーリーアクセスで今後グラフィック周りのアップデートもおこるかとおもいますが、現在DLSS、FSR、XeSSのすべてに対応しています。ただしフレームレート生成はありません。

Path of Exile2におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(DLSS)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 80 259 308 177
フルHDウルトラ 84 235 317 165
WQHD低 103 259 291 181
WQHDウルトラ 126 242 270 185
4K低 100 256 273 161
4Kウルトラ 124 172 186 180

まずはDLSSから。

かなりCPUによってフレームレートに差がでるないようで、Core Ultra 9が冴えないなかAMD勢は快調。

その中でもRyzen 9 9950X3Dはトップのフレームレートで、かつRyzen 7 9800X3Dにも大きく上回っています。

Ryzen 9 9950Xにも圧倒的な差をつけていますので3D V-Cacheの効果は確か。

Path of Exile2におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(DLSS)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 45 186 201 129
フルHDウルトラ 44 190 224 131
WQHD低 56 195 198 145
WQHDウルトラ 86 153 180 114
4K低 61 193 182 93
4Kウルトラ 99 148 168 143
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 226.00 358.00 492.00 294.00
落差平均 37.67 59.67 82.00 49.00
標準偏差 7.31 22.61 31.96 16.64

ただ1%LowをふまえるとRyzen 9 9950X3Dの落ち幅がかなり大きく、またばらつきもおおめ。

Ryzen 9 9950XやRyzen 7 9800X3Dよりも安定性では劣るという、今までの傾向とは逆に。

まあアーリーアクセス版で安定していないというのもあるのでしょうか?

Path of Exile2におけるRyzen 9 9950X3Dのフレームレート結果(FSR)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 73 242 281 247
フルHDウルトラ 109 239 285 245
WQHD低 93 256 283 248
WQHDウルトラ 89 245 276 247
4K低 103 258 272 210
4Kウルトラ 105 168 182 180

ではFSRではどうでしょう。

ここでも傾向は同じでフレームレートがかなり高いRyzen 7 9800X3Dを超えてRyzen 9 9950X3Dがトップに。

思ったよりもRyzen 9 9950Xが健闘していますので、多コアかつ3D V-cacheのコンボでトップになっているのかもしれません。

Path of Exile2におけるRyzen 9 9950X3Dの1%Lowフレームレート結果(FSR)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
フルHD低 39 180 194 174
フルHDウルトラ 60 179 151 171
WQHD低 58 197 194 165
WQHDウルトラ 50 167 193 161
4K低 56 188 168 143
4Kウルトラ 59 153 168 153
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 250.00 344.00 511.00 410.00
落差平均 41.67 57.33 85.17 68.33
標準偏差 6.50 21.96 39.56 21.41

ただやはり1%Lowを踏まえるとRyzen 9 9950X3Dの安定性が微妙で、落差もばらつきも一番大きい結果になってしまいました。

ワットパフォーマンスはどうか?

ゲーム性能についてみてきましたが、続いてはワットパフォーマンスをいくつかのパターンでみていきましょう。

1Wあたりのワットパフォーマンスは平均消費電力をもとに計算しています。また解像度は4Kとしました。

FFベンチマーク

FFベンチマークによる各CPUのワットパフォーマンス結果
Core Ultra 9 265K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
スコア 11954 15177 15671 15518
平均電力(W) 26.422 60.058 99.658 87.764
最大電力(W) 121.565 78.223 82.127 122.997
ワットパフォーマンス 452.43 252.71 157.25 176.82

