こんにちは!こまたろです( ゚Д゚)!
Raptor Lake Refreshこと第14世代IntelのCore i5 14500についてベンチマークしていきます。
目次
Core i5 14500の特徴とは?
現在日本で新品購入しやすいミドル~ハイスペック帯のCPU一覧です。
※横スクロールできますCPU/APU | Core i5 14600KF | Core i5 13600KF | Core i5 14600 | Core i5 13600 | Core i5 14500 | Core i5 13500 | Core i5 14400F | Core i5 13400F |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 最新世代 | 旧世代 | 最新世代 | 旧世代 | 最新世代 | 旧世代 | 最新世代 | 旧世代 |
コア数 | 14(P-core 6/E-core 8) | 14(P-core 6/E-core 8) | 14(P-core 6/E-core 8) | 14(P-core 6/E-core 8) | 14(P-core 6/E-core 8) | 14(P-core 6/E-core 8) | 10(P-core 6/E-core 4) | 10(P-core 6/E-core 4) |
スレッド数 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 16 | 16 |
ベース周波数 | (P)3.5 GHz(E)2.6 GHz | (P)3.5 GHz(E)2.6 GHz | (P)2.7 GHz(E)2.0 GHz | (P)2.7 GHz(E)2.0 GHz | (P)2.6 GHz(E)1.9 GHz | (P)2.5 GHz(E)1.8 GHz | (P)2.5 GHz(E)1.8 GHz | (P)2.5 GHz(E)1.8 GHz |
ターボ・ブースト | (P)5.3 GHz(E)4.0 GHz | (P)5.1 GHz(E)3.9 GHz | (P)5.2 GHz(E)3.9 GHz | (P)5.0 GHz(E)3.7 GHz | (P)5.0 GHz(E)3.7 GHz | (P)4.8 GHz(E)3.5 GHz | (P)4.7 GHz(E)3.5 GHz | (P)4.6 GHz(E)3.3 GHz |
(L3)キャッシュ | 24MB | 24MB | 24MB | 24MB | 24MB | 24MB | 20 MB | 20 MB |
最大メモリー速度対応 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 |
内蔵グラフィック | – | – | Intel UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | Intel UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | – | – |
TDP/PBP | 125W | 125W | 65W | 65W | 65W | 65W | 65W | 65W |
前世代のCore i5 13500から比べると、
- 前世代と同じLGA1700ソケット
- コアスレッドともに変化なし
- L2、L3キャッシュ、メモリ動作も規格変化なし
- MAX動作周波数が若干アップ
といった内容で、ほとんど仕様変わっていないというのが実情です。
ただいつも定番ミドルクラスになりえる400番シリーズに対して、
Eコアが4つも増加すること、 またCore i5 14400FとCore i5 13400Fもあまり変化がなかったことから、
いつも影が薄い500番台のCore i5 14500が国内で人気になっています。
こちらはCore i5 14500の外装。 いつもどおりのデザインです。
こちらが本体。当然同じLGA1700なので前回と変わりません
Core i5 14500には純正クーラーがついています。
ベンチマークソフトで性能を見る
それではCore i5 14500の性能をチェックしていみましょう!
