【2020年更新】RX570のゲーム性能レビュー!GTX1060、1050tiに勝てるか? | こまたろPC
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【2020年更新】RX570のゲーム性能レビュー!GTX1060、1050tiに勝てるか?

こんにちわ!こまたろです( ゚Д゚)!

最新世代のNaviも登場し、いよいよRadeonも新機軸へ!

・・・と言いたいところですが、相変わらず旧世代の「RX570」は人気のようです。

そこで最近人気のゲームでどこまで性能を発揮できるのか?見ていきます。

特に最新世代のRX5500XT、NvidiaのGTX1650系との比較に注目です。

RX570のスペックや価格は?

まずは性能検証に入る前に、スペックをおさらいします。

※横スクロールできます

GPU RX5500XT 8G RX5500XT 4G RX580 8G RX570 8G GTX 1660ti GTX 1660 SUPER GTX 1660 GTX1650 SUPER GTX1650
プロセッサ数 1408 1408 2304 2048 1536 1408 1408 1280 896
ベースクロック 1670MHz 1670MHz 1257 MHz 1168MHz 1500MHz 1530MHz 1530MHz 1530MHz 1485MHz
ブーストクロック 1845MHz 1845MHz 1340MHz 1244MHz 1770MHz 1785MHz 1785MHz 1725MHz 1665MHz
メモリスピード 14Gbps 14Gbps 8Gbps 7Gbps 12Gbps 14Gbps 8Gbps 12Gbps 8Gbps or 12Gbps
メモリ量 8GB GDDR6 4GB GDDR6 8GB GDDR5 8GB GDDR5 6GB GDDR6 6GB GDDR6 6GB GDDR5 4GB GDDR6 4GB GDDR5 or 6
メモリ帯域 224GB/s 224GB/s 256GB/s 224GB/s 288GB/s 336GB/s 192GB/s 192GB/s 128GB/s or 192GB/s
TDP 130 W 130 W 185 W 150 W 120W 120W 120W 100W 75W
電源コネクタ 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 8pin × 1 6ピン×1 不要 or 6ピン×1
小売価格 約24,725円~ 約20,000円~ 約19,200円~ 約17,000円~ 約28,800円~ 約24,800円~ 約23,500円~ 約19,800円~ 約14,800円~

RX570 8GBは旧世代で、最新世代ですとRX5500XT 4G/8Gあたりが近い存在です。

ライバルとなるNvidiaだと性能的に近いGTX1660/1650(SUPER)あたりでしょう。

RX 5500 XT 4G&8Gのゲーム性能をベンチマーク!GTX1650 SUPERの性能をベンチマーク!GTX1650とも比較GTX1650の性能をベンチマーク!最新ゲームでもOK?

特記すべきはVRAM(グラフィックスメモリ)の量とメモリ帯域です。

昨今のゲームではVRAM利用量が多く、

またデータ量の多さからメモリ帯域も重要になってきています。

RX570はDirectX 12向けというだけあり、旧世代ながら最新世代にも負けないスペックです。

ただし旧世代のGDDR5採用なので、メモリスピードは遅くなっています。

 

また価格においても、Nvidia系や新Navi世代より安い傾向にあるのも魅力でしょう。

 

ただし消費電力と発熱は多めです。

正直ワットパフォーマンスは測るまでもなくNvidiaが上だと思います。

これは多くのサイトで検証していますので、ここでは割愛します。

問題なのは消費電力が多いので熱を持ちやすいこと。

小型マシンで組む場合はこの辺りがネックになってしまいそうです。

今回使用したMSI ARMOR RX570 8G

MSI ARMOR RX570 8Gの外装

RX570といっても色々な種類がありますが、今値下がりしてお買い得なのは、

MSI ARMORシリーズ。その中のRX570 8GゲーミングPCを検証します。

MSI ARMOR RX570 8G

このシリーズはかなり有名ですが、特徴的なのがこの白黒のデュアルファンですね(*’▽’)

プラスチックなので質感という意味では決して高くはありませんが、

全体的なフォルムは悪くないなあと思います。

補助電源は8Pinひとつ。

出力系統

それでは計測していきましょう!