まずはFFベンチマークを利用した場合のワットパフォーマンスです。

まず注目はスコアではRyzen 9 9950X3Dが最も高い数値ですが、圧倒的な差はつけられておらず、

平均消費電力ではRyzen 9950Xより高く、またRyzen 7 9800X3Dのほうが圧倒的に低いです。

結果的にRyzen 9 9950X3Dのワットパフォーマンスはかなり悪い結果となりました。

Core Ultra 9 285Kはスコアは振るいませんが、ワットパフォーマンスでみればAMD勢を圧倒しています。

サイバーパンク2077

サイバーパンクにおける各CPUのワットパフォーマンス計測(fps値)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4Kウルトラ 184.64 189.30 186.46 189.38
4Kレイトレウルトラ 141.21 143.48 144.46 142.03
4Kウルトラ/4x 303.39 310.73 313.41 305.08
4Kレイトレウルトラ/4x 240.59 246.64 246.96 244.12
サイバーパンクにおける各CPUのワットパフォーマンス計測(消費電力)
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4Kウルトラ 62.794 78.299 101.393 112.434
4Kレイトレウルトラ 56.694 76.769 103.290 110.320
4Kウルトラ/4x 47.789 73.756 99.128 108.232
4Kレイトレウルトラ/4x 47.879 75.259 98.312 113.129
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4Kウルトラ 90.862 100.965 138.621 142.466
4Kレイトレウルトラ 83.894 143.48 135.095 143.311
4Kウルトラ/4x 98.988 99.932 140.293 143.830
4Kレイトレウルトラ/4x 81.189 101.079 140.474 137.242
サイバーパンクにおける各CPUのワットパフォーマンス計測
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4Kウルトラ 2.94 2.42 1.84 1.68
4Kレイトレウルトラ 2.49 1.87 1.40 1.29
4Kウルトラ/4x 6.35 4.21 3.16 2.82
4Kレイトレウルトラ/4x 5.02 3.28 2.51 2.16

続いてはサイバーパンク内のベンチマークです。

フレームレート的にはほとんど差がありませんが、消費電力では圧倒的にCore Ultra 9 285Kが低く、Ryzen 9 9950X3Dは4割強は高い結果です。

Ryzen 9 9950Xから比べれば平均消費電力がかなり改善されていますが、Ryzen 7 9800X3Dと比べても高め。やはりコア数が多いのがネックになっているようです。

結果的にワットパフォーマンスではRyzen 7 9800X3DやCore Ultra 9 285Kよりも悪いです。

モンスターハンターワイルズ

モンハンワイルズにおける各CPUのワットパフォーマンス計測(fps値)
4Kウルトラ 4Kレイトレ中
Core Ultra 9 285K 141.24 131.60
Ryzen 7 9800X3D 141.96 131.51
Ryzen 9 9950X3D 142.44 131.76
Ryzen 9 9950X 140.84 131.21
モンハンワイルズにおける各CPUのワットパフォーマンス計測(消費電力)
4Kウルトラ 4Kレイトレ中
Core Ultra 9 285K 67.358 68.183
Ryzen 7 9800X3D 82.773 82.222
Ryzen 9 9950X3D 82.186 104.030
Ryzen 9 9950X 115.934 118.396
4Kウルトラ 4Kレイトレ中
Core Ultra 9 285K 128.804 111.412
Ryzen 7 9800X3D 120.428 121.028
Ryzen 9 9950X3D 199.658 140.584
Ryzen 9 9950X 148.421 159.977
モンハンワイルズにおける各CPUのワットパフォーマンス計測
4Kウルトラ 4Kレイトレ中
Core Ultra 9 285K 2.10 1.93
Ryzen 7 9800X3D 1.72 1.60
Ryzen 9 9950X3D 1.73 1.27
Ryzen 9 9950X 1.21 1.11

最後はモンハンワイルズのベンチマークソフトで計測した結果。

フレームレートとしてはほぼ横一線ですが、やはり消費電力ではCore Ultra 9 285Kが圧倒的に低く、比べればRyzen 9 9950X3Dの消費電力は高め。

Ryzen 9 9950Xからはかなりの消費電力の改善がみられるものの高いことには変わりなく、

結果的にワットパフォーマンスではCore Ultra 9には勝てません。

またRyzen 7 9800X3Dよりもワットパフォーマンスではやや落ちる結果にもなっています。

ゲーム配信性能は?