今回グラフィックボードは最新世代の最上位RTX 4090、メモリはDDR5の4800MHzを利用しています。
- Core i5 14400(F)とのゲーム性能差
- Ryzen 5 7600Xとのゲーム性能差
従来の王道ミドルクラスのCore i5 14400Fはもちろんですが、
やはりライバルであるAMDのRyzen 5 7600Xとの性能差のほうが気になります。
FireStrike
まずはDirectX 11ベースのゲーム性能を測れるFireStrikeです。
Core i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Graphics | 78561 | 71882 | 80300 |
Physics | 27744 | 33495 | 26963 |
Combined | 10170 | 14231 | 14922 |
TOTAL | 40345 | 45581 | 46286 |
まずはフルHDから。
TOTALスコアではCore i5 14400Fに対して約13%もCore i5 14500が高く、これは結構な差。
ただライバルのRyzen 5 7600Xに若干負けているのは残念。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Graphics | 25121 | 25088 | 24807 |
Physics | 28237 | 33298 | 27024 |
Combined | 9658 | 13420 | 13613 |
TOTAL | 21967 | 23894 | 23185 |
じゃあ4Kでは?と、ここでは素晴らしい結果がでています。
Core i5 14400Fに対して約9%高いのはもちろん、Ryzen 5 7600Xにもわずかに上回る結果に。
大差ではないですが、4Kゲーミング性能が期待できますね。
TimeSpy
続いてはDirectX 12ベースのゲーム性能を測るTime Spyです。
最近のゲームはDX12ベースで開発されていることが多いので、
どちらこといえばこちらのスコアのほうが重要。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Graphics | 35138 | 35357 | 35680 |
CPU | 12754 | 16019 | 8929 |
TOTAL | 27815 | 29936 | 24617 |
フルHDではCore i5 14500が最もパフォーマンスが高い結果に。
Core i5 14400Fには7.5%、Ryzen 5 7600Xには13.8%も差をつけており、Core i5 14500の強さが伺えます。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Graphics | 19616 | 19089 | 19544 |
CPU | 5579 | 7228 | 4866 |
TOTAL | 14241 | 15318 | 13455 |
4KでもCore i5 14500が最もスコアが高い傾向は変わらず、特にRyzen 5 7600Xとはかなり差がでています。
DirectX 12ではかなり期待できそうではありますが、このベンチマークはコアスレッド数が高いものほどスコアが高い傾向にあるため、実際のゲームではこうはいかないかもしれません。
Apex Legends
ここからは実際のゲームでフレームレートを見ていきます。
まずはロングランヒット中のApex Legendsです。
このゲームはグラフィックボード性能の影響がかなり強いのと、 既にリリースから時間も経っており、ゲーム負荷は低いほうのゲームとなっています。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
4K 最低 | 299 | 299 | 298 |
4K 極 | 288 | 298 | 266 |
RTX 4090の性能が高いため、最低画質では上限い張り付いてしまっていますが、極み設定では明らかに差が。
Ryzen 5 7600Xに対しては30fpsほどは上回っており、Core i5 14500のゲーム性能の高さを感じます。
Core i5 14400Fに対しても10fpsほどですので、このゲームでの10fps差は結構ゲーム性能に違いがあります。
フォートナイト
続いてもロングランヒット中の大人気ゲームです。
細かなグラフィック改善がおこなわれており、正式に対応したDX 12かつDLSSにて計測していきます。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD低画質 | 367 | 338 | 436 |
フルHD最高画質 | 158 | 173 | 200 |
WQHD低画質 | 346 | 338 | 463 |
WQHD最高画質 | 153 | 173 | 193 |
4K低画質 | 371 | 344 | 472 |
4K最高画質 | 149 | 146 | 150 |
先ほどとは打って変わって。。。ここではCore i5 14500がパッとしません。
Core i5 14400Fより結果が良い場合もありますが、基本はフレームレートが下回ることが多く、
またRyzen 5 7600Xのフレームレートが凄すぎるというのもありますが、
比べるまでもなくパフォーマンスで負けています。
このゲームではRyzen 5 7600Xが良い結果に。
モンスターハンターサンブレイク