基本的なベンチマーク性能は?

ゲーム検証に入る前に基本的なベンチマークを。

Youtube版もありますので、動画のほうが良い方はそちらを参考にしてください。

なお検証CPUは主にCorei5 9400Fを利用しています。

まずはDirectX 11ベースのベンチマーク、FireStrikeです。

旧世代ですが、かなり健闘していると言えるのではないでしょうか。

価格が高いGTX1650 SUPERより6.3%ほど高く、

新世代RX5500XT 4Gに対して3.8%差となっています。

RX5500XTはPCIe4.0前提で設計されているので、

その分は差し引く必要もあるかと思いますが、
(PCIe3.0駆動でも大差ないのは、RX5500XT記事で検証済)

価格を考えれば、かなりコスパが高い結果です。

続いてはDirectX 12ベースのTimeSpyでみていきましょう。

どちらかといえば今後のゲームはこの12ベースで作られていくと思うので、

こちらのスコアのほうが重要です。

うーん、、、どうやら古いアーキテクチャの限界が見えてた結果ですね。

基本的に新アーキテクチャほど、新APIや新しいゲームでパフォーマンスを発揮しやすく、

DirectX 12ではRX570のメモリスピードの遅さがネックになっているのかもしれません。

GTX1650 SUPERに対し24.1%、RX5500XT 4Gには23.4%差で負けています。

フォートナイト

ゲーム実測、まず初めは超大人気フォートナイトです。

今回はDirectX 11で計測。

FireStrikeのスコアとは打って変わり、思ったよりFPS値が伸びなかった印象です。

低中領域では勝っているものの、

高画質領域ではGTX1650 SUPERに最大30fpsほど差が付いています。

やっぱりGDDR5の影響なのかなあ・・・

テクスチャが重くなるとバススピードの影響が大きいのかもしれません。

RX5500XT 4Gに対しても高負荷領域で大差で負けています。

 

ただし「快適にゲームができるか?」という観点では、

特に問題なくゲームを遊べると考えて良いです。

高FPSを狙うゲーミングモニター利用も可能でしょう。

モンスターハンターワールド

言わずと知れた名作シリーズですね。

割と高負荷なゲームですが果たして。フルHD、DirectX11で計測です。

やっぱりこのゲームでも思ったより数値が伸びません。

GTX1650 SUPERには全画質領域で負けており、

最大で約30fpsほど負けています。

場合によってはGTX1650と大分僅差ですね。。。

ただしRX5500XT 4Gとは同等に近い結果です。

快適にゲームという点では、低~中画質ぐらいならという感じです。

Apex Legends

続いても人気のバトロワゲームです。

こちらは高画質領域ではVRAM利用量が大きく、

8GBのRX570には適したゲームとなりますが、どうでしょう?

やはり同様の傾向で、GTX1650 SUPER、RX5500XT 4Gに負けています。

特に高画質になるほど差が大きくなっています。

GTX1650 SUPERには最大で約40fps、RX5500XT 4Gには約30fpsほど。

GDDR5の影響は結構でかいですね。

 