続いてはゲーム配信性能を簡単ではありますが、サイバーパンク2077を使用してみてみましょう。

ソフトはOBSを利用し、ビットレート36000、4K配信で計測しました。

OBSを利用しサイバーパンク2077を4K配信したときのフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4K DLSS4 低 256.06 257.61 246.62 253.30
4K DLSS4 ウルトラ 173.90 177.99 176.39 173.90
4K DLSS4 レイトレウルトラ 132.65 135.58 135.85 134.96
4K DLSS4/4x 低 388.71 392.78 394.11 388.89
4K DLSS4/4x ウルトラ 289.35 294.30 293.82 284.96
4K DLSS4/4x レイトレウルトラ 227.00 230.92 231.96 229.56

フレームレートとしては3D V-cache勢が少し高めになっており、特にDLSS4 MFGではRyzen 9 9950X3Dが強さをみせています。

ただRyzen 7 9800X3Dが常に高いフレームレートを維持しており、Ryzen 9 9950よりは配信性能はアップしたものの、Ryzen 7 9800X3Dのほうが優秀な結果です。

それにしても今まで配信性能が強かったIntelをAMD勢が抜いているのは感慨深いものがあります。

OBSを利用しサイバーパンク2077を4K配信したときの1%Lowフレームレート結果
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
4K DLSS4 低 173 165 165 161
4K DLSS4 ウルトラ 129 129 128 120
4K DLSS4 レイトレウルトラ 88 98 99 95
4K DLSS4/4x 低 243 248 240 236
4K DLSS4/4x ウルトラ 196 197 198 199
4K DLSS4/4x レイトレウルトラ 130 155 164 148
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
落差合計 508.67 497.18 484.75 506.57
落差平均 84.78 82.86 80.79 84.43
標準偏差 37.79 38.43 41.83 39.16

配信では特に大事な安定性をみてみると状況は変わり落差ではRyzen 9 9950X3Dが最も小さく安定しています。

とはいえばらつきでは最も大きい結果ですが、配信安定性が抜群!とはいえません。

今回の設定とゲームであればRyzen 7 9800X3Dで十分でしょう。

動画編集・3Dレンダリング性能はどうか?

続いてはクリエイティブ性能を見ていきましょう。

Ryzen 9系はクリエイティブ用途のイメージが強いクラスでもありますね。

なお一部の測定では同時にワットパフォーマンスも計測しています。

Blender

まずは3Dレンダリング性能を測るBlenderベンチマークから。

Blenderにおける各CPUのパフォーマンス結果

Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
スコア 571.48 319.48 592.42 583.85
平均電力(W) 157.313 149.937 199.778 176.203
最大電力(W) 158.557 125.517 177.680 199.760
ワットパフォーマンス 3.63 2.13 2.97 3.31

スコアではやはり多コア多スレッドが多いCPUのほうがでていますが、

Ryzen 9 9950Xに対してわずかにRyzen 9 9950X3Dが上回っているのをみると、

影響は大きくないですが3D V-Cacheの効果が反映されているのかもしれません。

またCore Ultra 9 285Kを超えており、Blender最強のパフォーマンス。

ただ消費電力も総じてダントツに高い結果となっているため、ワットパフォーマンスではCore Ultra 9やRyzen 9 9950Xに負けています。

V-Rayベンチマーク

続いては3Dモデリングソフトのプラグインで利用されるV-Rayベンチマークです。

V-Rayにおける各CPUのパフォーマンス結果
Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
スコア 42999 25603 49995 47307
平均電力(W) 178.728 132.151 184.117 185.427
最大電力(W) 238.201 143.872 199.697 199.683
ワットパフォーマンス 240.58 193.74 271.54 255.12