続いても人気のモンハンシリーズのサンブレイクです。 DLSSを利用して計測します。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD低画質 | 167 | 223 | 207 |
フルHD高画質 | 162 | 208 | 208 |
WQHD低画質 | 170 | 218 | 216 |
WQHD高画質 | 169 | 209 | 216 |
4K低画質 | 171 | 215 | 217 |
4K高画質 | 169 | 207 | 216 |
今度はCore i5 14400Fが最も劣後しており、Core i5 14500とRyzen 5 7600Xのフレームレートはほぼ互角となっています。
ただCPUの価格差を考えるとコスパではRyzen 5 7600Xのほうが上。
ちょっと残念な結果です。
サイバーパンク2077
こちらもロングランヒットになっているサイバーパンク2077です。
DLSSやFSRなど色々な機能に対応しており、加えてRTX4000シリーズの真骨頂であるDLSS3にも対応しています。
比較的要求スペックが高いゲームであり、CPU性能も大切になってきます。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD 低 | 168 | 182 | 164 |
フルHD ウルトラ | 147 | 160 | 158 |
フルHD レイトレウルトラ | 99 | 110 | 100 |
WQHD 低 | 166 | 180 | 165 |
WQHD ウルトラ | 147 | 159 | 156 |
WQHD レイトレウルトラ | 99 | 109 | 102 |
4K 低 | 169 | 183 | 165 |
4K ウルトラ | 131 | 134 | 129 |
4K レイトレウルトラ | 98 | 100 | 100 |
まずはDLSS機能を使って、レイトレーシング可否も含めた内容で計測しました。
うーん、ここもCore i5 14500は今一歩かなあ。
Core i5 14400Fには10~30fpsくらいは差が付いていて良いですが、Ryzen 5 7600Xとは互角以下。
ややRyzen 5 7600Xが数fps上回るケースが多いので、ゲーム性能では負けていると言えるでしょう。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD 低 | 343 | 375 | 381 |
フルHD ウルトラ | 289 | 316 | 322 |
フルHD レイトレウルトラ | 200 | 221 | 210 |
WQHD 低 | 338 | 366 | 375 |
WQHD ウルトラ | 285 | 294 | 298 |
WQHD レイトレウルトラ | 199 | 218 | 215 |
4K 低 | 263 | 272 | 271 |
4K ウルトラ | 167 | 173 | 178 |
4K レイトレウルトラ | 142 | 146 | 153 |
では次はRTX 4000シリーズの醍醐味、DLSS3を利用するとどうでしょうか。
ここも傾向は変わりません。Ryzen 5 7600XがわずかにCore i5 14500よりもよい結果を出しており、
サイバーパンクに関してもRyzen 5 7600Xが最もパフォーマンスが良いことになります。
ヘルダイバー2
続いては比較的新しいゲーム、TPS視点に生まれ変わったヘルダイバー2です。
このゲームはDLSSやFSRといったアップスケーリング技術は対応しておらず、わりとシンプルな描画設定です。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD低 | 198 | 180 | 193 |
フルHDウルトラ | 159 | 157 | 146 |
WQHD低 | 201 | 179 | 192 |
WQHDウルトラ | 159 | 155 | 147 |
4K低 | 136 | 179 | 189 |
4Kウルトラ | 109 | 111 | 111 |
このゲームでは解像度や画質設定によって結果がバラバラですが、
比較的Core i5 14400Fが最も安定したパフォーマンスを発揮しているのではないでしょうか。
特にWQHD以下ではCore i5 14400Fが一番。
ただ4KではRyzen 5 7600XとCore i5 14500のパフォーマンスが高いです。
いずれにせよCorei 5 14500が最も良い!という結果にはなっていません。
バルダーズゲート3
世界的に人気になっているバルダーズゲート3です。
最近のゲームとしてはグラフィック設定はシンプルですが、FSRとDLSSには対応しています。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD低 | 113 | 117 | 113 |
フルHDウルトラ | 91 | 92 | 87 |
WQHD低 | 112 | 118 | 112 |
WQHDウルトラ | 90 | 93 | 91 |
4K低 | 113 | 116 | 112 |
4Kウルトラ | 93 | 90 | 88 |
今回はFSR2.2を利用して計測比較しています。
ここでは概ねですがCore i5 14500が最もフレームレートが出ています。
とはいえ3~6fpsほどですから微差ではあるのですが。。。
とはいえ最も良い結果を出したことには変わりありません。
CoD:MW3
最後は人気のシリーズCall of DutyからModern Warfare 3です。