ゲームをする上では60fps固定なら余裕で遊べますが、

120fps以上のゲーミングモニター利用は正直難しい印象。

長時間運転も考えれば、RX570以外が良さそうです。

FarCry5 New Dawn

FarCry5の続編として登場したゲームで、重量級のゲームです。

このゲームにおいてもGTX1060よりも良いパフォーマンスを発揮しました。

本当にすごいです。

最近のUBIソフトはAMD寄りに作られているので、そういったところも起因したのかもしれません。

Assassin’s Creed Odyssey

続いてもUBIソフトの重量級ゲームアサシンクリードオデッセイ。

ちなみにこのゲームはGPUだけでなくCPU性能も試されるゲームです。

こちらに関してはGTX1060のほうが上の結果となりました。

ゲームによってRX系が強いのと弱いのが分かれているのですが、

こちらのゲームはGTXのほうが強いということですね。

とはいえ高画質になると差がなくなってきており、これはグラフィックメモリの多さが起因しているからです。

The Division2

続いては2019年3月に発売されたばかりのディビジョン2です。

こちらDirectX11と12ベースで選ぶことができます。

フルHD高画質設定でもDirectX11だと平均65fpsを維持できており、

問題なく快適に遊べました。

またもう一つDirectX11の場合はGTX1060に若干負けていますが、

DirectX12になるとRX570が逆転して上になっています。

Radeon系はDirectX12に強い傾向があって、

最近はShadow of The Tomb RaiderやこのあとのDevilMayCry5など、

DirectX12を採用するゲームも増えてきたので、

そういった将来性も考えるとRX570かなりお得と言えそうです。

なおGTX1050ti 4Gは・・・まったくかないませんね。

Shadow of Tomb Raider

DirectX12ベースであるShadow of Tomb Raider見ていきましょう。

レイトレーシング対応となっているゲームです。

やはりGTX1060よりRX570のほうが高い結果に。

DirectX12やグラフィックメモリ使用量が多いゲームが今後増えていくと考えると、

RX570の性能と価格の良さが際立ってきます。

DevilMayCry5

人気の名作デビルメイクライから5です。

こちらもコンフィグにてDirectX11と12ベース選べますが、

デフォルトは12ベースになっています。

なおこのゲーム通常のゲームプレイは非常に軽く作られているのですが、

ちょくちょく入るストーリーの差込が高負荷でfpsが低下します。

ただそういったストーリー部分でも基本的に滑らかに動作しており、

カクついたりすることなく楽しむことができました(*’▽’)

GTX1060とですが、基本的には若干GTX1060に負けていますが、

高負荷になると並びます。

グラフィックメモリの使用量が増えたことが原因と考えられ、

やはり8GBの恩恵はでかいですね。

Anthem

こちらも3月に発売されたばかりのゲーム。

DLSS対応なのでNvidia寄りのゲームかな?と個人的には思っています。

ちなみにすごく重くて、快適に遊ぶにはそれなりのグラボが必要です(;゚Д゚)

下記はフルHD、低画質の結果。

この画質であれば平均75fpsは確保しているので、快適に遊べます。

中画質になると・・・60fpsを微妙に下回りますが、まあ遊べるレベルです。

他の2つとはGTX1060とかなり肉薄した結果となりました。

逆を言うとあんまり差が出なかったなあと個人的に思います。

MSI ARMOR RX570 8Gはおすすめ?

私が感じたメリットとデメリットをあげます。

ここがメリット
  • 同価格のGTXよりも圧倒的に性能が高い
  • DirectX12ベースで性能を生かせ、将来性がある
  • 性能はGTX2万円台にも匹敵し、コスパ良し
デメリット
  • 消費電力が高く、熱を持つので対策が必要
  • レイトレやDLSS対応がトレンドになると辛い

価格が大幅に下がったことで17000円以下と比較的買いやすくなっており、

かつ最近の重めのゲームでもちゃんと遊べる点で、性能も申し分ありません。

さらにDirectX 12ベースへの適応がすごく、

VRAMが8GBであることもあわせ、今後のゲームトレンドにも十分対応できるかな?と思います。

またFreeSyncやFluid Motionといった技術も使えますので、

機能性も高めです。

現時点ではかなり最強に近いコスパグラボではないでしょうか?

 

難点はやっぱり消費電力ですかねえ。

小型のケースだとかなり熱を持ってしまいますし、

熱対策しないと、クロックが落ちて性能ダウンにもなってしまいますので、

そのあたりはしっかり考えないといけないかもです。

あとは今後もしレイトレやDLSS対応がトレンドになった場合は、

対応できないので、そのあたりゲーム制作側がどう対応していくかで今後が決まるとおもいます。

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