V-Rayも基本的にBlenderと同様でスコアベースではRyzen 9 9950X3Dがトップに。

ただ先ほどよりもよりCore Ultra 9 285KやRyzen 9 9950Xに対してスコア差を広げています。

また今回は消費電力もCore Ultra 9 285KやRyzen 9 9950Xに対して凄く高いというわけではないため、ワットパフォーマンスもトップに。

V-RayではRyzen 9 9950X3Dが優秀さを示してくれました。

PugetBench

続いてはAdobe Premiereの動画編集をベンチマークできるPugetBenchにて計測です。

PugetBenchにおける各CPUのパフォーマンス結果
Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
スコア 16134 14298 16215 15220
平均電力(W) 80.579 88.864 120.150 128.561
最大電力(W) 205.163 148.694 199.639 199.656
ワットパフォーマンス 200.23 160.9 134.96 118.39

ここも今までと同様スコアではRyzen 9 9950X3Dがトップの成績。Ryzen 9 9950Xから見ればかなり動画編集性能がアップしているのがわかります。

ただBlenderと同様に平均消費電力がかなり高めとなっており、ワットパフォーマンスではRyzen 7 9800X3DやCore Ultra 9 285Kに大きく劣る結果となりました。

Adobe Premiere Pro

ベンチマークソフトを利用しましたが、実際にAdobe Premiereを利用してエンコードしてみます。

ハードウェアエンコードにはRTX 5080を利用、一般的なH264/265方式を使います。

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 9 9950X3Dのソフトウェアエンコード時間結果
Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
H.264 フルHD 4:03 5:41 5:24 5:30
H.264 4K 13:54 20:39 21:34 19:49
H.265 フルHD 4:55 6:59 6:08 6:34
H.265 4K 15:33 19:39 19:08 21:16

まずはソフトウェアエンコードの結果です。

見てもらうとわかりますが、基本的にAMD勢はパフォーマンスが良くありません。

というよりCore Ultra 9 285Kがハマっているという感じで、やはりベンチマークと実際は違うものです。

Adobe Premiere ProにおけるRyzen 9 9950X3Dのハードウェアエンコード時間結果
Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
H.264 フルHD 2:40 3:38 4:22 4:12
H.264 4K 16:58 10:55 17:54 19:49
H.265 フルHD 2:45 3:33 3:50 4:15
H.265 4K 15:24 11:34 14:36 13:55

ただハードウェアエンコードになると若干ながら様相がかわり、4KにおいてはCore Ultra 9のパフォーマンス悪化。

とはいえRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9950Xと比べるとどっこいどっこいという感じですし、Ryzen 7 9800X3Dのほうがパフォーマンスが良いです。

Adobe Premiereの今回の計測ではRyzen 9 9950X3Dはハマっていない感じがしますね。

HandBrake

もうひとつ無料ソフトで有名なHandBrakeでもエンコード時間をみます。

4K動画をフルHDにエンコードする際の時間です。

HandBrakeにおけるRyzen 9 9950X3Dのエンコード時間結果
Core Ultra9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
H.264 ソフトウェア 4:51 8:14 5:09 5:27
H.264 ハードウェア 3:51 6:02 4:15 4:23
H.265 ソフトウェア 6:25 10:04 6:12 6:35
H.265 ハードウェア 3:52 6:05 4:11 4:23

ここでは順当にコアスレッド数が多いCPUが高速の結果となっており、

基本的にコアスレッド数が多いRyzen 9 9950X3Dは優秀な結果。

ただCore Ultra 9 285Kが最速のパフォーマンスを見せており、実際の編集ソフトではややIntel有利かなあという気はします。

まあ十分早いですが。

全般性能もチェック

ベンチマークソフトにはなりますが、一般的な性能も比較しておきましょう。

使うのはPCMark10です。一般性能、オフィスユース、クリエイティブ性能をみることができます。

実際には利用するソフトによってパフォーマンスは変わりますが、参考程度にはなります。

Ryzen 9 9950X3DのPC Mark10パフォーマンス
Core Ultra 9 285K Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9950X
App Start-up 14255 12483 13586 12891
Video Conferencing 8689 8633 8618 8693
Web Browsing 11530 11532 11833 11880
Spreadsheets 11869 13691 14408 14406
Writing 8208 8934 8836 8905
Photo Editing 32785 32611 33961 36914
Rendering and Visualization 31450 21584 25560 25441
Video Editing 10448 10445 10649 10770
TOTAL 9671 9480 9908 9976