要求スペックも高く、数々のアップスケーリング技術にも対応しています。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD最低 | 237 | 285 | 341 |
フルHD極限 | 202 | 261 | 271 |
WQHD最低 | 233 | 286 | 309 |
WQHD極限 | 207 | 250 | 242 |
4K最低 | 220 | 272 | 245 |
4K極限 | 179 | 210 | 191 |
まずはDLSS利用にて計測。
これは中々難しい結果ですが、比較的低負荷の描画設定ではRyzen 5 7600Xが圧倒。
ですが高負荷になってくるとCore i5 14500のパフォーマンスが際立っています。
度の場合で30~60fps違うのでこれはかなりの差になっています。
RTX 4090は4Kメインですので、この場合はCore i5 14500のほうが良さそうです。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD最低 | 415 | 458 | 520 |
フルHD極限 | 363 | 393 | 416 |
WQHD最低 | 373 | 393 | 420 |
WQHD極限 | 311 | 322 | 350 |
4K最低 | 251 | 261 | 276 |
4K極限 | 213 | 212 | 234 |
続いてはDLSS3ですが、ここで明確に傾向がはっきりしましたね。
やはりRyzen 5 7600Xが強い。
Core i5 14500も悪くありませんが、すべての描画設定で10~20fpsほど下回っています。
Ryzen 5 7600Xが凄すぎるのか。。。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD最低 | 426 | 536 | 624 |
フルHD極限 | 378 | 456 | 508 |
WQHD最低 | 418 | 504 | 540 |
WQHD極限 | 351 | 419 | 428 |
4K最低 | 322 | 364 | 372 |
4K極限 | 261 | 298 | 306 |
最後にFSR3利用時もみていきますが、ここでも傾向も変わっていません。
Ryzen 5 7600Xが最もフレームレートが出ており、
時には40~90fpsくらいはCore i5 14500より上回っていますから、
Core i5 14500が圧倒的にゲーム性能で負けている結果というしかなさそうです。
ミドルクラスのグラフィックボードで計測
最上位であるRTX 4090との組み合わせでは、全体的にRyzen 5 7600Xが強く、
Core i5 14500は期待するほどではありませんでした。
ただ実際にゲーミングPCを構成する場合は、RTX 4090と組み合わせることはバランスの観点から稀かと思います。
そこでミドルクラスとして定番のRTX 4060グラフィックボードを使ってゲーム性能を見てみましょう。
サイバーパンク、モンハンサンブレイク、フォートナイト、パルワールドの4つを計測します。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD最低 | 426 | 536 | 624 |
フルHD極限 | 378 | 456 | 508 |
WQHD最低 | 418 | 504 | 540 |
WQHD極限 | 351 | 419 | 428 |
4K最低 | 322 | 364 | 372 |
4K極限 | 261 | 298 | 306 |
まずはフルHDからゲームによって結果はまちまちではありますが、
フォートナイトの低画質設定以外はそこまで大差は無いように見受けられます。
モンハンではCore i5 14500が、サイバーパンクはRyzen 5 7600Xがやや優位くらいです。
RTX 4060くらいのゲーム性能だとCPUによるボトルネックも発生しにくく、あまり差がでないのでしょう。
つまりミドルクラスのグラボではCore i5 14500でもRyzen 5 7600Xでもどちらでもいいのでは?ということです。
ただ価格を考えるとやはりRyzen 5 7600Xに軍配があがりますねえ。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
サイバーパンク DLSS3 低 | 157.63 | 157.30 | 165.28 |
サイバーパンク DLSS3 ウルトラ | 111.2 | 114.29 | 117.78 |
サイバーパンク DLSS3 レイトレ中 | 82.68 | 82.80 | 62.30 |
モンハン DLSS 低 | 262 | 241 | 207 |
モンハン DLSS 高 | 262 | 233 | 195 |
フォートナイト DLSS 低 | 311 | 310 | 341 |
フォートナイト DLSS 最高 | 84 | 86 | 89 |
パルワールド DLSS 最低 | 120 | 119 | 120 |
パルワールド DLSS 最高 | 114 | 115 | 107 |
一応WQHD解像度でも計測。
こちらもゲームによってまちまち。サイバーパンクとフォートナイトはRyzen 5 7600Xが概ね良く、
パルワールドとモンハンはCore i5 14500が良さそうです。
ただフルHDでもそうでしたが、Core i5 14400Fのフレームレートもゲームによっては素晴らしく、
バランスを考えるとCore i5 14500はRTX 4070やRTX 4070 SUPERなど、
ミドルエンドなグラフィックボードと組み合わせるのが良いかもしれません。
動画編集・3Dレンダリング性能はどうか?