まず一般利用を模擬したアプリ立ち上げ、WEBブラウジングでは、Ryzen 7 9800X3DよりもRyzen 9 9950X3Dが優秀な結果となっています。

ただCore Ultra 9 285Kも健闘していますし、Ryzen 9 9950Xよりも優秀という感じもしないので一般用途では3D V-cache効果はあまり違いは感じないかもしれません。

続いてはオフィスソフトを模擬したスプレッドとライティングのスコアを見ると、Ryzen 7 9800X3Dはもちろん、Core Ultra 9 285Kよりも高いスコアを出しており、オフィスソフト利用の強さをみせています。

とはいえやはりRyzen 9 9950Xとの違いはほとんどなく、3D V-cache効果はオフィスソフトでも感じないでしょう。

最後にクリエイティブ用途ですが、動画編集や3Dレンダリングは別で検証しましたので、ここでは画像編集スコアに注目。

Ryzen 9 9950X3DはRyzen 7 9800X3DやCore Ultra 9 285Kよりは高いものの、Ryzen 9 9950Xには負ける結果に。

やはり3D V-cache効果はゲームおもしくは超高負荷の作業でこそ輝くのかもしれません。

Ryzen 9 9950X3Dのベンチマーク総評

ここがメリット
  • ゲーム性能は最強クラスを誇る
  • クリエイティブ用途も性能アップ
  • フレームレート安定性も基本的には高い
デメリット
  • Ryzen 7 9800X3Dに対して圧倒的な差があるわけではない
  • ゲームやソフトによってパフォーマンスにムラがある
  • 消費電力がかなり高く、ワットパフォーマンスは総じて悪い傾向

CCDまたぎによるデメリットをどこまで潰せているかに注目していたRyzen 9 9950X3Dですが、総じて高いゲームパフォーマンス、クリエイティブパフォーマンスを発揮していたと思います。

Core Ultra 9 285Kは安定性にかなりかける部分もあり、ゲーム用途では間違いなく最強でしょう。

とはいえRyzen 9 9950X3DのゲームパフォーマンスはWindowsの処理による影響が大きいため、ゲームによってはCore Ultra 9 285KやRyzen 9 9950Xに負けることもありますし、ワットパフォーマンスも良くありません。

対してRyzen 7 9800X3Dは常に安定して高いフレームレートが出ており、加えて価格的にもRyzen 9 9950X3Dが大幅に高いことを踏まえると、ゲーム用途ならRyzen 7 9800X3Dで十分では?と思ってしまいます。

クリエイティブ用途も確かにトップレベルの性能を有していますが、ゲーム配信も動画編集もRyzen 7 9800X3Dでも十分快適でしょう。大きくゲーム性能に開きがあるわけでもありません。

安定性面では強さを見せてくれましたが、よほどの高リフレッシュレートモニターでない限りは4KであればRyzen 7 9800X3Dの安定性でも十分なレベル。

唯一3Dレンダリング系ではRyzen 9 の強さが見えますが、ほとんどの方はゲーム用途で検討しているのではないでしょうか。

やはりCCDまたぎのデメリットが足をひっぱり3D V-cacheをCCD片側だけにしか実装できなかったことが響いているのかなーと思います。

性能ではすべて高いレベルでまとまっていますので、悪くはないCPUではありますが。

Ryzen 9 9950X3D搭載おすすめゲーミングPC

(ドスパラ)GALLERIA UE9R-R59-C

GALLERIA UE9R-R59-Cの製品画像
CPURyzen 9 9950X3D
グラフィックボードRTX 5090
メモリDDR5 64GB
容量2TB SSD (NVMe Gen5)
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:3.4
(5.0)
ゲーム性能 6.3
同価格帯の平均:5.3
(5.0)
動画編集性能 6.0
同価格帯の平均:5.4
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:4.2
(3.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.1
(5.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.9
(5.0)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ
マーベルライバルズ
ヘルダイバー2
Path of Exile 2
タルコフ最高画質、144fps
オーバーウォッチ2最高画質、541fps
Delta Force
Apex最高画質、226fps
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

RTX系最新世代の最上位であるRTX 5090グラフィックボードと組み合わせたゲーミングPCです。

新しく追加されたDLSS4によるマルチフレーム補完技術を使うことで前世代最強のRTX 4090の4倍近いフレームレートを出すことも。
まさしく唯一無二の最強グラボです。

Ryzen 9 9950X3Dとの組み合わせとして最良。

最強コンビらしく全体スペックもレベルが高く、64GBメモリは業界最高水準。Gen 5という最新規格を搭載したSSDはまだめずらしく、
しかも2TBも搭載しています。

価格もゲーミングPCとしては大台でかなり高価ですが、スペックからみるコスパは最強に良く、

ゲームだけでなく配信の最高環境を手に入れたい人にもおすすめです。

(セブン)ZEFT R61AN

ZEFT R61ANの製品画像
CPURyzen 9 9950X3D
グラフィックボードRTX 5090
メモリDDR5 64GB
容量2TB Gen4 NVMe SSD + 4TB NVMe SSD
価格1,594,780円
PCの評価
コスパ 5.0
同価格帯の平均:3.4
(5.0)
ゲーム性能 6.3
同価格帯の平均:5.3
(5.0)
動画編集性能 6.0
同価格帯の平均:5.4
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:4.2
(5.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.1
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.8
(5.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.9
(5.0)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ
マーベルライバルズ
ヘルダイバー2
Path of Exile 2
タルコフ最高画質、144fps
オーバーウォッチ2最高画質、541fps
Delta Force
Apex最高画質、226fps
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

おなじくRTX 5090グラフィックボードと組み合わせたゲーミングPCです。

最強コンビらしく全体スペックもレベルが高く、64GBメモリと計4TBのGen4 NVMe SSD搭載は業界高水準。

高級グレードのPCケースに高価なCPUクーラー、電源ユニットなどすべて堅牢な構成。価格は大台突破というところですが、スペックからみるコスパはむしろ最強に良いです。

見た目も個性的なPCケースも魅力ポイント。

(アーク)AG-AG16X67AGB8-FT

AG-AG16X67AGB8-FTの製品画像
CPURyzen 9 9950X3D
グラフィックボードRTX 5080
メモリDDR5 32GB
容量【NVMe・PCIe4.0】2TB
PCの評価
コスパ 4.8
同価格帯の平均:3.1
(5.0)
ゲーム性能 5.8
同価格帯の平均:5.2
(5.0)
動画編集性能 5.5
同価格帯の平均:5.3
(5.0)
記憶容量
同価格帯の平均:3.3
(3.0)
読み書き速度
同価格帯の平均:4.0
(4.0)
ゲーム安定性
同価格帯の平均:4.3
(4.0)
構成パーツ高級度
同価格帯の平均:3.8
(4.5)
ゲームタイトル WQHD 画質/FPS目安 4K 画質/FPS目安
モンハンワイルズ最高画質、104fps(173fps)最高画質、73fps(150fps)
マーベルライバルズ最高画質、165fps(227fps)最高画質、98fps(170fps)
ヘルダイバー2最高画質、164fps最高画質、106fps
Path of Exile 2最高画質、(226fps)最高画質、(190fps)
タルコフ最高画質、144fps
オーバーウォッチ2最高画質、541fps
Delta Force最高画質、251fps(346fps)最高画質、152fps(220fps)
Apex最高画質、226fps
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値

今回計測で利用したRTX 5080グラフィックボードと組み合わせたゲーミングPCです。

RTX 5090よりは性能は劣りますが、その分価格はかなり抑えることが可能。

4Kゲーミングをするには十分な性能になっています。

2TBのGen4 NVMe SSDも高水準。PCケースも独特な見た目をしている個性派です。

Ryzen 9 9950X3D搭載ゲーミングPCの一覧はこちらから
Ryzen 9 9950X3D搭載ゲーミングPCの一覧