Core i5 14500のゲーム性能を見てきましたが、
悪くはないけどRyzen 5 7600Xと比べるとやや劣っているような印象です。
では次に動画編集に関してはどうかみていきます。
Blender
まずは3Dレンダリング性能を測るBlenderベンチマークから。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
204.22 | 268.15 | 181.31 |
ここは単純にコアスレッド数の多いCore i5 14500がCore i5 14400F・Ryzen 5 7600Xともに圧倒している結果に。
マルチタスク性能がものをいう3Dレンダリングですので、順当な結果です。
Puget Systems Adobe Pro
続いては動画編集ソフトAdobe Proを使ってベンチマークをおこなうPuget Systems Adobe Proです。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Score | 10434 | 13226 | 10812 |
ここでもやはりコアスレッド数が優るCore i5 14500が強い結果に。
Adobe Premiere Pro
続いては実際にAdobe Premiere Proを使ってエンコード時間を計測します。
ハードウェアエンコードにはRTX 4090を利用します。
※横スクロールできますCore i5 14400 (10コア16スレッド) | Core i5 14500 (14コア20スレッド) | Ryzen 5 7600X (6コア12スレッド) | |
---|---|---|---|
H.264 フルHD高画質 | 12:04 | 8:47 | 8:51 |
H.264 4K高画質 | 33:41 | 19:31 | 23:57 |
H.265 フルHD | 13:56 | 10:35 | 8:42 |
H.265 4K | 33:45 | 23:10 | 24:39 |
まずはソフトウェアエンコードから。
従来のエンコード方法であるH264方式では、やはりCore i5 14500が一番早い結果に。
特に4KエンコードではRyzen 5 7600Xに5分、Core i5 14400Fには14分ほどはやく終わっています。
ただH265方式ではフルHDの場合Ryzen 5 7600Xが早い結果。
とはいえ4KではやはりCore i5 14500が最もパフォーマンスがいいです。
※横スクロールできますCore i5 14400 (10コア16スレッド) | Core i5 14500 (14コア20スレッド) | Ryzen 5 7600X (6コア12スレッド) | |
---|---|---|---|
H.264 フルHD高画質 | 9:19 | 7:22 | 4:44 |
H.264 4K高画質 | 15:39 | 11:16 | 7:48 |
H.265 フルHD | 9:10 | 7:21 | 4:40 |
H.265 4K | 16:20 | 11:47 | 8:53 |
ところが、RTX 4090を利用するハードウェアエンコードでは結果が変わってしまいます。
明らかにRyzen 5 7600Xが最も優位な結果になっており、Core i5 14500は全体的に3分ほど遅いです。
原因はキャッシュの関係なのかはわかりませんが、
動画編集においてはハードウェアエンコードのほうが使う機会が多いでしょうから、
この結果は残念です。
HandBrake
もう一つ無料の動画エンコードソフトとして有名なHandBrakeです。4KからフルHDの変換を計測。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
フルHD H264 ソフトウェア | 15:02 | 8:35 | 8:50 |
フルHD H264 ハードウェア | 8:19 | 6:12 | 6:26 |
フルHD H265 ソフトウェア | 14:48 | 11:22 | 11:00 |
フルHD H265 ハードウェア | 8:18 | 6:12 | 6:25 |
基本的にはソフトもハードウェアエンコードも概ねCore i5 14500がわずかに優位ですが、
Ryzen 5 7600Xとものすごく差があるというわけでもありません。
むしろコアスレッド数が多い割にはCore i5 14500が思ったほど良くないなというのが率直な感想です。
ゲーム配信性能は?
続いてはゲーム配信もみていきましょう。
今回はメジャーなOBSを利用して実際のフレームレートをみていきます。
グラボはリアルな構成としてRTX 4060を、ゲームは高負荷なサイバーパンク2077、平均フレームレートと1%のLowフレームレートをみていきます。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | Core i5 14400F 1%Low | Core i5 14500 1%Low | Ryzen 5 7600X 1%Low | |
---|---|---|---|---|---|---|
“サイバーパンク DLSS3 低” | 218.03 | 220.63 | 214.86 | 94 | 164 | 146 |
“サイバーパンク DLSS3 ウルトラ” | 161.10 | 160.91 | 163.63 | 76 | 122 | 130 |
“サイバーパンク DLSS3 レイトレ中” | 119.38 | 121.43 | 118.05 | 74 | 94 | 98 |
“サイバーパンク 2K DLSS3 低” | 138.20 | 120.29 | 143.63 | 74 | 101 | 67 |
“サイバーパンク 2K DLSS3 ウルトラ” | 96.09 | 96.51 | 102.54 | 58 | 80 | 56 |
“サイバーパンク 2K DLSS3 レイトレ中” | 69.13 | 69.75 | 71.27 | 50 | 63 | 52 |
まず平均フレームレートではRyzen 5 7600Xがわずかに上回るケースが多いです。
ただフレームレートの安定性をみる1%LowではRyzen 5 7600XのほうがCore i5 14500を下回るケースが多く、
フレームレート差も時には20~30fpsほどにも。
もちろんCore i5 14400Fに対しても1%Lowのフレームレート落ち込みはすくなく、
やはりここはコアスレッド数の多さがものをいったといいますか、
Core i5 14500の配信安定性の高さがわかります。
全般性能もチェック
ベンチマークソフトにはなりますが、一般的な性能も比較しておきましょう。
使うのはPCMark10です。一般性能、オフィスユース、クリエイティブ性能をみることができます。
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
Essentials | 8928 | 9961 | 10723 |
Productivity | 9164 | 10626 | 11786 |
Digital CC | 12754 | 15103 | 15379 |
TOTAL | 7457 | 8383 | 8947 |
自分の予想が大きく外れました。
アプリ起動やビデオチャットなど一般用途性能であるEssentialsスコア、
エクセルやワードなどのオフィス用途性能であるProductivityスコアともに、Ryzen 5 7600Xが一番の結果。
Core i5 14500が一番高いかなと思ったのですが。。。
まあ上記用途はコアスレッド数よりもコアクロックが高いほうが良い結果がでるのですが。
Core i5 14500の良さは特に感じられませんでしたね。
消費電力はどうか?
ゲームとクリエイティブ性能について検証しましたが、消費電力もみていきましょう。
ゲームを模擬したFFベンチマーク、動画編集を模擬したPuget System Adobe pro、
3Dレンダリングを模擬したBlenderベンチマーク時のそれぞれの消費電力を測ります。
ゲーム時の消費電力
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
最低 | 3.312 | 2.655 | 33.194 |
最高 | 59.155 | 44.746 | 84.389 |
平均 | 36.848 | 30.164 | 61.308 |
まずはFFベンチマーク結果。
第14世代IntelはハイクラスCPUの消費電力は高いのですが、
ミドルクラスに関しては結構消費電力が低いですね。
特にCore i5 14500に関してはCore i5 14400Fよりも最小、最高、平均ともに低く優秀。
加えてRyzen 5 7600Xを含むRyzen 7000シリーズはアイドリング時の消費電力が高めなのと、
Core i5 14500より平均では30W、最高では40Wほど消費電力が高い結果に。
消費電力の高さを加味すればゲーム性能のパフォーマンスは当然で、
むしろ省電力であるCore i5 14500のほうがゲーム性能のワットパフォーマンスは良いです。
動画編集時の消費電力
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
blender消費電力 最低 | 3.285 | 2.533 | 28.552 |
blender消費電力 最高 | 124.805 | 82.662 | 110.836 |
blender消費電力 平均 | 107.002 | 71.843 | 99.413 |
続いては動画編集時の消費電力です。
CPUに高負荷になりやすい動画編集では各CPUとも消費電力が高くなっていますが、
その中でもCore i5 14500の省エネ性が際立っています。
Ryzen 5 7600Xには平均も最高消費電力も30W近く、Core i5 14400Fに対しても30~40Wも低い結果となっており素晴らしいです。
動画編集の検証結果をみればやはりワットパフォーマンスはCore i5 14500が凄いです。
3Dレンダリング時の消費電力
※横スクロールできますCore i5 14400F | Core i5 14500 | Ryzen 5 7600X | |
---|---|---|---|
最低 | 3.396 | 2.802 | 29.168 |
最高 | 123.367 | 81.321 | 116.723 |
平均 | 67.517 | 51.380 | 88.155 |
最後は3Dレンダリングです。ベンチマークではCore i5 14500が最も良いスコアだったのにも関わらず、
ここでもCore i5 14500が最も消費電力が低い結果になりました。
30~40Wくらいは平均も最高消費電力も低いのはかなりの差です。
Core i5 14500はどういった人におすすめ?
- 省エネ性が高く、ワットパフォーマンスは随一
- ゲーム性能もCore i5 14400Fより高い
- ゲーム配信の安定性が高い
- 単純なフレームレートではRyzen 5 7600Xのほうが良い
- 動画編集もハードウェアエンコードではRyzen 5 7600Xと大差はない
単純なゲーム・動画編集性能の観点では期待するほどは良くなかったというのが正直なところ。
ゲームによるもののフレームレートではRyzen 5 7600Xに劣後することが多かったですし、
価格差を考えればCore i5 14500は劣っているといえます。
動画編集性能もハードウェアエンコードにおいてはしかり。
ただ消費電力の観点を加えると評価はガラリと変わって、
Core i5 14400FやRyzen 5 7600に対して圧倒的に消費電力が低いにもかかわらず、
あのゲーム・動画編集性能を見せてくれたのは凄く、
またゲーム配信ではコアスレッド数の多さも活かして、フレームレートが最も安定していました。
消費電力が低いということは、冷却に欠けるコストを下げたり、PC小型化が容易ということなので、
使い勝手という点ではCore i5 14500は優秀です。
すべてにおいてCore i5 14400FやRyzen 5 7600Xに優っているとはいきませんが、
上記のメリットに魅力を感じる人にはCore i5 14500は検討価値は十分あるとおもいます。
逆に消費電力とか小型化とかいいので、単純なゲーム性能や価格の安さ重視ならRyzen 5 7600Xのほうがよいでしょう。
Core i5 14500搭載おすすめゲーミングPC
(ツクモ) GI5J-D241BN/CP1
CPU | Core i5 14500 |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4 32GB |
容量 | 1TB (M.2 NVMe Gen4 SSD) |
大きさ | 183mm x 390mm x 300mm |
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:2.7
同価格帯の平均:3.2
同価格帯の平均:2.0
同価格帯の平均:4.5
同価格帯の平均:3.1
同価格帯の平均:2.5
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、290fps | 最高画質、115fps |
フォートナイト | 高画質、201fps | 高画質、117fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、208fps | 高画質、135fps |
タルコフ | 最高画質、143fps | 最低画質、143fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、281fps | 最高画質、109fps |
パルワールド | 最高画質、75fps |
Core i5 14500とRTX 4060 Tiを組み合わせたゲーミングPC。
今回検証したRTX 4060よりも一つ上のグラフィックボードとなっており、
フルHDはもちろんWQHDゲーミングでも十分可能なゲーム性能を持っているので、よりCore i5 14500性能が活かされる組み合わせ。
加えて省スペースな小型PCケース採用も魅力ポイント。Core i5 14500の省エネ性を活かしています。
もちろんゲームロード時間が短いGen4 NVMe SSD搭載。
(アーク)AG-IR14B76AGL7S-FPA
CPU | Core i5 14500 |
グラフィックボード | RTX 4070 SUPER |
メモリ | DDR4 32GB |
容量 | 【NVMe・PCIe4.0】2TB |
大きさ | 215x454x473.5 mm |
同価格帯の平均:3.4
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:4.2
同価格帯の平均:2.1
同価格帯の平均:4.8
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:2.9
ゲームタイトル | フルHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
---|---|---|
ApexLegends | 最高画質、300fpsMAX | 最高画質、156fps |
フォートナイト | 高画質、219fps | 高画質、138fps |
VALORANT | 高画質、400fps以上 | 高画質、400fps以上 |
モンハンライズ | 高画質、207fps | 高画質、169fps |
タルコフ | 最高画質、143fps | 最高画質、66fps |
オーバーウォッチ2 | 最高画質、324fps | 最高画質、133fps |
パルワールド | 最高画質、106fps |
さらに上のRTX 4070 SUPERのグラフィックボードと組みあせたPC。
ミドルエンドクラスのRTX 4070 SUPERは、
WQHDゲーミングメインで高画質高フレームレートを安定して狙え、
ゲームによっては4Kゲーミングも視野に。
今回の検証結果を見ればCore i5 14500はRTX 4070 SUPERくらいの性能が一番バランスが良いかもしれません。